俺「ストライクウィッチーズさ」>>681から

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俺(少年時代)「母さん!俺ヒーローになる!」

俺(少)「ヒーローになって母さんや妹、それに困ってる人達を助けるんだ!」

母「頼もしいわね」

母「それじゃ頼りにしてるわよ」ニコッ




   ゴゴゴゴゴ
   ズドン ドドーン

俺(少)「母さんっ!?妹っ!?」

母、妹「……………」

俺(少)「う、うわあああああああああああああああああああん」


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      ???  夜

俺「ん…」

俺「あー久しぶりにこの夢見たわ…」

俺「俺、確か負傷した後ろのレーダー迎撃士官降ろして再出撃して…変な…真っ黒な雲に飲まれて…」


目を覚ますと雲一つない夜空が広がっていた。
先程、出撃した時とは打って変わった、月明かりが、星が輝いている綺麗な夜空が。




     キュイイイイイイン


俺「ん?なんだ?この音」

俺「距離は…ここから……近いな」

俺「数は1つ。」

俺「これは……黒と赤のカラーリングの戦闘機か」

俺「味方…なのか?」

俺「待てよ?何故こんなことがわかるんだ?」


自分でも不思議だった。
何故、目標の位置、数、形。
はたまた目標の周辺の景色までもが鮮明に頭の中に表されている。

俺「ちょっとどうするこれどうすんの?」

俺「えーと、とりあえずコンタクトを取ってみるか」


そう言って俺は敵か味方かわからない目標に迎って進み出した。




     ??? 夜 同時刻

    ブォーーン

???「ラーラララーラー♪」

???「!?隊長…近くにネウロイの気配を感知しました…」

???「わかりました。それでは迎撃に迎って下さい」

???「それと…正体不明の飛行物体も…」

???「何ですってっ?」

???「………とりあえずネウロイ撃破を優先して。それで未確認飛行体に関しては攻撃を仕掛けてくるようなら応戦。仕掛けてこないようならコンタクトを取ってみて?」

???「危険だけどお願いね。私達もすぐ出撃準備に取り掛かるわ」
???「無理だと感じたらすぐに撤退してちょうだい。」

???「…わかりました」







    ???  夜

俺「見えた!」

俺「さっき頭の中に浮かんだ光景と全く一緒だ…」

俺「一体なんだったんだ?」

俺「しかしえらく古い機体だな。プロペラ付きとは」

俺「まあいい。コンタクトを取ってみるか」

俺「おい!そこの戦闘機のパイロット!聞こえか?俺は…」


    ギョーン

俺「ッ!?」



俺が話し掛けてる最中に突如、戦闘機から攻撃が放たれた。
機関砲でもない。ミサイルでもない。
赤い光を放つビームのようなものが。
間一髪で避けられたが、一体なんの冗談だろうか。ビームなんて。



俺「馬鹿じゃないの!?いきなり攻撃してくるなんて」

俺「おい待て!こちらに戦闘の意思は無い!だがこれ以上攻撃を続ける場合はっ」


     ギョーン


俺「クッ!また攻撃してきた!?」

俺「聞く耳持たねーのかよ畜生っ」

俺「仕方ない…か…」

俺「ちゃんとこっちの意思は伝えたからな。墜とされても文句言うなよっ!」


そう言って操縦桿を握り戦闘態勢に入る。
相手は見た感じプロペラ付きの旧式の戦闘機。
だがビームを撃ってくる。
なんともまぁ馬鹿みたいな話しだ。
ビーム兵器なんて見た事がない。ましてやプロペラ機が搭載してるなど。

