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  • アニメキャラ・バトルロワイアル 2nd @ wiki
  • 〆(参)

〆(参)

最終更新:2009年02月20日 19:58

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だれでも歓迎! 編集

〆(参)◆tu4bghlMIw



「ふぅん、ここで切るわけ」
「……続きはwikiで、なの」
「まぁこの先はちょっと表現し難いものね」
「それもあるけど……実はこの番組は一読さんが『本編を読みたくなってしまう』ような総集編を目指しているの」
「……にしては、ここまでボカしたのは初めてよね」
「様々な事情から、大幅に手を加え易いパートとそうでないパートがあるの」
「ああ、そっか。なるほどね」

アンソロ本を巡る騒動も過ぎ去り、杏とことみは和やかに言葉を交わす。
番組もついにCパートへと突入し、本筋に入らざるを得ない状況である。


「……ごほんっ! さて、こんな事を言っている間に……いつの間にかあたし達、ワープしてしまったみたいなんだけど」
「ワープというか……スタジオを移動しただ――ゴホッゴホッ!」


極めて不自然な言葉と共に、杏はキョロキョロと周囲に視線を散らした。
もちろん、テレビの前のお友達も突如二人の居る場所が変わってしまった事にお気付きのはずだ。

そしてそれ以上に画面における最大の変化が一つ。
つまり、二人の格好が赤ブルマ&光坂高校指定体操服という極めて健全な衣装ではなくなっている事である。
彼女達が見に纏っているのは学生のフォーマルウェアとも言うべき、学校の制服だった。
それもクリーム色の生地が特徴的な冬服ではなく、群青色のラインが特徴的な夏用のセーラー服だ。


「この服、まさにアニロワならではよねっ!」
「ゲームでは……わたしたちに夏服はないの……。京○ニに……感謝するの」


アニメ、という部分を妙に強調する二人。
大増量された赤ブルマもだが、ことみと杏の二人が光坂高校の夏服を着ている時点でそれはアニメ出典確定なのである。

が、視聴者の皆様はやはり既に『いくつかの不可解な点』にお気付きだろう。
光坂高校の夏服は白と深い青色をベースにしたオーソドックスなセーラー服だ。
スカートの丈がデザイン的に若干長めである事を除けば、別段不思議な点などないのだ。

では、何故――彼女達の服は不可思議な『メロンジュース色』に照らされているのだろうか?


「ふふふ、この色……もう鋭い人は気付いちゃってるでしょうね」
「この色は……普通……気付くの」


メロン、メロン、メロン……。
アニロワ2ndにおける「メロン」といえば勿論、参加者の一人V様ことビクトリームの大好物だ。
彼が登場話にてカミナと見せた抜群のコンビネーションはまさにアニロワ2ndの幕開けだった。
カミナに関して言えば、もしかしたらコレが一番目立っていた時期なのではないかともっぱらの噂である。
しかし、アニロワ2ndのwikiを「メロンジュース」で検索して貰えればとある状況において、この描写が用いられた事が分かるはずだ。

「それじゃあ、まだ分からない人のためにクイズを出しましょうか」

夏服のスカートが颯爽と舞う。
体操服から着替えられた事がよほど嬉しかったのだろう。
心なしか杏の表情も先ほどよりもウキウキとしているように見える。


「ある時はメロンジュース、またある時はストロベリージュース……これなーんだ?」


チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、とカウントを取る音がサウンドエフェクトとして流れる。
そしてたっぷり十秒後。得意げな顔付きの杏がゆっくりと唇を開いた。

「答えは――――」
「……スイッチ・オン、なの」

豪快な動作と共に、メロン色だった空間へ眩い光が降り注いだ。
一瞬ホワイトアウトするテレビカメラ。
太陽の如き輝きに思わず眼を閉じた視聴者の視界に映った光景とは――


「クイズの答えはズバリ――シズマァァアアッッッドライィィィイブ!」
「もしくは…………梅サワー?」
「お色直しも済んだし、アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 総集片第二部 in 大怪球フォーグラー! 始まるわよっ!」


アニロワ2ndのリーサルウェポン――大怪球フォーグラー。

この放送用に改造された大怪球フォーグラー(の多元宇宙的存在)特設スタジオに二人は移動していた。
本来ならばフォーグラーの内部は鮮やかな緑色の光で満たされているのだが、今回に限っては普通の蛍光灯が天井に嵌め込まれていた。
暗くて、時々赤色に光り、基本は蛍光緑色の空間でテレビの放送など出来る訳がないからだ。

