ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2161 まりさには不幸がよく似合う
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「ゆう、どぼじでこんなことに……」
まりさにはどうしてこうなってしまったのか理解できなかった。
目の前には自分の可愛いおちびちゃんの成れの果ての物体が散らばっている。
先ほど通りかかった人間に潰されたのだ。
「ゆっ ゆっ ゆっ 」
そしてその脇では母れいむが全身から餡子を噴出しながら痙攣している。
我が子を殺され人間に立ち向かった結果だ。
「ぼっど……ゆっぐり……じだ……」
やがて最後の言葉を吐く途中で息絶える母れいむ。
「れ、れいむぅぅぅぅぅ!!!」
まりさは泣き叫んだ。
愛しいつがいのれいむと自分の子供達が死んだ悲しみで。
まりさは元々仲間と共に森に住んでいた。
だが人間がそこでサバゲーを始めたのだ。
もちろんゆっくりはそのターゲットにされた。
当然森に住んでいたゆっくり達は抗議した。
だが抗議したゆっくりの何匹かが蜂の巣にされたことで恐慌状態になった。
迷彩服の人間によって追い立てられ森の中を逃げ回るゆっくり。
だがどんな場所に隠れてもどこからか銃弾が飛んできて永遠にゆっくりさせられた。
次々に死んでいく仲間。
まりさは家族が囮となったりいくつもの幸運が重なった事で命からがら森から脱出することが出来たのである。
そして森という住処を失ったまりさは街へとやってきた。
だがそこで見たのは地獄だった。
人間への恐怖から出来るだけ目立たぬように道の隅を跳ねるまりさは驚いた。
異様にゆっくりの死骸が多い事に。
それらは全て邪魔という理由で潰されたゆっくりである。
今の時代、ゆっくりは完全に害虫扱いなのでゆっくりを殺す事に罪悪感を持つ者はいないのだ。
その影響か生きているゆっくりは体のどこかしらが損失していた。
れいむはもみあげとリボン、まりさは帽子とおさげが損失しているものが大半であった。
ごくまれに五体満足なゆっくりと出会ってもその直後に飾りと髪の毛を奪われる。
「でいぶのもみあげがぁぁぁぁぁ!!!」
「まりさのおさげさんがぁぁぁぁ!!!」
こんな叫び声がどこかで常に聞こえている状態である。
そしてまりさも人間に捕まり帽子を奪われた。
「かえしてね!まりさのすてきなおぼうしかえしてね!」
まりさは必死に自分の帽子を取り返そうとするが無駄である。
人間はまりさの帽子をビリビリに破くとそれをまりさの頭に降り注いでやった。
「ま、まりさのすてきなおぼうしがぁぁぁぁ!!!どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉ!?」
ゆんゆん泣き叫ぶまりさを見て満足したのか人間は去っていった。
「ゆっぐ……えっぐ……ゆえぇぇぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇぇぇぇん!」
自分の素敵な帽子を失ったまりさはいつまでも泣いていた。
だがそれがいけなかった。
再び人間を引き寄せてしまったのだ。
今度は自分がいつもお手入れして綺麗にしていた三つ編みのおさげを掴まれた。
「やめてね!まりさのきゅーとでちゃーみんぐなおさげさんをつかまないでね!」
だがまりさの願いを無視し人間はまりさが散々素敵だのきゅーとだのえきさいてぃんぐだのぷりてぃーだのと言っていたおさげをブチンと引き抜いた。
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!まりさのぉぉぉぉ!!まりさのさいこうにゆっくりしていたおさげさんがぁぁぁぁぁ!!!」
帽子の次に大切なおさげを失ったまりさは再びゆんゆん泣き叫んだ。
人間はいつの間にかいなくなっていた。
「ゆえぇぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇぇん!」
大いに泣き叫ぶまりさ。
そこへ誰かが声を掛けてきた。
「まりさ、そんなところでおおきなこえだしてるとにんげんがやってくるよ」
「ゆえぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇん!ゆ?れいむ?」
声を掛けてきたのはれいむだった。
だがそのれいむにはリボンももみあげも無かった。
人間に奪われたのだと容易に想像できる。
「まりさ、たいせつなおかざりがなくなってかなしいのはわかるけどこのままだとえいえんにゆっくりさせられちゃうよ」
「ゆぅ……まりさの……おぼうし……おさげさん……」
「まりさ……もしよかったられいむといっしょにゆっくりしていってね!」
「ゆ?でも……まりさにはおぼうしもおさげさんも……」
「れいむにだっておりぼんももみあげさんもないよ、だからきにしないでね!」
「ゆぅ……うん!まりさもれいむといっしょにゆっくりするよ!」
まりさもれいむもこんなところではいつ死んでもおかしくない。
だがどこか別の場所に行く事もできない。
その前に殺されてしまうだろうから。
なら今自分に出来るのはゆっくりすることだけ。
一匹でいるより二匹で一緒にいたほうがもっとゆっくりできる。
寂しさも紛らわす事が出来る。
ついでにすっきりーも出来る。
おちびちゃんも作れる。
良い事づくめだ。
こうしてまりさはれいむとつがいになったのだ。
だがその幸せもたった3日で終わった。
1日目ですっきりーをして3日目におちびちゃんを産んだ。
「うまれるぅぅぅぅ!!!」
スポーン
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
「きゃわいいれいみゅがうまれたよ!」
「ゆっくちしたいのじぇ!」
「ゆっくち!ゆっくち!」
れいむは赤れいむ3匹、赤まりさ3匹を産んだ。
しかもそのうちの1匹は希少種のまりさつむりだった。
「れいむ!すごいよ!つむりちゃんがうまれたよ!」
「ゆゆーん!やったね!まりさ!これでゆっくりできるね!」
れいむとまりさは喜んだ。
だがつむりだけを特別扱いするつもりはない。
みんな自分の可愛いおちびちゃんなのだから。
みんな平等に可愛がって一緒にゆっくりするのだ。
まりさはこれから訪れるであろう幸せな未来を願い我が子達に最初の挨拶をする。
「おちびちゃん!これからまりさたちといっしょにずっとゆっくりしていってね!」
「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇぶぇ!!!」」」」
だが可愛いおちびちゃんとやらは突然振り下ろされたバットによって叩き潰された。
「ゆぅぅぅぅ!?」
驚愕するまりさ。
その視線を上に向けるとそこには数人の少年が立っていた。
グローブとバットを持っているので野球でもしていたのだろう。
「今日はボロ負けだったなぁ」
「そういうことでこれからこいつらを潰してスッキリしようぜ」
「ああ!」
要するにストレス解消である。
「おちびちゃぁぁぁぁぁん!どぼじでぇぇぇぇ!?」
ゆんゆん泣き叫ぶまりさとは対照的にれいむは我が子を殺された怒りで少年達に立ち向かう。
「れいむのかわいいおちびちゃんをころしたゲスはしねぇぇぇぇ!!!」
だが勇気と無謀は別物である。
少年に体当たりを仕掛けたれいむはバットの直撃を受けて派手に吹っ飛んだ。
「いだいぃぃぃ!!でいぶのおかおがぁぁぁ!!!おべべがぁぁぁぁ!!!」
バットの一撃でれいむの片目は潰れ顔がバットの形にへこんだ。
想像を絶する痛みでのたうちまわるれいむ。
そんなれいむに一切の容赦なく少年達はバットや足などでれいむを痛めつける。