俺「こっちの武器はガトリング砲が675発とミサイル6発か」

俺「またいつ戦闘になるかわからんから節約しながら戦わないとな」

俺「先ずは後ろを取ってとっ」


     フォーン

俺「取った!」


ビームを撃てるとは言え所詮は旧式の戦闘機。
機動力、旋回性全てにおいて性能はこちらが上だ。


俺「これでっ」

  ダダダダダダダダダンッ


約100発位撃ち込んだだろうか
全弾命中
だが…敵は平然と飛び続けている
しかも、破壊した装甲が徐々に再生している


俺「マジかよ……何だよ…これは…」


    キュイイイイイン

俺「来るっ!?」


    ヒューン

また敵の攻撃を避ける為に旋回して回避行動に移る
だが回避行動をしたため前方にいる敵に後ろを取られてしまった。


    キュイイイイイン


俺「クソッ!こんな所で…ヒーローになれずに終わりかよっ!俺の人生」

俺「こんな時、天使でも来てくれればなぁ…」

そう呟きながら、死を覚悟し諦めて目をつむった瞬間。

    バシュンバシューン
    ズドーン

銃声が、いや、銃声というよりはミサイルの発射音が聞こえ、俺は目を開けた。


俺「!?」

俺「女…の子?」


目の前にいたのは見た目14~5歳の年端もいかない少女だった。
髪は銀髪、手にはミサイルランチャーを持ち、足にはプロペラ付きの機械を装着している。
しかも、頭と腰からは猫耳とシッポが生えている。
まるでアニメの世界に描かれるような少女がそこにいた。


レーザーを撃ってくるプロペラ機もオカシイが、少女が空を飛びミサイルランチャーを撃ちこんだ事も十分にオカシイ光景だ。
余りにも馬鹿げていて信じがたい光景を目の当たりにした俺はただ笑うしかなかった


俺「…ハハッ…ハハハッ……何?…これは」


???「戦闘機のパイロットさん…聞こえますか?」

???「私は連合軍第501戦闘航空団、ストライクウィッチーズ所属のサーニャ。サーニャ・リトビャク中尉です。」

サーニャ「こちらは…貴方と戦闘の意思はありません」

俺「(連合軍?ストライクウィッチーズ?聞いたことないぞ)」

サーニャ「あのっ…聞こえて…ますか…」

俺「あ、あぁ聞こえてる。申し訳ない」

俺「俺は連邦海軍第909戦闘飛行隊VF-909所属の俺中尉です」

サーニャ「(お…男の人…だ。それに聞いた事ない部隊…見た事ない戦闘機…)」

俺「リトビャク中尉!でしたっけ?」

サーニャ「は…はい」

俺「あいつは何なんだ!?」

サーニャ「あれはネウロイです…」

サーニャ「通常の兵器では太刀打ちできません…」

サーニャ「だから…ここは私に任せて逃げて下さい」

俺「(逃げる?)冗談言うなよ…」

サーニャ「で…でも」


     キュイイイイイイイン

俺「!?敵、攻撃、来るぞ!」


      ヒュン

俺「クッ!」

サーニャ「きゃっ!」

二人共、間一髪で回避行動をとりなんとか被弾せずに済んだ。
だが、先程攻撃を喰らっていたネウロイと呼ばれる物の再生が終わって活動再開したらしい。

俺「自己再生すんのかよっ!」

俺「えーと通常の兵器が効かないって言ってたよな?」

俺「だけどさっきネウロイに攻撃を当てたがちゃんと装甲は剥がれたぞ」

サーニャ「そ、そんなはずは…」

俺「装甲は剥がせるが、ネウロイを倒すことが出来ないって意味なのか?」

サーニャ「(魔力で強化した銃弾などでないとネウロイには効果が無いって聞いたけど)」


     キュイイイイイイン


サーニャ「ネウロイの攻撃、来ます!」


     フォーン

     ブロロロロロロン

回避行動をとる。
このネウロイの攻撃は単調な直線のビームしかないようだ。
それが幸いして攻撃を避けるのは若干馴れてきた。

俺「クソッ!押されてるな…」

俺「リトビャク中尉!」

俺「ネウロイはどうすれば墜ちるんだ?」

サーニャ「あっ…えと…」

サーニャ「ネウロイの装甲の下のどこかにコアがあります」

サーニャ「そのコアを破壊出来れば撃墜できます」

俺「コアの破壊とか面倒臭いな…」

俺「そんじゃまぁ反撃行きますよ!リトビャク中尉!」

サーニャ「わかりました」


機体性能はこちらが上。
簡単にネウロイの後ろを取ることができる。
それを見たリトビャク中尉はネウロイの前方の位置に着いた。
ネウロイを挟み撃ちにして攻撃を開始する。


