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Puella in somnio ◆dKv6nbYMB.
「ぅあ...」
「へーえ。まだ生きてるんだ。驚いた」
下半身を失って。
胸に巨大な風穴を空けて。
それでもなお、
暁美ほむらは生きていた。
「あのさ、僕は別にサドっ気があるわけでもないし、内臓見て喜ぶようなグロ趣味も耐性もないわけよ。僕の気は十分晴れたからさ、そのまま大人しく死んでくれないかな」
ズル、ズルと内臓を引きずり、残された左腕で足立のもとへと向かう。
「あ、だちィ...!」
その目に宿るは、憎しみ。
「ころしてやる...」
最早自分ではどうすることもできない。そんなことはわかっている。
「ころして、やる...!」
しかし、それでも彼女はその思いを止めることはできなかった。
「は~あ、仕方ない。きみのソウルジェムってやつ?左手についてるそれでしょ。砕いてあげるから大人しくしてなよ」
足立がショットガンでほむらの左腕に狙いをつける。
承太郎は正真正銘死にかけなうえ気絶している。
暁美ほむらはこの様だ。
最早、
足立透を止める者は誰もいない。
「―――正義、閻魔槍」
迫りくるドリルをマガツイザナギの剣で受け止める。
しかし、その勢いを殺しきれず、本体の足立ごと押し切られる。
「足立透!ほむらちゃんと承太郎さんをよくも!お前は私が断罪してやる!」
「空気読まないなぁ、きみ」
セリューが辿りついたときには、全てが終わっていた。
傷つき地に倒れ伏す
空条承太郎。
下半身を失い、血だまりに沈む暁美ほむら。
そんな二人を差し置き、ただ一人立っている足立透。
まただ。また、こうやって悪は自分から奪っていくのか。
許せない、ああ許してなるものか。
「コロ!1ば―――」
「おっと。僕の相手をしてる暇があるなら、彼らを治療してあげた方がいいんじゃないかな」
「お前が殺しておいてなにを言っている!」
「二人とも生きてるよ。まあ、虫の息ってのは変わらないけどね」
足立の言葉に慌てて二人の安否を確認する。
承太郎の脈をとる。―――微かだが、確かに動いている。
ほむら。残された左腕で、今もなお足立を殺すために動こうとしている。
背後で足立のショットガンが放たれるが、巨大化したコロはそれをあっさりと防ぐ。
「生きてただろ?今から急いで手当をすれば間に合うかもね。尤も、きみが僕の相手をしてたら二人共死んじゃうだろうけど」
足立の言葉にギリリと歯を食いしばり、憎しみをあらわにする。
悔しいが、いまは足立の言う通りだ。
心境としては、どうにかして足立を殺したいというのが本音だ。
しかし、二人は決着が着くまでもちそうにない。
ならば、ここは...奴に従う他ない。
「じゃあね、"自称"正義の味方さん」
マガツイザナギで牽制しながら、足立は電車に乗り込んでいく。
『間もなく、電車が発車いたします。ご注意ください』
セリューの世界には電車など存在しない。
しかし、この場から遠ざかろうとするこの鉄の箱を見れば、これで逃げようとしていることは明白だ。
「コロ!7番!」
それを認識したセリューは、コロに右腕を喰わせて、巨大な大砲に変化させる。
「―――正義、泰山砲!」
電車を破壊するため、弾を発射する。
しかし、それは着弾する前に電撃で軌道を逸らされ、砲弾はあっけなく奈落へと落ちていく。
泰山砲は連射のきかない武装だ。
連射するならば初紅飛翔体なのだが、
キング・ブラッドレイとの戦闘できらしてしまっている。
「...足立透。精々、残されたわずかな時間を怯えながら待っていろ。お前は私が必ず殺してやる!」
電車が凄まじい速さで射程圏外へと遠ざかるのを、セリューは見ていることしかできない。
「......」
「ほむらちゃん...?」
そして、新しくできた大切な仲間を救うことも彼女にはできない。
☆
身体はこんなにめちゃくちゃになっているのに。
魔力を使い果たし、ソウルジェムも濁りきっているはずなのに。
私は未だに生きている。
これもまた幻なのだろうか。それとも、現実...?