スタジオの丁度中央にはもう御馴染みになった大画面。
そして、その目前に『フォーグラーらしさ』を追求するために台座が用意されていた。
そこには緑色の液体と赤いチェリー状の球体が浮かんでいる。
まさしく、アンチ・シズマ管のレプリカである。
現在、会場内の参加者達はコレを揃えるべく奮闘しているというのに、総集編ではいとも容易く収納してしまっていて申し訳なささえ感じるくらいだ。
加えて、ご丁寧に三本ある内の一本には油性マジックで『アルベルト』と名前が書いてあった。

「場所と服装が変わって心機一転ね」
「アニロワ2ndを語るのに……フォーグラー抜きはちょっとないの……それにしても、」

突如キョロキョロとことみが忙しなく視線を散らした。

「……どうしたのよ」
「こう、凄いロボットに乗っていると……色々言いたい台詞が思い浮かぶの」
「例えば?」
「『このロリコンどもめ!!』とか」
「いや、元ネタ的には間違ってはいないんだけどさ……」
「それじゃあ……『杏ちゃん! あれを使うの!』とか」
「『ええ、よくってよ』なんて答えてあげたいけど、フォーグラーじゃ無理。足がないから立てないもの」
「…………ガイナ立ちは本編に任せるの」

非常に口惜しげにことみが呟いた。
彼女は『キック』に意識を取られているため気付いていないのだが『ビーム』ならば、このフォーグラーでも発射出来るのだ。
だがそんな事を忠言してしまうと、辺り一面が重力レンズ砲で崩壊してしまう。触らぬが華、だ。

「さてと、」

そして台座の手前に置かれていたのが二組のフカフカのソファと飲み物とお茶請けが用意されたテーブルだった。
二人はゆっくりとそちらに向けて歩を進める。

「ゲスト呼ぶ?」
「まだちょっと……早いの……」
「じゃあ先にVTRかしら」
「なの。まずはフォーグラー誕生の秘話に迫るの」

バフッと杏がソファに勢いよくお尻から飛び込んだ。
ことみもそれに追従してゆっくりとした動作でその隣に腰掛ける。

そして、二人そろってのカメラ目線。笑顔。ニッコリと。VTRスタート。

【大怪球フォーグラー誕生列伝】
239話『W.O.D ~Wisemen On Discipline~/~World Of Darkness~/~Write Or Die~』
245話『月下の棋士/【ZOC】絶望の器/まきしまむはーと』
249話『てのひらのたいよう/明智健悟の耽美なるバトルロワイアル――閉幕』
――――――――――――――――再生開始――――――――――――――――――――


――〝コレ〟は……何だ?


▽ナレーション▽
【暗澹なる澱から覗きし、ざわめくような光。
 螺旋の輝きに似たキラメキの中で、女は自分の身体に得体の知れない感覚が生まれるのを感じた】


「……〝コレ〟……は、動くのか?」


世界制覇を目指すBF団が暗躍し、エマニエル・F・Fが10年の歳月と、無数の人員、大量の予算ををかけて製造したコレは。
BF団の最終悲願を達成するための露払いとして製造されたこの超巨大兵器の名前は――……、

――大怪球 フランケン・フォン・フォーグラー。

形状は完全な球体で、直径は丁度300メートル。重量は500万トン超。超巨大――ロボット、である。


▽ナレーション▽
【賢き少年は苦悩する。そして驚愕する。
 想像する。想起する――世界に〝静〟をもたらす巨大なる〝動〟の鼓動を】



――全部全部終わっちゃえばいいよ。




その黒金の魔物の導線に火を灯したのは、争いとは最も程遠い少女の小さな手。


▽ナレーション▽
【そして彼女のおそれはつのる――】


瞬間、世界がもう一度赤く染まる。
再度のレッドアウト。部屋中の緑色が一斉にその彩を変化させて行く。


そう。

右を見ても、
左を見ても、
上を見ても、
そして、前を見ても、


全部全部全部全部……血のような、炎のような、黄昏のような――――紅。


▽ナレーション▽
【厄禍なる坩堝は自身への絶望と失望で満ちた。
 夜が明ける。漆黒の世界を照らす輝きは更なる――黒き光】


光のない笑みと共に、頬を紅潮させた少女があどけない表情で嗤う。
世界なんていらない。
励ましも、感情も、思いやりも全部、全部だ。


二人の隙間を埋めるのは無機質な鉄と冷たい空気だけ。
終わりを求める少女の心は、いつの間にか空っぽになっていた。
残ったのは泥のように汚い醜悪な感情だけ。


自己の崩壊。他者への強烈な依存。そして羨望。
その結果生じる、状況認識力の低下。
自ずと湧き上がる破滅的思考。
非力な自己に対する憎悪。
徹底的な自身への蔑み。
思考力の著しい低下。
倫理観の歪み。
常識の欠落。
進化の終焉。
自己完結。
段階滅破。
終末願望。
無気力。
疲労。
発熱。
紅。
死。

何もかもが幻のようだった。
それは、世界が終焉を迎える寸前の出来事だ。


とある世界のとある男のように――少女は、世界に絶望を求める。



そして――――"黒き太陽"が動き出す。



――――――――――――――――再生終了――――――――――――――――――――


【参加者インタビュー⑥】
●明智健悟(警視庁刑事部捜査一課警視・二十八歳)

――今日はよろしくお願いします。

わざわざこんな場所まで、申し訳ありません。
それにしても少々お疲れのご様子ですね。どうぞ、私の淹れた紅茶です。喉がお乾きでしょう?