     バシューン
     ダダダダダダダダッ


     キュウウウウウウウン

俺「コアは!?コアはとれだ?」

サーニャ「あれです!敵、右翼付近の白い塊がコアです!」

俺「あれかっ!」


俺は機体を少し上昇させネウロイのコアに狙いを定める。


俺「当たれええええええええっ!!!」カチッ


     バシュンバシューン
     ズダーーーーーン



     パリーン


前方にいたネウロイは砕け散り、周りには白く雪のような物が舞っている。
ミサイルを二発発射。
無事に二発ともコアに命中したようだ。


俺「目標消滅」

サーニャ「(すごい。通常の兵器でネウロイを倒すなんて。この戦闘機に何か秘密があるのかな?)」

俺「中尉?リトビャク中尉?」

サーニャ「あっ…はい」

俺「あー着陸できる所はどこかにあるかい?そろそろ限界なんだが」

サーニャ「ちょっと待って下さい。」

サーニャ「隊長?ミーナ隊長、聞こえますか?」

ミーナ「えぇ。聞こえるわ」

サーニャ「敵ネウロイを未確認機のパイロットの俺中尉と共闘して撃破。」

ミーナ「(俺中尉?聞いたこと無い名前ね…)」

ミーナ「お疲れ様。そうね…俺中尉にはこちらと戦闘の意思や敵意はないのよね?」

サーニャ「はい。でもミーナ隊長?」

ミーナ「どうしたの?サーニャさん?」

サーニャ「俺中尉の事なんですが…連邦海軍第909戦闘飛行隊VF-909所属と言っていて、それに機体も見た事がない機体で…」

サーニャ「しかも…通常兵器でネウロイを撃破しました。通常兵器はネウロイに効かないはずじゃ?」

ミーナ「(VF-909?見た事ない機体?それに通常兵器でネウロイ撃破?どういう事なの?)」

ミーナ「えぇそうよ。通常兵器ではネウロイにダメージを与える事は困難よ。ウィッチの魔力を弾丸に付加すれば可能だけど…」

ミーナ「(まさか…ね…。とりあえず詳しい話を聞く必要があるわね)」

ミーナ「サーニャさん。俺中尉を基地に連れて来てくれるかしら?色々と聞きたい事があるわ」

サーニャ「わかりました。これから帰還します。」

ミーナ「サーニャさん。何があるかわからないから警戒しておくように。気をつけてね。」

サーニャ「了解です!」


サーニャ「あの…俺中尉?」

俺「あいよ」

サーニャ「私達の基地に案内します。付いて来て下さい。」

俺「了解だ」



俺は基地に着く迄にリトビャク中尉にネウロイの事、ウィッチの事、この世界の事などの大まかな事を聞いた。
信じたくはないがこの世界は元の自分の世界はないようだ。
所謂、異世界にタイムスリップってところだ
こんなことアニメの世界だけの夢物語な話だと思っていた。
でも先程のネウロイとの戦闘。
空を飛ぶ少女。
などの事を実際にこの目で見ている。
信じたくはないが嫌でも信じるしかない。


俺「俺はこれからどうなるんだろうな…」ボソッ






    基地、滑走路


俺「あたたたた…体中が痛え」

サーニャ「あの」

俺「あ?」

サーニャ「」ビクッ

俺「あぁ中尉殿でしたか」

俺「えー、中尉殿の援護、及び基地への着陸許可、非常に(ry」

サーニャ「あの!…わ、私じゃなくて…」

ミーナ「サーニャさん!」タッタッタッ


リトビャク中尉を呼ぶ声の方向を見ると三人の少女がこちらに迎って来る。
その三人の少女を見た瞬間、俺は言葉を失ってしまった。


俺「(パ、パンツ?えっちょっと待てよ)」

俺「(ど、どうみてもパンツだよな?一人に至ってはスクール水着)」

俺「(何なんだよ?この子ら全員、露出狂か?露出狂なのか?)」

サーニャ「ミーナ隊長。坂本少佐。バルクホルン大尉。」

ミーナ「サーニャさんご苦労様。」

坂本「サーニャ大丈夫か?」

バルクホルン「怪我はないか?」

サーニャ「はい。大丈夫です。」

ミーナ「それで、こちらが俺中尉ですね?」

サーニャ「はい。」

坂本&バルクホルン「(この人(こいつ)が戦闘機でネウロイを?)」

ミーナ「俺中尉でしたね」

ミーナ「私は第501戦闘航空団隊長です。それと、この基地の最高責任者のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。」