どちらにせよ、死ぬまでにはまだわずかに猶予がある。
この有り得ない現象を言い表すなら、紛れもなく奇跡と呼べるものだろう。
(まどか)
ズルリ、ズルリ。
残った左腕で、どうにか身体をひきずり進む。
その先にあるのは、デイパックからとびでたまどかの遺体。
電撃を浴びたときか。ショットガンを受けた時か。そのどちらかの衝撃で零れ落ちたのだろう。
幸い、とでもいうべきか、彼女の身体にほとんど傷はついていなかった。
(まど、か)
ズルリ、ズルリ。
進む度に、激痛が走る。
それでも構わない。あの子に会えるのなら。
例えそれが命を失った入れ物だとしても。
せめて、最期の時は彼女といたい。
ズルリ。
ようやくたどり着いた。
あとは手を伸ばせばそれだけで届く。
(...まど...か...)
あと少し。
あと少しで届く。
指先が彼女に触れそうになり。
『キュゥべえに騙される前の、バカなわたしを助けてあげてくれないかな』
(...役立たずで、ごめんね)
やっぱり、やめた。
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ (新編 叛逆の物語) 死亡】
☆
目が覚めた時と同じように、広川の放送が流れて。
ほむらちゃんがいなくなったとき、セリューさんは真っ先に駆けだしていきました。
なぜかはわからないけど、私は彼女を止めようとしてしまいました。
けれど、伸ばした手は届かなくて。
セリューさんを追って、マスタングさんが慌てて出ていきました。
けれど私は、私を置いて去っていくセリューさんを見ていることしかできませんでした。
それでも広川はお構いなしに放送を続けます。
広川は言っていました。首輪を集めればいいことがあるって。
でも、いまはそれどころじゃなくて。
問題はその前のことです。
広川は脱落者...死亡者の名前を読み上げました。
プロデューサー。
前川みく。
その中には、私の大切な人が二人も含まれていました。
もう、その時点で私はなにも考えられなくなりました。
プロデューサーたちが死んだ。
ほむらちゃんがいなくなった。
セリューさんもいなくなった。
気が付けば、私はセリューさんの後を追うように足を進めていました。
けれど、それを止めたのは未央ちゃんでした。
未央ちゃんは私の手をとり言いました。
「...わかってたの。プロデューサーは、あの男に殺されたって。でも、信じたくなかった。生きていると思い込みたかった」
プロデューサーは殺された?誰に?どうやって?未央ちゃんは知ってるの?
それを聞く前に、私の身体は自然に前へと進もうとしてしまいます。
「私はもう、誰も失くしたくない。しまむー。正気に戻って...!」
誰も失くしたくない。
わかってます。わかってますから、手を離してください。でないとセリューさんが...
「もうあの人と一緒にいちゃ駄目だよ!でないと、しまむーもいなくなっちゃうよ!」
その言葉を聞いた瞬間、私の頭は疑問符で埋め尽くされました。
なんで?なんでそんなこと言うの?
「あの人はおかしいの。あの人は、平気で人を殺せるんだよ」
セリューさんはおかしい。ことりちゃんを殺したから?由比ヶ浜ちゃんを殺したから?
じゃあ...セリューさんに助けられた私は、なに?
