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  • ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
  • anko4083 灰色の正義(後編)

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko4083 灰色の正義(後編)

最終更新:2012年03月08日 03:37

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『灰色の正義(後編)』 49KB
灰色の正義(前編)の続きです


~灰色の正義(前編)の続き~


加工所に戻るころには、まりさは機嫌を取り戻していた。
ゲスに殺された群れのみんなには申し訳ないが、大好きなれいむと一緒に過ごせるのは幸せだ、
という想いがまりさの頭の中を支配していた。

「ほら、あいたぞ」
「ここがまりさのおうちなんだぜ」
「ゆゆ!!なんだかここはとてもゆっくりできそうなおうちだよ!!れいむ、ここでまりさといっしょにゆっくりすることにするよ!!」
「そういってもらえるとうれしいんだぜ」
「そういえばまりさも3ヶ月前この部屋にやってきて、れいむ君と同じような反応をしてたよな」
「ゆん。なつかしいおもいでなんだぜ」
「ねえねえまりさ」
「ゆっ」

新しくれいむのお飾りにつけられた、鮮やかな虹色のバッジがまりさの目に入り、まりさは一瞬ドキリとした。

「れいむどうしたんだぜ?」
「れいむ、ここでおうちせんげんしてもいいの?」
「ゆゆ、もちろんだぜ」
「ゆわーーい、それじゃあいくよ。ここはれいむのおうちだよ・・・・・・ゆゆっ!!ここはれいむのおうち!!れいむのおうち!!」

れいむのおうちという言葉を聞いて、まりさはようやく、れいむとけっこんしたという実感を抱いた。
次にまりさは結婚祝いという言葉を連想し、その場でくるりと後ろを振り返った。

「それじゃあおにいさん、れいむといっしょにおいわいをさせてほしいんだぜ!!」
「ああ昼ご飯ね。ちょっと待っててくれ」
「ゆゆ!!なるべくはやくしてね、れいむはもうおなかぺーこぺーこだよ」

れいむはご飯という言葉に反応し、体を縦にのーびのーびさせて物欲しげに男を見つめた。
まりさはというと、ちゃっかりれいむの横に並び、男からの結婚祝いを期待した。

「はいはい。それじゃあ容器は2つ用意したから、それぞれ自分の容器に入ったフードを食べてくれ」
「ゆゆ!!」
「ゆっ」

2匹の前に差し出されたのはいつも通りのゆっくりフードだった。まりさは内心がっかりした。
まりさはゆっくりフードを毎日3食たべさせてもらっていたが、あまあまや野菜などは食べさせてもらったことがない。
特別なことがあれば食べさせてもらえるかもしれないと期待していたが、今回も結局あまあまは出てこなかった。
しかしまりさは嬉しそうなれいむの横顔を見て、それだけで満たされた気持ちになった。

「ゆっくりたべるよ!!むーしゃむーしゃ、し、しあわせーーー」
「れいむがしあわせそうで、まりさもなんだかしあわせーなんだぜ!!」
「むーしゃむーしゃ、むーしゃむーしゃ・・・ゆゆっ、もうごはんがなくなったよ。れいむ、おかわりがほしいよ」
「れいむはしっかりたべるからとてもゆっくりしてるんだぜ!!おにいさん、れいむがおかわりっていってるんだぜ!!」

ゆっくりフードの食べカスを頬につけたままおかわりを要求するれいむ、その様子を見てうれしそうな顔をするまりさ、
2匹は当たり前におかわりの要求が通るものだと考えていた。しかし男の反応は、2匹の期待していたものとは違っていた。

「おかわりなんてないよ、今日の昼ごはんはそれだけだ。次は夕ご飯だからそれまで我慢してくれ」
「ゆっ!?ゆうう・・・」
「ゆゆっ、おにいさん、れいむはえっとうをおえてすぐだからまだおなかがすいてるんだぜ!!だからもうすこし、れいむにごはんをたべさせてあげてほしいんだぜ!!」
「そう言われても、体調管理も研究の一環だからこればかりはどうにもならないよ。夕方まで昼寝するなりして我慢してくれ」
「やだやだれいむおながずいだぁああああああ」

期待していたフードのおかわりがもらえなかったので、れいむはその場に寝転がり、体をじたばたとさせて駄々をこね始めた。
まりさはけっこんしたばかりの愛するれいむが、目の前で惨めな思いをしていることに憤りを感じ、
結婚祝いどころかおかわりのフードさえくれない男を、少し軽蔑したような目で見た。

「おにいさんはれいむにたいしてなんだかつめたいんだぜ。ゆんしょ、れいむ、まりさのぶんをたべたらいいんだぜ!!」
「ゆゆ!ありがとうまりさ!!」
「どういたしまして、なんだぜ」
「まりさ、それはあまり褒められた行為ではないぞ。私の研究にとって大事なのはまりさであって、れいむ君ははっきり言ってただの付属品だ。
 だかられいむ君のお腹が一杯にならなくても別にどうってことないけど、まりさが空腹で体を壊すのは私にとっても損害なんだ」
「だったら、れいむにごはんをもうすこしたべさせてあげたらいいんだぜ」
「だからそれはできないってさっきも言ったろ、全く。とにかく次からご飯を分ける行為は禁止だ。それが守れないようなら、れいむ君には元の山に帰ってもらうことにする。いいな?」

少々喧嘩腰のまりさだったが、今までの男の行動を見てきた経験から、
言ったことは本当に実行する性格だと知っているので れいむを山へ返すという脅しには屈服せざるを得なかった。

「それはだめなんだぜ。ざんねんだけどれいむ、これからはきめられたごはんだけでがまんしてほしいんだぜ」
「ゆう・・・」

2匹は本当に残念そうな顔をしたが、男は分かってもらえればいいと言うと、
それでも車での長旅は疲れただろうから今日はゆっくりするといい、と告げて、
この日は夕方に餌を与えるだけ与えて、後はそれ以上2匹に干渉することはしなかった。

「ねぇ、まりさ・・・」
「ゆゆ!?れいむ・・・」
「あのにんげんさんもこないことだし、れいむなんだか・・・」
「まりさもなんだぜ」
「まりさ・・・」
「れいむ・・・」
「ゆううううう」
「「「すっきりーーーー!!!」」」

翌日、れいむの頭には4つの実ゆっくりがついた茎が生えていた。
自分に子供ができたことを知り、感極まったまりさはれいむの周りを何度も何度も跳ね回った。

「ねんがんのおちびちゃんなんだぜ!!まりさ、だいかんげきなんだぜ!!」
「ゆふふ、まりさはおおげさだね。でもれいむもおちびちゃんができてとってもゆっくりできるよ!!れいむのおちびちゃんたち、ゆっくりしていってね!!」

そこへちょうど眠そうな顔をした男がやってきた。
髪はボサボサで目元にクマが見られ、昨日と同じ服によれよれの白衣という姿をしている。
研究成果の発表準備と別の研究が忙しくて、昨日はあまり眠っていないらしい。

「おはようまりさ、ってもう子供ができたのか!?」
「そうなんだぜ、まりさだってだてにゆっくりじゃないんだぜ!!」
「ゆふふ、もうまりさったら」
「のろけ話の最中に悪いんだが、今日はれいむ君にも研究のお手伝いをしてもらいたいんだ。ちょっといいかな?」