ミーナ「それでこっちが」

坂本「坂本、坂本美緒だ!階級は少佐だ」

バルクホルン「ゲルトルート・バルクホルン。階級は大尉だ」

俺「連邦海軍第909戦闘飛行隊VF-909所属の俺中尉です。基地への着陸許可及び戦闘の援護非常に感謝しております。」ビシッ

ミーナ「気にしないで下さい。こちらも色々と詳しい事を聞きたいので」

ミーナ&坂本&バルクホルン「(本当に聞いた事がない部隊名ね(だな)(だ))」

ミーナ「とりあえず部屋に案内します。話はそこでしましょう。ですが、おかしな行動を取るようなら…」

俺「わかっています。」

ミーナ「そう。それじゃ美緒、トゥルーデ、サーニャさんも一緒に来て頂戴」

俺「あ、あの?一つだけ教えてほしいんですが」

ミーナ「何かしら?」

俺「あの…貴女方が履いているのはその…パ、パンツじゃないんですか?」

ミーナ「パンツ?これはズボンよ。」

ミーナ「それじゃ案内するわね」

俺「(はぁ…もうなにこのせかい…)」



     会議室

    カクカクシカジカ

ミーナ「で、気付いたらこの世界に?」

俺「あぁ」

ミーナ「それで頭の中にネウロイの位置、数、種類などが思い浮かびネウロイと遭遇、戦闘になったと?」
ミーナ「そしてあの戦闘機でサーニャさんと共闘して撃破と」

俺、サーニャ「その通りだ(です)」

俺は今まで起こった事、自分がいた世界の事、全てを。
それにこっちの世界の事。ネウロイがいること。ネウロイと戦闘をしている事。
全てを聞いた。
やはりむこうも驚きが隠せないようだ。