「お願いしまむー、マスタングさんと一緒に
タスクくんたちのところに向かおう、ね?」
そうして未央ちゃんは私に縋り付いてくれます。
未央ちゃんは私を心から心配してくれているのもわかります。
でも、でも。
未央ちゃんが必要としている"
島村卯月"は、私なのでしょうか。
プロデューサーは言ってくれました。
私を選んだ理由は笑顔だと。
その彼はもういません。
彼の褒めてくれた笑顔は、もう作れそうにありません。
そんな私は、未央ちゃんの望む"島村卯月"なのでしょうか。
笑顔が作れない私は、本当に"島村卯月"なのでしょうか。
わからない。もう、なにもワカラナイ。
だから、せめて―――
「私から、価値を奪わないで」
そう言って私は、未央ちゃんの手を振り払ってしまいました。
慌てて階段を駆け下りて、入口から出ると、誰かに肩を掴まれました。
掴んだのは、入口で待っていたマスタングさんです。
「セリューから言伝があった。あのほむらという少女は彼女が探すから、私はきみ達を保護していろ、とな」
「そんな...じゃあセリューさんは一人で」
「無論、彼女も満身創痍だから放ってはおけない。しかし、ほむらを守りたいというセリューの気持ちは尊重したい。だから、私はきみたちと共にセリューのもとへと向かおうと思う」
マスタングさんの言葉に、私の心は温かいなにかで満たされたような気がしました。
セリューさんと会える。"いまの私"を受け入れてくれる彼女に会える。
そう思うと、私はいてもたってもいられないような気分になりました。
「未央。きみもそれでいいか?」
追いついてきた未央ちゃんは、複雑な表情を浮かべて。
それでも、なんとか納得してくれたみたいです。
「は、はやく行きましょう」
そうして私は二人をせかすように促します。
"いまの私"を認めてくれる彼女に無事でいてほしいから。
そして私たちは駆け出します。
道すがら、時折響く轟音に怯えながら。
私は、彼女のもとへと辿りつきました。
セリューさんは泣いていました。
ほむらちゃん―――身体のほとんどを失ってしまった彼女を抱いて、涙を流していました。
ほむらちゃんの姿に、首を斬られたことりちゃんが、頭を失くした由比ヶ浜ちゃんが重なって、脚が震えてしまいます。
「ウヅキ、ちゃん...」
セリューさんの声は震えていました。
「私、また...まもれなかった...」
その声は、私が助けたときよりも悲しみに溢れているように思えました。
「だい、じょうぶです」
だから、私は彼女を抱きしめました。
震える手足に耐えながら、彼女を抱き寄せました。
「私も、セリューさんを守りますから」
"いまの私"をウヅキと呼んでくれる彼女を失いたくない。
いまの私は、その一心でいっぱいでした。
「う...ぁあああぁぁ...!」
セリューさんは、声を上げて泣きました。
それにつられて、私の瞳からも涙が零れてきます。
親しくなった人が死んでしまって悲しい。当たり前のことです。
―――でも、ああでも。
セリューさんは悲しんでいるのに。
私もほむらちゃんが死んで悲しいのに。
わたしの表情が、笑みを浮かべているのはなんでだろう。
☆
「ぃ、あ...」
「見るな...見なくて、いい」
下半身が消失したほむらの死体を見て、未央の喉から、なにかが込み上げそうになる。
未央も、この会場に連れてこられてから浦上という死体を見ている。
しかし、あの首は全く接点の無い者で且つ既に死んでいた状態からのもの。
恐怖はしたもののどこか他人事のように思っていたかもしれない。
しかし、今回は違う。
先程まで生きていた人間が、こうも無残な姿で息を引き取っている。
死んでしまった仲間たちも、こうやって死んだのかもしれない。
一歩間違えば、未央自身がこうなってもおかしくない残酷な惨劇。
現実とは思いたくない。だが、これは確かに現実だ。
(すまない...私がきみを止めることができれば...!)
