概要

アイエルス要塞とは、ルーイガルドクラウス帝国が所有していた要塞、隣国であるスポリティン帝国と長く戦い続けた戦争(後に百年戦争と命名)において、常に攻略戦と防衛戦が繰り広げられた激戦区。

建築されたのは、両国が一時的に和睦を結んだ期間である17280年で、再び戦端が開かれると地上戦においてはここが両国の境界線となる。

カティスが守将を務めていた時、上流の川に堤防を築いて、要塞が追い詰められた時は水攻めによって攻撃軍を押し流す仕掛けを作っておいたが、要塞自身も傷つけることからあくまでも最終手段であり、実際彼女が任期を終えるまでその罠を使うことはなかった。

だが、ミランガの代になると、スポリティン帝国の攻勢が激しくなり、アイエルス要塞攻略戦においてガスタールの突撃を仕掛ける。
本来は手柄を焦った無謀な突撃であったが、この要塞を攻撃するのは代々帝国の中でも優秀な将ばかりであったため、よほどの作戦があると先走りカティスが残していった罠を発動させる。
これにより撃退には成功するが、要塞の城壁に損害を出す。
修復の隙を与えずネリスが密かに用意させていた魔導列車砲による攻撃を仕掛け、ついにこの難攻不落の要塞は陥落する。

その後はスポリティン帝国がクラウス帝国を攻め込むための橋頭保とされたが、この要塞奪取が逆に無茶な進軍を誘因し、ガスタールによる大敗北とベルトリア四世の心的ショックによる崩御に繋がることとなる。
百年戦争終結後は、和睦の証としてクラウス帝国に返還された。


関連項目





最終更新:2024年08月19日 03:07