「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!でいぶしんじゃうぅぅぅ!!!ばりざぁぁぁぁ!!!だずげでぇぇぇ!!!」
袋叩きにされながられいむは必死にまりさに助けを求めた。
だがまりさには何も出来ない。
自分の力では人間に勝つ事もれいむを助ける事も出来ないと分かっているから。
「や、やめちぇあげちぇにぇ!おきゃあしゃんがしんじゃうよ!」
「そうだじぇ!ゆっくちできないにんげんはしぬのじぇ!」
バットの直撃を免れた赤まりさとまりさつむりは必死に少年達にやめるようにお願いする。
赤まりさはお願いというより暴言を吐いているが。
「うるせぇチビだな」
「んじゃ俺はこいつをもらうよ」
2人の少年がれいむへの暴行をやめ2匹の赤ゆっくりを掴んだ。
「やめるのじぇ!まりちゃにひどいことしたらおとうしゃんがだまってないのじぇ!」
「お父さん?あそこでプルプル震えてるだけの糞饅頭の事?あんなのが助けてくれるわけないじゃん、だろ?帽子もおさげもない糞まりさちゃん♪」
「ゆ!?ゆゆゆぅぅぅぅぅ……」
少年の睨みを受けたまりさは恐怖でうんうんとしーしーを漏らした。
「ほれ、あのザマじゃ誰も助けてくれないね」
「ゆう!どうちてきゃわいいまりちゃをたすけてくれないのじぇ!?ぼうしもおしゃげしゃんもないげしゅははやくしぬのじぇ!」
「ゆぅ!?どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉ!?まりさはおちびちゃんのおとうさんだよおぉぉぉ!?」
「ならはやくたすけるのじぇ!このくず!のろま!」
「おやおや、親に対してこの暴言、やっぱまりさはゲスだよなぁ」
「まりちゃはげしゅじゃないのじぇ!ゆっくちていせいしゅるのじぇ!」
「どこからみてもゲスじゃん、お前だってそう思うよな?帽子もおさげもない糞饅頭さん」
「ゆう……」
まりさはその言葉に反論できなかった。
生まれたばかりの子供がこのような暴言を吐くなどゲス以外の何者でもないことはまりさにも理解できたから。
「そんじゃどうしようもないゲスまりさを制裁しないとな」
少年はそういうと赤まりさの帽子を奪い取った。
「ゆゆ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちをかえしゅんだじぇ!」
だが少年は赤まりさの帽子をビリビリに破いた。
「ゆんやぁぁぁぁぁ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちがぁぁぁぁぁ!!!これじゃもうゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!!」
「お次はおさげさんをいただくよ!」
「やめちぇにぇ!まりちゃのきれいできゃわいいおしゃげしゃんをとらないでほしいのじぇ!」
だが無常にも赤まりさのおさげは引き抜かれた。
「ゆんやぁぁぁぁ!!まりちゃのぉぉぉぉ!まりちゃのきゃわいいおしゃげしゃんがぁぁぁぁ!!!どぼじてなのじぇぇぇぇぇ!!!」
ゆんゆん泣き叫ぶ赤まりさだが少年はその反応を楽しみつつ赤まりさの体を破壊していく。
「ゆんやぁぁぁぁ!!!まりちゃのきれいなきんぱちゅしゃんがぁぁぁぁ!!!ぬかないでにぇ!たいせつなきんぱちゅしゃんかえしちぇにぇ!」
「ゆっぎゃぁぁぁぁ!!!まりちゃのつぶらなおべべがぁぁぁぁ!!!なにもみえないのじぇぇぇぇぇ!!!いたいのじぇぇぇぇ!!!」
「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのしゅべしゅべなほっぺをちぎらないでぇぇぇぇ!!!あんこしゃんでちゃうぅぅぅぅ!!!」
「いっぎゃぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのしゅんそくのあんよぉぉぉぉ!!!あんよしゃんがなくなっていくぅぅぅぅ!!!」
