<1:詰将棋の分析>
①先手は必ず王手をかけ、後手は王手を外す必要があります。
②目的は、後手玉を詰めることです。
③先手は②の目的に対して最善の順を選びます。
つまり、詰まない順よりは詰む順を、詰む順の中ではなるべく短い順を選びます。
(現行のルールでは、後手がどう応手しても詰む順の中ではどれを選んでも良いとされています)
④後手は②の目的に対しての最悪の順を選びます。
つまり、詰む順よりは詰まない順を、詰む順の中ではなるべく長い順を選びます。
- 「フェアリー詰将棋」は「詰将棋のルール自体」を変更したものです。
1:後手を詰めるという目的に対して、最善・最悪を定義します。
(先手は常に後手玉に王手をかけ、後手は王手を外します)
先手 |
後手 |
|
最善 |
最善 |
ばか詰=協力詰 |
(最善) |
最悪 |
詰将棋 |
最悪 |
最善 |
最悪詰 |
最悪 |
最悪 |
悪魔詰 |
後手が後手玉を詰めるという目的に対して抵抗することが、先手にとっての最悪です。
①先手
最善:後手玉を詰めようとする
最悪:後手玉を詰めないようにする
②後手
先手にとっての最善(後手にとっての最悪):後手玉が詰むようにする
先手にとっての最悪(後手にとっての最善):後手玉が詰まないようにする
※最悪詰:後手の「最善」は、先手にとっての「最善」であり、後手にとっては「最悪」です。
先手は、後手玉を詰めないように着手しますが、後手は後手玉が詰むように応手します。
※悪魔詰:後手の「最悪」は、先手にとっての「最悪」であり、後手にとっては「最善」です。
先手は、後手玉を詰めないように着手し、後手も後手玉が詰まないように応手します。
お互いに、後手玉を詰めないようにしますが、最終的に詰みます。
2:先手玉を詰めるという目的に対して、最善・最悪を定義します。
(先手は常に後手玉に王手をかけ、後手は王手を外します)
先手 |
後手 |
|
最善 |
最善 |
ばか自殺詰=協力自玉詰 |
(最善) |
最悪 |
自殺詰=自玉詰 |
最悪 |
最善 |
最悪自殺詰=最悪自玉詰 |
最悪 |
最悪 |
悪魔自殺詰=悪魔自玉詰 |
後手が先手玉を詰めるという目的に対して抵抗することが、先手にとっての最悪です。
①先手
最善:先手玉を詰めようとする
最悪:先手玉を詰めないようにする
②後手
先手にとっての最善(後手にとっては最悪):先手玉が詰むようにする
先手にとっての最悪(後手にとっては最善):先手玉が詰まないようにする
※最悪詰:後手の「最善」は、先手にとっての「最善」であり、後手にとっては「最悪」です。
先手は、先手玉を詰めないように着手しますが、後手は先手玉が詰むように応手します。
※悪魔詰:後手の「最悪」は、先手にとっての「最悪」であり、後手にとっては「最善」です。
先手は、先手玉を詰めないように着手し、後手も先手玉が詰まないように応手します。
お互いに、先手玉を詰めないようにしますが、最終的に詰みます。
<2:盤と駒>
1:異次元の盤
将棋盤を2面使って表現します。
将棋盤に普通に並べるが、左の3列、中央の3列、右の3列が独立した盤(下・中・上段)とみなします。
各段の左端と右端は絡がっています(円筒盤)。
一種の「合体将棋」です。
2:形、大きさの変更
3:盤の性質の変更
盤の右と左をくっつけたものです。
盤の上と下をくっつけたものです。
盤の左と右をつけ、更に上と下をくっつけたものです。
※ヨコ円筒盤、ドーナツ盤では、最初から玉がぶつかってしまうので、双方とも1段ずつ上げて指し始めます。駒は成ることができません。
角が盤端で反射します。
各駒の動きは、タテヨコとナナメを逆転させたものです。
4:フェアリー駒の導入
テレポート駒は、任意の味方の駒と、1手で位置を交換できます。
指将棋では、最初は双方玉の上に置かれます。
影は、最初5五に置かれます。
1手指すごとに、その手によって動いた駒と同じ方向に同じ距離だけ動きます。
影は、駒を取ることも、飛び越すこともできません。
持駒を打つときは動きません。
影が動けない指し手は禁手です。
指し手がなくなったら負け?