ぐいぐいとれいむのほうへ近寄っていく男の横で、まりさは小刻みに飛び跳ねてちょっと待ったとアピールをした。

「でもおにいさん、れいむのあたまにはおちびちゃんがいるんだぜ。げんきなおちびちゃんをうむために、れいむにはゆっくりしててほしいんだぜ」
「研究と言ってもまあ、簡単な質問を30分ほどするだけだから別に大丈夫じゃないかな?」
「でもれいむにはけんきゅうより、もっとほかにゆっくりできることをしててほしいんだぜ」
「なら、ゆっくりしながら答えてもらってもかまわないよ。幸いこの部屋は暖かいし、子供を傷つけないよう柔らかい毛布に包まっててもいいし。
 ゆっくりしててもいいから、とにかく質問に答えてくれさえすればいいんだ」
「でも、でもっ・・・」

男がれいむに対して質問をすることに、まりさは強い抵抗を感じていた。
男が初対面のれいむを質問攻めにして、れいむを困らせてしまったことが印象に残っているからだ。
男とまりさが1対1でもめているところへれいむも参戦する。

「れいむもまりさのいけんにさんせいだよ!!ゆっくりしたおちびちゃんをうむために、れいむはゆっくりしたいよ!!」
「そういうことなんだぜ。だからおにいさんがけんきゅうするなら、まりさだけべつのおへやでおてつだいするんだぜ」
「そうかいそうかい、まりさとれいむ君が揃ってそう言うんなら仕方ないね。
 それじゃあれいむ君への質問は、子供が生まれた後にちゃんとさせてもらうよ。さて今日の朝食は……と」

少し投げやりな感じで2匹の朝食を用意する男の後ろから、追い討ちをかけるようにまりさが言葉を続ける。

「それとれいむはげんきなおちびちゃんをうむために、もっとごはんをたべてゆっくりしないといけないんだぜ。だから・・・」
「はいはい、そういう話なら仕方ないな。れいむ君のご飯をいつもより多めにしておくよ」
「おにいさんありがとうなんだぜ!!」
「・・・そんなのあたりまえだよ」
「ゆゆ?れいむ、いまなにかいったんだぜ?」
「なにもいってないよ!!それより、れいむのおちびちゃんたちとてもゆっくりしてるね!!れいむなんだかとってもゆっくりできるよ!!」
「ゆゆーん、おちびちゃんはなんどみてもゆっくりできるんだぜ!!」

嬉しそうに話す2匹のゆっくりを眺めながら、男は机に頬杖をついて朝食のジャムパンをむさむさと退屈そうに頬ばった。

「子供ができるってのはそんなに嬉しいものなのかねぇ。独身者にはさっぱり分からないな」

子供ができて大喜びする2匹とは違い、男にとってその日は結局、
あまり面白くもない資料整理と、ゆっくりに3度の餌を与えてトイレの砂を変えてやるだけのつまらない1日となった。
それから数日後、れいむの頭に実っていた2匹のれいむと2匹のまりさ、計4匹の実ゆっくりは、無事赤ゆっくりとして誕生した。

「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」」
「ゆゆ!おちびちゃんたちゆっくりしていってね!!」
「「「ゆっくちーー!!」」」
「おちびちゃんはとってもゆっくりしてるんだぜ!!」
「ふう、発表も終わったことだし、私も今日から少しゆっくりできそうだな。
 さて無事子供も生まれたようだね。それじゃあれいむ君、いくつか質問していくからそのまま自然体で答えてくれ」

男は待ってましたと言わんばかりにれいむに近づいていき、メモ用紙を片手に質問を始めようとする。
しかしれいむは一瞬きょとんとした顔をすると、生まれたばかりの赤ゆっくりたちに顔を向けたまま、迷惑そうに横目で男をちらりと見た。

「ゆゆ、なにいってるの?いまれいむがおちびちゃんからめをはなしたら、おちびちゃんのせわができなくなるでしょ?」
「なーにその間、子供はまりさが面倒見るから気にしなくていいだろ。それじゃあ一つ目の質問、れいむ君は……」
「れいむはおちびちゃんのおかおがみたいんだよ!!ぶさいくなにんげんのかおなんてみたくないよ!!!!」

れいむの怒鳴り声が響き渡り、歓喜の声で賑やかだった6畳の部屋は一瞬で静かになった。
満面の笑みを浮かべていた赤ゆっくりたちは陰鬱そうな顔をし、やがて悲しそうな顔で目に涙を浮かべ始めた。
れいむの言葉が男の機嫌を損ねていないかとまりさは気になり、そーっと男の顔を見てみた。
男の顔は、怒ってはいなかった。しかし男は笑った顔もしていない。その顔は全くの無表情だった。
男の無表情な顔がまりさにはとても不気味に思えた。
まりさは男が本気で怒ったところを今まで一度も見たことがないから、男が今怒っているかどうか判断できなかった。
嫌な場の空気を元に戻そうと、まりさはれいむに近寄って諭すように話しかける。

「れいむ、おにいさんにむかってそんなことはいっちゃいけないんだぜ」
「まりさ・・・?」
「その通り。言うことを聞かないゆっくりには、加工所ならではの罰を与えないといけないなぁ」
「ゆゆ!?」
「おにいさん!?」
「と言いたいところだが、生まれたばかりの子供に関してナーバスになるれいむ君の気持ちも分からないでもない。
 だから、私に悪口を言ったことを謝ってくれさえすれば、れいむ君のことはお咎め無しで許してあげるよ」
「ゆ・・・」
「おきゃーしゃんどうしちゃにょ?おきゃーしゃんにゃにかわりゅいことしちゃにょ?」
「れいむ、おにいさんにごめんなさいってあやまるんだぜ」
「ゆっ、まりさ・・・・・・ごめん・・なさい・・・・・」

まりさの必死の説得によって、れいむはしぶしぶ謝った。
それでもまりさはまだ安心していなかった。
男が今までずっと、れいむに対して冷たい接し方をしていたから、
今回もまた冷たくされるんじゃないかと心配していた。

「ほら、れいむはあやまったんだぜ。だかられいむをゆるしてあげてほしいんだぜ」
「そうだな。私の方も少し強引過ぎたようだね、その点は悪かったよ」
「ゆゆ、これでなかなおりだぜ」

まりさの予想は良い方向にはずれた。
男はれいむのことが嫌いというわけでもないようだった。

「にゃかにゃおり、おきゃーしゃんにゃかにゃおり」
「でも、おちびちゃんにかっこわるいところみせちゃったね」
「そんなことないんだぜ。おちびちゃんたちはきっと、れいむがあやまったのはりっぱなことだってちゃんとりかいしてるんだぜ」
「おきゃーしゃんりっぴゃだよ!!」
「ゆゆっ、そうだね。おちびちゃんたち、おかーさんはりっぱなゆっくりだよ!!」
「おきゃーしゃんりっぴゃ!!おきゃーしゃんりっぴゃ!!」

赤ゆっくりたちは嬉しそうな顔をし、覚えたての言葉を意味も分からず反復した。
その様子を見て男は何か思い出したのか、急に白衣のポケットをガサガサと探り始めた。

「そうだうっかり忘れてた。子供が生まれたということは、子供も研究用ゆっくりとして扱わなければならないんだ。
 だから虹色バッジの変わりに、とりあえずこの簡易シールを子供たちのお飾りに貼らせてもらうよ」
「ゆゆ?」
「にゃんだかおもしりょしょうだにぇ」

まりさは自分の子供たちが、自分と同じバッジ有りの研究用ゆっくりになれることに喜びを感じた。
多くのゆっくりが無情にも殺されていく加工所で、バッジを持った研究用ゆっくりになれることは、加工所の中では現時点で最も光栄なことだった。

