基本情報
略歴
ヴォレンには子供が五人いたが、次男は夭折、長女は
ロードレア城に住む商人と結婚して民間人となっており、
ロードレア国に将軍として仕えたのは長男の
アルヴァドスと三男・四男の三人であった。
このうち、ヴォレンはサイファス家の家督を
アルヴァドスではなく三男に相続するつもりであったのだが、691年に三男・四男が相次いで戦死、この時、亡くなった二人が所属していたのが
アルヴァドスの部隊であったため、ヴォレンは「二人の死に対する責任を負え」と
アルヴァドスを激しく非難し、親子間に修復不可能なほどの深い対立を残すこととなる。
このことは
アルヴァドスの心にも深い傷を残し、
シャリアル遠征(698)における反乱劇の遠因となった。
人物
- ヴォレンがアルヴァドスに家督相続を行わなかった理由は当初不明とされていたが、ヴォレンから長女(とその夫)に宛てた書状が子孫の自宅から見つかったことにより判明した。その中でヴォレンはアルヴァドスの将軍としての才能を高く評価していたが、その一方で「猪突猛進の傾向が強く思い込みが激しい」という性格面での難点を指摘。知勇のバランスが取れていた三男こそが自分の跡取りに相応しいと述べていた。
- ヴォレン本人が城塞建設や本国での留守居役など防衛戦を専門とした将軍だったことが、この見解に影響を与えているのではないかという歴史家の声もあるが、これだけではアルヴァドスとヴォレンの確執を説明するには不十分との声も根強く、更なる資料の発見が待たれる。
- 後の研究によって、ミルフィーがロードレア国に仕官した直後、最初に配属されたのがヴォレンの部隊であったことが判明している。ヴォレンは政務に明るいことを理由にミルフィーを重用しており、最終的には副官にまで昇格させていた。
関連項目
最終更新:2024年08月19日 20:57