――あ、すいません。それでは遠慮なく……。

いえ、こちらこそお口に合うと嬉しいなのですが。

――え、わ……これ! す、すっごく美味しいです!

そう言って頂けるとこちらも幸せな気分になります。お代わり、なされますか?

――あ、えと、どうしようかな……。んーと、じゃあもう一杯だけ……。

はい、どうぞ。まだまだ沢山ありますからね。藤林さん、お茶請けのお菓子もいかがですか?
士郎君とミー君が用意してくださったクッキーやスコーンがいくつも残っているんですよ。

――あたし、もっと早く明智さんの所に来たかったです……。

おや、もしやお悩みでも?
私でよろしければ出来る限りの相談に乗らせて頂きますよ。
実はこう見えてもロスで心理セラピストの研修を受けた経験がありまして。

――あぁ……、はいっ。えーと……ちょっとぐらいならいいよね……。あの、ですね! 実はその…………。

ふむ、なるほど……隣のクラスの卒業出来るかどうか心配だ、と。
この前は語尾に『便座カバー』をずっと付けていた……と。確かにコレは藤林さんが気に病む気持ちも分かりますね。
そして、もう一人の方……岡崎さん、ですか。彼がどうされましたか――?

(この後、数十分以上に及ぶインタビュアーと明智の悩み相談が始まる。
 恋愛、家庭事情、友人関係、進路……彼女はいくら普段気が強いからといえ多感な高校三年生に過ぎない。
 当然、心配事は山のようにあるのだ)

――ありがとうございましたっ! あたし、何ていうか……その、スーッとしたっていうか……胸のつかえが取れた感じです!

いえいえ。こちらこそ、お役に立ててなによりです。
ところで……テレビ番組のインタビューの方は大丈夫なのですか?


――………………すいません。えーと、その、もう少しお時間大丈夫ですか……。


ふふ、構いませんよ。
さてと、何から話したものでしょうね。

――やはり各種名簿とレーダーの話をお伺いしたいです。

一言で表現するなら、禁断の道具ですね。
ただ、これを神の悪戯と呼ぶか、もしくは運命の邂逅と呼ぶかは人それぞれでしょう。
皮肉な巡り合いの末、それだけの力を持った支給品が揃ってしまった、という事です。

ですが、逆に大き過ぎる力は人に災禍を振り撒きます。
藤林さんも考えてみて見てください。
高嶺君は「レーダーを持っていたから」こそ、ゆたかさんを置いて私の元へ危機を報せにやって来ました。
私が同じ状況に直面していたとしても同様の行動を取ったでしょうね。
しかし――逆に、我々の手にレーダーがなかったとしたらどうでしょう?
この場合、フォーグラーが暴走する、という結末は避けられたのではないでしょうか。

神の見えざる手に近しいそのような機能は、我々人の子には過ぎたる力だったのかもしれません。
出来るだけ多くの情報を持つ事が最良とは限らない。
人には人の、神には神の歩みが存在するのですから。

――残念ながら、明智さんはゆたかさんの暴走を止める事が出来ませんでした。

あれは全面的に私の責任です。
ですが、ゆたかさんに無理な指示をした、という訳ではないと思っています。
我々がしてしまった致命的な過ちは彼女に「重荷を背負わせた」事です。
一方的に守られる事がどれだけ彼女に負担を掛けていたのか、これっぽっちも把握していなかった。

ですがね。お恥ずかしい話になりますが、今も私は信じているんですよ。
ゆたかさんには素晴らしい可能性が眠っている、とね。
彼女には本来、無限の未来が広がっているはずなんです。

あの時の私の失敗は、事態を急ぎ過ぎてしまった事です。
成員の心理状況の把握、不満と役割の調整。
どちらもリーダーとして決して疎かにしてはならないミスです。
それに……彼女に大して、もっと別の接し方があった。悔やんでも悔やみ切れません。