俺「恐らく、俺は自分がいた世界から何らかの原因でこの世界に飛ばされてきたのだと」

バルクホルン「そんな話信じられん…」
坂本「確かに信じられんな…」

ミーナ「そうね。でも信じがたい話だけど事態が事態だけに信じるしかないわね」

ミーナ「俺中尉!貴方には少しの間独房に入ってもらいます。」

ミーナ「とりあえず形としてですが、事態が事態な上にね。それに他の隊員に余計な心配をかけるわけにはいかないので」

ミーナ「ごめんなさいね俺中尉…でもわかってほしいの。こちらも出来る限り色々と調査してみるわ。」

ミーナ「少しの間、我慢してもらえないかしら?」

俺「まぁ妥当な判断ですね。よくわからない人間を野放しには出来ませんからね。」

俺「わかりました。調度、俺も色々と考えたかったので。それじゃ早く自由に行動出来るように頼みますよ」

ミーナ「それじゃサーニャさん。俺中尉を頼みます。それとこの事はまだ他言無用で」

サーニャ「わかりました…」

サーニャ「こ、こっちです。」

     ガチャ
     バタンッ


ミーナ「…美緒、トゥルーデ、どう思う?」

坂本「んー、彼は魔力を持っている…か?固有魔法らしきものを使っているしな」

ミーナ「やはり美緒もそう思う?」

バルクホルン「馬鹿なっ!彼がウィッチだとでも言うのですか?」

坂本「まだわからんが…恐らくな。魔力強化した武器ではないとネウロイは倒せないはず…だが現にあの兵器でネウロイを倒している。」

バルクホルン「ですがあんな戦闘機は今まで見た事がっ!」

坂本「確かに見た事がない。でも見た感じ武器は普通のガトリング砲とミサイルのみ。対ネウロイ用の武器でもなさそうだしな。」

坂本「それに、ネウロイと接触時に固有魔法も使っている。多分、ミーナと同じかそれに近い空間把握能力。」

ミーナ「そうね。私の能力は声や気配を感知してその場の立体での空間把握。確かに似ているわね。」

バルクホルン「だが、男のウィッチは見た事も聞いた事がないです」

ミーナ「大尉。ウィッチは必ずしも女性とは言われていないわ。私だって信じられないけどこの事態だからあらゆる可能性を言っているだけ」

バルクホルン「ッ………」

ミーナ「とりあえず事態の調査、俺中尉の検査は明日からにして、私達も休みましょう。遅くまでごめんなさいね。」

坂本「なぁに気にするなミーナ。私達も色々と協力する!なぁ大尉?」

バルクホルン「はい少佐。ミーナ何かあったら言ってくれ。出来る限り協力する。」

ミーナ「ありがとう二人共。それじゃおやすみなさい。」


     独房


サーニャ「あのこちらです」

俺「(独房って言われる位だからもっと酷い所かと思ったが綺麗な所だな。照明もあるし雰囲気も全体的に明るい。独房と言うよりは反省室みたいな感じだな)」

サーニャ「何かあったら呼びに来ます。それまでここで」

俺「OK!わかった」

サーニャ「あの…ごめんなさい…」

俺「なんで謝るんだ?この判断は適切だ。だから謝らないでいいよ。」

サーニャ「はい…」ペコリ
タッタッタッタッ
俺「さて…と。これからどうなることやら」

俺「とりあえず寝るか。もう疲れた。」



     翌日、基地、滑走路

    ザワザワガヤガヤ


宮藤「リーネちゃん何だろうねーこの戦闘機。見た事ない戦闘機だよー」

リーネ「軍の試作機とかかな?」

エーリカ「どしたの?」

宮藤「あっハルトマンさん!今日は早起きですねー」

エーリカ「なんか面白そうなことがあると思ってねー」

リーネ「私と芳佳ちゃんで訓練してたらここにこの戦闘機が止まってたんです」

ルッキーニ「見て見て!シャーリー!凄いよー速そうだよー!」

シャーリー「おーホントに凄いなー!ジェット機なのか?でもこんなの見たことないぞー」

ルッキーニ「ねぇねぇシャーリー!乗ってみよっ!」

シャーリー「よーし乗ってみるか!」

ペリーヌ「全く貴女方は…よく見た事もない機体に乗ろうと思えますわね」

エイラ「ナンダー?恐いのかツンツンメガネ?」

ペリーヌ「こ、恐いわけありませんわよ。もし危険な事が起きたらどうするんですの?」

エイラ「やっぱり恐いんじゃないカー」
ペリーヌ「だから恐くありませんっ!」

ルッキーニ「にひひーペリーヌが怒ったー!」

ペリーヌ「だーかーらー!」ムキー


ミーナ「皆さん!」

一同「ミーナ(さん)(隊長)」

宮藤「ミーナさん、これなんなんですか?」

ミーナ「それについては後で説明します。」

ミーナ「でも、まずは朝食にしましょう。各員、朝食終了後ミーティングルームに集まって下さい。」

一同「了解!」

     ミーティングルーム

