概要
戦闘に至るまでの背景
▲686年10月における勢力図
戦闘経緯
軍師
ルーディアだけは、この遠征に反対していた。
その不安は的中し、10月16日、アニス平原にて
シーザルス国軍は敗北する。
このアニスの戦いにおける詳細な資料は
ヴァーグリア国、
シーザルス国共にほとんど残されておらず、
グルソ国にわずかに残る資料によると、両軍が本格的な戦いをはじめる直前に、
グルソ国から派遣された将軍が突如として
シーザルス国軍に背後から襲い掛かり、
ヴァーグリア国軍との挟撃によって壊滅させたとある。
このあまりにも露骨な身代わりにより、
ディアルは
ルーディアと共に行方不明となる。
また、
ヴァーグリア国においても、
グルソ国の決断を歓迎する者はほとんどおらず、敵対こそしなかったものの、以後この国との交流を避けることとなる。
戦いの結末
一方その頃、東へ向かっていた
シーザルス国艦隊は、
メルシーダ国艦隊との戦いに勝利し、今まさに上陸しようとしていた。
しかし、そこで
ディアル敗北と行方不明の報告が届き、
オルリアは艦隊を反転させて急ぎ帰国する。
混乱していた
シーザルス国だが、
オルリアが国主となることで、かろうじて内乱を食い止めた。
その為、一時期
グルソ国の裏切りは
オルリアによる謀略説もあったが、この段階で
オルリアが確実に国主になれる可能性はかなり低いため、無理があると現在では否定されている。
ただし、一部の後世の小説や演劇においては、
オルリアを悪人に仕立てている物も多く、そこでは積極的にこの説が用いられている。
ディアルの行方
行方不明となった
ディアルと
ルーディアの逃避行については、いくつかの諸説があるが、ここでは最も有名な物語を抜粋する。
二人は森を彷徨うが、山賊との戦いで
ディアルを庇った
ルーディアは右目を負傷、
ディアルがかろうじて山賊を撃破する。
その後、森に住む狩人の少女エリナに助けられて傷の手当てをするが、エリナが森の仲間をあつめてもてなそうとしているところを、
ディアルは自分たちを売ろうとしていると早合点して彼女を殺害してしまう。
それが自らの誤解だったという事に気付き、後悔と懺悔に包まれながらも、意識を取り戻した
ルーディアを連れて更に西へと向かう。
後に、暴君によって統治されていた
アル国に流れ着き、そこで義賊を名乗る山賊頭
ベヌロゥズとの一騎打ちに勝利して彼らを配下とすると、西の果ての
ベルス城を奪うこととなる。
これらのことは、
ベルザフィリス建国記で語られている。
最終更新:2024年08月18日 01:11