――菫川ねねね、スカー。この両名へのメッセージをお願いしたいのですが……。

菫川先生。
大人としての役割を全て押し付けてしまった事、きっと怒ってらっしゃるでしょうね。
私としてはあなたが許してくれるのならば、喜んで謝罪に赴きたいのですが……死人としての身体ではそれも難しく。
あなたの書いた、あなただけの本当の物語。
クライマックスはこれからです。期待していますよ。見せて頂けるのでしょう? 
最高のハッピーエンドと大団円を。

スカー氏。我々が共有した時間は極めて短い。
私はあなたについての情報こそ持っていますが「あなたという人」については限りなく無知です。
ですが、私達はあの瞬間、確かに一本の線で繋がった――仲間です。

導いてあげて下さい。行く先の見えない未来に立ち止まる子供達を。
示してあげて下さい。その〝破壊の右腕〟で切り裂く本当の未来を。

――ありがとうございました。

いえ、こちらも素晴らしい経験が出来ました。有意義な時間でしたね。


 ▽


「杏ちゃん……職務放棄にも程があるの……」
「え、あ、あははははは……」
「でも明智さんは凄いの。ロスは偉大なの」
「まぁロスだしね」
「あ……それと……ロスも凄いけれど……眼鏡も凄いの」
「眼鏡?」

杏の頭上にクエスチョンマークが飛び出した。
眼鏡。確かに明智は眼鏡の似合うナイスガイではあるが……。

「今時、眼鏡があれだけ似合う人はいないの」
「確かに。今は、アンチ眼鏡が蔓延る時代だし」
「むしろ……智代ちゃんみたいな隠れメガネじゃないとダメなの……」
「純粋なメガネっ子……確かに言われて見るとパッとは思いつかないわね」
「いるの。眼鏡のせいで四人組の中でいつも一人省られたりするの……眼鏡はバッドステータス……回避不能の死亡フラグ……」
「あはははははははっ! ことみ、ちょっと言い過ぎっ!」

大きなお世話、としか言いようがない会話で盛り上がることみと杏。
全世界の眼鏡ヒロイン各位に喧嘩を売っている。
が、すぐに眼鏡トークに飽きた二人は行儀よくカメラに向き直ると、


「さて、ここまで楽しく過去の話を振り返って来た訳だけど……」
「そろそろ一度、現状の整理をする時間なの」


二人の台詞と共に、カメラの端、スタジオの奥からガラゴロと縦回転式のメッセージボードが運ばれて来た。
大きさは身長の低いことみが目一杯背伸びをして丁度一番上まで届く程度。
無言で、くるりとソレの掲示板の部分をことみはひっくり返す。


「じゃあ、まず本編と直接リンクする282話『愛に時間を』終了時点でのお浚いをしてみましょうか」

どこから取り出したのか、指揮棒のような物を杏がボードに当てた。
そこには現在の生き残りに関する相関図が記載されている。


「まずは便宜上……《グレンラガンチーム》とするの。
 ここに属しているのは【ヴィラル】【シャマル】【クロスミラージュ】の三名。
 夫妻の愛の巣に囚われのヒロイン的拳銃型デバイスという構図」

大きく丸で囲まれた三つの名前。
ヴィラルとシャマルの間の矢印付近には『LOVE天元突破!』『君を乗せて』『俺はシャマルと添い遂げる』といった小恥ずかしい文字が書き込まれている。

「まぁVTRをもう一度見てみるの」


282話『愛に時間を』
――――――――――――――――再生開始――――――――――――――――――――


「――オレのドリルがァアアアアア!!」

 ドリルと化したラガンの内部より、ヴィラルの叫び声が響く。
 それは外にも漏れ、ドリルの回転音にも負けず、皆の耳に届いた。
 空中で停止していたラガンが、回転を強めながら降下する。

「――シャマルを貫きィイイイイイ!!」

 まっすぐ、直下のグレンへと突き刺さる。
 グレンの頭頂部を穿ち、貫通して、一心同体となる。

「――合体するッ!!」

 異なるガンメンにドリルで接続し、その機体のコントロールシステムを掌握する。
 ラガンにのみ搭載された特殊機能によって、今、グレンとラガンが一つになった。
 ドリルはグレンの頭頂部を通して、シャマルが席を置くコクピットまで届く。
 両機体の操縦席がドリルで繋がり、またそのドリルを管として、ヴィラルは螺旋力を流し込んだ。
 グレンの全機械系等に、そしてシャマル自身に。
 黒こげだったグレンの全姿は、注がれた螺旋力を洗浄剤として、一瞬の内に赤を取り戻した。
 装甲の損傷すら掻き消し、まった新しい姿へと生まれ変わる。

