概要
妖狩の巫女とは、
レイトンに存在していたといわれる
妖狩の里の実質的な指揮をとっていた少女たちのことである。
真説妖狩巫女伝奇で語られているが、あまりにも昔のことということもあり、はっきりとした資料がほとんど存在せず、伝説や伝承に頼る部分が多い。
レイトン20年頃、まだ人が火を恐れていた時代、周辺の
魔物(この時代はまだ統一した呼び方はなく、
妖者(あやしもの)と呼んでいた)に怯えながら暮らしていた人間は、自然と集まり、里をつくっていた。
やがて、土地神(=
精霊)と呼ばれる者たちと契約を結び、その力を使役して妖者と戦う少女が現れると、白と赤の衣を身に纏い、妖者を打ち破り、里を守り育てていった。
妖者を討ち払った少女と同じ衣をその身に纏った「巫女」と呼ばれる位がこの里に生まれ、統治することとなり、その巫女たちを「妖狩の巫女」と呼んだ。
まだ占いや呪術による統治が当たり前だった時代でもあり、妖狩の巫女を筆頭に、天候を占う社巫女、妖者と戦う戦巫女、その巫女を補佐する男たちで結成された
夜叉組が里を運営していた。
レイトン115年頃に、
朱竜族と呼ばれる
周辺魔族の一群と壮絶な戦いを繰り広げたが、その後史料から
妖狩の里の名前は一切発見することが出来ず、この戦いに敗北して滅亡したのか、勝利したもののその後時代の流れと共に周辺の里と融合して国へと変貌していったのか、結末についてもいくつかの説が存在する。
影武者
妖狩の巫女には、「妖狩」姓と「絹華」姓の巫女が必ず存在する。
他の巫女が実力で妖狩の巫女に任命されるのと異なり、この二家は世襲制となっている。
妖狩の家がもともと
妖狩の里を作り出したため里長となっているが、里が生まれた初期の頃は里長の地位を狙って血生臭い事件が相次いだ。
そこで、「絹華」という分家を作りだし、里長の補佐を代々命じることとした。
だが、これはカモフラージュであり、互いの姓を交換し、絹華の巫女を影武者として、妖狩姓を名乗らせていた。
影武者は、真の里長(絹華姓)の者の言葉を採用し、自分が決定したかのようにして発表した。
また、刺客や反感といったものから真の里長を守り、盾となる役目も努めていた。
この事実は妖狩、絹華姓の者だけの秘密であり、他の
妖狩の巫女ですら知らされていない。(ただし、
絹華美鈴は事実を他の巫女たちに告げているため、緊急事態の場合はこの限りではないと思われる)
関連性
似た体制をもつ国として、
ラドリザンの
クレアムーンが存在するが、両国に一切の繋がりは存在せず、互いを知らなくとも、似た境遇、似た環境にいた者が自然と導き出した結末であり、あくまでも偶然の一致であると思われる。(ただし、
六界の民は元々ひとつの星にいた、という説を立証するための材料として引用されることはある)また、
クレアムーンは、実質上の政治体制は神官が行い、巫女はその発表のみを行ったのに対して、
妖狩の里は巫女そのものが実質的な権力を持っている点の相違もある。
レイトン115年に妖狩の巫女だった少女(史料に残る最後の世代)
関連項目
最終更新:2024年07月20日 23:06