マスタングは、ほむらについて何も知らない。
なぜ彼女が皆を置いて飛び出していったのか。
なぜここで死ぬことになったのか。
マスタングは何一つ知らない。
だが、それでも。
護れるかもしれなかった命を失うことは、彼にとっても重たいものだった。
何もできなかった無力感。現実への絶望。自責の念。様々なものがマスタングの背中を押しつぶそうとしてくる。
(命を奪うのはいくらでもできるのに、救うことはできない...なあ、鋼の。きみはいつもこんな重たいものを背負ってきたのだな)
ほむらの傍に倒れている学帽学ランの青年、承太郎の容態を確認する。
全身に電流による火傷が見られ、腹部には一度は焼き潰した傷跡も見える。
常人ならとうに死んでいるはずの傷だが、彼の脈はまだ動いている。
幸いとでもいうべきか、斬られたと思われる部位からは火傷のおかげで出血が少ない。
適切な処置を施せばまだ助かる望みは充分ある。
もう救えるはずの命を失うのは御免だ。
焔の錬金術師は改めて決意を固める。
(どこかに身を落ち着けたいが...しかし、治療するにしても図書館にはプライドやラースが来るかもしれん)
図書館に戻り、ホムンクルス達と遭遇することになれば、承太郎の安全は保障できない。
しかし、危険人物に遭遇する確率はどこにいようと存在する。
(どうする...どう行動するのが正しい選択だ...?)
【D-6/駅近辺/一日目/日中】
【セリュー・ユビキタス@アカメが斬る!】
[状態]:疲労(絶大)、精神的疲労(極大)、左目損失(止血済み)、切り傷(それなり)、ほむらに親近感、ほむらを失った悲しみ、自分の弱さを痛感
[装備]:日本刀@現実、肉厚のナイフ@現実、魔獣変化ヘカトンケイル@アカメが斬る!
[道具]:なし
[思考]
基本:会場に巣食う悪を全て殺す。
0:島村卯月を最後まで守る。
1:悪を全て殺す。足立透は必ず殺す。
2:
エスデスとも合流したいが……。
3:
エンブリヲと会った場合、
サリアの伝言を伝えて仲間に引き入れる。
4:ナイトレイドは確実に殺す。
5:方法を選ばず、高坂勢力を潰す。
ウェイブは回収する。
6:ウェイブは何とか説得したいが、応じない場合は……。
7:都市探知機が使用可能になればイェーガーズ本部で合図を上げて、サリアを迎え入れる。
[備考]
※十王の裁きは五道転輪炉(自爆用爆弾)以外没収されています。
※他の武装を使用するにはコロ(ヘカトンケイル)@アカメが斬る!との連携が必要です。
※殺人者リストの内容を全て把握しました。
※都市探知機は一度使用すると12時間使用不可。都市探知機の制限に気付きました。
※他の参加者と情報を交換しました。
友好:エンブリヲ、エドワード
警戒:
雪ノ下雪乃、
西木野真姫
悪 :後藤、
エンヴィー、ラース、プライド、キンブリー、魏志軍、
アンジュ、槙島聖護、泉新一、
御坂美琴
※穂乃果が勢力を拡大しているのではと推測しています
※承太郎と軽い情報交換をしています。少なくともヒースクリフとエスデスの居場所は掴んでいます。
※クローステールでウェイブ達の会話をある程度盗聴しています
※ウェイブの未確認支給品のひとつはグリフシードです。
※ほむらから会場の端から端まではワープできることを聞きました。
【島村卯月@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]:悲しみ、セリューへの依存、自我の崩壊(中)、精神疲労(極大)、『首』に対する執着、首に傷
[装備]:千変万化クローステール@アカメが斬る!
[道具]:ディバック、基本支給品
[思考]
基本:元の場所に帰りたい。
0:セリューに着いて行く。自分の価値を失くしたくない。
1:セリューと行動を共にする。
2:セリューに助けてもらう。
3:凛ちゃんを殺した人をセリューに……?
