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WILL

最終更新:2023年06月23日 15:31

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だれでも歓迎! 編集

WILL ◆EA1tgeYbP.



 ―――道は二つ。今すぐに大事な仲間二人を探しに行くのか。それとも、あの黒くでっかい太陽を奪いにいくか。
 カミナが答えを選ぶのにそれほど時間はかからなかった。

「行くぜ、クロミラ。まずはガッシュとニアを探す!」
『わかりました、カミナ。しかしどちらの方向へ?』
「おう、まずはこっちに向かう!」
そう言うとカミナはグレンを南へと向けた。

 ……カミナが選んだ選択肢、それはまず仲間の二人を探しにいくというものだった。
 その選択肢はクロスミラージュにとって十分に予測できるものだ。カミナという男の行動理念の基本は誰かを守ることにこそあるといって良い。
 そして選んだ方向は南。
 あの黒い物体がある方角でもある。
 あの物体にどれほどの能力があるのかまでは予想できないが、
 この殺し合いに乗った人物、殺し合いを止めようとする人物がその力を手に入れようと考える、それぐらいの威圧感はある。
 その集まってくる人物の中にニアとガッシュ、今ははぐれてしまっている大グレン団の仲間たちが探している人物、
 最低でもその仲間が含まれていれば、カミナが彼ら二人と再会するのもそう遠いことではないのかもしれない。
 ――――――だが


『カミナ、これからのことについて少し話があるのですが』
「―――ん? 何だ、クロミラ」

 グレンが動き始めてからほどなく、クロスミラージュはカミナに声をかけた。 
 ―――そう、これから向かう先には自分達の探し人がいるかどうかは別として、ほぼ確実に他の参加者がいるだろう。
 ―――しかし、殺し合いに乗っている、乗っていないに関わらずそれが自分達の知り合いである可能性はとてつもなく低い。


 現状、殺し合いを否定する参加者の中ではおそらく、カミナはもっとも人脈がない。


 現在生き残っている参加者の内、カミナを除いた二十名の中、直接の面識がある参加者はニア、ガッシュ、ドモン、ヴィラル、シャマル、東方不敗の六名。

 しかも、そのうちヴィラル、シャマル、東方不敗の三名は殺し合いに乗っている。
 ニアとガッシュがどこに飛ばされたのかわからない以上、まともな知り合いはドモン・カッシュただ一人きりと言っていい。

 カミナのもとの世界の仲間であるシモン・ヨーコの両名は早期に死亡していることから、そちらの方面からの他の参加者へのアプローチというのも難しい。

 ―――また仮にどちらかの仲間が生存していたとしてもだ。

 ニアの存在を考えればシモンやヨーコがカミナの死後の時間軸から呼ばれている可能性のほうが高い。
 話を聞くに、シモンにとってもヨーコにとってもカミナという男の存在は極めて大きいものだと推測される。
 殺し合いの舞台に参加しているそんな男と同じ名前の参加者―――それを好意的に語っていた可能性は低い。

『つまり、結論だけ述べますと、ドモンとその知り合いを除く参加者からは、私たちが殺し合いに乗っていると判断されるかもしれないということです』

 ぷすー、と理解を放棄しているようなぼけっとしたカミナに、いいかげんクロスミラージュも慣れたのか、早々に結論を告げる。

「あ? この俺が殺し合いに? ざっけんな!
 ジーハ村に悪名轟くグレン団 男の魂背中に背負い 不撓不屈の鬼リーダーカミナ様がこんなくっだらねえ殺し合いに乗るような人間に見えるってのか!」
『落ち着いてくださいカミナ。あなたが殺し合いに乗るような人間ではないということは私達が一番よくわかっています』
「あ、ああ。わかってるじゃねえか、クロミラ」 
『ですが、他の参加者達にとっては私達の知り合いの少なさは、私達を疑うには十分なものです』

 ……あえてクロスミラージュは声に出さなかったが、その疑いにグレンという起動兵器が拍車をかける可能性は高い。
 対主催を志すメンバーの横のつながりがどれほどのものかはわからないが、そのほとんどと面識を持たず、機動兵器に乗っている男。
 客観的に見れば参加者を殺しまわっている側と判断されるのは仕方がないとさえ思える。