ミーナ「全員揃っているわね。それじゃあ説明します。」

     カクカクシカジカ

ミーナ「以上です。私はこれから俺中尉を連れて上層部に行き事態の説明及びパイロットの処分を聞いてきます。」

ミーナ「なお上層部には私と坂本少佐で行きます。私達が帰るまで基地のことはバルクホルン大尉に任せます。よろしくねトゥルーデ。」

バルクホルン「あぁ任せておけミーナ」

   ざわ…ざわ…


宮藤「異世界から来た人ってどんな人なんだろーねー?」

リーネ「お、男の人…だよね?」

エーリカ「ふぁ~~あ」Zzz

エイラ「サ、サーニャ。昨日はそいつに変なことされなかったカ?大丈夫だったカ?」

サーニャ「だ、大丈夫よエイラ。昨日少し話したけど悪い人じゃないと思う。ちょっと恐かったけど。」
エイラ「(サーニャに何かしたらタダじゃおかないカンナー)」

ルッキーニ「宇宙人かな?よーし!帰って来たらみんなで見に行こー!」

シャーリー「おっ気合い入ってるなールッキーニ。でもどうせ帰ってきたら説明あるだろー

ルッキーニ「だって気になるじゃん!」

シャーリー「確かにどんな奴か気になるけどなー」

宮藤「私も気になります!」

エイラ「サーニャをたぶらかす奴は私がコラシメテヤル」

ペリーヌ「全く貴女方は…」

エイラ「恐がりなんだよツンツンメガネは」
ペリーヌ「だっかっらっ!恐いとは言ってませんでしょ!」

ルッキーニ「やーい恐がりペリーヌ!」

ペリーヌ「ルッキーニさん!今日と言う今日は許しませんわよ!待ちなさいっ!」

ルッキーニ「逃げろ~!」

     バタバタ


バルクホルン「貴様らー」バンッ

エーリカ以外の一同「」ビクッ

シャーリー「どうしたんだよ急にー驚くだろー」
バルクホルン「たるんでいるぞっ!」

バルクホルン「兵士はいついかなる時も取り乱すな!取り乱せば死に繋がる!」

バルクホルン「こういう時は訓練だ!」

シャーリー「全くーカールスラント軍人は頭が固いなー。なんで訓練になるんだよー」

ルッキーニ「えー訓練やだー」

エーリカ「」zzz

バルクホルン「つべこべ言うな!最後の者には走り込み追加だ!」

エーリカ「」zzz

バルクホルン「ハルトマン中尉!お前も来んかー!!」

     ゾロゾロゾロ


    偉い人がいる基地

ミーナ「報告書にも書きましたが以上の事が昨晩に起こりました。そしてこちらが俺中尉です。」

偉い人「にわかには信じがたい話だがこの話は本当かね?中尉?」
俺「えぇ全て事実です。」

---
--

偉い人「わかった。事態の原因究明や元の世界に帰る手段など、こちらでも色々と調べるようにしよう。」

俺「ありがとうございます。」

偉い人「で、君のこれからの事だがそちらのミーナ中佐の指示に従ってくれ。後は頼んだぞ中佐」

ミーナ「わかりました。それでは失礼します。」

      バタン

坂本「ミーナ!どうなった?」

ミーナ「事態の原因などは上の方々が調べてくれるそうよ。俺中尉に関しては私達の判断に任せると言われたわ」

坂本「そうか」

ミーナ「上層部は面倒な事を極力避けたい雰囲気があったわ…ハァ」

俺「あの…なんか色々とすいません…」

ミーナ「気にしないで!まぁとりあえずは明日の身体検査と魔力検査が終わってからこれからの事を考えましょう」




     夕方

宮藤「つ、疲れたー」ハァハァ

リーネ「わ、私、もう動けない…」ハァハァ

宮藤「!!(リーネちゃんが動けない…今がチャンスッ)」

ルッキーニ「もう動けないーお風呂入りたーい」ハァハァ

シャーリー「カールスラント…軍人は…頭…堅すぎ」ハァハァ

バルクホルン「この程度で…疲れたのか…リベリアンは…」ハァハァ

ペリーヌ「訓練終わったのに…また…喧嘩ですの?」ハァハァ

エイラ「早くサウナにー」ハァハァ

サーニャ「疲れた…」ハァハァ



ミーナ「皆さんお疲れ様。」

一同「ミーナ(隊長)(さん)」

坂本「皆、よく頑張ったな」

ペリーヌ「も、勿論ですわ!坂本少佐の為なら(モジモジ」

ミーナ「俺中尉の処分が決まったわ。みんな、お風呂に入ったらミーティングルームに集合して下さい。」


     お風呂

    キャッキャウフフフアハハハ



ミーナ「みんな揃ったわね」

ミーナ「まずは紹介するわ。こちらが俺中尉です。」

俺「えっと昨日の夜からここでお世話になっている俺です。」

俺「自分でも信じられない事態ですがあまり皆さんに迷惑をかけないようにしますのでよろしくお願いします。」

一同「よろしくお願いします。」

宮藤「(大人の人だ)」

リーネ「(やっぱり男の人。それに大人)」

ルッキーニ「(なんか恐そう…)」