4:死にたくない。
[備考]
※参加しているμ'sメンバーの名前を知りました。
※
渋谷凛の死を受け入れたくありませんが、現実であると認識しています。
※服の下はクローステールによって覆われています。
※自分の考えが自分ではない。一種の自我崩壊が始まるかもしれません。
※『首』に対する異常な執着心が芽生えました。
※無意識の内にセリューを求めています。
※クローステールでウェイブ達の会話をある程度盗聴しています
※ほむらから会場の端から端まではワープできることを聞きました。
【
本田未央@アイドルマスター シンデレラガールズ】
[状態]:健康 深い悲しみ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2、金属バット@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・行動]
基本方針:殺し合いなんてしたくない。帰りたい。
0:しまむーとマスタングさんと共に行動する。
1:しまむー…
2:セリューに警戒。
[備考]
※タスク、ブラッドレイと情報を交換しました。
※ただしブラッドレイからの情報は意図的に伏せられたことが数多くあります。
※狡噛と情報交換しました。
※放送で呼ばれた者たちの死を受け入れました
※
アカメ、新一、プロデューサー、ウェイブ達と情報交換しました。
【
ロイ・マスタング@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
[状態]:疲労(中)、精神的疲労(大)、迷わない決意、過去の自分に対する反省
[装備]:魚の燻製@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
[道具]:ディパック、基本支給品、錬成した剣 即席発火手袋×10 タスクの書いた錬成陣のマーク付きの手袋×5
[思考]
基本:この下らんゲームを破壊し、生還する。
0:殺し合いを破壊するために仲間を集う。もう復讐心で戦わない。
1:セリューが暴走しないように見張る。どこで承太郎を療養させるべきか...
2:ホムンクルスを警戒。ブラッドレイとは一度話をする。
3:エンヴィーと遭遇したら全ての決着をつけるために殺す。
4:鋼のを含む仲間の捜索。
5:死者の上に立っているならばその死者のためにも生きる。
[備考]
※参戦時期はアニメ終了後。
※学園都市や超能力についての知識を得ました。
※佐天のいた世界が自分のいた世界と別ではないかと疑っています。
※並行世界の可能性を知りました。
※バッグの中が擬似・真理の扉に繋がっていることを知りました。
【タスクの書いた錬成陣のマーク付きの手袋】
マスタングがタスクに書かせた錬成陣マーク付きの手袋。
タスクが錬金術を理解しておらず、錬成陣が完全ではないためこの手袋では発火できない。要するにただの手袋。
【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:出血(絶大)腹に斬傷(止血済み) 胸部に斬傷(止血済み) 疲労(極大)精神的疲労(極大)全身に切り傷とマハジオダインのダメージ 気絶
[装備]:DIOのナイフ@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
[道具]:デイパック、基本支給品、手榴弾×2、グリーフシード(使用不可)×3、『このラクガキを見て うしろをふり向いた時 おまえは 死ぬ』と書かれたハンカチ
[思考・行動]
基本方針:主催者と
DIOを倒す。
0:早急に足立を追いぶちのめす。
1:......