石は、単に穴ふさぎの駒で、双方に取られません。
不滅駒は、敵に取られません。
カミカゼ駒は、敵駒を取ると同時に消えてしまいます。
(敵の持駒になる場合もあります)
全駒がカミカゼ駒の場合、「カミカゼ将棋」になります。
中立駒は、双方にとって自分の駒のように使われます。
5:性能の変更(i)
将棋駒の性能を変えて使用するものです。
桂はナイト(八方桂)です。
1手のうちに同じ駒を何度も移動可能です。
取る場合や成る場合は初回移動時のみで、その後は移動終了です。
歩は全てナイト(八方桂)です。
二歩はかまいませんが、打歩詰は禁手です。
金・銀はその動ける方向に2マスまで(1手で)動けます。
桂は八方桂です。
さらに、玉を女王にすることもあります。
玉はナイト(八方桂)です。
玉はクイーン(奔王)です。
玉は獅子です。
②性能の変更(ii)
局面によって性能が変わるものです。
a)安南系:周囲の駒によって性能が変わります。
任意の駒は、そのすぐ下に味方の駒が存在するとき、その駒の性能に変化します。
※朝鮮将棋(
チャンギ)とは無関係です。
任意の駒は、そのすぐ下に敵の駒が存在するとき、その駒の性能に変化する。
任意の駒は、そのすぐ上に味方の駒が存在するとき、その駒の性能に変化します。
任意の駒は、そのすぐ上に敵の駒が存在するとき、その駒の性能に変化する。
任意の駒は、そのすぐ横に味方の駒が存在するとき、その駒の性能に変化します。
任意の駒は、そのすぐ横に敵の駒が存在するとき、その駒の性能に変化します。
任意の駒は、そのすぐ周囲に味方の駒が存在するとき、その駒の性能に変化します。
任意の駒は、そのすぐ周囲に敵の駒が存在するとき、その駒の性能に変化します。
※複数個の駒の性能に代わる場合、「低位ルール」「高位ルール」「併合ルール」が考えられます。
b)ネコ鮮系:一連の駒の性能が逆転します。
縦一列に並んでいる時、自分が上からn番目の場合、下からn番目の味方の駒の性能に変化します。
縦一列に並んでいる時、自分が上からn番目の場合、下からn番目の敵または味方の駒の性能に変化します。
横一列に並んでいる時、自分が左からn番目の場合、右からn番目の味方の駒の性能に変化します。
横一列に並んでいる時、自分が左からn番目の場合、右からn番目の敵または味方の駒の性能に変化します。
c)震旦系:玉の性能は周囲の(敵)駒によって性能が変わります。
全対鮮と同じになります。
d)天竺系:他の駒が利いているとき、性能が変化します。
「玉」は「敵」の駒が利いているとき本来の動きを失い、「その駒の性能を合わせ持ち」ます。
「合わせ持つ」ところは、当然「低位」「高位」ルールも可能です。
「敵」を「味方」にすれば「逆天将棋」になります。
「任意の駒」は「敵」の駒が利いているとき本来の動きを失い、「その駒の性能を合わせ持ち」ます。
e)金玉系:他の駒の位置関係によって、性能が変化します。
歩玉~飛玉、その逆などいろいろ考えられます。
金玉将棋は、本来は「取らないで動く時は金玉、取る時は銀玉」でした。
2枚の関係でなくても考えられ、例えば「歩の性能は、玉が下段にいる時は普通の歩、中段にいる時は前2マスまで、入玉している時は前3マスまで行ける」ルールも可能です。
f)その他
王手をする時は、駒を取れません。
攻方・玉方とも将棋と詰将棋のルールを守っているという前提の元に、透明駒の正体を判明させていきます。
- Circe(キルケ)
- Anticirce(アンチキルケ)
- Madrasi(マドラシ)
- バカ千日手
- ステイルメイト
- プルーフゲーム
- 推理将棋
- 覆面推理
- レトロ解析
最終更新:2019年08月24日 23:10