概要

蟠踞乱戦争(ばんきょらんせんそう)とは、蜉蝣時代のきっかけとなる、バルディゴスによる皇帝暗殺後に起きた戦いである。

戦争と名づけられているが、その実情はバルディゴスによる一方的な虐殺である。
既に帝位簒奪に協力的だった将軍達に根回しをしていたバルディゴスは、自らが暗殺した皇帝の葬儀の為に集まった一族に強襲を仕掛け、その全てを討ち取る。
その上でバルディゴスは帝位を名乗り、ルディック皇帝となった。

歴史上、いかなる帝位簒奪も建前としての大義名分は存在する。
だが、バルディゴスはそれすら用意せず、本当に「力尽くの帝位奪取」であったが、皮肉な事にバルディゴスが皇帝補佐の副官だった頃に行っていた治世は、旧皇帝のそれを遥かに上回っていた為、民衆は大きな反抗を示さなかった。
そのことから、近年においては、前皇帝は凡君、あるいは暴君であった可能性も指摘されているが、当時の資料がほぼ失われてしまった為、あくまでも推測に過ぎない。

しかし、かろうじて脱出に成功したロールソレアが送った密書(ロールソレアの密書)により、バルディゴス討伐連合軍が編成され、蜉蝣時代が幕を開けることとなる。


関連項目

  • 蜉蝣戦記


最終更新:2024年08月19日 02:39