基本情報
略歴
蜉蝣時代を生きた国主の一人だが、この時代が後世になって物語として描かれるとき、その多くが彼を主人公としている。
これは、実際に史書としてこの時代を残した
アルディアが、
ロードレア国に長く滞在していた為、彼と
ロードレア国に対する記述がもっとも多かったことに由来する。
幼い頃に、森の賢人と言われる
エルフエルラディースの元へ帝王学を学ぶために修行に出される。
この時、供として従った
ソフィス、
アリガル、修行先の先輩
フィリス、そして後に妻となる
サファリア等と過ごしたこの森での十数年の生活は、何をするにも自分たちで考え、自分たちの手で作り上げ、広大な森を自由に駆け、
エルラディースの講義を野外で聞くという自由奔放なものだった。
配下将軍を臣下としてではなく友人として付き合うレイディックの基本姿勢は、この時に形成されたといわれる。
レイディックの父が国主だった時代の
ロードレア国は、相当民衆を圧迫させていたが、その父の病によってレイディックは
ソフィス、
アリガルと共に呼び戻され、国主の座につくと、短期間のうちに
ソフィスと共に
ロードレア国を立て直す富国強兵策を実施して民衆の理解と協力を得た。
その後、
バルディゴス討伐連合軍(684)が結成されると、自ら出陣して戦場にて活躍し、その名を国外にも轟かせる。
人物
- レイディックは幼い頃にエルラディースの元で積んだ経験のおかげで人をひきつけこれほどの英雄になったが、後年の素行はやはり反乱を起こしたアイルと同じく、蛮王であった父親の血を継いでいたと言われている。
- アルディアは彼のことを「歴史とは時に新たな時代を迎えるために突如逸材を作り出して、強引なまでに力強く時代を駆け抜けさせるが、役目の終えた逸材をあまりにも突然に舞台から去らせていく。彼もその歴史が生んだ者の一人だったのかもしれない。人の和、地の理を手に入れながらも、自らの手で天の時を逃した国主である」と評している。
関連項目
最終更新:2024年07月25日 19:50