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  • 月下の棋士 (後)

月下の棋士 (後)

最終更新:2023年05月18日 22:14

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だれでも歓迎! 編集

月下の棋士(後) ◆AZWNjKqIBQ



 ◆ ◆ ◆


明智は口先から吐息を一つ漏らすと、視線を地図から窓の外に移し、月の光で眼を洗い内に篭った熱を冷ます。

万能に近くはあっても全能でも完全でもない故に、思い浮かべた光景は正しくないかも知れない。
複雑なシミュレーションは、蝶の羽ばたき一つでその結果を大きく変えてしまうことを明智は知っている。
だから、まずは大まかに……確定している情報を基礎に……ジグソウを端から進めていくように、彼は推理を進める。

必要なのは絶対真理を見通す眼ではなく、世界を写し取り、状況を――流れを知らせる銀の鏡。

明智は月光だけで照らされた監視塔の頂上。その中で再び思考を巡らせていく――……


 ◆ ◆ ◆


第4回目の放送により確定した死者は――

 「相羽シンヤ」「アレンビー・ビアズリー」「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」「衛宮士郎」「カレン・シュタットフェルト」
 「ジェット・ブラック」「高遠遙一」「チェスワフ・メイエル」「ティアナ・ランスター」「マタタビ」「ミリア・ハーヴェント」「ラッド・ルッソ」

――の、計12名。

彼らがどこで、誰によって、どう殺害されたのか……そのほとんどを知り得ている。

相羽シンヤは、病院内にてラッド・ルッソに急襲され死亡。
マタタビは山中において、スパイクやルルーシュと言った6人の人間に見守れる中死亡した。
アレンビー、ジェット、チェスワフ、ティアナ、ミリア……そして、高遠遙一。彼らはビシャスという名の死神により舞台から蹴落とされた。
カレン……彼女はスパイクとビシャスの邂逅――その狭間に巻き込まれて死んだのだと、推測できる。
衛宮少年と、無謀な挑戦を強いてしまったイリヤ。映画館を舞台に始まり、未だ続く騒乱の中で彼と彼女は命を落とした。
奔放な殺人鬼――ラッド・ルッソ。彼がどの様な生の終着を見せたのかを知るのは、アルベルト達3人のみ……

殺害現場は6箇所。被害者は12名。
これをどうとるかは個々の認識により大きく変わるだろうが、ここはあえて少なかったという印象を取る。
俯瞰して見ていた者だけに解ることだが、舞台上では常に実験参加者同士の邂逅があった。
そして、かなりの数の接触があったにも関わらず、結局は6箇所でしか殺人は起こっていない……
勿論、あくまでそれは死者が出たケースのみの話であって、それに至らなかった衝突も数は不明ながらにあっただろう。

だが、それを考慮しても死者は少なかった。
そして参加者同士が複雑に分裂と合流を繰り返していることから見て、それらが生き残るために行動していると推測できる。
その最終手段が自分達以外の存在の抹殺なのか、それとも多くの協力者を募っての実験の破壊なのかは不明だが、
存外に交渉の余地のある相手は多いのだな、と認識を改める必要があるだろう。

 ◆ ◆ ◆


その候補を、それぞれに考察してみる――……


ルルーシュ・ランペルージ。
黒の騎士団の長――ゼロにして、ギアスという名の催眠術が使えるらしい少年。
この舞台の上では、繰り返し他者と接触し集合と離散を繰り返している。
その性質から想像できる行動方針は我々と近いものだ。
動きに差があるのは、我々には情報が、彼の元には実戦で使える手駒が揃った。そういう違いの表れであろう。
彼から離れた人間はまた他の人間と接触し、時にはそこにそれを加えている。
人員を欲している事が確かなのならば、我々とは友好な協力関係を築けるはずだ。
現在は消防署付近にて反応は停止中。最後に接触した相手が鴇羽舞衣だけにその安否が気がかりだが……