「おちびちゃんたちも、これでりっぱなけんきゅうようゆっくりになれるんだぜ!!」
「ゆゆ!まりちゃりっぴゃになれりゅんだじぇ!!だじぇだじぇ!!」
「ゆわーい、りっぴゃ!!りっぴゃ!!」
「さて、このシールを子供たちの……」
「うすぎたないてでれいむのおちびちゃんにさわるなあああああああ!!!」

れいむの怒号が再び部屋に響き渡った。

「ゆぴぃっ」
「ゆぅぅううううおきゃーしゃんこわいよぅ」
「だいじょうぶなんだぜれいむ、おにいさんはおちびちゃんのあたまにしーるをはるだけなんだぜ」
「そうだ。この通りシールを張るだけだから、はい、もう終わり。子供に危害を加えるつもりはないから心配しないでくれ」
「・・・がせ」
「ん、何だい?」
「れいむのおちびちゃんのあたまにつけたものをとっととはがせっていってるんだよ!!!!みみのきこえもわるいこのうすらくそじじいがぁああああああ!!!!!!」

和やかになりかけていた場が再び修羅場に逆戻りしてしまった。
目元の涙が乾きかけていた赤ゆっくりたちは、せきを切らしたようにうわんうわんと力強く泣き始める。
今まで比較的穏便だった男も、さすがに怒って実力行使に出るのではないかとまりさは考え、
まりさは全力でれいむをかばう態勢を取ることにした。
案の定、男はれいむに近づいていき、れいむの髪の毛とお飾りをむんずと鷲づかみにしてしまった。

「れいむ君にはちょっとこっちに来てもらおう」
「ゆ、おそらをゆぎっ、いじゃいいいいいはなせええええええええ」
「おにいさん、れいむがいやがってるんだぜ!!れいむをはなしてあげるんだぜ!!」
「れいむ君にどうしても質問したいことがあるんでね、こればかりはどうしても譲れないよ」
「やべろ゛ぉぉおおおはなぜぇええええええ」
「おにいさんやめるんだぜ!!やめないとまりさほんきでおこるんだぜ!!」

まりさはすかさず男の足元へ寄っていき、これでもかと言わんばかりに頬をぷくーっと膨らませた。
男はれいむを掴んだまま視線を足元へやり、必死に頬を膨らませるまりさの姿を確認すると、顔の表情を崩すことなくまりさに告げる。

「残念ながらまりさ、今回は私も本気だ。もしれいむ君に質問させてもらえないのなら、
 私にとってれいむ君は研究の邪魔をするただのゆっくりということで、れいむ君の研究用バッジを外させてもらう。
 この加工所ではバッジのないゆっくりは、まともな生活が送れないどころか、問答無用で殺されてしまうことも多々あるんだが、
 さて、ただれいむ君に簡単な質問をさせてもらうのと、れいむ君のバッジを外してしまうのとどっちがいい?」
「ゆっ・・・・・・」

まりさは言いたいことを押し殺して必死に黙った。れいむに質問を受けてもらうだけでこの場が丸く収まるのならと、まりさはそれ以上口を出さないことにした。
しかしそんな事情を理解できない赤ゆっくりたちは、自分たちの親を攻める男を敵だと感知し、必死に自分たちの親をかばおうとする。

「おきゃーしゃんをいじめにゃいで!!」
「おきゃーしゃんはりっぴゃなゆっくちだよ!!」
「大丈夫だよ、れいむお母さんは少し取り乱してるだけだから心配しなくていいよ」

男は赤ゆっくりに対しては優しかった。
無闇に悪い印象を与えて赤ゆっくりたちから嫌われてしまっては、後々の研究で困るからだ。
男が赤ゆっくりたちの頭を小指で撫でてやると、赤ゆっくりたちは男のことをゆっくりできる存在だと感じ、
今度はゆっくりしていない母親れいむのほうへ意識を向けた。

「おきゃーしゃん、おきゃーしゃん」
「おきゃーしゃんだいじょうぶ?」
「れいむのかわいいおちびちゃんにてをだすなぁあああああああ!!!」
「ああ、これはどうもパニックになってるようだ。とにかく落ち着かせてくるから、みんなはここでゆっくりしててくれ」

そう言うと男はれいむを掴んだまま部屋から出て行ってしまった。
残された赤ゆっくりたちは心配そうにしていたが、まりさは親として赤ゆっくりたちをあやし続けた。
40分ほどすると男が帰ってきた。

「おきゃーしゃんだいじょうぶにゃにょ?」
「れいむお母さんは大丈夫、今ちょうど隣の部屋でゆっくりしてるところだよ。それよりれいむお母さんはみんなの元気な顔が見たいって言ってたから、
 心配しないでみんな元気な顔をしてね。ああそうだ、まだ子供たちは生まれてから何も口にしてなかったんだね。
 みんな、ここにおいしそうな食べ物があるから集まっておいで」
「ゆゆ!!ゆっくちりきゃいしちゃよ!!」

4匹の赤ゆっくりたちは男の周りにわらわらと集まり、与えられた赤ゆっくり用フードを元気よく食べ始めた。
まりさは男の目を見て、れいむは確かに無事だということを感じ取った。
さらに男が何かを言いたそうだったので、どうしたのかと聞いてみたが、別になんでもない、約束通り簡単な質問をしただけだと男は答えた。
男は確かに何かを言いたそうにしていたが 男の機嫌を損ねたくないのでまりさはそれ以上追求しないことにした。

翌日には何事もなかったかのようにれいむが部屋に戻され、それからあっという間に半月が経過した。
生まれたての赤ゆっくりはみるみる大きくなって子ゆっくりにまで成長し、
一家の餌の消費量も、まりさ単独の時と比べると4倍にまで増えていた。
ところが、まりさ一家の生活もだいぶ落ち着いてきたある日のこと、部屋の中で重大な事件が発生した。
朝、男が部屋に入ると、普段は冷静でおとなしいまりさが、しきりに部屋の中をぴょんぴょんと跳ね回っていた。

「おちびちゃんどこなんだぜ?ちかくにいたらげんきなおへんじしてほしいんだぜ!!」
「おはようまりさ」
「ゆゆ、おはようなんだぜ。それよりおにいさん、たいへんなんだぜ」
「どうした?」
「まりさのおちびちゃんがふたりいないんだぜ。きのうまではたしかにいたのに、きがついたらおぼうしがおちてて、おへやのなかのどこをさがしてもみあたらないんだぜ」

まりさの言う通り部屋の中にはれいむとまりさ、そして子れいむ2匹がいるだけで、小さなとんがり帽子の持ち主である子まりさ2匹がどこにもいない。

「おちびちゃんがいないことをれいむにきいても、れいむはしらないっていうんだぜ。おにいさんはなにかしってるのぜ?」
「いや。昨日の夕べこの扉に鍵をかけてからは誰も出入りしてないから、子供は間違いなくこの部屋の中にいるはずだ。テレビ台の裏は調べてみたか?」
「さがしたけどいなかったんだぜ。どこにもおちびちゃんがいないなんてぜったいにおかしいんだぜ」

そういうとまりさは寝床として使っている小屋の中や、部屋の四隅など至る所を何度も何度も確認してまわった。
一方のれいむはその間、子れいむたちと一緒に部屋の真ん中で歌をうたっていた。

