概要
戦闘に至るまでの背景
共和国戦線は、
ミナを総指揮官とする主力部隊が
モンレッドを中心に動いていた。
しかし、
ラグライナ帝国の宿将であり、彼女たちが生まれる前から戦場を駆けていた老将軍
モリスは、戦場の主導権が孫娘の様な若手の将軍たちに移ったことに不満を感じ、自ら別働隊を率いて出陣する。
以前に
ガルデス共和国の使者が
レヴァイア王国へ向かうため抜け道として使った
シルベニア方面の道に目をつけると、そのまま逆に北上する形で
ロンドリアを突破、
レイガスを占領して前線の共和国軍を主力部隊と別動隊で挟撃しようとした。
このルートは当時まったく整備されていない未開の地で、使者の時のような少数ならともかく、軍勢での移動は、物資の輸送が困難なこともあり
ミナは反対していたが、それを押し切っての出陣であった。
両軍の戦力
戦闘経緯
モリス率いる別動隊は、
ガルデス共和国に侵入するべく一気に侵攻を開始。
この方面に敵がくると思っていなかった為、対応の遅れた
ガルデス共和国軍は、
モリスの侵攻を一方的に許すが、それらは全て偽装であった。
ガルデス共和国の議長
ラヴェリアは、この道から帝国軍が攻めてきた時の対策を既に済ませており、
ミズハを引き連れて自ら出陣し、
モリス部隊をたくみに誘い出し、退路を断った上で火攻めによって全滅させた。
帝国の老将
モリスは、全身に傷を負いながらも立ったまま敵陣を見据えて戦死し、その姿には
ラヴェリアさえ感銘を受けたとう。
戦いの結末
ラグライナ帝国は、兵力で
ガルデス共和国を圧倒していたといっても、
クレア戦線にも兵を割かなければならなかった為、無造作に敗北してもいいということではなかった。
そんな中でのこの別働隊の大敗に、
ミナは「やはり止めておけばよかった」と後悔したという。
この戦いは、
ラグライナ帝国において台頭した若き将軍たちと、それに嫉妬した老将たちの衝突でもあった。
最終更新:2024年07月19日 21:45