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  • ――は貴方の/あたしの中にいる

アニメキャラ・バトルロワイアル @ Wiki

――は貴方の/あたしの中にいる

最終更新:2021年11月24日 14:40

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だれでも歓迎! 編集

――は貴方の/あたしの中にいる ◆q/26xrKjWg


「そこの人間共」

 それが失言であったことに真紅は気付いた。矢を腕から生やしてうずくまっている少年はともかく、もう片方はあからさまに人間ではない。青いダルマである。
 こちらを見ても驚く様子もない。
 驚く余裕すらないのかもしれないが。

「桜田ジュンという少年か、私のような人形に心当たりはなくて?」
「あああ、あれはギガゾンビ!? どうしてあんなところに!? それに太一くんに刺さってる矢を何とかしないとー!」

 自分の許容量を超える出来事の連発で、青ダルマの方は完全に我を失っている。つい今し方始まった放送の不愉快極まりない声も重なって、苛立ちが募る。

「お前は?」

 うずくまっているだけでなく、必死に立ち上がろうとしている少年を見やる。その気配に気付いてか、少年は何とか顔だけを上げた。

「俺は知らない……俺が知らないってことは、ドラえもんも知らないはずだ……」
「そう」
「それよりも……あの二人を止めなきゃ。何で仲間同士で戦わなきゃならないんだよ? 何とかしないと……」
「お前では無理よ。大人しく放送でも聞いていなさい」

 少し離れて、戦いを繰り広げる女と少女。
 人間離れした戦い振りではある。常人ではその速度を目で追うことすらもままならないだろう。

(観覧車を破壊した粗暴な男や、あの下品な吸血鬼。化け物のような連中――いえ、化け物達とは違う。ただ者ではないけれど、私でも十分対抗できるのだわ)

 状況を見定めて、決意する。

「青ダルマ、まずはこの少年を治療してやって頂戴」
「だ、だ、だ、ダルマだってー!? ぼくは猫だー!」
「あら、そんなところだけはしっかり聞いているのね?」

 青ダルマの不平不満と己の皮肉とをその場に置き去りにして、真紅は飛び出した。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

「でやぁぁぁぁ!」

 その大降りの一撃は、あっさりと受け流される。
 実際に言葉を交わし、実際に武器を交え、ヴィータは確信を得た。
 シグナムは至って正気だ。はやての死を知って狂気に走ったわけでも、自暴自棄になったわけでもない。逃げ出してすらいない。彼女なりに冷静に状況を分析し、己のすべきことを見定め、それを忠実に実行しているだけだ。
 だからこそ、ヴィータは苛立っていた。納得がいかなかった。

「いい加減にしろよ、シグナム! こんなことしてはやてが喜ぶわけないって分かってるんだろ!」

 再び、鉾槍と斧とが交わる。
 今度は真正面からこちらの攻撃を受け止めた。その勢いを全て殺せるはずもなく、シグナムは後方に押しやられる――が、押し切られることはなく踏み留まった。
 そして、至極平静に答える。

「そうだな。主はやてが喜ぶはずもないな」
「だったら何で!」

 競り合いを挟んでこそいるが、すぐそこにあるシグナムの眼を睨め上げながら、ヴィータは叫んだ。
 斧と競り合うハルバードに力が籠もる。それでも拮抗を崩すことはできない。

「しかし、私が悪行を重ね、この手をどれほど血に染めようと……主はやてが悲しむことも、咎めることすらもない」

 シグナムは宣言した。

「それが死だ。主はやては死んだ」

 瞬間、不意にシグナムの斧から力が抜けた。
 力を籠めすぎていたこちらの体は、そのまま前方に流されてしまう。
 シグナムは後退しておらず、体を回転させて軸をずらすことで力を逃がしたのだ。
 鳩尾のあたりに衝撃が走る。どうやら殴られたか蹴られたかしたらしい。自分が後方に吹き飛ばされてることを考えれば、恐らくは後者だろう。
 受け身を取ることもできず、ボロ雑巾のように地面に落ちた。
 呼吸がままならない。

