基本情報



略歴

シーザルス国将軍として、ディアルの影となって付き従った内政官。
バルディゴス討伐連合軍に参戦した際、このまま戦乱の時代が到来することを予期したディアルは、地盤を固めるべくヴァーグリア遠征を計画、ルーディアはこれを諌めるが聞き入れられず、そのためアニスの戦いに敗れて、ディアルと共に流浪し、ベルザフィリス建国に至る。(ベルザフィリス建国記)なお、この流浪時代に山賊との戦いでディアルをかばって片目を失っている。

ディアルベルザフィリス国を建国すると、軍師として内政、軍事と多方面で動くが、ディアルの急死によって国主となる。
この時ルーディアは、ディアルの意志を継ぐために自らの心を捨てて修羅になることを誓い、ここに戦乱の時代に名を馳せた女傑、「独眼竜ルーディア」が生まれた。

以降、宿敵アル国を筆頭に、バルド国、シャリアル国によるルーディア包囲網に苦境に立たされながらも奮戦、シャリアルバルド連合15万を6万の軍勢で完膚無きまでに叩いたエィディスの戦い(692)で独眼竜の名を広げる。

アル国との長き戦いが、彼女にとってもっとも苦しい時期であり、一進一退の攻防が続いた。
エンパイアコスモスの戦い(694)直前にディルセアと共に内通者を逆利用して偽の情報を流して、アル国艦隊の動きを封じ込め奇跡の勝利に成功したが、リッドゾーンの戦い(694)では、フィッツの前に敗北する。
しかし、すぐに軍勢を立て直し陸戦、海戦において徐々に戦局を逆転させ、カウスタの戦い(696)に勝利、ル・ヴァラヴァ・ザードの戦い(697)で宿敵ザグルス、好敵手フィッツを打ち破り、ルーディア包囲網を瓦解させていく。

ルーディアに限った話ではないが、あらゆる戦史において天下に覇を唱えた者は、人生最大の境地においてまるで天から一度だけカードの使用を許可されたかの様に、驚くべき強運を味方にすることがある。
ルーディアも例外ではなく、苦しい時期にディルセア五舞将に代表される優れた人材に出会い地盤を固め、逆にアル国は、暴君ザグルスフィッツフェザリアードといった優れた人材を使いこなせず、数年の戦いの末に両国の立場を入れ替えることに成功した。

しかし、この包囲網との戦いで彼女自身精魂を使い果たしたのか、701年ロードレア国との決戦を決意しかねる彼女を、ガイヴェルドは弱気になったと説得、この一言によりもう一度自らを奮い立たせて幕を開けたディースの戦いではあったが、アレスの特攻によって流れ矢を受け、この一本の矢が彼女の運命を決定付けることとなる。

ルーディアは元々戦を嫌う優しい娘だったが、ディアルの志を継ぐために自分を封じ続けていた。
しかし、それにもついに限界がきて、心身ともに疲れ果てここに引退を決意する。

712年、志を継がせた養子ガイヴェルドは、乱世の時代を終わらせ自ら帝位につくが、この頃天変地異の前触れによる不作が相次ぎ、民の苦しみを前にしての即位だったため、ルーディアはこれを諌める。
しかし、これによりガイヴェルドとの確執が生じ、その後も何かとガイヴェルドを諌めようとするルーディアを、もはや権力を守ることのみに生きるガイヴェルドは、自分の地位を狙っていると思いこみ、714年ルーディアを暗殺。
志を継がせたはずの養子によってその生涯を閉じられた。


人物

  • ルーディアがどこでどの様に暗殺されたかは諸説入り乱れているが、ディアルの墓参りをしている最中刺客に襲われたというのが通説となっている。


関連項目






最終更新:2024年08月09日 23:12