「……じゃあ、どうしろってんだ? クロミラ」
『はい。まず、確認しておきますが第一目標がニアとガッシュを探すこと。それで間違いありませんね?』
「あったりまえだ! あの二人をとっとと見つけてやる! それが大グレン団のリーダーってもんだろ!」
『ではまず脱出を目指す他の参加者、とりわけ高嶺清麿、明智健悟この二人の知り合いを探しましょう』

 クロスミラージュの言葉にカミナは不思議そうな顔をする。

「……? どうゆうことだ、クロミラ? なんでニアやガッシュを探さないんだ?」
『はい、どうしてこの二人の知り合いを探すのかと言いますと、
まず、ガッシュが転移の際に思い浮かべた人物はガッシュのパートナーである高嶺清麿である可能性が非常に高いからです。
そして、説明された彼の人柄から判断すると、脱出を目指す参加者の中心的立場にいる可能性は大きいと思われます。
つまり、彼を知る対主催の参加者はかなりいることでしょう』
「……なるほど」
『Mr.明智の知り合いを探すのも同様です。私の知る限り彼は抜け目のない人でした。
おそらく彼はその正義を曇らせることなく仲間を集い、対主催としてのグループを構築していったものと思われます。
さらにMr.明智は私と、高嶺清麿はガッシュと知り合いであることからも両者の知り合いとは比較的簡単に信頼を築くことが期待できます』
「なるほど……ってちょっと待て、クロミラ! ガッシュはそれでいいとしてもニアのほうはどうするってんだ!」
『はい、ニアに関してなのですが……彼女がどこに転移したのか今は判断できません』

 高嶺清麿が生きているガッシュと違い、ニアの元々の知り合いは二人ともすでに死亡している。
 シモンやヨーコの元に飛んだのか、それとも彼女がこの舞台で最初に出会ったというドーラという女性の元か、
 はたまた今は亡きシモンの愛機であったというラガンという機体の元か。 
 予想するのは難しい。

「じゃあ……」
『ですから今は知り合いを増やすことが重要なのです。先ほども説明した通りニアは今後必要となる存在です。
そのことが伝われば、いたずらに彼女を傷つけようとするものはいないでしょう』
「……とりあえず、他の奴らにであわねえ事にはどうしようもねえってことか! よし、急ぐぞクロミラ!」

 クロスミラージュにはもう一つカミナに告げることがあった。それはカミナが出会った参加者が殺し合いに乗っていた場合の注意である。
 つい先ほどまでなら殺し合いに乗った参加者がカミナに出会えば、あの東方不敗のように襲い掛かってくるだけだろう。
 しかし今のカミナにはグレンがある。
 ならば、どうにかして奪おうと言葉巧みにカミナに近づく者もいるかもしれないのだ。
 そしてカミナの性格からしてその手の搦め手に対する耐性は低い。
 注意しておくに越したことはない。

『カミナそれと……』
「うおおおおお! っとなんだありゃ?」

 だが、クロスミラージュがカミナにそのことを注意しようとした時、唐突にカミナはグレンを停止させた。

『カミナ、どうしたのですか?』

 カミナの視線は川の向こうに延びている。
 さらにその視線を追っていけば、その先には一軒の民家があった。無論、一軒だけぽつん、と民家があるといったわけではない。その周りにも民家はある。
 だが、その民家は明らかに他とは様子が違っていた。
 何かそこそこの大きさの鉄球でも直撃したかのように屋根が破壊されているのだ。
 ―――付近の民家などにはさして影響がないところを見ると、その民家に潜んでいた何者かに別の参加者が襲撃を仕掛けた、といったところだろか。

『あの建物が何か? おそらくは何者かの襲撃があった後のようですが』
「おうよ! 確かにあそこはボッロボロだ。だがなクロミラ、だからこそ誰かが隠れるのにはちょうどいいんじゃねえか?」

 ……それは先ほどの図書館の一件と同じ発想の転換だった。
 確かに一度襲撃があったところを隠れ家にするといった発想は、自らの命がかかっているこの場ではなかなか出てこないものである。 
 もし仮に、あそこに隠れている参加者がいて、信頼関係を結ぶことができたなら後々他の対主催のグループに接触する際にこちらを信じてもらう有用な手札ともなる。
 位置的にもそれほど遠回りにはならない以上、調べておくにこしたことはない。