髪を抜かれ目を抜かれ頬をちぎられ底部を削り取られ、赤まりさは泣き叫んだ。
どんどん無くなっていく自分の体、そして激痛にただ泣き叫んだ。
そしてついにその命すら奪い取られる時がやってくる。
「も……っちょ……ゆっくち……しちゃ……」
最後のセリフの途中で赤まりさは少年によって握り潰され皮と餡子の残骸に成り果てた。
そしてまりさつむりは……
「ゆ……ぴ……」
つむりもまた全身をあますところなく破壊されていた。
赤まりさよりも酷い状態である。
「何がまりさつむりだよ、こんな出来損ないのゴミなんか希少でもなんでもないじゃん」
そう吐き捨てる少年だがその顔は満面の笑みであった。
滅多にお目にかかれないつむりを思う存分虐待できて嬉しいのだ。
「さてと、そんじゃトドメだな」
少年は粉々に砕いたつむりのかいがらをつむりの体に全て突き刺す。
「ま……り……ちゃ……の……かい……がら……しゃん……」
自分の大切なかいがら、たとえ粉々に砕かれたとしても自分の元に戻ってきた事で少しゆっくりできたようである。
だがそれも一瞬だ。
少年は無残な姿となったまりさつむりを真上に放り投げるとバットを構えつむりが落ちてくるのを待ち、タイミングを合わせバットを振った。
そして……
バチュン!!!
バットの直撃を受けたまりさつむりの体は木っ端微塵に破裂して正面の壁にその残骸が広範囲に付着した。
「づ……づぶりぢゃぁぁぁぁぁん!!!」
その様子を目にしたれいむは絶叫を上げる。
ずっと少年達の暴行を受け体中から餡子を漏らしているにも関わらず。
「こいつしぶといな」
「まあれいむはしぶとさだけはピカイチだし」
「ま、それも限界っぽいけど」
少年達は最後にれいむに強烈な一撃を加え見物していた仲間を連れて去っていった。
まりさに手を出さなかったのはただの気まぐれだ。
どうせこんな糞饅頭が長生きできるはずもない。
せいぜい無様にのたれ死んでいってね!と叫びつつ去っていった。
「ゆ……」
まりさは思い出の世界から戻ってきた。
目の前にはつがいのれいむ、そして生まれた直後に無残に殺されたおちびちゃんたちの死骸。
「どぼじで……」
再びまりさは涙を流す。
「まりさはただゆっくりしたいだけなのに……」
自分達にはゆっくりする権利すらないというのか。
「まりさは……うまれてきちゃいけなかったの?」
生まれることすら許されないなんて。
「もう……やだ……おうち……かえる……」
そんなおうちはもう無いというのに。
「まりさは……もう……えいえんにゆっくりするよ……あのよで……れいむと……おちびちゃんと……いっしょに……ゆっくり……するよ……」
まりさはそう呟くとのそのそと這っていく。
行き先は川である。
ゆっくりは饅頭なので水に入ればすぐ溶けて死んでしまう。
まりさは川に飛び込んで自殺するつもりなのだ。
だが世の中そんなに甘くない。
まりさのそんな些細な願いすら聞き入れられなかった。
「お、いい感じのまりさ発見!」
「ゆ?」
まりさは今まさに川に身を投げようとした瞬間、人間に体を掴まれた。
そして人間は絶望しきったまりさの顔をみてニヤリと笑う。
「今回の虐待のテーマは全てに絶望しきったゆっくりをどれだけ生かし続けながらいたぶることができるか!お前はその対象にピッタリだ!」
「ゆひっ ゆひっ ゆひっ 」
それを聞いたまりさは細かく震え始める。
もう自分には自ら死ぬ事すら許されない。
これから延々と痛みを味わい続ける過酷な試練が待っている。
それを理解したまりさはただ恐怖した。
「ころして……まりさを……ころして……」
無駄だと知りつつもまりさは人間に懇願する。
そのまりさの言葉に返す人間の言葉は1つだけである。
「ゆっくり諦めてね!」
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今まで書いたもの