「だから私は覚悟を決めた。主の死を知って何もできなかったお前には負けない」
(ちく、しょう――)

 毒づく声すら絞り出せず、ヴィータはその意識を閉じた。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 勝敗は決していたが、それでも間に合ったようだ。女は倒れた少女にとどめを刺す体勢には入っていなかった。
 不意を突いた――と思っていた――レヴァンティンでの一撃。
 女は振り向きざまに、手にしていた斧で剣を打ち払う。同時に後方に飛んだ。

 距離を置いて対峙する。
 真紅はその女に見覚えがあった。服装こそ最後に見た姿とは違うが。

「お前は、シグナム?」
「確か、真紅だったか」

 女もこちらを覚えていたようだった。
 手にした剣が告げる。この女が自分の主だと。

「お前は騎士なのではなくて? 遠くから子供を射殺そうとするなんて、ベルカの騎士の誇りとやらはどこへ行ったのかしら」
「その名も、誇りも捨てた。今の私はただの修羅だ」
「そう。それで、そこの少女も殺すと? お前の仲間だと聞いたけれど」
「ヴィータを殺すつもりはない。だが、何人たりとも私を邪魔することはできない。ただそれだけのこと。お前の持っている炎の魔剣も、この手に取り戻す」

 女の思惑は分かった。
 これが最後の質問になる。

「お前は、このアリスゲームに乗ったのね?」
「……そうだ」

 もう言葉は必要なかった。
 女は探し人を見付けられなかった。恐らくは最悪の形で失ったのだろう。救いを求め、このアリスゲーム――もとい殺し合いに乗ったとしても、何ら不思議はない。
 だが、それは愚行だ。
 ただ殺しを楽しむ輩よりも、よっぽど質が悪い。
 この愚行を許す気は、真紅には全くなかった。

 一見すれば、真紅が巨大な剣に振り回されているようにも見えただろう。
 それでも真紅は確実に、シグナムを攻め立てていた。
 花弁による幻惑を交えた奇襲ですらも対処できる反応速度には舌を巻いたが、決して不利ではない。
 力は互角。速度も互角。
 あとは、どちらが先にこの攻防で根を上げるか。肉体的に、あるいは精神的に。機を焦った方が負ける。
 何度目かの交錯で、それは起きた。
 こちらを無理に追おうとした一撃で、女の腕が伸びきったのだ。これでは素早い引き戻しも切り返しも困難だ。斧の刃は外側を向いている。好機だった。
 刺突を見舞う。
 女は必死に刺突を逸らそうとするが、その体勢からこちらの攻撃を完全に切り返すことはできまい。僅かに逸れた剣先を、再び彼女の中心に戻そうとして――

(え?)

 ――この女の力が何たるか、見誤っていたことに気付いた。
 あの化け物達のような、分かりやすい圧倒的な破壊力ではない。
 それは技だ。
 レヴァンティンの柄は普通の人間が持つことを想定して作られている。恐らくはこの女にとって最も握り心地のよい太さなのだろう。
 当然、人間よりも小さい人形である真紅には太すぎる。尋常ならざる膂力があったからこそ扱える代物だった。その僅かな脆さを突ける機を、女はただひたすらに待ち続けていたのだ。
 そして練達の技で、こちらの剣を巻き取り、跳ね上げた。
 好機をそのまま危機にひっくり返された。
 体勢も崩され、他に身を守る道具もない。自身の身体で女の次撃を受け止められようはずがない。

(それでも、防ぐしかない!)