「それじゃあおちびちゃんたちいっしょに!!ゆっゆーゆゆー♪」
「「「ゆっゆーゆーゆー」」」
「ちがうよ、そこはゆっゆーゆゆー♪だよ!!」

れいむの前をまりさが何度か横切っても、れいむは言葉をかけようとしない。
それどころか、まりさが近づくと何故かソッポを向くような素振りさえ見せた。
不審なれいむの様子が気になり、男はれいむの方へと近づいていった。

「れいむ君、ちょっとこっちにきてもらおうか」
「ゆっ、おうたのれっすんのじゃましないでね!!ゆっ、れいむおそらをとんでるみたい!!」
「すぐに戻るからみんなそこで待っててくれ。えっとなになに、れいむお母さんは上手なお歌が聞きたいから、みんな頑張ってお歌の練習をしててほしいって」
「ゆゆ!!れいみゅがんばっちぇおうたじょうじゅにうちゃうよ!!ゆっゆーゆー」

まりさよりもどっぷりとした体型のれいむを、男は軽くひょいと持ち上げ、そのまま部屋の外へと連れて行った。
まりさはその様子を訝しげに見ていたが、すぐに子まりさの捜索に戻った。
2匹の子れいむは相変わらず、部屋の真ん中でたどたどしい歌をうたっている。
いなくなった2匹の子まりさのことなど全然気にならない様子だ。
まりさはそんな子れいむたちの様子を見て、行方不明の子供たちはもう二度と帰ってこないかもしれない、という変な予感がして気味が悪くなってしまった。
それから10分後、れいむを連れて行った男が単独で部屋に戻ってきた。
前にも同じようなことがあったかなとまりさはデジャブを感じたが、とりあえず男に話を聞いてみることにした。

「おにいさんいったいどうしたんだぜ?」
「さてと、これからまりさには残念なことを伝えなければならない。落ち着いて聞いてくれ」
「ゆっ・・・」

まりさは冷静さを装おうとしたが、男の妙な言い回しが気になり、落ち着くことができなかった。
子れいむたちは相変わらず歌をうたうことに夢中で、男が帰ってきたことに気がついていない。

「先ほどれいむ君の口に手を突っ込んで、お腹の内容物を取り出してみたんだ。
 というのも少し心当たりがあってね。そしたら、そこから嫌なものが出てきたよ」
「いやなものって・・・ゆっ、それよりおにいさんれいむにひどいことを」
「ひどいのはれいむ君のほうだ。だってれいむ君のお腹の中から、子供たちの目や髪の残骸が出てきたんだからね」
「ゆ・・・!?どぼぢで・・・・」
「理由はどうあれ、れいむ君は自分の子供を食べてしまったようだ。
 ついつい食べてしまったのか、それとも間違って食べてしまったのか、それはれいむ君に追求してみないと分からない。
 それと前々から思ってはいたんだが、あのれいむ君はどうも、まりさの毛嫌いしているゲスゆっくりのようだ」

まりさはこの瞬間、今までのゆん生の中で一番ゆっくりできない気分を体験してしまった。
れいむが自分たちの子供を食べてしまったと知らされ、
さらに自分が最も好きだと考える「れいむ」という言葉と、最も嫌いだと考える「ゲス」という言葉がイコールで結ばれようとしていたからだ。

「ゆ!?そ、それはなにかのまちがいなんだぜ!!もっとくわしくしらべてほしいんだぜ!!」
「以前おこなったれいむ君の性格診断の結果が出てるんだが、
 それによると、れいむ君は隠れゲスだということが分かったんだ。それとさらに残念なことを言うと……」
「ゆゆっ」
「まりさがリーダーを務めていた、あの山の群れのゆっくりたちが全滅したのは、実はれいむ君の仕業なんだ」
「まさか・・・まさかれいむにかぎってそんなことするはずないんだぜ!!」
「まりさがそのことを信じないのも無理はない。そこで、これから隣の部屋である実験をしようと思うんだ。
 それを見てもらえれば、きっとまりさも納得してくれるだろう」

れいむが実はゲスで、群れを壊滅させていて、自分の子供を食べたなんてことは、まりさは絶対に信じたくなかった。
しかしまりさの知っている限り、男が今までに根拠の無いデタラメを言ったことは一度もなかった。
まりさは渋々男についていくことにしたが、その足取りは底なし沼にはまってしまったように重い。

「そうそう、れいむ君に会う前に少しその前段階の話をしておこう。まりさ、このお飾りに見覚えがないかな?」

隣の部屋に入る手前の廊下で、男はある1つの帽子をまりさに見せた。
まりさには確かにその帽子に見覚えがあった。

「ゆゆ!それはぱちゅりーのおかざりなんだぜ!!でもどうしておにいさんがそれをもってるんだぜ?」
「あれからもう一度あの山に行って、群れが壊滅した後の状況を詳しく調べさせてもらったんだ。
 巣穴の中から発見できたお飾りの数をかぞえたところ、あの場所にいたゆっくりは
 まりさとれいむ君を除いて全部で18匹、私の推理にかかればそれぞれのゆっくりの特徴まで分かるよ。
 たとえばこのぱちゅりー君は結構用心深かったんだね。他のゆっくりたちと比べても、特に発見しにくい場所に巣穴があったよ」
「ゆゆっ、どうしてそれを!?」
「伊達に行動心理のスペシャリストをやってるわけじゃないよ。まあ本当のこと言うと、この程度なら誰にでも分かるんだけどね。
 次に行こう。これはありす君のおかざりだ。この子は几帳面でお洒落な子だったようだね」
「ゆゆっ、それはありすのおかざりだぜ!!おにいさん、どうしてありすがおしゃれだったってしってるんだぜ?」
「なに、この子の巣穴の壁には小さな丸い石が等間隔で埋められていたんだ。そこから判断するとそういうことになる。
 それから、ありす君の隣の巣穴に住んでいたちぇん君は魚が大好物だったようだね。巣穴の中にたくさんの魚の骨が保管されていたよ。
 それから隣のみょん君、尖った小枝の武器が枕元に置かれていたことから、襲撃に対応できないまま殺されてしまったようだね。
 よっぽどぐっすり眠っていたか、もしくはよっぽどの不意打ちをくらったか、もしくは……」
「みょんはけんのたつゆんだったんだぜ。ふつうにたたかったらみょんにかてるゆっくりなんていないんだぜ。れいむはもちろんみょんにはかてないんだぜ」
「だろうね。それから、殺されたゆっくりの中にはまだ小さな子供もいたよ。その子たちは越冬中に生まれたんだろうね。
 4つの小さなお飾りが巣の奥のほうに、2つの大きなお飾りがその手前のほうに落ちていたよ。
 2匹の両親が先に殺された後、4匹の子供たちは巣の奥へ追い詰められて殺されたんだろう」
「それはおとなりのまりさありすふさいなんだぜ。ふたりともなかのいいゆっくりだったんだぜ」

男は順々に回収したゆっくりのお飾りをまりさに見せては、そのゆっくりの特徴を見事言い当てていった。

「今まで見てきた状況をまとめると、現場はほとんど荒らされておらず、逆に豊富に蓄えられていたという餌だけが綺麗さっぱり無くなってたことから、
 群れのゆっくりたちを襲った理由は私怨や妬みといったものではなく、単純に食べ物が欲しかっただけのようだね。
 さて最後にこのお飾り、これが18匹目のゆっくりのものだ。まりさはこのお飾りに見覚えはないかい?」
「ゆゆ?そのれいむのおかざりにはみおぼえがないんだぜ」
「そうか。しかしそれにしても、この謎の18匹目のゆっくりれいむのお飾りは少し妙なんだ」
「ゆゆ?」
「その他17個のお飾りは全部、何かに押し潰されたような跡があるんだけど、この18個目のお飾りだけそんな形跡が見当たらないんだ」
「たしかにみょうなんだぜ」
「それじゃあ今度はこのお飾りの匂いを嗅いでみてくれないか?」
「ゆゆ、あんまりきのりしないけどしかたないんだぜ。くんくん、ゆっ?このおかざりはくさくないんだぜ」
「そうか。それじゃあこっちは?」
「くんくん、ゆっ、ゆげえええええ、ゆげえええええええええ」

