概要

アイエルス要塞攻略戦とは、ルーイガルド17323年、スポリティン帝国とクラウス帝国の間で行われたアイエルス要塞をめぐる戦いである。
百年戦争において大きな転機となった戦いとなる。


戦闘に至るまでの背景

スポリティン帝国は、クラウス帝国の侵攻を防ぎ、領内への侵入は許さなかったが、難攻不落のアイエルス要塞を突破できずに自分たちの進軍も阻まれていた。
この長きにわたる膠着状態を打破するべく、ベルトリア四世は大掛かりな攻略戦を指示、ガスタールに総指揮を任せて全軍を出撃させた。

ネリスラプタは、水面下で要塞攻略の準備を進めていたが、ガスタールは正面からの力押しを決定、彼女たちの策を却下した。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

スポリティン帝国軍
軍勢
クラウス帝国軍
総兵力75000 兵力 総兵力47000
ガスタール 総指揮 ミランガ
軍師
主要参戦者

ガスタール

ネリス

ラプタ

サキ

キルスティ

ミランガ

イナリィ

アンジェリナ

グリシア

カルラ

ディクル

バノゥ


戦闘経緯

これまでにない大兵力で要塞への侵攻を開始したスポリティン帝国軍。
ラプタは、自分とネリスが準備していた策で要塞を落とそうとしていたため、この戦いは早いうちに撤退する準備を進めていた、しかしガスタールは到着すると同時に総攻撃を命令、決戦はなし崩し的に開幕する。

この時、クラウス帝国に傭兵として雇われていたアンジェリナグリシアカルラは、依頼されていた密偵探しの任務により、この時要塞付近で不穏な動きをしていたケイトを捕らえる。
彼女は密猟者で、はじまってしまった戦いから逃れようとしての行動が不審に見えていたのだが、連行される途中に手柄を横取りしようとしたバノゥによって奪われる。
アンジェリナ達なら誤解を解けたかもしれないが、バノゥは彼女を密偵だと決めつけ拷問、「敵軍にはまだ主力部隊がいるのか?」というバノゥの問いに、とにかく拷問から逃れるためにケイトは頷く。
これを敵軍の極秘情報だと喜び勇んでバノゥミランガに報告した。

この要塞には、先代の指揮官カティスが準備していた一度だけ使える策があった。
上流の川に堤防を築いて、要塞が追い詰められた時は水攻めによって攻撃軍を押し流すという仕掛けだったが、スポリティン帝国軍がさらなる後詰を用意していると思ったミランガは、今がこの策を使うときと判断した。
この水攻めにより、確かにスポリティン帝国軍の撃退には成功したが、実際は後詰部隊がいなかったため、要塞の防御力だけで勝利することはできたが、一度しかない切り札を使ってしまった要塞は、自分たちの城壁すら破壊した水攻めからの復旧に尽力しなければならなかった。


第二次攻略戦

帰国したガスタールは、敗戦の責任はネリスにあると糾弾、もともとネリスを嫌っていたベルトリア四世もこれに乗り、ネリスの部隊だけで要塞を再度攻撃しろと命令を出す。

こうして図らずも、自分たちが準備していた策を使う機会が訪れたネリスは、ラプタと共にすぐさま要塞へ再出撃。
道中、傭兵として活動していたアンジェリナからの妨害を受けながらも、大陸横断鉄道魔導砲を接続する。
移動砲台と化した大陸横断鉄道によって、修復中の要塞城壁を砲撃で破壊、そのまま要塞内になだれ込み、指揮官ミランガを討ち要塞を占拠した。


戦いの結末

何十年にも及ぶ膠着状態を作ったアイエルス要塞の陥落は、百年戦争においても最大級の戦功であった。
だが、もともとネリスを疎ましく思っていたガスタールは、わざと彼女に食料を送らず進軍の足を止めさせ、更に反乱の疑いをかけさせる。
ベルトリア四世ネリスを罪人として投獄、その後彼女は仲間たちの助けで国外に脱出し、ヴィルガード事件が終結するまで亡命者となる。



最終更新:2024年06月29日 21:13