基本情報
略歴
フレイミスト国国王。「炎の化身」と呼ばれ、野望に満ちた男であり、
フレイミスト国の為ではなく、自身の野望のために国を道具とし利用した。ただし、国を利用するには、ある程度民衆の理解が必要な事も知っていたため、巧みに飴と鞭を使い分け、結果的に国を繁栄させたことには間違いない。
3326年5月、
五カ国連合会談に出席する為、
アーズ国に来訪するが、そのとき敵勢力であった
鬼龍の領土を、
ダルスバード単艦で堂々と横断してきたため、その度量と根回しの周到さに諸国の王達も一目置いた。会談の後に結成された五カ国連合軍による
リゼルバ攻略戦に参戦するが、この時も彼は
鬼龍の領土を軍勢を引き連れて堂々と横断して
アーズ国に到着している。その姿を見て嫉妬した
アルスレーナは、この戦いに自ら総指揮官として参戦することを表明する。しかし、勝利を目前にしながら、その
アルスレーナの判断ミスにより連合軍は瓦解、
アトレティア国軍の反撃により各国の軍は次々と撤退、このときリョウは南に殺到する他国の軍勢を無視してあえて西路をとり、敵中を突破して自国へ帰還した。
リゼルバ攻略の大敗により疲弊した
ビーストバリア国軍は、
鬼龍軍の攻撃を受け、首都陥落寸前まで追い詰められるが、単身リョウの元までやってきた
霊虎の説得により、リョウはビーストバリア国救援部隊を派遣。手薄となった後方から猛攻撃を仕掛けて、
ビーストバリア国軍を滅亡から救う。
ビーストバリア国は、アーズ国と同盟こそ結んでいなかったが、これら一連の行動は、完全に
アーズ国陣営といって間違いのないものであった。しかし、3329年に
セルカティーナの説得を受けると、将来を見据えて突如
アーズ国陣営から、
アトレティア国陣営に寝返る。
元々、アトレティア国と同じく
魔族系の国だったこともあり、不自然なことではなかったものの、この突然の鞍替えは周辺諸国を驚かせ、
ビーストバリア国は、
鬼龍だけではなく
フレイミスト国も警戒しなければならなくなり、
アーズ国の孤立はますます強くなっていった。
フレイミスト国を陣営に加え、そのままアトレティア国の猛反撃がはじまると思われたが、その直後にセルカティーナやリョウですら予見不能であった
アトレティア内乱が勃発。
周辺の誰が敵で誰が味方になるかわからない不明瞭な情勢下となると、リョウはもはやこの状況では、どちらの陣営というより、第三勢力として独立するべきと判断。
アトレティア陣営であった
鬼龍に攻め込み、
帝戟門の戦いにて打ち破る。
しかし、鬼龍を討ち取る大勝利でありながら、思いのほか自軍の損害も大きく、本来ならそのまま進軍を続ける筈であったが、凱旋という言葉でごまかして全軍を一旦帰国させた。
アーズ国が
アトレティア国との決戦にあたる
ルクフェルの戦いへ出陣すると、その後背を突く為に出陣、アーズ国の同盟国で、行く手を邪魔をする
ビーストバリア国軍を一蹴しようとする。しかし、弱国と侮っていたビーストバリア国軍が、それまで眠らせていた全ての力を発揮し、
トリスの戦いにてまさかの大敗を喫し、リョウは降伏も撤退も拒否し、戦場に散った。
人物
- 生まれながらの「乱世の申し子」であり、決して義理や人情で動くことはなく、すべて打算に基づいて行動していた。その計算は常に未来を予見していたが、自身の運命を狂わせたアトレティア内乱だけは、リョウも、彼をアトレティア陣営に誘ったセルカティーナでさえも予見することのできない、完全な「計算外の偶発的出来事」であった。
- ビーストバリア国軍が、敗北を繰り返している様で、実はその力を蓄えていたのではないか、という疑問を抱いていた。だが、自身のプライドの高さから、それを認めることはなく、最終的に敗北することとなる。
- フレイミスト国は、妹であるレンゲが継ぐこととなる。彼は妹のことを何も出来ない小娘と侮っていたが、リョウ亡き後のフレイミスト国を見事に統治していくこととなる。
関連項目
最終更新:2011年10月12日 05:27