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anko1982 れいむはゆっくりできない
anko1949 まりさと図書館でゆっくり1
anko1875 幽々子のゆっくりいじめ
anko1838 まりさつむりはゆっくりできない
まりさにはどうしてこうなってしまったのか理解できなかった。
目の前には自分の可愛いおちびちゃんの成れの果ての物体が散らばっている。
先ほど通りかかった人間に潰されたのだ。
「ゆっ ゆっ ゆっ 」
そしてその脇では母れいむが全身から餡子を噴出しながら痙攣している。
我が子を殺され人間に立ち向かった結果だ。
「ぼっど……ゆっぐり……じだ……」
やがて最後の言葉を吐く途中で息絶える母れいむ。
「れ、れいむぅぅぅぅぅ!!!」
まりさは泣き叫んだ。
愛しいつがいのれいむと自分の子供達が死んだ悲しみで。
まりさは元々仲間と共に森に住んでいた。
だが人間がそこでサバゲーを始めたのだ。
もちろんゆっくりはそのターゲットにされた。
当然森に住んでいたゆっくり達は抗議した。
だが抗議したゆっくりの何匹かが蜂の巣にされたことで恐慌状態になった。
迷彩服の人間によって追い立てられ森の中を逃げ回るゆっくり。
だがどんな場所に隠れてもどこからか銃弾が飛んできて永遠にゆっくりさせられた。
次々に死んでいく仲間。
まりさは家族が囮となったりいくつもの幸運が重なった事で命からがら森から脱出することが出来たのである。
そして森という住処を失ったまりさは街へとやってきた。
だがそこで見たのは地獄だった。
人間への恐怖から出来るだけ目立たぬように道の隅を跳ねるまりさは驚いた。
異様にゆっくりの死骸が多い事に。
それらは全て邪魔という理由で潰されたゆっくりである。
今の時代、ゆっくりは完全に害虫扱いなのでゆっくりを殺す事に罪悪感を持つ者はいないのだ。
その影響か生きているゆっくりは体のどこかしらが損失していた。
れいむはもみあげとリボン、まりさは帽子とおさげが損失しているものが大半であった。
ごくまれに五体満足なゆっくりと出会ってもその直後に飾りと髪の毛を奪われる。
「でいぶのもみあげがぁぁぁぁぁ!!!」
「まりさのおさげさんがぁぁぁぁ!!!」
こんな叫び声がどこかで常に聞こえている状態である。
そしてまりさも人間に捕まり帽子を奪われた。
「かえしてね!まりさのすてきなおぼうしかえしてね!」
まりさは必死に自分の帽子を取り返そうとするが無駄である。
人間はまりさの帽子をビリビリに破くとそれをまりさの頭に降り注いでやった。
「ま、まりさのすてきなおぼうしがぁぁぁぁ!!!どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉ!?」
ゆんゆん泣き叫ぶまりさを見て満足したのか人間は去っていった。
「ゆっぐ……えっぐ……ゆえぇぇぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇぇぇぇん!」
自分の素敵な帽子を失ったまりさはいつまでも泣いていた。
だがそれがいけなかった。
再び人間を引き寄せてしまったのだ。
今度は自分がいつもお手入れして綺麗にしていた三つ編みのおさげを掴まれた。
「やめてね!まりさのきゅーとでちゃーみんぐなおさげさんをつかまないでね!」
だがまりさの願いを無視し人間はまりさが散々素敵だのきゅーとだのえきさいてぃんぐだのぷりてぃーだのと言っていたおさげをブチンと引き抜いた。
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!まりさのぉぉぉぉ!!まりさのさいこうにゆっくりしていたおさげさんがぁぁぁぁぁ!!!」
帽子の次に大切なおさげを失ったまりさは再びゆんゆん泣き叫んだ。
人間はいつの間にかいなくなっていた。
「ゆえぇぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇぇん!」
大いに泣き叫ぶまりさ。
そこへ誰かが声を掛けてきた。
「まりさ、そんなところでおおきなこえだしてるとにんげんがやってくるよ」
「ゆえぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇん!ゆ?れいむ?」
声を掛けてきたのはれいむだった。
だがそのれいむにはリボンももみあげも無かった。
人間に奪われたのだと容易に想像できる。
「まりさ、たいせつなおかざりがなくなってかなしいのはわかるけどこのままだとえいえんにゆっくりさせられちゃうよ」
「ゆぅ……まりさの……おぼうし……おさげさん……」
「まりさ……もしよかったられいむといっしょにゆっくりしていってね!」
「ゆ?でも……まりさにはおぼうしもおさげさんも……」
「れいむにだっておりぼんももみあげさんもないよ、だからきにしないでね!」
「ゆぅ……うん!まりさもれいむといっしょにゆっくりするよ!」
まりさもれいむもこんなところではいつ死んでもおかしくない。
だがどこか別の場所に行く事もできない。
その前に殺されてしまうだろうから。
なら今自分に出来るのはゆっくりすることだけ。
一匹でいるより二匹で一緒にいたほうがもっとゆっくりできる。
寂しさも紛らわす事が出来る。
ついでにすっきりーも出来る。
おちびちゃんも作れる。
良い事づくめだ。
こうしてまりさはれいむとつがいになったのだ。
だがその幸せもたった3日で終わった。
1日目ですっきりーをして3日目におちびちゃんを産んだ。
「うまれるぅぅぅぅ!!!」
スポーン
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
「きゃわいいれいみゅがうまれたよ!」
「ゆっくちしたいのじぇ!」
「ゆっくち!ゆっくち!」
れいむは赤れいむ3匹、赤まりさ3匹を産んだ。
しかもそのうちの1匹は希少種のまりさつむりだった。
「れいむ!すごいよ!つむりちゃんがうまれたよ!」
「ゆゆーん!やったね!まりさ!これでゆっくりできるね!」
れいむとまりさは喜んだ。
だがつむりだけを特別扱いするつもりはない。
みんな自分の可愛いおちびちゃんなのだから。
みんな平等に可愛がって一緒にゆっくりするのだ。
まりさはこれから訪れるであろう幸せな未来を願い我が子達に最初の挨拶をする。
「おちびちゃん!これからまりさたちといっしょにずっとゆっくりしていってね!」
「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇぶぇ!!!」」」」
だが可愛いおちびちゃんとやらは突然振り下ろされたバットによって叩き潰された。
「ゆぅぅぅぅ!?」
驚愕するまりさ。
その視線を上に向けるとそこには数人の少年が立っていた。
グローブとバットを持っているので野球でもしていたのだろう。
「今日はボロ負けだったなぁ」
「そういうことでこれからこいつらを潰してスッキリしようぜ」
「ああ!」
要するにストレス解消である。
「おちびちゃぁぁぁぁぁん!どぼじでぇぇぇぇ!?」
ゆんゆん泣き叫ぶまりさとは対照的にれいむは我が子を殺された怒りで少年達に立ち向かう。
「れいむのかわいいおちびちゃんをころしたゲスはしねぇぇぇぇ!!!」
だが勇気と無謀は別物である。
少年に体当たりを仕掛けたれいむはバットの直撃を受けて派手に吹っ飛んだ。
「いだいぃぃぃ!!でいぶのおかおがぁぁぁ!!!おべべがぁぁぁぁ!!!」
バットの一撃でれいむの片目は潰れ顔がバットの形にへこんだ。
想像を絶する痛みでのたうちまわるれいむ。
そんなれいむに一切の容赦なく少年達はバットや足などでれいむを痛めつける。