 力と力が合わさる様。
 機械と機械が見せる芸術。
 愛と愛の結晶。
 広大なる多元宇宙の果て、男と女はロマンに乗せて、こう叫ぶ。


「「 愛 情 合 体 ッ ! 天元突破グレンラガン!! 」」


 ……ヴィラルとシャマルの掛け声が重なり、会場全域に轟いた。
 ラガンは頭部として、グレンの首に収まっている。
 グレン背部に収納されていた飾兜が、ラガンに被さった。
 顔面兵器などではない、真っ当な人型を成す合体メカは、巨人として聳え立つ。


――――――――――――――――再生終了――――――――――――――――――――


「…………うわぁ」
「…………卑猥」
「こ、ここまでやられると、むしろ清々しいわよね」
「気合があれば本当に何でも出来てしまうのが螺旋力なの」

この合体を見せ付けられた他の参加者同様、二人も微妙に頬を赤くした。
正直、子供には絶対見せたくない展開である。非常に教育的によろしくない。

「そして、天元突破しちゃったと……」
「『男の人と、女の人が、愛し合って、合体する』のがアニロワ2ndのクライマックスだったの」
「BL合戦といい、コレといい……とんでもないロワだわ」             

杏がパタパタと手団扇で体温の上がった顔に風を送る。
公共の電波を使って、何をやっているのだろうという疑問が湧き上がって来るようだった。

「そして、このグレンラガンが主人公チームと相対している、と」
「……そうなの。ただ、グレンラガンチームにはクロスミラージュが囚われているのだけど……」
「なんか、歯切れが悪いわね」
「そりゃあカミナさんがあの有様じゃあ、言い淀みもするの……」

クロスミラージュ。
本来ならばティアナ・ランスターの使用するデバイスに過ぎない彼/彼女だが、アニロワ2ndでは事情が異なる。
先のマスターのインタビュー内容からも分かるように、もはや参加者の一人と言っても過言ではない活躍を見せている。
確かに、カミナの相手といえば口付けを交わした仲であるドモン・カッシュが有名かもしれない。
しかし彼らが一緒に行動した時間は短く、逆にクロスミラージュとカミナの絆は非常に深い。

「むぅ、何よ。じゃあ肝心のカミナはどうなってる訳?」
「ギルガメッシュさんにフルボッコにされたの」
「………………」
「もう完膚なきまでに」
「………………」
「手も足も出ずに」

画面が切り替わり『愛に時間を』におけるギルガメッシュとカミナのバトルシーンが映し出された。
叫びながら殴り掛かるカミナ。完全に舐め切った口調であしらうギルガメッシュ。
両者の間には天と地ほどに深い実力の差があった。

「まぁフォローするとして……いくら何でもカミナさんがこのまま何もせずに終わる……という事はないと思うの」
「何か、予想外の活躍を見せる、と?」
「そうなの。もし……このまま何もしなかったら『アニロワ2ndのドラえもん』という称号をプレゼント」
「…………もうそうなる可能性にチェックが掛かってる気が」
「そうなった時は……わたしと読者一同の腹いせとしてエピローグ中に眼でピーナッツを噛んで貰うとするの」


 ▽


【参加者インタビュー⑦】
●衛宮士郎(第五次聖杯戦争勝者・魔術師/十八歳)

――いきなりですが、凄く失礼な事をお聞きしてもよろしいでしょうか。

な、何だ……随分唐突だな。
とりあえず聞いてみない事には何とも言えないけど。

――はい、では。アニロワ2ndの士郎さんは『シスコン』&『ロリコン』という扱いで宜しいでしょうか。

なっ……!? ちょ、ちょっと待ってくれよ!
何でそんな扱いになるんだ!?

――だって『イリヤの味方』なんですよね?

うっ……そ、それを言われると…………まいったな。
いや、まぁ。そりゃあイリヤとは仲良くやってるけど、それがそういう……その、何だ。
そ、そういう言葉で括れるかどうか、って訊かれれば難しいし。

あ、ちょ、な、何だよその眼は!?
まるで犯罪者を見るような……。ニ、ニヤニヤしないでくれよ……。

――それでは、本題に入りましょう。
  バッカーノ、怪獣大決戦を引き起こした原因は士郎さんの不用意な行動にあるという説が一般的ですが。

それは、まぁ認めるよ。
俺が鍋を作ろうとしたのが東方不敗を映画館に呼び込むきっかけになった訳だし。
しかも人質にされて……申し訳なくて、明智さん達に合わせる顔がなかったよ。  

――ゲーム開始直後、実は南方の学校で間桐慎也さんが士郎さんの訪問を待っていたのですが。

……………………そ、それは初耳だったな。
でもさ、ああ見えても、あいつ結構良い所あるんだ。
あんまり悪く言わないでやってくれよ。
…………は、お、女の子に襲い掛かった?
『お前、服を脱げよ。そしたら信用してやる』という最低な台詞を残した……だって!?