シャーリー「(なんだか迫力あるなー)」

ペリーヌ「(この人が…大人の方じゃありませんの)」

エイラ「(こ、こいつが昨日サーニャと…)」

エーリカ「(ほぇ~何だか色々と凄そうな人~)」

サーニャ「(あらためて見るとやっぱり恐い…)」

ミーナ「それで俺中尉の今後ですが、明日の身体検査と魔力検査の結果により判断したいと思います」

ミーナ「魔力がありウィッチになれるようであれば我がストライクウィッチーズに配属させる予定です。」

バルクホルン「本気で言っているのか?彼は男だぞ?」

ペリーヌ「そ、そうですわ!男の方がウィッチなんて」

シャーリー「別にいいじゃないかー」

エーリカ「そうだよーそれに面白そうじゃん!」

ルッキーニ「そうだそうだー!」

ミーナ「みなさん静かに!確かに男性のウィッチということで不安はあります。だけどウィッチが増えるのは心強いじゃない?」

ミーナ「それでいいですね?俺中尉?」

俺「俺は構いませんよ。ここでお世話になってる以上従います。それにウィッチになれない場合は出て行きますから」

俺「ですが本当にいいんですか?反対してる人もいるようですが…」

ミーナ「大丈夫よ。貴方がおかしな事さえしなければね!」

ミーナ「それじゃ夕飯にしましょう!みんな訓練してお腹空いてるでしょ」


      食堂
    ワイワイガヤガヤ

俺「あれっこれは…日本食じゃないか」

宮藤「あのっこういう料理はお嫌いですか?」

宮藤「私とリーネちゃんで作ったんですけど」

俺「いや、嫌いもなにも日本料理は好きだぞ」

俺「あっこっちじゃ扶桑だったか」

宮藤「よかったねーリーネちゃん」

リーネ「う、うん」

宮藤「これ私とリーネちゃんとで作ったんですよ!」

俺「本当か!凄いな!」

宮藤「おかわりもいっぱいあるんで遠慮しないでくださいね!」

ミーナ「それじゃ食べましょうか」

一同「いただきまーす」

俺「うまい!うますぎる!」

俺「おっ納豆もあるのか!」

宮藤「納豆好きなんですか?」

俺「好き!ではないけどたまーに食いたくなるな」

宮藤「それ私の手作りなんですよー!」

俺「本当か?納豆を自分で作るなんて凝ってるな」

ペリーヌ「こんな腐ったもの料理じゃありませんわっ」

坂本「納豆うまいのにな」

ペリーヌ「お、お、おいしいですわよね!ですが今日は遠慮しておきますわ。オホホホホ」

エイラ「ムチャスンナヨー。ツンツンメガネ」

ペリーヌ「誰がツンツンメガネですのっ!」

      ワイワイガヤガヤ

一同「ごちそーさまー」


ルッキーニ「ねぇ俺ー俺のいた世界ってどんなのー?」

俺「俺の世界はなー…地図があった方が説明が楽だな。この世界の地図とかないか?」

ルッキーニ「あるよー」パサッ

俺「えーっと、ここが日本だな」

宮藤「扶桑は日本って言われるんですね。坂本さん」

坂本「あぁ本当に不思議なものだ」

俺「で、これがアメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、スウェーデン、etc」

俺「国なんかはこんなところか」

俺「その他は………戦争ばっかりだな」

バルクホルン「だがそちらの世界ではネウロイはいないはずじゃ?」

俺「あぁいない。あんな怪物いてたまるか。」

俺「人と人が殺し合う戦争だな…」

俺「昔は戦争なんてあまりなくて平和な時もあったらしいんだけどな」

一同「…………」

宮藤「そんな戦争…駄目ですよ!」
リーネ「よ、芳佳ちゃん」

俺「駄目っ言われてもな」

俺「俺だって戦争なんか、人殺しなんてしたくない。だけど…殺らなきゃ殺られる…仕方ないんだよ」

一同「………」

俺「(あっ空気重くしちゃったなー)」

俺「あー、と、ところでこっちの世界の国はどんなんだ?」

俺「少尉!ロマーニャはどんな国なんだ?」

ルッキーニ「あっ、んとねーロマーニャはね」

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俺「(あんな話してみんなに悪かったな…)」

ミーナ「俺中尉?」

俺「あっ中佐殿」

ミーナ「部屋に案内するわ。着いて来て」

     テクテクテク

ミーナ「俺中尉の世界も大変なのね…」

俺「大変な世界なのはお互い様ですよ」

俺「でも同じ戦争ならこの世界みたいなネウロイと戦う戦争の方がいいのかなとも思う」

俺「いくら敵だと言っても同じ人を殺すのはやはり辛い」

俺「まぁ戦争なんて無いほうがいいんだけどな」

ミーナ「そうね。」

ミーナ「着いたわ。これからはこの部屋で過ごして頂戴。」