 目前に展開された薔薇色の障壁は、女の斧の一撃は防いだ。
 だが、女の勢いを止めるには至らなかった。

 斧を防いだ障壁ごと地面に叩き付けられ、そのまま障壁も突き破られて。
 真紅は自分がどういう状況にあるのか全く理解できなかった。
 視点がうまく定まらない。それが片目を失ったからだと分かるまでにも、相当の時間を要した。
 こちらを見下ろしている女が、斧を振り上げた。
 攻撃か。
 防御か。
 右手を女にかざそうとして、右手すらないことに気付いた。もう一方の左手を上げようとするが、少し上げただけで震え、それ以上は動かない。

「させるかぁ!」

 自分の目の前に何かが飛び出してきた。
 矢を射られた少年だった。
 女にとっても想定外だったからか、それとも対象が変わっただけで殺すことに躊躇は必要ないからか、女は振り下ろす手を止めず――
 ――鈍い金属音が響いた。
 さすがに、何もなしに無鉄砲に飛び込んできたわけではないらしい。

「痛てぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 どうやら自分の言いつけ通り、青ダルマはきちんと彼に治療を施したようだ。服を破って用意したであろう布が、彼が地面を転げつつ押さえている腕にきつく巻かれている。血が滲んでいるが。
 応急処置で痛みがなくなるはずもない。何かで女の攻撃を受け止めたようだが、あの傷では二度は無理だ。
 それ以前に、この女が少年に二度も攻撃を受け止めさせてくれるとも思えない。

「何故この隙に逃げず、私の前に姿を現した?」
「こんなこと……ほっといて、逃げられるわけないだろ!」
「その心根は誉めておこう。私に誉められても嬉しくはなかろうが」

 そんな問答の最中にも、青ダルマの声が響く。恐らくこの少年の名前を呼んでいるのだろう。少しずつ近付いているが、まだ遠い。間に合わない。
 もう駄目だ。次の一撃で、確実にとどめを刺される。この少年諸共。
 そう覚悟を決めた真紅の目に映ったのは――

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 倒れ伏したヴィータを覚醒させたのは、天から降ってきた剣――それもよく見知った剣が地面に突き刺さる音だった。
 その剣にすがるようにして立ち上がる。
 シグナムとの距離はいつの間にか離れていた。
 太一が誰かを庇おうとして、シグナムの前に走り込んだようだ。どうやら初撃は何とかなったようだが、シグナム相手では次はないだろう。
 ドラえもんも太一の名を呼びながら駆けだしている。しかし、あの鈍足ではとても間に合いそうにはない。
 とっとと逃げればよかったのに。
 どいつもこいつも、自分の心配よりも他人の心配をする馬鹿ばっかりだ。

「騎士の道を外れたシグナムを止めなきゃいけない。あの大馬鹿ヤロー共も助けてやらなきゃいけない。わりーけど力を貸してくれ」
「Jawohl!」

 グラーフアイゼンとは異なる軽快な返事を合図にして、ヴィータは剣を引き抜いた。
 同時に、彼女が主から賜った騎士甲冑――主曰く騎士らしい服――が創造され、その身を包む。
 剣を掲げ、ヴィータは高らかに叫んだ。

「レヴァンティン、カートリッジロード!」
「Schlangeform!」

 剣が剣の形を失う。
 その制御は全てヴィータに委ねられた。

(できる――あたしなら、できる。シュワルベフリーゲンと同じだ)

 自分はベルカの騎士の中でも珍しいオールレンジタイプだ。こういった管制制御や空間把握は常日頃から行っている。
 シグナムが立っていた場所を、連結刃が正確に貫く。だがシグナムもそこまで鈍くはない。放とうとしていたとどめの一撃を取り止めて、既にその場を退いていた。
 ヴィータの狙い通りだった。
 連結刃の先端と、それが残していく軌跡。逃げるシグナムの行動範囲を狭め、確実に追い詰めていく。
 そして準備は整った。

「いけぇぇぇぇぇ!」

 行動範囲を極限まで狭め、最後には頭上から不可避の一撃を放つ。
 それは轟音と共に盛大な爆発を引き起こした。

「Schwertform」

 剣が本来の姿へと戻ってゆく。
 ヴィータは荒い呼吸を何とか整えようとしていた。
 ただでさえ使い慣れておらず、かつ管制補助の能力には乏しいレヴァンティン。そのデバイスを以て、見よう見まねのぶっつけ本番で連結刃を制御しきったのだ。疲労が軽いわけがない。