「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!でいぶしんじゃうぅぅぅ!!!ばりざぁぁぁぁ!!!だずげでぇぇぇ!!!」
袋叩きにされながられいむは必死にまりさに助けを求めた。
だがまりさには何も出来ない。
自分の力では人間に勝つ事もれいむを助ける事も出来ないと分かっているから。
「や、やめちぇあげちぇにぇ!おきゃあしゃんがしんじゃうよ!」
「そうだじぇ!ゆっくちできないにんげんはしぬのじぇ!」
バットの直撃を免れた赤まりさとまりさつむりは必死に少年達にやめるようにお願いする。
赤まりさはお願いというより暴言を吐いているが。
「うるせぇチビだな」
「んじゃ俺はこいつをもらうよ」
2人の少年がれいむへの暴行をやめ2匹の赤ゆっくりを掴んだ。
「やめるのじぇ!まりちゃにひどいことしたらおとうしゃんがだまってないのじぇ!」
「お父さん?あそこでプルプル震えてるだけの糞饅頭の事?あんなのが助けてくれるわけないじゃん、だろ?帽子もおさげもない糞まりさちゃん♪」
「ゆ!?ゆゆゆぅぅぅぅぅ……」
少年の睨みを受けたまりさは恐怖でうんうんとしーしーを漏らした。
「ほれ、あのザマじゃ誰も助けてくれないね」
「ゆう!どうちてきゃわいいまりちゃをたすけてくれないのじぇ!?ぼうしもおしゃげしゃんもないげしゅははやくしぬのじぇ!」
「ゆぅ!?どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉ!?まりさはおちびちゃんのおとうさんだよおぉぉぉ!?」
「ならはやくたすけるのじぇ!このくず!のろま!」
「おやおや、親に対してこの暴言、やっぱまりさはゲスだよなぁ」
「まりちゃはげしゅじゃないのじぇ!ゆっくちていせいしゅるのじぇ!」
「どこからみてもゲスじゃん、お前だってそう思うよな?帽子もおさげもない糞饅頭さん」
「ゆう……」
まりさはその言葉に反論できなかった。
生まれたばかりの子供がこのような暴言を吐くなどゲス以外の何者でもないことはまりさにも理解できたから。
「そんじゃどうしようもないゲスまりさを制裁しないとな」
少年はそういうと赤まりさの帽子を奪い取った。
「ゆゆ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちをかえしゅんだじぇ!」
だが少年は赤まりさの帽子をビリビリに破いた。
「ゆんやぁぁぁぁぁ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちがぁぁぁぁぁ!!!これじゃもうゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!!」
「お次はおさげさんをいただくよ!」
「やめちぇにぇ!まりちゃのきれいできゃわいいおしゃげしゃんをとらないでほしいのじぇ!」
だが無常にも赤まりさのおさげは引き抜かれた。
「ゆんやぁぁぁぁ!!まりちゃのぉぉぉぉ!まりちゃのきゃわいいおしゃげしゃんがぁぁぁぁ!!!どぼじてなのじぇぇぇぇぇ!!!」
ゆんゆん泣き叫ぶ赤まりさだが少年はその反応を楽しみつつ赤まりさの体を破壊していく。
「ゆんやぁぁぁぁ!!!まりちゃのきれいなきんぱちゅしゃんがぁぁぁぁ!!!ぬかないでにぇ!たいせつなきんぱちゅしゃんかえしちぇにぇ!」
「ゆっぎゃぁぁぁぁ!!!まりちゃのつぶらなおべべがぁぁぁぁ!!!なにもみえないのじぇぇぇぇぇ!!!いたいのじぇぇぇぇ!!!」
「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのしゅべしゅべなほっぺをちぎらないでぇぇぇぇ!!!あんこしゃんでちゃうぅぅぅぅ!!!」
「いっぎゃぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのしゅんそくのあんよぉぉぉぉ!!!あんよしゃんがなくなっていくぅぅぅぅ!!!」