ミーナ「隣の部屋はエイラさんとサーニャさんの部屋なので何かわからない事があったら二人に聞いて頂戴」

ミーナ「それでお風呂の事なんだけど…」

俺「あぁそれはこっちも気を使うようにする。人がいない時間帯に入るようにするよ」

ミーナ「そうしてもらえると助かるわ。それとお風呂以外の所でも気を使ってもらえると助かるわ」

俺「わかってますよ。」

ミーナ「それじゃ明日の検査も早いからもう休んで下さい。おやすみなさい。」

俺「あっあと…煙草を吸いたいんだけど…」

ミーナ「煙草は外で吸ってちょうだいね」ニコッ

俺「ですよねー」

部屋に案内されたとりあえずベットに倒れ込む
結構広い部屋だ。一人で使うのは勿体ない気もする。

俺「風呂に行くか」

俺「今なら大丈夫だよな?みんな晩飯前に入ってたし」




     風呂

    カポーン

俺「広いな…でもあの大人数で入るには調度いいのか…」

俺「はぁ~やっぱり風呂はいい。疲れが取れる」



     ガラガラッ

俺「!?(えっちょっ待てよ誰だよなんで?なんで?さっきみんな入ってたろ?気を使うって言ったそうそうなんでこうなんのよ)」

サーニャ「あっ…俺中尉」///

俺「えと…その声はリトビャク中尉…?」

俺「さっきみんなと入ったんじゃ?」

サーニャ「入ったんですけど…大人数で入るのは苦手で…もう一回入りなおそうかなって…」

俺「ちょっと待ってくれ。すぐに出る」

サーニャ「あ、あのっ…大丈夫…ですよ」

サーニャ「少しお話したかったですし…」

サーニャ「でもっ…見ないでくださいね…」

俺「そ、そうか…。わかった…(意識をしっかり持て!ただの女の子じゃないか)」


とは言ったものの女の子とはいえ年頃の女性だ。
決してロリコンではないが意識するなと言われてもやはり意識してしまう。

俺&サーニャ「………」

俺「(ヤ、ヤバイ。気をしっかり持て。な、何か話題を…)」

サーニャ「あの…俺中尉は何故パイロットになったんですか?」

俺「えっ?あぁ」

俺「えーこれを言ったら笑われるかもしれないんだけど、俺はヒーローになりたかったんだ」

サーニャ「ヒーロー?」

俺「そうヒーローに。家族や仲間や困った人達を助けられるヒーローに。」

俺「笑っちゃうだろ?こんな理由じゃ」

サーニャ「そんなことないです!あの…格好いいです…」

俺「そ、そうか?」

サーニャ「はい…」

俺「すまないがもう出る」

俺「悪かったな。せっかくの風呂に俺がいて」

俺「それじゃ」

     ガラガラガラッ

サーニャ「(恐そうな人だったけどそんなことなかったかな?)」




     自室


俺「いや~さっきは参った…」

俺「変な事を言い触らさなければいいけど…ハァ」

俺「明日の検査は早いらしいからもう寝るか。その前に一服してくるか」



     外

俺「ふぅー」

俺「月が綺麗だな」

 ♪~♪~

俺「ん?」

サーニャ「♪~」

俺「中尉?」

サーニャ「俺…中尉」

俺「あーなんかごめんね。毎度毎度」

サーニャ「い、いえ…」

サーニャ「俺中尉はなんでここに?」

俺「煙草を…」

サーニャ「そうですか…」

少しの沈黙


サーニャ「あの、俺中尉は…元の世界に戻りたいですか?」

俺「ん?、まぁ戻りたいっちゃ戻りたいけどな」

俺「元の世界も戦争さえなければいい世界だし」

俺「俺の世界で今戦ってる仲間たちもいるしな」

サーニャ「この世界も…ネウロイがいなければいい世界ですよ!」

俺「そうだろうな」

俺「どんな世界も戦争や戦いがなければいい世界なんだろうな」

サーニャ「そう…ですよね…」

俺「まっ!帰る手段が分からないのに帰りたいとか考えたってしょうがない!」

俺「恐らく帰れるまでこっちの世界で暮らすことになると思うからこの世界の良さを体感させてもらうよ」

俺「色々と迷惑かけると思うけどよろしくな中尉」

サーニャ「はい!あと…私の事はサーニャでいいですよ」

俺「そうか。それじゃ俺の事も俺でいいよサーニャ」

サーニャ「わかりました俺さん。」

俺「それじゃ」


      翌日、検査室

坂本「どうだミーナ?俺中尉の状態は?」

ミーナ「美緒、これを見て」

坂本「ふむ中々凄いな」

坂本「魔力量も並のウィッチよりは多いし、男性だからかもしれんが身体能力も高いな」

坂本「固有魔法は…やはりミーナと同じ空間把握能力か」

ミーナ「えぇ。訓練を積めばかなり優秀なウィッチになるかもしれないわね」

坂本「それじゃウィッチになるかは俺中尉次第か」

ミーナ「えぇ強制は出来ないから結果の説明の際もう一度聞いてみるわ」


最終更新:2013年01月28日 01:26