『あちらでしたら調べるのにもそれほど時間はかからないでしょう、行きますか、カミナ?』
「おうともよ!」

 宣言するとともにカミナは進行方向を南東へと変化させる。
 それほど大きくないとはいえ橋はグレンの巨体をしっかりと受け止めた。

(……これなら全速力の移動でも橋が落ちるということはなさそうですね)

 クロスミラージュはそんなことを考える。


 さすがにグレンの機動力は徒歩とは比べ物にならない。
 十分とかからず、破壊された民家の前までたどり着く。

「おーい、誰かいねえのか!」
『……カミナ、それでは隠れているものが出てこようとは思わないのでは』

 クロスミラージュは、いきなり大声で呼びかけるカミナを止める。
 もちろん、民家の中から反応はない。

『……誰もいないのかもしれませんね』
「……ち、はずれか。けど、まあ一応調べてみっか!」
『……え? あ、カ、カミナ?』

 いうが否やカミナはグレンのコックピットから飛び降りると、壊れた屋根から民家へと侵入する。

 ……果たしてそこに参加者はいた。
 いや、参加者だったものがいたというべきだろうか?
 屋根から飛び降りたカミナが見たものは、部屋に転がっている腹と頭の二箇所に穴をあけ床を真っ赤な血で汚す一人の少年の遺体だった。

「……ち、胸糞わりいもん見つけちまった」

 ぽつり、とカミナはつぶやいた。
 こんなものが転がったままにしてある以上この民家にはおそらく人はいない。
 埋葬してやりたいのはやまやまだったが、今はそれほど時間があるわけでもない。
 カミナが死体を背に民家を出ようとした時だった。

『……待ってくださいカミナ』

 クロスミラージュがカミナを止める。

「何だ? クロミラ」

 カミナにすぐに返答せずに、クロスミラージュは今一度すぐ傍にある死体を観察する。

 ……部屋は荒れていてデイパックなどはない。
 ……銃創は腹部と頭部に一発ずつ。
 ……死因は頭部への一発。
 ……左手はその頭を庇おうとしたのか顔の横で力なくたれ、右手は胸を押さえている。
 ……他に目立った外傷は右耳の破損。ただしこれは処置済みであり、かなり前に受けたものと判断。
 ……そして。

「おい、どうしたっていうんだよ?」

 なかなか返事をしないクロスミラージュにカミナはもう一度声をかけた。 

『……カミナ』
「おい! 一体なんだっていうんだよ、クロミラ!」

 そうしてカミナにクロスミラージュは告げる。

 ―――機械として、冷酷な事実だけを。


『……カミナ、この少年の名前はおそらく高嶺清麿だと思われます』


「……おい」
『血の固まり具合から判断して彼が撃たれてからそれほど時間はたっていません。また、彼の服装などから彼が日本の学生であることなどもすい……』
「クロミラ!」

 カミナの声を無視してクロスミラージュは言葉を続ける。
 ……これは言っておかなくてはならないことだから。

『そして何より彼の顔立ちです。ガッシュから説明を受けた高嶺清麿の特徴とほぼ一致します』
「クロミラぁ!」

 カミナはクロスミラージュを床に叩きつけた。

(……これもなんだか久しぶりですね)

「わかってる、わかったんだよ! こいつがガッシュの探していた奴だって事は!
 でもよ、俺はガッシュと約束したんだ! 高嶺清麿とガッシュを再会させてやるってな!
 それなのに、くそっ! 俺はどんな顔をしてガッシュに会えばいいんだよ!」

 これでカミナは二度約束を守れなかった。
 一度目は他ならぬクロスミラージュとの約束、結局あの時も彼はティアナ・ランスターとクロスミラージュを生きて再会させることはできなかった。

(……情けねえ、俺は自分が情けねえ!)

『……カミナ』
「……行くぞ、クロミラ。他の奴を探さないといけねえ」

 力なく、カミナはクロスミラージュを拾い上げる。

「悪いな、後でもっかいここに……」
『……? カミナもう少し待ってください』
「クロミラ? まだなんかあるってのか?」

 民家から出て行こうとしたカミナを再びクロスミラージュは止めた。
 もう一度高嶺清麿の死体を観察する。

(……なんでしょうか? 何か大きな違和感が)

 自分でもカミナを止めたのはとっさのことだった。
 カミナが出て行こうとした瞬間、なんだかわからないが大きな違和感に突き動かされカミナを止めていた。
 改めて見直しても死体に変なところは見当たらない。

 耳の外傷は清麿がそれなりの修羅場を潜り抜けてきた証であろうし、腹部と頭部への銃創は腹部を撃って動きを止めてから、頭部へとどめの一撃を加えたということだろう。
 おかしなところは何も……

(……待て! 腹部と頭部への銃創? なら何故?)

