基本情報
略歴
ザールック3325年、
ガザデルーが
マドリアル攻略を成功させたと聞くと、自身もそれまで攻略中であった
ロンダイア国に強襲を仕掛けて首都を落とし、完全に支配下とする。
この軍事行動は、互いに連携したものというより、ライバルである
ガザデルーが
マドリアルを攻略した為、戦功で差をつけられることを恐れ、強引に侵攻戦を開始したというのが実状である。
こういった両者のライバル関係は、
アトレティア国が勝利を重ねている間はいい方向に傾いていた。
3328年8月、
ガイラス、
マルラといった主力部隊を率いて
セロナバルスへ進軍。
両軍は
ブライッチの戦いで激突し、この決戦に勝利を収めるとそのまま大国
セロナバルスの首都を陥落させ、主力軍を四散させる。
だが、主力部隊を完全に壊滅できなかったことから、
セロナバルス国軍は各地に潜伏し、ゲリラ活動でロザンド部隊の制圧軍を足止めすることとなる。
セロナバルス残党軍は確固たる統一意志と、高度な情報ネットワークを持ち、各地のゲリラは想像以上にロザンド部隊に損害と混乱を与えていくが、その裏には
アーズ国が差し向けた
サウラと
アリンの暗躍もあった。
それでも兵力の差は圧倒的であり、
セロナバルスは実質上ロザンドの支配下となったが、ロザンドはここで、「民衆を手懐ける為の方便」という建前により
セロナバルス王を名乗る。
戦力をもった部下が任務地で独立を宣言するというのは、事実上の反乱であったが、地位というものに興味のない
ジルダーはそれを許可する。
しかし、王を名乗ったことに対して
ガザデルーと部下たちの怒りは大きく、両者の対立はいよいよ本格化していくこととなる。
そして、
ジルダー出奔により本格的な内部抗争である
アトレティア内乱が勃発。
来るべき
ガザデルーとの戦いを見据えて、
セロナバルス、
フェイノアの二国を自分の領土とし、
ポルスと
ガザデルーが疲労するまで戦うのを待つことにしていた。
しかし、王を名乗ってから彼の性格は豹変し、それまでは
ガイラスや
マルラといった部下と対等の立場で語り、彼らの長所を活用していたが、権力を志向する様になってからは傲慢になり、彼らの進言も疎ましく思い始め、自分に媚びを売ってくる
セロナバルスの貴族や商人たちとの繋がりを優先した。
人物
- ガザデルーは、ロザンド戦死の報告を誰よりも早く聞きながら、「奴が自分以外の者に負ける筈がない」と、誰よりも遅くまで信じなかったといわれている。敵対する関係でありながら、実力だけは認めていたエピソードである。
関連項目
最終更新:2024年07月02日 14:22