基本情報



略歴

ラグライナ帝国に暁の守人が存在した様に、ミズハもガルデス共和国において「裏」の仕事を受け持つ家系であった。
ミズハの初仕事は1251年、元々一触即発だったラグライナ帝国とクレアムーンの国境に騒動の種をまき、両国を本格的な抗争に持ち込ませることであったというが、内容が内容だけに明確な史料は残されていない。

1253年7周期には、ラヴェリアが、レヴァイア王国を動かしてラグライナ帝国の後背を討つべくゴゥドを使者に送るが、これは帝国軍の哨戒網にあえて見つけさせる為の囮であり、本命のミズハがシルベニアを通り、無事レヴァイアに到着し、ラヴェリアの言葉をレナスティーナに告げ、レヴァイアの乱を起こさせた。

1254年ロンドリアの戦いでは、敵将を火攻めで倒した事に歪んだ悦楽と快感を覚え、1255年9周期23日目のフェルグリアの戦いでも工作部隊を率いて本陣の火攻めを行うが、これは先読みされたエルの機転により妨害される。
このとき捕虜になった兵の口から、エルはミズハの名前と存在を知り、人物像を徹底的に調査したという。

翌年の第3次モンレッドの戦いではラヴェリアと共に帝国本陣を狙うが、これは叶わず撤退することとなる。
その後、クァル・アヴェリの戦いに参戦するが、この時既にエルの内応工作に応じて、クァル・アヴェリ内で様々な噂を流し、ガルデス兵の士気を落としていた。

エルは、共和国の議員やミズハと内通し、隙があればラヴェリアの背中を刺すように仕向けていたが、ノスティーライナの戦い直後に彼女はそれを実行し、ラヴェリア事件を起こす。
彼女がラヴェリアを刺した理由は諸説入り乱れているが、ラヴェリアを刺した後、約束の場所で待ち構えていた帝国の馬車に乗り込んで亡命する道中、エルの密命を受けていた護送兵によって睡眠中を襲われ殺害される。
その遺骸は切り刻まれ野犬に始末させられ、それを命令したエルは、この残虐な行為により敵味方から「墜天使」と恐れられることとなる。


人物

  • 自虐心が強く、自分を不必要な人間だと思いこんでいる。その反動から残虐な行為を好み、戦場では敵味方の区別無く血を欲し、相手の喉元を切り裂く戦いを得意とした。
  • 彼女がラヴェリアを裏切った理由は謎が多いが、ラヴェリアを「鬼の化身」として尊敬し、想像の中で肥大化させすぎたのではないかと言われている。第3次モンレッドの戦いにおいて、本陣強襲をラヴェリアがあきらめた時、「でも、あたしが見たいのは、それでも構わず特攻して、全身返り血に染まる鬼の姿だったんだけど……それはきっと至高の芸術品みたいに綺麗だっただろうなぁ」と呟いたのを側近が聞いている。


関連項目



最終更新:2024年08月13日 18:36