悪女
ルフィは、彼女を特に虐げていた。
ある記録によると、宴会の席で、シルが運んできた飲み物をこぼしたことがあるが、
ルフィは笑顔で、一切咎めなかった。ところが、その席から
ヴェリアが退室した途端、突如シルにグラスを投げつけ、呆然としているシルに、早くそのグラスを拾う様に命令、言われたとおりにすると、今度は「私に床に落ちたグラスで飲み物を飲めというのか」と、叱りつけ、折檻したという。
彼女にとって、シルは、
リディと並んで、静かな顔立ちがサディスト心をくすぐる、格好の「獲物」となっていた。