スパイク・スピーゲル。
カウボーイと呼ばれる賞金稼ぎ。バウンティハンター。
ルルーシュ、カレンと同行していて、現在は紆余曲折を経て病院内で一人停止している。
プロフィールからはクレバーな人物像が浮かび上がるが、それならば材料さえあれば交渉及び取り引きも可能だろう。


ジン、ドモン・カッシュ……そして、ギルガメッシュ。
稀代の少年大泥棒。世界の頂点に立つ格闘家……そして、創世期の英雄王。
一癖も二癖も、いやそれ以上の曲者達が現在は仲良く(?)同行している。

泥棒という名の犯罪者が、この場所で他人から命までを盗むかと言うと……その可能性は低いだろう。
ニアというか弱き少女と同行していたこと、そしてその後も常に誰かと一緒にいたことから、殺し合いに積極的でないと推測できる。

一度、自身の師と相まみえた格闘家は、どうだろうか……?
推測される実力はこの舞台の中でもトップクラス。彼が師と反目し、我々の力になってくれるのならばこれ以上に心強いことはないだろう。

我道のみを邁進する黄金の英雄王に、イリヤに託したメッセージは届いたのだろうか?
最悪の場合、こちらの位置だけを知られて彼から付け狙われる可能性もある。
ただ、その動きから見るに彼は殺し合いには興を感じないらしい。
御することができないといっても……その邁進する方向を我々と同じ向きに変えることぐらいは可能かも知れない。
何にせよ、死んだ二人から強い警戒を促された相手だけに、接触には細心の注意が必要だろう。


ルルーシュ、スパイク、ジン……3人は別れそれぞれに道を進んでいる。
それが何を意味しているのかと推測すれば、丁度三方に別れていることから舞台のどこかで再合流するのではないかと思われる。
恐らくは舞台の北から北東にある施設のどれかだろう。
そして、合流したのならば彼らには明確な目的と、協力体制があるという証拠にもなる。動向にはより一層注目する必要があるだろう。


藤乃静留とヴァッシュ・ザ・スタンピート。
直前までは英雄王ギルガメッシュと同行していた2人。そして、何かがあったと思われるデパートの近くにいた2人。
状況、性質……どちらから見ても灰色な2人だ。合わせれば灰色――しかし、分けて考えれば黒と白の2人。
イリヤの言う魔術。それに近い性質の能力を備えた藤乃静留と彼女は遭遇し、恐らくは戦闘になった。
この時、不殺主義者のガンマンだというヴァッシュはその場におらず、映画館の前に留まったまま……つまりは、彼女に枷はなかった。
そして2人の少女が映画館に戻ってきてより程無くしてイリヤはその動きを停止させる。その意味を想像するのは容易い。
今もまだ黒の彼女と、白の彼は映画館の前に留まったままだが……一度手を放した2人は今どうしているのだろうか……?


上の2人と一緒にいるもう2人の内の1人――ビシャス。
マフィアの幹部という経歴だけでも想像できるが、菫川先生よりの証言でその危険性を遺憾なく発揮しているのは判明している。
地図の上で追えただけでも、豪華客船上に6人。ホテルの北に1人と合わせて7人。
この四半日間で命を落とした者の内の半分以上が彼の手に掛かっているということになる。
完全な黒……いや、それよりも赤というのが相応しいか……最も警戒しなければならない人物だ。