髪を抜かれ目を抜かれ頬をちぎられ底部を削り取られ、赤まりさは泣き叫んだ。
どんどん無くなっていく自分の体、そして激痛にただ泣き叫んだ。
そしてついにその命すら奪い取られる時がやってくる。
「も……っちょ……ゆっくち……しちゃ……」
最後のセリフの途中で赤まりさは少年によって握り潰され皮と餡子の残骸に成り果てた。
そしてまりさつむりは……
「ゆ……ぴ……」
つむりもまた全身をあますところなく破壊されていた。
赤まりさよりも酷い状態である。
「何がまりさつむりだよ、こんな出来損ないのゴミなんか希少でもなんでもないじゃん」
そう吐き捨てる少年だがその顔は満面の笑みであった。
滅多にお目にかかれないつむりを思う存分虐待できて嬉しいのだ。
「さてと、そんじゃトドメだな」
少年は粉々に砕いたつむりのかいがらをつむりの体に全て突き刺す。
「ま……り……ちゃ……の……かい……がら……しゃん……」
自分の大切なかいがら、たとえ粉々に砕かれたとしても自分の元に戻ってきた事で少しゆっくりできたようである。
だがそれも一瞬だ。
少年は無残な姿となったまりさつむりを真上に放り投げるとバットを構えつむりが落ちてくるのを待ち、タイミングを合わせバットを振った。
そして……
バチュン!!!
バットの直撃を受けたまりさつむりの体は木っ端微塵に破裂して正面の壁にその残骸が広範囲に付着した。
「づ……づぶりぢゃぁぁぁぁぁん!!!」
その様子を目にしたれいむは絶叫を上げる。
ずっと少年達の暴行を受け体中から餡子を漏らしているにも関わらず。
「こいつしぶといな」
「まあれいむはしぶとさだけはピカイチだし」
「ま、それも限界っぽいけど」
少年達は最後にれいむに強烈な一撃を加え見物していた仲間を連れて去っていった。
まりさに手を出さなかったのはただの気まぐれだ。
どうせこんな糞饅頭が長生きできるはずもない。
せいぜい無様にのたれ死んでいってね!と叫びつつ去っていった。
「ゆ……」
まりさは思い出の世界から戻ってきた。
目の前にはつがいのれいむ、そして生まれた直後に無残に殺されたおちびちゃんたちの死骸。
「どぼじで……」
再びまりさは涙を流す。
「まりさはただゆっくりしたいだけなのに……」
自分達にはゆっくりする権利すらないというのか。
「まりさは……うまれてきちゃいけなかったの?」
生まれることすら許されないなんて。
「もう……やだ……おうち……かえる……」
そんなおうちはもう無いというのに。
「まりさは……もう……えいえんにゆっくりするよ……あのよで……れいむと……おちびちゃんと……いっしょに……ゆっくり……するよ……」
まりさはそう呟くとのそのそと這っていく。
行き先は川である。
ゆっくりは饅頭なので水に入ればすぐ溶けて死んでしまう。
まりさは川に飛び込んで自殺するつもりなのだ。
だが世の中そんなに甘くない。
まりさのそんな些細な願いすら聞き入れられなかった。
「お、いい感じのまりさ発見!」
「ゆ?」
まりさは今まさに川に身を投げようとした瞬間、人間に体を掴まれた。
そして人間は絶望しきったまりさの顔をみてニヤリと笑う。
「今回の虐待のテーマは全てに絶望しきったゆっくりをどれだけ生かし続けながらいたぶることができるか!お前はその対象にピッタリだ!」
「ゆひっ ゆひっ ゆひっ 」
それを聞いたまりさは細かく震え始める。
もう自分には自ら死ぬ事すら許されない。
これから延々と痛みを味わい続ける過酷な試練が待っている。
それを理解したまりさはただ恐怖した。
「ころして……まりさを……ころして……」
無駄だと知りつつもまりさは人間に懇願する。
そのまりさの言葉に返す人間の言葉は1つだけである。
「ゆっくり諦めてね!」
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