 はっと、クロスミラージュは気がついた。
 そう、清麿は腹部と頭部の二箇所を撃たれているのだ。

 ならばどうして彼は 胸 を 押 さ え て い る ?

『カミナ! 清麿の胸のあたりをよく調べてみてください!』
「ど、どうしたんだよクロミラ?」
『いいから早く、お願いします!』

 クロスミラージュの言葉にカミナは慌てて清麿の胸のあたりを調べる。

 ……ポケットには
  ―――なにもなし

 ……彼が押さえていた手の下には
  ―――血でかかれていた文字があった。

『ダイイングメッセージ……これは、カタカナのニでしょうか。
それともル? あるいはノと続きを書こうとしたところで力尽きた?』

 クロスミラージュはつぶやいた。
 おそらくは清麿が腹部を撃たれてから頭部を撃たれるまでの短い時間に、必死になって彼が残したメッセージだ。
 意味のない言葉を残すはずがない。
 ただ、瀕死の状態で書かれたせいか縦書きか横書きか判別しにくく、なおかつ字が震えているために読みにくい。
 それでも字のバランスや線の長さから判断すれば、おそらくは正中線に対して平行に書かれているのであればカタカナのル、もしくはノと何か。
 正中線に対して垂直にかかれているのならば、カタカナのニと判別できた。


『おそらくは自分を襲撃したものの名前なのでしょうが……』
「……なあ、クロミラ」
『何でしょう、カミナ』

 考え込むクロスミラージュにカミナは声をかけた。
 カミナにとっては清麿の残したダイイングメッセージはまるでわけがわからないものだった。

「……なんでこいつはこんな、えーっとダイニング? なんちゃらなんてもんを残したんだ?」
『ダイニングではなくダイイングです、カミナ。それはともかくどうしてとは?』
「だってよ、クロミラが言うとおりこいつを襲ったやつの名前がわかったからって何の意味があるっていうんだ? 
こいつがここで突然襲われたってことはだ、襲ってきた奴も問答無用って事だろ?」

 カミナの言葉でクロスミラージュは気がついた。
 ここは推理小説の舞台ではない。
 ダイイングメッセージで犯人の名前がわかったところで警察が犯人を捕まえてくれるということはない。
 ならば何故、清麿はそんな意味のないことをしたのだろうか?

『……カミナ。可能性は二つあります』
「お、なんかわかったのか?」
『ええ、おそらく清麿の残したダイイングメッセージは犯人の名前を告発したもので間違いはないでしょう。
ではどうして彼はそんなメッセージを残したのでしょうか?
可能性の一つは奪われるであろう自分の支給品がどのようなものか他者に知らせることが目的であるというものです』
「……どういうことだ?」

 頭に?マークでも浮かべていそうなカミナにクロスミラージュは言葉を続ける。

『彼が問答無用に襲われた場合。どうして彼は犯人の名前がわかったのでしょうか? 襲撃犯が親切にも教えてくれた? 
そんな可能性よりも清麿が持っていた支給品が、私達が持っているものとは比べ物にならないくらい精度の高い、
顔写真やプロフィールなども記されたアイテムであった、と考えるのが自然です」
「なるほどな」
『そしてもう一つの可能性……それは』

 ここで少しだけクロスミラージュは言い淀んだ。
 この可能性が正しい場合、彼の発言は大グレン団の仲間を疑っていると受け取られてもおかしくない。

「……それは? ってクロミラ、もったいぶるなよ」

 カミナの促しにクロスミラージュは言葉を続ける。

『……はい、もう一つの可能性、それは清麿を殺害した犯人が集団に潜み、油断したところで気付かれないように殺害していく、そんな暗殺者じみた参加者である可能性です』

 そしてカミナにクロスミラージュは続ける。

『そして、彼の残したダイイングメッセージから判断して高嶺清麿を殺害した犯人として可能性が高いのは
 ニコラス・D・ウルフウッド
 あるいは
 ルルーシュ・ランペルージのどちらかです』
「……クロミラ」