いや、そんな。嘘だろ? ……嘘じゃ、ない? 
………………えーと。

――こちらとしてはドモンさん、東方不敗さんに対するメッセージを士郎さんには頂きたいです。

ドモン……ああ、俺を鍛えてくれた男の事か。
それほど長い付き合いじゃあなかったけど、アイツの実力は本物だと思うよ。
少なくとも、正面からならギルガメッシュにだって引けは取らないんじゃないかな。
でも俺の知る限りじゃあ、まだまだ全力を出す機会には恵まれてないな。
多分、あの力が生き残った人達……ねねね先生とか……ギルガメッシュを助ける場合もあると思う。

東方不敗は……そうだな、確か『上』の連中側に付いたんだっけ。
だとしたら、正直――最強の敵、じゃないかな。
会場に降りて来るのに生身って事もないだろうし、この爺さんをどうにかしない限り活路はない筈さ。
対抗出来る奴がいるとすれば…………まぁ、分かるだろ?

――本日はありがとうございました。お姉さんとは仲良くしてあげて下さいね。

…………なんか引っ掛かる言い方だな。
言われなくてもそうするよ。今日だってこの後、イリヤと一緒に買い物に行く約束を――


 ▽


「この後アイツ、イリヤちゃんと手を繋いでどっかに行っちゃたのよねぇ」
「まったく。姉に手を出すなんて……とんでもない奴。…………嘆かわしい限りなの」
「でも、この世の中には妹や姉にはとりあえず手を出さないと逆にヘタレ扱いされる世界もあるらしいけど」
「普通、姉妹とはそういう事しないの」
「ごもっともで」

これまた今日何度目か分からない両者の息の合ったため息。
全くもって気苦労の耐えない番組である。

「それでも、士郎に関しては立派な最期だったって意見も多いわよ」
「まぁ実際、死後に好き勝手出来るのは…………生前の良い行いのおかげなの。……某ワカメとは比べられないの」
「アレは女の敵よね」
「そりゃあラーメンのダシ骨と一緒に埋められても仕方ないの」

二人は顔を見合わせ、やれやれとジェスチャーで示した。
が、すぐに気を取り直し番組を再開する。
次にことみが指示棒で指し示したのは大きく『VS』と書かれた先にある集団だった。


「さて、前話は『愛に時間を』のラストでギガラヴドリルブレイクを夫妻チームがぶち咬ました所で『引き』なの」
「……ということは、」
「そう……おそらく最終回の冒頭は主人公チームがこの一撃にどう反応するかが焦点になるの」

――主人公チーム。
メンバーは【スパイク・スピーゲル】【ガッシュ・ベル】【鴇羽舞衣】【ジン】【小早川ゆたか】【スカー】【ドモン・カッシュ】【菫川ねねね】の八名。
彼らがパロロワ用語でいうメインの『対主催チーム』だ。
そして、七つの名前の間にはいくつもの矢印や言葉が書き込まれている。
『ぁゃιぃ関係』『パヤパヤ』『俺は二人殺した』『私は六人殺したわ』などなど、愉快な有様だ。


「ふぅん。でもコレ……普通に考えたら……」
「ダメ……わたし達が展開予想するのは禁則事項なの」
「あ、とと……ゴメンゴメン」
「でも……全話読んでるアニロワ2nd住民のお友達にサービス。
 この『愛に時間を』をしっかりと読み込んでおくと……すんなり最終回に入れる、とは言っておくの」


時間がそれなりに空いてしまったため、記憶が風化している可能性は否めない。
しっかりと復習をすることで、新しい出来事を楽しみ易くなるというものだ。

「後は当然、事実上のラスボスポジに座っている【ルルーシュ・ランペルージ】【ニコラス・D・ウルフウッド】【東方不敗】の三人」
「この三人が目立たない、なんて事は流石に有り得ないわね」
「そして、対主催チームから一人離れて勝手気ままな行動をしている【ギルガメッシュ】。この十五名が現在の生き残りなの」
「最終回は、彼の行動もおそらく注目所の一つでしょうね」
「結城奈緒さんが生きていれば、手伝ってくれたかもしれないけれど……今や主人公チームとの仲は決裂状態」
「一触即発、とはいかないけれど一概に『仲間』と言う事も出来ないわ」

画面に映し出されたのは黄金の王――ギルガメッシュ。
残された参加者の中でも最強に近い力を持ち、圧倒的な力を持つ宝具も所有するキーパーソンである。

「大怪球フォーグラーを叩き落す、マップ一列を焼き払う、数の子を甚振る、ワカメを嬲る、裸になる、猫の仮装をする――とやりたい放題」
「アニロワ2ndでは珍しい序盤からずっと活躍しているキャラよね」
「なの。……ここの参加者は何故か、空気期間がある人が多いの」
「ああ。でも、ずっと空気な人もいるんじゃ。例えばス――」
「杏ちゃん!」