「……やったか?」
「……さすがだな、ヴィータ」

 故に、聞こえてきたその声に、消えゆく土煙の中に見出したその影に、ヴィータは戦慄を覚えた。
 シグナムはそこに立っていた。
 無数の切り傷を負ってはいるが、どれも深い傷ではないようだ。
 渾身の一撃をかわされたのだ。

「本来なら窮地だった。もし殺す気で最後の攻撃を放たれていれば、危うかっただろう。その覚悟に欠けるお前では、たとえ武装で上回っていようと私と対等には戦えない」

 相手を戦闘不能にするつもりで放った一撃ではあったが、殺すという明確な意志があったのかと問われれば、否と言わざるを得ない。
 そこに僅かな隙が生じたのだろうか。だとすれば、その僅かな隙をシグナムが見逃すはずがなかった。

「それにしても、良き仲間に恵まれたようだな」

 シグナムは、太一と彼に駆け寄るドラえもんの姿を横目で見やっていた。

「仲間なんかじゃねー」
「そうか。どうであれ、認識を改めなければならない。今のお前に遅れを取るつもりはないが、ここでお前達と完全な決着を付けようとすれば、私も無事では済まないだろう」

 目線をこちらに戻し、彼女は続ける。

「死力を尽くすにはまだ早すぎる。故に、ここは傷が浅いうちに退こう。レヴァンティンは預けておく」
「ふざけんな! このまま逃げられると――」

 ヴィータの虚勢を挫いたのは、あくまでも冷徹なシグナムの言葉だった。

「もう一度言うぞ、ヴィータ。主はやては死んだのだ。それでも我々はここにいる。何の為にここにいる? お前は奇跡とも言えるこの状況をどう使う?」

 何時の間にか二つに増えていたデイパックの一方に、手を突っ込んでいる。

「お前がどのような道を選ぼうと、生きてさえいれば道は再び交わろう。だから」

 そして、こちらに向かって何かを投げてきた。

「死ぬなよ、ヴィータ」

 数秒か。それとも数十秒か。
 激しい閃光が止んで我を取り戻した時には、シグナムの姿は消えていた。それでもヴィータは覚えていた。光に埋もれる寸前の、シグナムの表情を。
 悼み、哀れみ、慈しむような。
 見誤るはずがない。それは大切な仲間に向けた眼差しだったのだ。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 青ダルマが一体に、少年と少女が一人ずつ。
 それと、もう一つ。
 ジャンクとなった出来損ないの人形。自分自身だ。

「……名前は?」
「俺は太一。八神太一」
「ヴィータだ」
「ぼく、ドラえもん」

 片目を動かして、その名前と名乗った者の姿を一致させていく。

「私は、真紅。もうすぐ、何でもないただの壊れた人形になるわ」

 それ以上を名乗る資格は、もう失ってしまった。敬愛する父から賜った身体をこんなにしてしまったのだから。

「ごめんよ、助けられなくて」

 まだ痛むであろう右腕の傷口を押さえながら、少年が詫びの言葉を呟いた。悔しさに打ち震えながら。
 正直言って、真紅はこの少年のことを見くびっていた。怪我を負っている彼が、土壇場であれだけのことをやってみせたのだ。賞賛こそすれ、非難するつもりはない。

「謝る必要はないわ。貴方は守ってみせた」
「何をだよ。俺はまた何もできなかったんだ」
「そんなことはないわ。貴方は守ってみせた。私に残された僅かな時間を。もっと自分の行いに誇りを持ちなさい」

 少年ははっとして、口をつぐんだ。恐らくこちらの言葉の意味を正しく受け取ってくれただろう。

「すまねー。あたし達の戦いに巻き込んじまって」

 続けて詫びる少女が手に持つは、炎の魔剣レヴァンティン。
 臆病な自分には使いこなせなかったそれを、彼女は見事に使いこなしてみせた。本来の主ではないとはいえ、使い手として相応しい者の手に渡って、剣もさぞ満足しているに違いない。