 クロスミラージュが言い切った瞬間、カミナはこの男には似つかわしくないくらい冷たく低い声を出した。

「……クロミラ、てめえわかっているのか?」
『わかっています、カミナ。ルルーシュ・ランペルージはニアの話の中に出てきた彼女の仲間だと』
「いいか! ニアは俺達大グレン団の大事な仲間だ! そのニアが仲間だって言ってる以上、ルル―シュってやつも仲間なんだよ!
クロミラぁ! てめえは仲間を疑うって言うのか!?」

 そんな怒りをあらわにするカミナにクロスミラージュは言葉を続ける。

『……カミナ。かつてあなたは私に言いました。自分の目で確かめたことしか信じない、と』
「……ああ」
『確かにニアはあなたが信じたあなたの仲間だ。しかし、ルル―シュという人物をあなたは確認してはいない。
さらにはルルーシュがニアにとって仲間であるように、ガッシュにとって清麿は仲間だったのです。
その仲間が死ぬ間際に、必死になって残した言葉をあなたはそんな決め付けで無意味なものにしようと言うのですか?』

 クロスミラージュの言葉にカミナは押し黙った。
 先ほどの反発にせよ、カミナの反論は感情的なものだ。自分の大事な仲間が別の仲間を疑う。
 仲間の裏切りは人一倍仲間思いであるカミナには許せない。
 だが、どうすればいいのだろうか。どちらも間違ったことを言っている様には思えない以上、リーダーたる自分が何とかしなくてはならないのに。

『……カミナ』
「…………ああ」
『今のは少し言い過ぎました。まだ、ニコラス・D・ウルフウッドが犯人である可能性もあります』
「……クロミラ」
『ですが、ルルーシュが犯人である可能性も同じくらいあるのです。この先両者に出会った際、その事を忘れないように行動してください』
「あ、ああ……よし! ルルーシュがどんな奴なのかこのカミナさまがこの目で見極めてやらあ! 行くぞ、クロミラ! ガッシュの奴にはつらい……ってあああああ!」

 唐突にカミナがあげた大声にクロスミラージュは反応しなかった。
 何せ彼もつい今しがたまで忘れていたのだ。

 おそらくは高嶺清麿の元へと転移したであろう彼らの仲間ガッシュのことを。

「お、おいクロミラ! ガッシュの奴はどこ行ったんだ!』
『……お、おそらくは清麿の死体をみつけ、いえ、私達が転移したのが放送直前だったことからも殺害直前、あるいは直後にここへ来て……そのまま犯人を追いかけた?』
「ってそれはやばいんじゃねえのか!」
『犯人がどちらのタイプにせよ躊躇することなくガッシュへと襲い掛かるかと!」

 慌てて民家から飛び出すとカミナはグレンへと飛び乗った。

「行くぜ、クロミラ! 急いでガッシュを追いかける!」
『カミナ、行く先に検討はついているのですか?』
「あったりまえだ! 殺し合いに乗ろうなんて心の弱い野郎があんなでっかいもんに向かっていけるわけがねえ! って事はその逆! こっちに向かっていったに違いない!」

 そういうや否やカミナはグレンをこれまでの進行方向とは真逆の方向、北へと向ける。

「いくぞ! うおおおおおおおおっ!」

 ……彼は知らない。1エリア東には彼の想い人、その死体が眠っていることを。
 ……彼は知らない。探し人も下手人もこれまでどおり南へ向かっていればもうじき出会っていたということを。
 ……彼は知らない。やはり南のほうに進めば彼とその相棒の思いの結晶、グレンラガンの頭部たるラガンに乗った彼の宿敵がいることを。

