概要

五カ国連合会談とは、ザールック3326年2月、アーズ国において行われた会談である。
この頃のザールックは、アトレティア国による一大勢力が存在していた。
アトレティア国、その支配下となった属国、立場上は同格の同盟国だが属国に近い存在、それぞれの立場は異なるが、「アトレティア軍」として呼んでいい陣営が存在した。


参考、赤い部分がアトレティア陣営。

それに対して、反アトレティア勢力は、はっきりと一つの軍勢としてまとまっていたわけではなく、あくまでもそれぞれの国が各個に反抗、あるいは隣接する国が同盟して反抗するに留まっていた。
そこで、数年前よりアーズ国の提案により、本格的に反アトレティア陣営として連合軍を結成しようと水面下での交渉が続いていた。
その長年の交渉が、はじめて実現に向かって動き出したのが、この「五カ国連合会談」である。
実現の後押しとなったのは、3325年、ガザデルーが北海のマドリアル国を、ロザンドが大国ロンダイアを陥落させ、アトレティア勢力を一気に拡大させた危機感によるものもあった。

アーズビーストバリアフレイミストモルコアセロナバルスの5カ国の代表であるアルスレーナマジタリョウグスタフエスタが、アーズ国のケルトの町に集合し、連合を結成した。

アーズ ビーストバリア フレイミスト モルコア セロナバルス

交渉の席で、他国を対等の同盟ではなく部下と見たアルスレーナの暴言から、一度は連合の話は白紙になりかけるが、アーズ国外交担当のナスティビーストバリア国のベルーマの根回しにより、かろうじて同盟が結ばれた。


五カ国連合軍の目的

連合軍結成の目的は、リゼルバ攻略作戦である。
リゼルバ国は十字島の中央に位置し、アトレティア国軍の占領下のなかでも地理的に最重要拠点となっていた。
ここを占拠すれば、ヴェスタロンダイア方面のアトレティア国軍は二方向からの攻撃に備えなければならず、正面の敵に専念できるフレイミストセロナバルスは容易にこれらの土地を奪還し、勢力図を一気に逆転できる。
これが五カ国連合を結成する狙いであった。

また、リゼルバは地形的に守り易く、一度奪取してしまえば、これらの作戦が終了するまで今度は連合軍の難攻不落の拠点として君臨する筈である。
アトレティア軍を一気に瓦解させる可能性を秘めた最重要拠点の占拠、それが五カ国連合軍を結成した理由であった。
こうして、連合軍はリゼルバ攻略戦を迎えることとなる。


関連項目





最終更新:2024年07月19日 21:36