まりさは堪らず、体内の餡子と昨日の消化しきれていないゆっくりフードを吐いてしまった。

「これ以上は酷だからやめておこう。このぱちゅりー君のお飾りはとても臭いんだよね」
「ゆふっ、しんだゆっくりのおかざりには、ゆっぐ、ししゅうがこびりついてとってもくさいんだぜ」
「私には匂わないけど、どうやらそのようだね。恐らく他のお飾りにも死臭がこびりついてるだろうけど、
 どういう訳かこの持ち主不明のお飾りだけは死臭がしないんだ。ということは、つまり」
「そのおかざりの、ゆっぐ、ゆっくりだけころされてないってことだぜ」
「十中八九その通り。だが一応、お飾りが頭から外された後に殺された、という可能性も否定できない。
 今日れいむ君に食べられてしまった、2匹の子まりさのお飾りからは死臭がしなかったみたいだから、どうやらそういうこともあるようだ」
「ゆっ、おちびちゃん・・・」

まりさは、れいむが子供たちを食べてしまったことを半ば信じていなかった。残された子供たちのお飾りから死臭がしなかったからだ。
しかし男の話が正しければ、子供たちのお飾りから死臭がしないというのは、子供たちが生きてる証拠にはならない。
まりさは、2匹の子供たちのことはもう諦めることにした。

「しかしこの18個目のお飾りに限って言うと、そんな可能性の話は別にどうでもいいことなんだ。
 というのもこのお飾り、私の推理と消去法を合わせて考えたところ、生き残ったれいむ君の巣穴から発見されたものなんだ」
「ゆゆっ、れいむのおうち??」
「そう、れいむ君の巣穴から発見された。ということは、もちろんれいむ君はこのお飾りについて何か知ってるはずだ。今からそれをれいむ君に聞きに行こう」

男は隣の部屋の扉を開けて中へまりさを誘導した。部屋の中には涙目をしたれいむがいた。
男の姿を確認するとれいむはムッとした表情になり、今にも飛び掛らんとする体勢をとったが、男は先手をとって話を始める。

「さてれいむ君、これが何だか分かるかな?」
「ゆゆ!?そ、それは・・・ゆ、れいむにはさっぱりなんのことだかわからないよ」
「ゆっ、でもこのおかざりはれいむのおうちから・・・」

まりさを制して男は続ける。

「そうか分からないか。ということは、別にこれはれいむ君にとって大事なものじゃないんだね」
「そ、そうだよ。そんなうすぎたないおかざりはめざわりだから、そのままとっととやまへすててきてね!!」
「だそうだ。それじゃあまりさ、これからおもしろい実験を始めよう」
「ゆゆっ、いったいなにがはじまるんだぜ?」
「この持ち主不明のお飾りを、このはさみでちょきんっと」
「や、やべろぉおおおおおおお」
「薄汚い目障りなお飾りははさみでちょきんっと」
「れいむのだいじなおかざりさんがぁぁぁあああああああ」
「ゆゆ!?でもれいむのおかざりはちゃんとあたまについてるんだぜ」
「これで最後っと。これでこのお飾りの持ち主は、もう二度と自分のお飾りをかぶることができないだろう」
「よくも、よくもれいむのだいじなおかざりさんをぉぉおおおおお!!!!」
「れいむ、いったいどういうことなんだぜ??れいむのおかざりはれいむのあたまについてるんだぜ」
「化けの皮がついに剥がれたようだな。自分のお飾りがはさみで細切れにされる気分はどうだい?偽れいむ君」
「ゆ!?にせれいむ??」
「ゆあっ、どぼぢでぞれを!?」

偽れいむという言葉を聞いてれいむとまりさはビックリし、思わずその場で小さくぴょんと跳ねた。
男は相変わらず落ち着いた様子で、切り刻んだお飾りをゴミ箱へ詰め込み、腕を組みながら部屋の壁にもたれかかった。

「そう、ここにいるれいむ君は偽者、ゲスれいむがもともとのれいむ君からお飾りを奪って、それをかぶって変装してたに過ぎないんだ。
 ゆっくりは頭のお飾りで個体を識別するらしいから、まりさはそのせいで今まで騙されてたんだろうね」
「ゆっ、げすらしいひきょうなやりかたなんだぜ。ゆゆっ、でもそうなると、ほんとうのれいむは・・・」
「ああ、残念ながらもう……」

まりさは雷が直撃したような衝撃を受けた。
れいむが子まりさを食べてしまった、と告げられた時にも強い衝撃を受けたが、
それでもれいむが生きてさえいれば、ゲス要素を改善させる余地がきっとあるだろうとまりさは考えていた。
しかし、死んでしまっていてはそれも叶わない。
まりさが大好きだったれいむは、もうこの世にはいない。

「そ、そんな・・・そんな、それはあんまりなんだぜ、れ、れいむが・・・れいむが・・・れいむがぁああああああああああ」
「ゆへっ・・・ゆへへ、ころしたゆっくりのあんこはあまあまでとってもおいしかったよ。ご・ち・そ・う・さ・ま」
「このくそげすやろうがぁぁぁぁあああああああああ」

ヘラヘラと笑うれいむに向かって、まりさは躊躇することなく突進していく。
それかられいむの手前で大きく飛び跳ねたと思った次の瞬間、まりさは跳ね飛ばされてそのまま2、3度後ろにでんぐり返ってしまった。

「ゆっ・・・!?」
「ゆっ??」

ビックリしたのはまりさだけではなかった。
その場にいたれいむも目を丸くしていた。

「そうなるだろうと思って、れいむ君を透明な箱の中に入れておいたんだ」
「ゆっぐ、おにいさん、そこのげすはまりさがころしてやるんだぜ!!」
「まりさは前に言ってたよな?まりさが自分の手でゲスを殺した後、嫌な気持ちになったと。
 だから今まりさがここにいるゲスれいむを殺してしまったら、前と同じように嫌な気持ちになると思うんだ」
「ゆっ・・・・でも、それでも」
「まりさはとりあえずそこでおとなしくしていてくれ。さてれいむ君、君が偽者だというのは既にばれてるから、もう猫を被る必要はないよ。
 それと私の質問に正直に答えてくれたら、れいむ君には特別おいしいあまあまをプレゼントするよ」
「ゆゆっ、あまあまさん!!」

あまあまをもらえると聞いて、れいむの表情がぱーっと明るくなった。

「さて1つ目の質問だ。君が本物のれいむ君に成り済まして、あの山の群れのゆっくりたちを殺したのだと私は考えているんだが、本当の所どうなんだ?」

れいむはあまあまを得るため、自分がやってきたことを正直に語った。
れいむ(偽)は冬の寒い時期、自分の巣に蓄えておいた食糧が枯渇してしまったので、食べるものを求めて旅を始めた。 
やがてすぐ例の山に辿りつき、そこで何かを探しているゆっくりをたまたま発見した。
話を聞いたところ、急にいなくなったまりさを探しているとのこと。このゆっくりが、まりさがプロポーズする予定だった本物のれいむのようだ。
そこでれいむ(偽)は、あっちのほうでまりさを見かけたと嘘をつき、少し休んだら一緒に探してあげるからと、れいむの巣穴にちゃっかり入れてもらうことに成功する。
そこでお飾りに死臭がつかないよう、お飾りを奪った後にれいむを殺し、れいむ(偽)は奪ったお飾りをつけてれいむに変装した。
後は男の予想通りの展開で、群れのゆっくりたちを騙し、殺し、食糧を奪い、
食欲に身を任せた結果、気がついたときには群れのゆっくりは全滅していた、とのことだった。