映画館の前に残った4人の内、最後の一人となるのはニコラス・D・ウルフウッド。
そして、彼と行動を共にしていた言峰綺礼、衝撃のアルベルト、柊かがみ、結城奈緒。
プロフィールから柊かがみを除くそれぞれが十分な実力の持ち主で、またこの様な事態にも慣れているだろうということが解る。
集合と離散を繰り返し各施設をそれぞれが効率的に回っているところから見ても、彼らがある種の協力体制にあることは確かだ。
問題とするならば、その方向性だろう……
BF団幹部のアルベルト、衛宮少年より証言の得られたニコラスと言峰綺礼。どの人物も警戒を必要とする危険な人物である。
何のために結託したかと想像するならば……それは、自分達以外の人間を効率的に排除するためという線が濃い。
結城奈緒にしても、そこに同調する可能性は彼女のプロフィールからはありえる事だ。
しかし……やはり気になるのはごく一般人に過ぎない柊かがみの存在。
彼女だけは未だ単独で行動している場面は見られなかったが……脅されているのか。はたまた、何かに必要とされているのか。
アルベルト達に対し、彼女の方から庇護を求めたとは考えづらいが……今ある材料ではそれを断定するには至らない。

菫川先生は交渉の余地があると言ったが、我々に『手』や『剣』のない現在ではその場に立つ前に全てを奪われてしまう可能性もある。
接触することに価値はあるだろうが、それにはまだ機を窺う必要がありそうだ。
ただ、彼らはラッド・ルッソを殺害している。氏から情報が漏れていた場合……最悪、すぐにでもこちらに向かってくるはずだ。
その場合は……やはり、こちらも『剣』を持っている必要があるが……


螺旋王の遣わした戦士であるヴィラルと、そうであると偽っていた魔術師シャマル。
彼らと病院で遭遇した高嶺少年の証言によると、そういうことらしい。そして、彼らは強い絆で結ばれているとも聞いている。
元々の所属と、一度は自殺を考えたことからシャマルという女性の方からならば、何らかの搦め手を使って懐柔できそうだが、
一緒にいるヴィラルはあくまで螺旋王の戦士としての道から外れるつもりはないという……
あくまで己の道を行くというのなら、どの様な条件をつけて説得しようともこちら側に引きずり込むことは難しいだろう。
現状では、両者共に危険人物として保留する他はない。


ヴィラル、シャマルと入れ違いに病院へと辿り着いたDボゥイと鴇羽舞衣。
この実験が始まってより早々に小早川ゆたかを保護し、彼女のために戦っていたDボゥイ。
その彼と一緒にいたのは、衛宮少年とラッド・ルッソを襲い無差別な殺人者となっていた……はずの、鴇羽舞衣。
当初、Dボゥイの反応に動きがなかったことから死亡したかとも思えたが、実際はそうではなかった。
その後の動きを見るに、動きの取れなくなった……恐らくは負傷した彼を鴇羽舞衣が保護していたのではないかと思える。
心変わりの理由は不明だが、衛宮少年が願っていたとおりの事がどこかで起こったのだろう。

ただ、一つ気がかりなのは唐突な単独行動と、ルルーシュとの接触だ。
なんらかの手段で空を飛び消防署まで移動。彼と接触した後、すぐに元の方向へと戻り始めた。
これだけならば、事前にルルーシュと待ち合わせをしていたか、もしくは消防署と病院の間で電話などを使い連絡を取り合ったとも思えるが、
待機していたDボゥイはその後に病院へと到着したスパイクと接触した後に、病院から離れてしまった。
眠っていた間に鴇羽舞衣がいなくなったので、探しに出た……とも考えられなくもないが……それでも、やや不可解である。

ともかくとして、Dボゥイが現在単独で行動しているのは我々にとって幸運なことだろう。
安全な人間だという確証がある彼ならば、接触のリスクは少なくメリットは大きい。この付近に向かってくるならば是非、接触したい。
逆に鴇羽舞衣に関しては未だ保留だ。
危険でなくなったという可能性はあるが、その理由は一切不明。
それがDボゥイに限定してのものならば、我々は彼女の前で死体になるだけ……そのリスクは、踏み込むには大きすぎる。