 ……かくして彼は走り出す。
 仲間の姿を求めて、彼のことを最後まで思い浮かべたであろう死者の最後の想いを胸に。  


【C-6/民家前/二日目/午前】
【カミナ@天元突破グレンラガン】
[状態]:精神力消耗(小)、疲労(中)、全身に青痣、左右1本ずつ肋骨骨折、左肩に大きな裂傷と刺突痕(簡単な処置済み)
    頭にタンコブ、強い決意、螺旋力増大中
[装備]:グレン@天元突破グレンラガン、クロスミラージュ@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ0/4)
    折れたなんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん
    バリアジャケット
    【カミナ式ファッション"グラサン・ジャックモデル"】   
    アイザックのカウボーイ風ハット@BACCANO バッカーノ!、アンディの衣装(靴、中着、上下白のカウボーイ)@カウボーイビバップ
[道具]:支給品一式(食料なし)、ルールブレイカー@Fate/stay night
[思考]基本:殺し合いには意地でも乗らない。絶対に螺旋王を倒してみせる。
0:ニアとガッシュを探しに行く
1:ニアとガッシュは大グレン団の兄弟だ。俺が必ず守ってみせらぁ!
2:チミルフだと? 丁度いい、螺旋王倒す前にけりつけたら!
3:ショウボウショの北にラガンがあるんだな……? ガッシュを見つけたらよってみっか……
4:もう一回白目野郎(ヒィッツカラルド)と出会ったら今度こそぶっ倒す!
5:ドモンはどこに居やがるんだよ。
[備考]
※文字が読めないため、名簿や地図の確認は不可能だと思われます。
※ゴーカートの動かし方をだいたい覚えました。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※シモンの死に対しては半信半疑の状態ですが、覚悟はできました。
※ヨーコの死に対しては、死亡の可能性をうっすら信じています。
※拡声器の声の主(八神はやて)、および機動六課メンバーに関しては
 警戒しつつも自分の目で見てみるまで最終結論は出さない、というスタンスになりました。
※第二放送についてはヨーコの名が呼ばれたことしか記憶していません。
※溺れた際、一度心肺機能が完全に停止しています。首輪になんらかの変化が起こった可能性があります。
 禁止エリアに反応していませんが、本人は気付いていません。
※会場のループを認識しました。
※ドモン、クロスミラージュ、ガッシュの現時点までの経緯を把握しました。
 しかしドモンが積極的にファイトを挑むつもりだということは聞かされていません。
※クロスミラージュからティアナについて多数の情報を得ました。
※ガッシュの本を読むことが出来ました。
 しかし、ルールブレイカーの効果で契約が破棄されています。再契約できるかは不明です。
※ニアと詳細な情報交換をしました。夢のおかげか、何故だか全面的に信用しています。
※螺旋王に挑む決意が湧き上がっています。
※ロニー・スキアートとの会話は殆ど覚えていません。
※カミナのバリアジャケットは、グレンラガンにそっくりな鎧です。
※東方不敗の螺旋力に関する仮説を聴きましたが、理解できていません。
※グレンを入手しました。エネルギーなどが螺旋力なのはアニメ通り。機体の損傷はラガンとの合体以外では自己修復はしません。
※ニコラス・D・ウルフウッドこそが高峰清麿殺害犯だと考えています。ただしルルーシュ・ランペルージに関しても多少の疑いは持っています。

【クロスミラージュの思考】
1:カミナの方針に従い、助言を行う。
2:明智が死亡するまでに集ったはずの仲間達と合流したい。
3:東方不敗を最優先で警戒する。



[備考]
※ルールブレイカーの効果に気付きました。
※『螺旋王は多元宇宙に干渉する力を持っている可能性がある』と考察しました。
※各放送内容を記録しています。
※シモンについて多数の情報を得ました。
※カミナの首輪が禁止エリアに反応していないことを記録しています。
※東方不敗から螺旋力に関する考察を聞きました。
※螺旋力が『生命に進化を促し、また、生命が進化を求める意思によって発生する力』であると考察しました。
※螺旋界認識転移システムの機能と、その有用性を考察しました。
 ○螺旋界認識転移システムは、螺旋力覚醒者のみを対象とし、その対象者が強く願うものや人の場所に移動させる装置です。ただし会場の外や、禁止エリアには転移できません。
 ○会場を囲っているバリアが失われた場合、転移システムによって螺旋王の元へ向かえるかもしれません。
※転移システムを利用した作戦のために、ニアの存在が必要不可欠と認識しています。
※他の参加者に出会ったときの交渉はまず自分が行おうかと考えています。
※ルルーシュとニコラスの両方を疑っています。参加者の詳細名簿をどちらかが持っていた場合、そちらが犯人だと思うでしょう。


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262:アイが呼ぶほうへ side-A カミナ 274:宿命の対決!グレン V.S ラガン(前編)

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