「げすめ、ぜったいにゆるさ・・・むぐっ」
「今質問をしているのは私だ、少しまりさは黙っててくれ。ちなみに群れのみんなを殺ったのは君単独でかい?それとも他に仲間がいたのかな?」
「れいむはずっといっぴきおおかみだから、なかまなんていないよ」
「そうか、次の質問だ。群れのゆっくりたちを殺した後、みんなの体をどうした?」

れいむは引き続き、馬鹿正直に男の質問に答えていく。

「れいむがひとりのこらずたべてやったよ。ゆへっ、ゆへへ、ゆっくりはたべたらとってもあまあまでおいしいよ。ゆへへへへ」
「その頃から、もしくはそれ以前かられいむ君は共食いが常習化してたんだな。それじゃあ自分の子供を食べてしまうのも無理はないな」
「まりさのおちびちゃんはとってもやわらかくてさいこうのおあじだったよ!!
 けどれいむはね、れいむとおなじすがたをしたおちびちゃんをたべたりはしないよ。
 まりさのすがたをしたおちびちゃんだからむーしゃむーしゃしたんだよ」
「なるほどなるほど。れいむ君はもう典型的なゲスってやつだね、それも重度の。さて、れいむ君がゲスであろうとなかろうと、約束は約束だ。このあまあまを食べるといい」
「ゆへへ、れいむにくっしたくそにんげんはこれでれいむのどれいだね。それじゃあそのあまあまをもらっておいてあげるよ」
「ああ、それと最後に一応聞いておきたいんだが、れいむ君は自分がやったことについて何か間違ってたとは思わないかい?」

れいむはめんどくさそうに男のほうを見る。
男の顔は怒ってはいなかった。しかし笑ってもいない。その顔は全くの無表情だった。

「ゆっ?ひよわなゆっくりをころしていったいなにがわるいの?
 いきのこれなかったゆっくりはばかで、ゆっくりしてなかったからしんだだけだよ。くそにんげんにはそんなこともわからないの?」
「きさま・・・ぜったいに・・・ぜったいにゆるさ」
「ほう、ゲスなゆっくりは頭が悪いものだと思い込んでいたけど、案外れいむ君は賢いじゃないか。これは面白いデータがとれそうだ。
 れいむ君の言う通り、所詮この世は生き残ったものが正義。弱いものは、弱いから殺されるんだ。
 だから弱いものは、死にたくなければ死に物狂いで強くならなければならない。
 ……だだれいむ君は1つ、重大な勘違いをしているようだね」
「ゆ?」
「君には、自分という1つの軸しか見えていない。その点ここにいるまりさは君よりはるかに賢いよ。全体という軸が見えてるからね」
「なにいってるの?くそにんげんのいいなりになってるぐずまりさよりも、れいむのほうがずっとかしこいにきまってるでしょ?」
「ふふ、その答えはいずれ分かるさ。さてそろそろ始めようか、まりさがこのまま憤死してはいけないからね」

男は、今にも発狂しそうなまりさの頭をそっと撫でてやった。
撫でられたことでまりさは少し落ち着いたのか、男が手を離してもおとなしくその場にじっとしていた。

「これからが本番だ、まりさ。君の正義で、ここにいるゲスれいむに判決を下そうじゃないか。有罪か無罪か、自由に決定してくれ」
「ゆゆっ?れいむにくっしたくそにんげんやぐずまりさにいまさらなにができるの?」
「単なる力のぶつかり合いだと、まりさは体の大きい君に負けてしまうかもしれないね。
 でも今のまりさには、君のゆん生を自由に決定できる権限がある。今の君は、まりさの掌の上に乗せられた生卵のような存在だ。
 まりさが軽く掌を返せば、君は地に落ち、そのゆん生があっけなく終わってしまう。
 どんなに悔やみ嘆いても、割れてしまった卵はもう元には戻らない。
 さあ、まりさに再度問う。白か黒か、ここにいるゲスれいむの運命を決めてくれ」
「まりさは・・・・まりさは・・・・・・・・」

まりさは体をわなわなと震わせながら判決を下した。


部屋を出ると、男は申し訳なさそうにまりさに話しかけた。

「いやいや、さっきは不快な思いをさせて悪かったね。でもまさか、れいむ君があそこまでのゲスっぷりを見せるとは思わなかったよ」
「・・・おにいさん、もしかしてさいしょかられいむがにせものだってしってたのぜ?いや、おにいさんはきっとしってたんだぜ」
「……その通り。勘の鋭いまりさには嘘が通用しそうにないから、正直に話すよ。
 断定はできなかったけど、偽れいむ君を初めて見たときから何となく察しはついていたよ」
「それじゃあなんでおにいさんは、はじめからそのことをまりさにいってくれなかったんだぜ?」

まりさの言うことはもっともだった。
れいむが偽者だと事前に分かっていれば、まりさもゲスとけっこんするような真似はしなかっただろう。
しかし一方の男にも考えはあった。

「あの時点ではまだ確証が得られなかったからね。それに私があの山でれいむ君に色々と質問をしたとき、まりさは間に割って入って私を止めようとしたよね。
 そんな立場のまりさがその時、私の言葉をちゃんと信用してくれただろうか?多分、いやきっと信用してくれなかっただろうね」
「ゆ・・・」
「でもね、この件はまりさだけのせいとも言えないんだよ。実は偽れいむ君をここへ連れてくることに、私なりのメリットもあったんだ」
「ゆゆ?」
「プラスとマイナスを足して2で割ったらどうなるか、私はそのことがずっと気になっていたんだ」
「まさかおにいさん・・・」
「生活を共にすることで、善良なまりさが偽れいむ君のゲス要素を改善させられるかどうか、
 そして、君たちの間に生まれる子供がいったいどんなゆっくりに成長するのか、ただ私は調べたかったんだ」
「そんな・・・」

まりさは、研究用のゆっくりという自分の立場を十分に理解しているつもりだった。
そしてその上で、男とはしっかりとした信頼関係で結ばれているのだと考えていた。
しかし男の言葉を聞いて、実際は一方的に利用されていただけなんだと思い知らされてしまった。
一方の男は、先の言葉を半分冗談で言ったつもりだったのだが、しょんぼりとするまりさを見て、まずいことを言ってしまったと後悔した。

「ああ、まりさをフォローするつもりが、余計なことを言ってしまったな。今のは悪い冗談だ。
 結果を見るとそう考えられるかもしれないけど、私はまりさの不幸を望んでいたわけじゃないんだよ。
 群れがゲスに襲撃されるなんて私も考えていなかったからね。そのことを事前に知っていれば、私はきっと群れのみんなを助ける努力をしてたと思うよ。
 ところでまりさ、嫌な気分をスパッと取り払ってお見合いでもしてみないか?今ならちょうどまりさにぴったりの子がいるんだ」
「まりさはそんなきぶんじゃないんだぜ」
「でもまあせめて、子供の面倒を見てくれるゆっくりの1匹や2匹にはいてもらわないと、
 本業の研究が疎かになってしまうからね、明日からお手伝いのゆっくりを連れてくるから……」
「もう、いやなんだぜ」
「ん?」
「もう、だれにもまりさのゆんせいをふりまわされたくないんだぜ。おにいさん、まりさをやまにかえしてほしいんだぜ」