東方不敗。この舞台上、最高の実力者の一人にして、最も危険だと思われる人物。
衛宮少年とラッド・ルッソからの言によると、彼は自ら他の参加者を襲うだけではなく、接触した者に他者を襲うよう扇動しているという。
以前に、この舞台上に配置された参加者を4つに分類にしたが、彼はその内の1つ目。殺し合いを推進するための物質に間違いない。
いや、同様の参加者は他にもいるが、彼ほどその役割を忠実に果たしているものはいないだろう。
ともかくとして、接触は厳禁である。映画館を躊躇なく放棄したように、彼が接近してくればここも放棄しなくてはならないだろう。


螺旋王と同じ世界から送り込まれた参加者――カミナ。そして、王の娘、ニア。
彼らと一緒にいるのは高嶺少年のパートナーである魔物の少年ガッシュ・ベル。
その興味深い特殊な立ち位置と、危険な人物ではないという確証があることから優先して接触したい人物達ではあるが、
現在彼らは我々とは全くの逆方向――舞台の西端へと離れてしまっている。
彼らが海上を移動する手段を持っていることから、徒歩でしか移動できない我々では追いつくのは困難だろう。
舞台の端の繋がりを使えばその距離は飛躍的に縮まるが、それも海上を移動できる手段があっての話である。
付近に危険な人物がいないことから暫くは静観で問題ないと思えるが、彼らがどこかの施設に入れば電話を使って接触を試みるのもよいだろう。


ガッシュ・ベルと同じ魔物であるビクトリーム。高嶺少年によると攻撃性は高いが、危険性は低いとのことらしい。
第3放送直後はジン、ニアと、その後はルルーシュと行動を共にしていたことから、この舞台上では大人しくしている様だ。
現在は紆余曲折を経て舞台の西端の位置を移動している。
距離が離れていることもあるが、仲間に誘ったところで有益かも不明なので現在は保留の対象だろう。


リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ。まるで貴族の様な名前であるが、実際にラピュタという名の王国の末裔であるという。
だが血統を別にすると、彼女は極一般的な少女とそうは変わりないようだ。
しかしそんな彼女が、この舞台の上では不可解な動きを見せている。
度々、高速で盤上を移動し、最後には禁止エリアを突っ切るというアクロバットを実演してみせた。
おそらくは空中を飛行しているのだろうが、どういった手段でもってそれを成しているのかは不明であるし、意図も不明。
プロフィールから得られるパーソナリティからすれば危険は少なそうだが……不気味な存在でもある。


そして、生き残っている内で最後の一人。そして、もっとも我々に近い位置にいる――スカー。
第3回放送より後、ショッピングモールで長い時間を過ごしており、その後はこの刑務所の近くまで一直線に向かってきていた。
ビクトリームの唐突な接触によりいくらか離れたが、現在もここに向かって進行中である。
プロフィールを見る限りでは、極めて危険な相手だと認識せざるを得ないだろう。
第4回目の放送を経て……彼との接触が我々にとっての最初の問題――つまりは、螺旋王よりの一手となる訳だが…………

 ◆ ◆ ◆


明智は地図を片手に持ったまま、もう片方の手で懐から携帯電話を取り出し開く。
バックライトによって薄闇の中に浮かび上がる四角形は、先ほどまで見ていた地図の縮小版だ。
そしてその上には82の光点がざわめいている。
キーを操作して図を拡大し、それらの光点に寄れば表示される名前によってその1つ1つが実験の参加者だということが解る。

明智は更にキーを操作して、スカーと名前のついた光点を画面の中に収める。
放送前にビクトリームと接触した後、そして放送前後は動きを停止していたが、またゆっくりと動き始めていた。
その動きは前回同様、この刑務所に向かって一直線である。

携帯を懐に仕舞いなおすと、明智は扉を潜り灰色の冷たい階段を降りながら最後の思索に入った。


 ◆ ◆ ◆


放送によって得られる情報は死者の報告だけではない。もう一つは、禁止エリアの指定である。
刻一刻と数を減らしてゆく参加者同士の接近遭遇を促すために、舞台そのものを狭くしていくという一つのルール。
今回その禁止エリアに指定されたのは――「01:00_A-8」「03:00_D-7」「05:00_F-2」の三箇所。