強い口調でことみが杏を咎めた。
今日は明らかに普段よりも『……』が少ないことみではあるが、こんなに強い言い方をするのは初めてだった。
注意された杏も、ビクッと背筋を震わせた。

「ご、ゴメン」
「ス――ではなく……えーと…………そう、いくら陰が薄いからってフリードのことを悪く言っちゃダメ……なの。
 動物を苛める事はこのわたしが許さないの……。悪い人は地獄になが――ではなく、多元宇宙迷宮に幽閉するの……」
いきなり話題を切り替えたことみが強い視線を携え言った。
もっとも杏も動物の飼い主なので、ペットを苛めたりはしない。…………たぶん。
だが、ソレよりも杏には気になる事があった。


「フリード」
「そう……フリード、なの」
「ねぇことみ。変な事聞いていい?」
「……?」
「フリードって何だっけ」
「――ッ!?」

そう、ことみの発した『フリード』という単語が何を指すのか、杏は理解出来なかったのだ。
どうも動物らしい事は先程の台詞から理解したのだが、ソレが何の動物なのか完全に失念してしまっている。

「…………フリードは竜なの……白い、竜……。キャロ・ル・ルシエちゃんのペットみたいなもの」
「……あ。そういえば、ゆたかの周りでたまに『キャウ!』とか言ってたような。極稀に」
「まぁ登場自体が結構後半で、しかも支給品ですらなかったし……ぶっちゃけ、今まで何もやってないし……忘れてた杏ちゃんを責められないの」
「これは……や、ヤバイくらい空気ね……最終回で活躍する……のかしら」
「……ちょっと……それは……わたしもコメントし辛いの」

スタジオに本日何度目か分からない重苦しいムードが流れた。


――空気。

例えば、

『私、あなたにとってどういう存在?』
『お前は……俺にとって空気みたいな存在だよ』

という台詞が恋人同士で飛び交った場合、それは好意的なニュアンスを表している筈だ。
空気とはつまり、『なくてはならないもの』だとか『ある事に疑問を持たないくらい自然なもの』という意味を含むのだ。
間違っても、

『私、あなたにとってどういう存在?』
『お前は……俺にとって箱ティッシュみたいな存在だよ』

なんて返答してしまった場合、このカップルはおそらく長くは続かない。
たとえ、それがぶっちゃけ、似たような事柄を指しているとしても、だ。
こうして考えてみると、空気とは意外と良い比喩なのである。

しかし、パロロワにおける『空気』とは『いてもいなくても関係ない』という場合においてだけ使用される。
俗に言う空気キャラという奴だ。
主催との因縁だけで生き延びた、とまで言われるアニロワ1stの空気生還者ドラえもん。
後半は一気にエクソダス請負人としての力を発揮したものの、最初は極めて地味だったゲイン。
あまりに圧倒的な力を持つチートキャラであった事。
そして、把握が恐ろしく難しいという条件が重なり、200話時点で8話しか登場していなかったスパロワのフォルカ。
第二放送直前まで誰にも会う事が出来ず、それ以降でも終始カップルのおまけ扱いで最終的には主催者側から空気宣告をされたギャルゲロワの白鐘沙羅。

だが、二人は知っていた。
本当の空気キャラとはマジでネタにならないほど地味な連中を指すという事を。
彼らは総じて『空気キャラである事すら忘れるほど空気』なのである。
あまりに不憫なため、ここで名前を挙げる事すら憚られてしまうほどに。

そして、フリードの存在感の無さは明らかに後者だった。

「え、えーと……」
「ゴホ、ゴホゴホゴホ! じ、実は番組の冒頭でも言ってあったけれど……ゲストをお呼びしてあるの!」
「あ……そ、そうだったわね!」

しどろもどろになりながら、話題を変える二人。
これ以上、あの空気竜に触れてはならない。
番組進行係としての指名が高らかと警鐘を鳴らしていた。


「ゲストは二人……でも、その前にインタビューなの」
「こっちも何と二人……妙な因縁で結ばれたアニロワ2ndの名物コンビよ」
「つまり……そう〝名物に美味いもの無し〟という事の裏付け」
「げ……っ」

もう言っていい事といけない事の区別も曖昧だった。
杏はことみに突っ込みたくて堪らなかったのだが、それよりもフリードの話題をコレ以上したくなかった。
故に、あえてのスルー。
のほほんとした顔付きの相方の言葉に対して、聞こえない振りをした。

「……あーもう。はい、じゃあVTRどうぞ。ったく、どこも問題のある奴ばかりだわ……」


 ▽

【参加者インタビュー⑧&⑨】
●ラッド・ルッソ(シカゴ発ニューヨーク行大陸横断鉄道フライング・プッシーフット号 乗客『白服集団』リーダー・二十五歳)
    &
●柊かがみ(陵桜学園高等部三年C組・十八歳)