まりさの突然の訴えに、男は驚きはしなかった。こういう展開になるだろうと常々感じていたからだ。
男としては、まりさをとどめるための強引な方法はいくらでも思いついていた。
れいむが偽者だということをまりさに悟られないよう、子ゆっくりを食べてしまう悪い伝染病だと偽ってれいむを隔離しておくこともできたし、
ゲスれいむからお飾りを奪い取り、それを黙って善良なれいむにつけて、そのまますり替えておくことだってできた。
どうしてもまりさとの研究を続けたいのであれば、男はそういった手段をとるべきだった。
だが、男はそうしなかった。
そういった強引な方法をとることで、今まで積み上げてきた研究がすべて水の泡になるような気がしたからだ。
男は結局まりさには嘘をつかず、思い切って本当のことを告げることにした。
しかしその結果、山に帰りたいとまりさに言われてしまったことは、男にとって残念で仕方が無かった。

「山に帰して欲しい、か。帰してもいいが、残された子供たちはどうなる?私が勝手に実験材料にするかもしれないぞ」
「すきにしたらいいんだぜ」

ゆっくりよりはるかに強い腕力を持っている男とはいえ、力ではまりさの心を支配することはできない。
まりさの返事を聞いて男はとうとう観念した。

「そうか、まりさの気持ちはもうそこまで冷めてしまってるのか。よし分かった、まりさを山に帰してあげよう。
 無理にここへ引きとどめることで、自殺でもされたらかなわないからね」
「おにいさん、いままでありがとうなんだぜ」
「おや、てっきり私はもうまりさに嫌われてるものだと思ってたんだけどな。そう言われると余計にまりさを引きとめてしまいたくなるよ」
「・・・」
「ここを離れるとなると、もうその研究用バッジは必要ないな。よっと。
 それと、これからまりさにはこの睡眠薬を食べてもらう。今度目を覚ましたら、まりさがいる場所は以前住んでいた巣穴の中だ」
「おねがいするんだぜ」
「それじゃあ先にお別れを言っておこう。さよなら、まりさ」
「さよならなんだぜおにいさん」

男から出された睡眠薬のラムネを食べると、たちどころにまりさの頭の中はふわふわとぼやけていった。

「ゆっ・・・・・・・・・」

まりさは余計なことを考える暇なく、そのまま深い眠りについた。



「調子はどうだいれいむ君」

男が部屋に戻ると、透明な箱の中のれいむは壁にもたれかかってくつろいでいた。

「ゆゆっ、れいむにひれふしたくそにんげんはとっととあまあまじゅーすをもってきてね!!それとれいむのことはれいむさまってよんでね!!
 くそにんげんごときがれいむのことをくんよばわりするなんていっこうねんはやいよ!!」
「元気そうでなによりだ。それじゃあ始めるとしよう」
「ゆゆ?なにいってるの?ゆごっ、ゆぐうううううゆげっ」

男はゴム手袋をはめた手でれいむを軽く持ち上げ、腹部にめがけて何度かデコピンを食らわせた。
中枢餡がどのあたりにあるのか触診で調べるためらしい。
それから虹色バッジのついたれいむの頭のお飾りを取り外し、れいむの体を上下逆さにして実験台の上に置いた。

「ゆがああああとっととそのきたないてをはなせぇえええええええ」
「そうそう、れいむ君にも一応自分の運命を知る権利ぐらいはあるよな。まりさが君に下した判決は死刑、だからこれから私は君を制裁しようと思うんだ」
「なにいってるのこのくそにんげんがゆぎっ、いっ、いだぃいいいいいいいいいい」

男は手に持った細長い銀色のピンを、れいむの体の中枢餡を外れた4か所に貫通させて、暴れようとするれいむを実験台に固定した。

「な゛んなのごれっ、い゛っ、い゛だいがらとっとどはずぜぇ、ゆぐっ、い゛いがらはずぜぇええええええええ」
「さっき私は、れいむ君が大きな勘違いをしてるって言ったよね。それはつまりこういうことなんだよ」
「ゆゆ!?」
「メスを検体の顎の下辺りから入れて、尿道口へ向けてゆっくりと線を引くように」
「ぎぃいやぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

れいむの体にさくっとメスが入れられる。
れいむは激痛のあまり大きな悲鳴をあげたが、男の持つメスはおかまいなしにれいむの皮を裂き続ける
やがてれいむの尿道口付近が切れたところで、半透明の液体が切り口からわき水のようにあふれ出てきた。

「や、やべで、ゆぎっ、いだいよ、やべでよ、ゆぐっ、いだい、いだいよぉおおおおおお」
「さっき君が言ってた言葉を、そっくり君に返してあげよう。この世は強い者が正義、弱いゆっくりを解剖して一体何が悪いの?」
「ぞんなぁああああああああれ゛いむい゛っじょうげんめ゛いいぎでるのに゛ぞんなのひどいよ゛ぉ」
「ひどい、か。それは褒め言葉として受け取っておくよ」

続いて男は、メスをれいむのあにゃるに到達させ、それから後頭部の方へ撫でるように切れ目を入れていく。

「ゆ゛がぁいじゃい、い゛じゃい、も゛うやべでぇ、い゛じゃいよ、い゛じゃいよぉ、も゛ういやじゃよぉおお」

今度は側頭部、男は慣れた手つきでれいむのもみあげあたりからメスを入れて、そのままあにゃる付近まで切り、それから反対側も同じように切っていく。

「い゛じゃいよぉぉぉおおおおおおがらだがぢぐぢぐずるよ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛も゛うお゛うぢがえる゛ぅ゛ぅうううううう」
「れいむ君に踏み潰されて殺されたゆっくりたちも同じようなことが言いたかっただろうね。痛いよ、苦しいよ、どうして止めてくれないの?って。
 れいむ君はそんなみんなの声なき断末魔を察してあげることができたかい?」
「ぞんなごどい゛まはどうでもいいでしょぉおおおおぞれより゛れ゛いむ゛をはやぐだずげろぉぉおおおおおおおおお」
「そんな身勝手なこと言ったって誰も同情なんかしてくれやしないよ。目には目を、歯には歯をって言葉があるくらいだからね。
 さて表面の皮は一層目の薄い餡子層にくっついてるから、皮ごと一層目と二層目の餡子を隔離するっと。
 そう、ミカンの皮をゆっくりと剥くように、丁寧に、丁寧に」
「ゆぎゃっ、ひっ、ひぎゃあああああああああああああああ」
「おっと、こっちは途中で千切れてしまったか。ピンで刺した部分の皮が破れるのは仕方ないけど、ここはピンが刺さってない所だよなぁ。
 ……ああ、ここに癒着があったんだな。あにゃるふきんだから、これもしかして痔かな?……ふふっ、痔って」

顔面の皮はそのまま残されているものの、背中側の皮を、頭頂部を超えて額辺りまでペリペリと剥かれたれいむは、
もうゆっくりとは呼べそうにもない、不気味な姿になっていた。
男は途中でちぎれた皮を銀色のトレイに乗せると、それをピンセットでつまみ、逆さに固定したれいむの目の高さにかかげて見せてやった。