「これは私の勝手よ。こんなことになってしまったのは、きっと今まで散々逃げ回ってきたことに対する報いなのでしょうね」

 吸血鬼と戦っていた女子高生を、見捨てて。
 吸血鬼に向かっていった男を、見捨てて。
 自分の力だけではあの吸血鬼に敵わないことは分かり切っていた。彼らとて敵わなかっただろう。しかし自分の僅かな助力があれば、もしかすれば、万に一つだとしても、結末を変えられたかもしれなかったのだ。
 どう言い訳を取り繕おうが、見捨てたことには違いない。

「だけれど、この戦いは止められた。それで十分なのだわ」

 心残りがないわけではない。むしろ山ほどある。
 それでも良かった。

(ジュン。貴方の想いが私の中にあるように、私は貴方の中にいるのだから)

 なればこそ、ここで朽ち果てようとも構わない。これは死ではない。
 とりあえずは、目の前で今にも泣きそうになっているこの少女に、何か一言ぐらい声を掛けてやろう。

「泣かないで頂戴。人形に死ぬということはないわ。ただ、遠くに行ってしまうだけ」

 そして、残った片目を閉じた。
 黒いフリルで飾られた真っ赤なドレス。二匹のウサギがあしらわれた帽子。
 まぶたの裏に残った少女の姿を見やりながら、告げる。

「素敵な服ね。特にその帽子。可愛らしいウサギ達」
「ったりめーだ。これは、はやてがあたしだけのために作ってくれた服だ」

 強がりの下手な、つくづく不器用な少女だ。
 その不器用さは、己の大切な人のことを思い起こさせる。

「そう。想われてるのね、貴女。いつかきっと、私もジュンにそんな服を作ってもらいましょう」

 それが最期の言葉だった。
 真紅は、物言わぬ人形となった。
 物言わぬ人形となろうとも、顔が半分欠けていようとも、その気高さは微塵も失われていなかった。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 初っ端に化け物に殺されそうになった。
 死体はさっき見た。
 でも、誰かが死ぬ――いや、人じゃなくて人形だけどさ、それはあたしだって似たようなもんだし――誰かが殺されて死ぬ瞬間は、ここでは初めて見たんだ。こいつは死じゃないとかどうとか言ってたけど。
 この赤く輝く宝石が、きっとこいつの命なんだ。それがこうしてあたしの目の前にあるってことは、やっぱりこいつは死んだんだ。

 シグナムが殺した――

 違う、あたしが殺した。

 あたしの力が至らぬばかりに、死ななくてよかったのに死んだ。
 ここでは、そうやって何人も死んでる。死に続けてる。
 ……はやてもその一人だったんだ。
 そんなこと認めたくなかった。でも、認めたくなかっただけで、誰に言われるまでもなく分かっていたことなんだ。
 シグナムは言ってた。はやては死んだから、喜ぶことはもちろん、悲しむことも、怒ることすらもない。それが死だって。

 はやてが死んだのに、何であたしはここにいるんだろう。
 ずっとそんなことを考えてたんだ。でも分からなかった。今でもよく分からない。あたしには難しいことはわかんねーから。
 でも、いいんだ。分からなくたって。
 あたしの中のはやてが言うんだ。シグナムを止めてくれって。憎しみと悲しみの連鎖を断ち切ってくれって。

 はやてはあたしの中にいる。
 それが、あたしがここにいられる唯一の理由なんだって信じてる。

 あたしの中だけじゃない。シグナムの中にだっているはずだ。
 ただ、あいつって責任感が人一倍強いからさ。周りが見えなくなってんだ。そんなんじゃ自分の中に目が向くはずねーよな。忘れてんだ。そんな大事なことを。
 ぶん殴ってでも思い出させてやる。
 この殺し合いだって、絶対にぶっ潰してやるんだ。

