基本情報
- 名前 アルスレーナ・グライフォン・アーズ
- 生没 ザールック (3305~3333)
- 出身 アーズ国
- 種族 人間
- 性別 女
略歴
アーズ国の第一王女として生まれる。
父である
クラウチルには二人の息子がいたが共に早世、諦めていた頃に生まれた娘ということもあり、父の溺愛を受け、それが彼女の我侭な性格を育てた。
3326年5月、五カ国連合艦隊による
リゼルバ攻略戦にアルスレーナは総指揮官として参戦するが、勝利を目前にしながら、少数で右往左往していた
フォック艦隊を敵の奇襲と勘違いし、全軍を混乱させる伝令を送り、そこから味方は総崩れとなり、
アトレティア国軍の反撃を受けて撤退、連合艦隊は壊滅的敗北を喫する。
だが、自身が敗北の原因にも関わらず、この敗戦を同盟国のせいと決め付け、以後は更に他国を見下す。
だが、この頃の
アーズ国は、首都こそ華やかであったが、一歩通りを外れると激しい搾取による貧民層の町が並び、格差社会があまりにも激しかった。
大国となった
アーズ国が内政に力を入れれば十分解決する問題であったが、アルスレーナは全く意に関することなく軍事力の拡大にのみ財力を傾け、3333年2月には
モルコア国の国王
グスタフを謀殺し、本格的に
アーズ国による諸国統合に動き始めた。
しかし、その栄華は足元から崩れることとなる。
モルコア国の
スレイマンは国王の急死をアルスレーナの謀殺と知り、かつて自分が救出した
アーズ国外交官の
ナスティを経由して「アルスレーナの暴走を止めて欲しい」と依頼。
具体的な内容は
ナスティに一任したが、この時アルスレーナに私怨を持つ彼女は、
神器衆に擬似クーデターを持ちかける。
アルスレーナの暴走を戒める為と聞かされていた
神器衆はこれを実行し、
神器衆クーデター事件が勃発するが、
ナスティは投獄された時の私怨を晴らすため、擬似と見せかけて密かにアルスレーナを亡き者にしようと企み、ひそかに雇っていた彼女に恨みを持つ兵士たちを混乱に乗じて派遣、アルスレーナは城下の貧困街の路地裏に連れ込まれて、民衆と兵士たちによって殺害され、
ナスティはこれを「混乱の中で起きた不幸な事故」として
神器衆に報告した。
彼女の死を民衆の誰も悼まず、むしろ
サウラが国王となったことに喝采の声が上がったという事実が、彼女のこれまでの人生に対する「答え」であり、
アーズ国を代々受け継いだアルスレーナの血筋は彼女で途絶えた。
人物
- 生まれながらの王族であり、苦労をまったく知らずに育てられた為、我侭な上に民衆を搾取する道具としか考えず、その世間知らずな我侭ぶりから「一級の宝玉で作らせた三級の髪飾り」と民衆に陰口をたたかれていた。
- リゼルバ攻略戦の時、彼女が経験もない戦場に総指揮官として参戦したのは、同じく国を束ねる王であるフレイミスト国のリョウが自ら艦隊を率いてこの戦いに参戦した為、嫉妬と「自分こそが連合の旗印」という威厳を現したかった為の行為である。
関連項目
最終更新:2024年07月07日 01:09