最初のA-8。もう数十分後には禁止エリアとなるそこ。
角の特に何もないところだけに、意味もまたないように思えるが……舞台端の繋がりを知った今では、その意味合いは大きい。
舞台の端と端が繋がっている場合、その角は同時に残りの3つの角に通じているという事である。
その角を螺旋王により封じられてしまった。

現在滞在しているB-7。その東隣のB-8は、元より指定されていたC-8、今回指定されたA-8、
そして、端を通じて先にあるB-1も禁止エリアとなっているため、袋小路となった。
つまりは螺旋王が置いたA-8という一手により、移動に対する選択肢を実質的に半分以上封じられた形となるのだ。

順当に考えるのならば、スカーという危険人物も接近してきている現在、次の拠点候補であった警察署に移動するのが定石。
だが……今回の放送では考慮しなくてはいけないイレギュラーな発表がもう一つあった。


――貴様らの中に我が配下の者を一人、新たに参入させることが決定した。名を、怒涛のチミルフ。


ここに来ての、追加の参加者。しかも完全に螺旋王の配下であると公言してのものだ。
これが何を意味するのか、単純に考えれば実験を促進――殺し合いを促進する人物の補充だと捉えることができる。
それはまた、最初にいた参加者の中ではもう足りなくなっているということの表れとも捉えられる。
だとすれば……ルルーシュ達やギルガメッシュなどが殺し合いを放棄しているという推測を後押ししてくれる材料になるだろう。

また、別の考え方をすれば。
チミルフという明らかな敵対存在を投入、参加者全員に意識させる事で、参加者間の繋がりを強める狙いがあるのかも知れない。
敵の敵は味方――その言に則り、敵対していた参加者同士がチミルフを前に、そして引いては螺旋王を前に結託する。
螺旋王はそれを狙い、そして事態はその段階にまで達している……希望的な推測だが、そういう線も考えられる。

だが目の前の問題として考えなければならないのは、その目的がどうであれチミルフという者は相当な実力者であるだろうという事。
足りない分に対する補充にしても、一致団結した参加者達に立ち塞がる敵にしても、必要なのはそれをこなし得る強さだ。
そして、一番問題としなければいけないのが――チミルフはレーダーには映らないということだ。

携帯電話に搭載されていた参加者の位置を知らせるレーダーの機能は、その参加者の支給品がロック解除の鍵となっている。
それは支給品カタログにより、従来の参加者に関しては問題なくクリアできたが、追加されたチミルフに関しては不明のままだ。
そもそもが、このレーダーは厳密には首輪の位置を知らせる物である。
完全に螺旋王の側に立っているチミルフが、その首輪というルールを課せられているかと考えれば、ほぼないと考えられるだろう。

つまりは、どうしても――チミルフはレーダーに映らない。

となると、迂闊に外を歩き回るわけにもいかなくなってしまう。
多種多様な参加者の中ではただの一般人として一纏めにしてもおかしくない一行が彼に出会えば……即ゲームオーバーである。
『頭』は揃っているが、『手』と『足』と『剣』は前回の失策により失われてしまった。

何をするにせよ、今は『剣』が欲しい……
取った駒を自陣に加えられるのが将棋の醍醐味――それは、あの時言った台詞だ。

もう失敗は許されない。

角を塗りつぶされ、スカーという駒を隣りに置かれ、そしてチミルフという駒をちらつかされているこの現状は、螺旋王からの『王手』である。

この窮地をどうやって切り抜けるのか。
現在の手持ちの駒。それをどの方向に打ては相手の王手を回避できるのか。

螺旋王とのゲームに待ち時間などというものは存在しない。


最善の一手はどこに――?


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