 だからさ、はやて。
 今だけは、ちょっとだけ泣いても、いいよね? はやて――




【F-2/南部/日中】


【シグナム@魔法少女リリカルなのはA's】
[状態]:無数の浅い切り傷(未処置)、疲労/騎士甲冑装備
[装備]:ルルゥの斧@BLOOD+
    クラールヴィント@魔法少女リリカルなのはA's
    鳳凰寺風の弓@魔法騎士レイアース(矢20本)
    コルトガバメント(残弾7/7)
[道具]:支給品一式×2、スタングレネード×4
    ソード・カトラス@BLACK LAGOON(残弾6/15)
[思考・状況]
1 :他者を避け、傷の治療と休息を行う。
2 :その後は無理をせず、殺せる時に殺せる者を確実に殺す。
基本:自分の安全=生き残ることを最優先。
最終:優勝して願いを叶える。
[備考]
※シグナムは列車が走るとは考えていません。
※放送で告げられた通り八神はやては死亡している、と判断しています。
 ただし「ギガゾンビが騎士と主との繋がりを断ち、騎士を独立させている」
 という説はあくまでシグナムの推測です。真相は不明。
※第二回放送を聞き逃しました。




【E-2/F-2の橋の近く/日中】


【八神太一@デジモンアドベンチャー】
[状態]:右腕の矢傷(応急処置済)、右手に銃創(ほぼ完治) ※少しずつ治ります。
[装備]:アヴァロン@Fate/stay night
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1 :真紅の死を悲しむ。
2 :ヤマトたちと合流。
3 :荷物を持って姿を消したルイズのことも気がかり。
基本:これ以上犠牲を増やさないために行動する。
[備考]
※アヴァロンによる自然治癒効果に気付いていません。
※第一回放送の禁止エリアはヴィータが忘れていたのでまだ知りません
※ドラえもんをデジモンとは違うものと理解しました。
※ドラえもんによる治療の最中に第二回放送を聞きました。


【ドラえもん@ドラえもん】
[状態]:中程度のダメージ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式×2、
    "THE DAY OF SAGITTARIUS III"ゲームCD@涼宮ハルヒの憂鬱
[思考・状況]
1 :真紅の死を悲しむ。
2 :仲間との合流(特にのび太)。
基本:ひみつ道具を集めてしずかの仇を取る。ギガゾンビを何とかする。
[備考]
※第一回放送の禁止エリアはヴィータが忘れていたのでまだ知りません。
※太一の治療の最中に第二回放送を聞きました。


【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA's】
[状態]:発熱(経過良好)、疲労/騎士甲冑装備
[装備]:レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはA's(残弾2/3)
    北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱(騎士甲冑解除時)
[道具]:なし
[思考・状況]
1 :真紅の死に加え、はやての死という現実を受け入れて号泣。
2 :よく知っている人間(なのはとフェイト)を探す。
3 :信頼できる人間を集め、シグナムや殺人者を止める。
基本:自分が信じるはやての想いに従う。
最終:この殺し合いをぶっ潰す。
[備考]
※第一回放送について、一部の死者の名しか覚えていません。
※第二回放送を聞き逃しました。




【真紅@ローゼンメイデンシリーズ 死亡】
[残り49人]


※真紅の亡骸の上には、彼女のローザミスティカが浮いています。
※真紅の亡骸の側には、彼女のデイパックがあります。
 (支給品一式、くんくんの人形@ローゼンメイデン)
※ヴィータが使っていたハルバードは近辺に落ちています。


時系列順で読む

Back:深まる疑心 Next:「聖少女領域」(前編)

投下順で読む

Back:深まる疑心 Next:「聖少女領域」(前編)

148:Standin'by your side! シグナム 199:時は戻せなくても
154:峰不二子の動揺 八神太一 182:白地図に赤を入れ
154:峰不二子の動揺 ドラえもん 182:白地図に赤を入れ
154:峰不二子の動揺 ヴィータ 182:白地図に赤を入れ
160:逃げたり諦めることは誰にも 真紅

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