2:情報収集をする。
3:首輪解析に役立つプロを探す。
4:後藤とエルフ耳の男、マスタング、キンブリー一味、ブラッドレイ、魔法少女やそれに近い存在を警戒。
【備考】
※参戦時期はDIOの館突入前。
※後藤を怪物だと認識しています。
※会場が浮かんでいることを知りました。
※魔法少女の魔女化以外の性質と、魔女について知りました。
※まどかの仲間である魔法少女4人の名前と特徴を把握しました。
※エスデスに対し嫌悪感と警戒心を抱いています。
※セリューと軽い情報交換済みです。少なくともマスタング、キンブリー一味、ブラッドレイは知ってます。
※ほむらのデイパック、基本支給品、万里飛翔マスティマ@アカメが斬る!、まどかの死体が付近に落ちています。
☆
「はあっ、はあっ...」
全身が痛む。ここに連れてこられる前に『あいつ』に斬られた時と同等かそれ以上の激痛が足立を苛む。
客席に横になり、どうにか息を整えようとする。
「クソッ、あの化け狗女...最後の最後で余計なことしやがって」
ギリギリだった。本当に危なかった。
コンサートホール、駅に着く前の戦闘、そして駅での戦闘。
激戦に次ぐ激戦は、足立の体力を限界寸前にまで浪費させていた。
もしあのままセリューと戦っていれば、足立は確実に死んでいただろう。
事実、最後のマハジオダインで体力はほとんど使い切ってしまったし、全身を包む倦怠感と虚脱感がそれを物語っている。
「けどまあ...いいかぁ。厄介なクソガキ二人を始末できたしなぁ」
承太郎。あれで死なないとは考えたくない。
だが、どちらにしてもだいぶ痛めつけてやった。死んでいなくてもあの重体だ。ロクに動けるはずもない。
ほむら。あいつは死んだ。確実に死んだ。
ヒースクリフが持っていたグリーフシードとかいうのがあれば、あいつはあの妙な移動方法で殺しにかかってきたはず。
だというのに、死んだふりまでしていたのはおそらくグリーフシードを持っていないからだろう。
万が一にも奇跡が起き生きていてもあの惨状だ。あくまで頭だけを吹き飛ばされたまどかとは違い、下半身が消失したほむらは、五体満足で生き残るのは不可能だ。
それならば、大した脅威にはならない。
デイパックから水鉄砲を取り出し、かちかちとトリガーをひき、喉を潤していく。
(...首輪を集めれば、か)
放送で広川が提示した首輪交換制度について思いを巡らせる。
足立がここまでで殺した人数は全部で三人。少なくとも二人。しかもそのどれもが一般人からは程遠い化け物どもだ。
にも関わらず足立は特典を貰えない。なぜか。首輪を持っていないからだ。
即ち、この特典を利用するためには積極的に殺しにまわるより、如何にして首輪を得るかが重要になってくる。
極論をいえば、敵を殺して首輪を回収しても、首輪交換機とやらに入れる前に横取りされれば誰も殺していない者が特典を得ることになるのだ。
(ホント、面倒なことしやがって。どうせなら何人殺したかで特典をつけろや。やっぱ広川クソだな)
自分への見返りが何もない特典への毒を吐きながら、足立透は休息へと身体を傾けた。
【D-7/一日目/電車内/日中】
【足立透@PERSONA4】
[状態]:
鳴上悠ら自称特別捜査隊への屈辱・殺意 広川への不満感(極大)、全身にダメージ(絶大)、右頬骨折、精神的疲労(大)、疲労(極大)
[装備]:MPS AA‐12(残弾4/8、予備弾層 5/5)@寄生獣 セイの格率、フォトンソード@ソードアート・オンライン
[道具]:基本支給品一式、水鉄砲(水道水入り)@現実、鉄の棒@寄生獣、ビタミン剤or青酸カリのカプセル×7、毒入りペットボトル(少量)
ロワ参加以前に人間の殺害歴がある人物の顔写真付き名簿 (足立のページ除去済み) 警察手帳@元からの所持品
[思考]
基本:優勝する(自分の存在価値を認めない全人類をシャドウにする)
0:対主催に紛れ込んで身の安全を確保する。無理ならゲーム肯定派と手を組む(有力候補は魏志軍)。
1:ゲームに参加している鳴上悠・
里中千枝の殺害。
2:自分が悪とバレた時は相手を殺す。
3:隙あらば、同行者を殺害して所持品を奪う。
4:エスデスとは会いたくない。
5:DIO...できれば会いたくないし気が進まないけど、ねぇ。
6:しばらく交戦は避けたい。休みたい。
7:殺人者名簿を上手く使う。
8:広川死ね!
[備考]
※参戦時期はTVアニメ1期25話終盤の鳴上悠に敗れて拳銃自殺を図った直後
※支給品の鉄の棒は寄生獣23話で新一が後藤を刺した物です
※DIOがスタンド使い及び吸血鬼であると知りました。
※ペルソナが発動可能となりました。
最終更新:2016年01月17日 22:48