ラッド「てかよ。おい、そこの……なんだ、かがみちゃんそっくりの姉ちゃん」

――は、はい? あのあたし、まだ何も聞いてないんですけど……それにその発言は……。

ラッド「いいからいいから、ちょっとだけ俺に先に質問させてくれ。何で――俺とかがみちゃんだけ、一緒にインタビューな訳?」
かがみ「そうよね。私もソレは気になってたの」

――いや、ずっと一緒だった訳ですし、そちらの方がいいかと思いまして。

ラッド「そりゃまぁそうかもしれねぇけどよぉ。そこをあえて一人一人に突っ込んでいくのがプロって奴なんじゃないかね」
かがみ「実際、二人揃って……なんて、安易な考えよね。『ラッドみん』なんてぶっちゃけ、あんまりウケ良くなかったのに」
ラッド「そうソレ! 俺がやった事に文句言われるのは構わねぇんだわ。
    でもよ。喰われてからかがみちゃんに出てたのはよぉ、俺じゃねぇんだぜ? 気分は良くねぇわな。そこンとこ、忘れねぇで貰いてぇな」

――(こいつら……)あ、あの、ですね。それでも、番組の編成上の都合というものがありまして……。

ラッド「都合だぁ? おいおいおい、何だよその言い分は――」
かがみ「ちょっとちょっとラッド。それは言い過ぎよ。怖がってるじゃない。せっかく来てくれたんだからあんまり悪くいっちゃ失礼だわ。
    あ、インタビュアーさん。答えますんで、質問してください」
ラッド「……ったく、変わり身のお早い事で。分かった分かった、聞いてやるよ姉ちゃん。ヒャハハハハハハ!」

――(……か、帰りたい)……はい、ではお二人に質問させて頂きます。生前で一番印象に残っている相手はどなたでしょうか。

かがみ「酷い目に遭わされた……という意味ではウルフウッド。それとやっぱりアルベルトね」
ラッド「あーそうだな。俺は相羽兄弟とはそこそこ関わりがあったんじゃねぇか?
    殺しきれなかった、って意味ならやっぱギルちゃんと東方不敗のジジィは名残惜しいな」

――なるほど。お二人が挙げた人物ですとウルフウッド、ギルガメッシュ、東方不敗の三名は未だ生存中ですが。

ラッド「さっさと死ね、いや、今すぐにでも俺に殺させる!って面子だねぇ」
かがみ「私とラッドの経験を合わせると今の生存者とは大抵結構大きめな接点があるのよね」
ラッド「かもな。『狂人』が表に出てた時に主だった連中とは会ってるしな」
かがみ「そうそう。顔を合わせた事もないのは……夫妻とカミナぐらいかしら。ある意味納得出来ちゃう連中ね」

――『ラッドみん』もとい『狂人』についてお聞きしたいのですが。

かがみ「いざ面と向かって聞きたい、って言われちゃうと困るかも」
ラッド「アレは俺らっぽい、ってだけじゃねぇか? 身体はかがみ、心は俺……って訳でもねぇしよ」
かがみ「でも沢山の人に迷惑を掛けたのは事実だし……なんか、情けないな」
ラッド「まぁ最期は割合綺麗に終われて良かったんじゃねぇか。わざわざ俺が出張ってやったんだから当然だけどな」
かがみ「……かなぁ」

――思ったんですけど、お二人とも妙に仲良しですよね。

かがみ「えぇー……」
ラッド「おいおいおいおい! んだよかがみちゃん、その反応はよ。スッッッッッゲェ、嫌そうじゃねぇかっ!」
かがみ「いや、っていうかさ。……そういうの本当に勘弁して欲しいんだけど」
ラッド「はぁっ!? 待てよ、何だそりゃあ。俺と相性バッチリって言われたのが気にいらねぇってか!?
    ツレネェなぁ。こんないたいけな〝お兄さん〟を捕まえてその台詞はあんまりってもんだぜ!?」
かがみ「だってアンタ。お兄さんっていうかおじ――」

――ッ……は、はいっ! こ、ここまでで結構です! お二人ともお疲れ様でしたっ!

かがみ「へ? あたしの台詞まだ途ちゅ――」

――(この子、不死者になったからかしら。危険発言が多すぎるわ……)いいんです! ありがとうございました!

かがみ「んー……イマイチ納得いかないけど。ま、いいか。うん、こっちこそ。あ、可愛く編集してね」
ラッド「おぅ、もう終わりか? 話し足りねぇがまぁ今日はこの辺で止めといてやるか」


 ▽


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