「一応見せておこう。ほら、これが途中で破けた皮だ。剥かれた自分の皮なんて二度と見ることないだろうから、今のうちにしっかり見ておくといい。
 ちょうどこの先に、たぶん痔だと思われる部分がついていたんだ。でもゆっくりが痔って、……ふふっ、そんな、ふふふっ」
「れ゛いむ゛いじゃいのにわ゛らうなああぁあああああああ」
「悪い悪い、えっとどこまでいったかな?そうそう、顔面の皮以外を剥き終わったところだったな」
「お゛ねがいだからも゛うやべで!!!れいむ゛いだぐでいだぐでじにぞうだよぉぉ」
「痛いのは当たり前だ。だって、麻酔をかけずに解剖してるんだからね。
 さて、ゲスゆっくりを食べるなんてゲテモノ食いのすることだ、なんて言われそうだが、案外そのものの味は実際に食べてみないと分からないものだ。
 今回は、餡子のたっぷり詰まってそうな背中の辺りを頂こうかな?二層目の餡子の表面を覆う膜を破ると、ほらっ、ドロッとした中身が出てきたぞ。どれどれ」
「やべでえええええでいぶのあんござんだべないでええええええええええ」
「うむ、舌触りはぱさぱさしてあんまり甘くないな。与える苦痛がまだ足りないのかな?これではさすがに加工用の餡子としては失格だ。
 まあでも一応、礼儀として言っておかなければならない言葉があったな。ご・ち・そ・う・さ・ま・でした」
「ゆ゛があああああああふざげるなぁぁぁあああああああああ」
「ふざけてなんかいない。物を食べる前と後には感謝の言葉を一言述べるのが人間社会での通例だ。
 それにれいむ君だって、群れのゆっくりたちを食べたことに関してちゃんとごちそうさまって言ってたじゃないか。
 それとも、れいむ君はいただきますごちそうさまって言葉を伊達や酔狂で使ってたのかな?」

男は棚の上に置いてある赤い小瓶を取りながら、挨拶とは何かということを、悲鳴を上げ続けるれいむに簡単に説明し、
それが終わったところで自分の口にマスクをし、赤い小瓶のフタをゆっくりと開けた。

「今度は刺激物に対する反応を見よう。もともと甘い体をしているゆっくりは、辛いものが大の苦手らしい。
 さてここにある唐辛子の粉をれいむ君の口へ入れてやると」
「ゆげあああああが、がらひいいいいいいいい」
「当然そういう反応をするだろうね。今度はこれを目にふりかけると……」
「い、いびゃいいいいいいいいいいいいいいいいおめめがいじゃいいじゃいいじゃいやべでいじゃい」
「いい反応だ。そして最後は中枢餡、先ほど開けた背中の穴に手を突っ込んで、二層目の餡子をよけて中枢餡を丸見えにしてから、そこに唐辛子の粉をまぶしてやると」
「も゛うやべでぇぇえええええええええええ」
「どの程度の苦痛かは私には分からないが、恐らくれいむ君はもだえ苦しみながら、やがて死んでいくことになるだろう。
 だから先にお別れを言っておこう。さよなられいむ君」
「い゛や゛じゃああああああああああああああああああゆあっ・・・・・あっ・・・・・・・・あっ・・・・・・・・」

唐辛子の粉が中枢餡に和えられた途端に、れいむの様子が急変した。
内部の中枢餡は唐辛子の進入を拒むかのように激しく動き、
先ほどまで閉じていた目は大きく見開かれ、真っ赤になった目がギョロギョロと動き回っている。
男はそこで一旦作業を止めて、その状況を観察しながらスケッチすることにした。

「ゆ゛あっ・・・・・あ゛っ・・・・・・・ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・・」
「おや、もしかしてこれは、言語をつかさどる中枢餡の領域がおかしくなったのかな」
「ゆ゛っ・・・・・・・・・・・ゆ゛っ・・・・・・・・・・」
「頬のあたりが不自然に張っていて、それから……あれ、そういえば、唐辛子をかけた目は痛い痛いってさっきまで閉じてたのに、今はしっかりと開いてるね。
 今度は視覚のほうに何か異常が出たのかな?それとも目の激痛が気にならないほど、中枢餡の傷みがものすごく激しいのかな?」
「ゆ゛っ・・・・・・ゆ゛っ・・・・・・ゆ゛っ・・・・・・・」
「中枢餡のほうはというと、どれどれ。うわっ、ビクビク動いてる。これだけ動いててよく疲れないね。私なら途中で疲れて休憩してしまいそうだよ」
「ゆ゛ぉ・・・・・ご・・・・・・ご・・・・・・」
「おや、まだしゃべれるようだね。何って言いたいのかな?」
「ご・・・・・・・・ぉ・・・・・・・・じ・・・・・・・・・・で・・・・・・・」
「こぉして?ああ、殺してって言ってるんだね。殺して欲しいのかぁ、そうかそうか。でもねぇ、私は君を楽にさせてあげる気はないよ。
 だってこの程度で済ませてしまったら、君に制裁を加えたくて加えたくて加えたくて加えたくて仕方がなかったまりさや、
 無残に殺された群れのゆっくりたちに面目が立たないからね。だから君には、まだもう少し生き地獄を味わってもらうよ」
「や゛・・・・・・・・・・っ゛・・・・・・・・・で・・・・・・・・・・・・・」
「ゆっくり苦しんでいってね」
「・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・あ゛っ・・・・・・・・あ゛あ゛っ・・・・・・・」

それかられいむのうめき声が何度も何度も男の耳に届いた。
男はその声を聞くたびに少し微笑んでいたが、あまり感情の起伏は見せず、淡々とゆっくりれいむの解剖を続けた。
行動心理の研究を進める一方で男は、ゆっくりの生理学研究としてゆっくりを頻繁に解剖していた。
男にとってはれいむも、その一環で解剖しているに過ぎなかった。
解剖を始めてから1時間半後、れいむはひたすらもがきうめき苦しみぬいた後、実験台の上でゆん命を失った。

「死刑の執行は済んだ。だからもう君に罪はない。君はこれから自由だ」

男は解剖を終えたれいむの死骸を、いらなくなった新聞紙に包んでゴミ箱に放り込んだ。




「・・・ゆっ、ゆゆ?」

まりさは急に目を覚ました。
その頬は涙で濡れていて、まりさは嬉しさと悲しさの感情を同時に抱いていた。
しかし、夢の中身が頭の中からスッパリと消えていて、
自分がなぜ涙を流しているのか分からなかった。

「なんだかよくわからないきぶんなんだぜ。こんなときはたのしいことをするのがいちばんなんだぜ!!」

まりさは巣穴から出て、近くを飛んでいた蝶を無邪気に追いかけ始めた。

「ちょうちょさんまつんだぜ!!」

まりさは童心に帰ったようにはしゃぎまわり、やがて自分以外のゆっくりがどこかにいないかと、空家になった群れのゆっくりたちの巣穴を1つ1つ見てまわった。
そして、ある1つの巣穴の前でまりさは立ち止まった。

「ここはなんだかゆっくりできるきがするんだぜ」

その巣穴はまりさの大好きだったれいむのものだった。
そこで嬉しそうな顔をしながら、まりさは涙をダラダラと流した。
しかし、なぜ自分が涙を流しているのかまりさには分からなかった。
まりさは、れいむを失ったショックのあまり、記憶喪失になっていた。
この山にやってきた経緯、群れのゆっくりたちとの関係、れいむとの思い出、
さらには自分の両親や祖父母や子供のことも、そして加工所で研究の手伝いをしていたことさえ、まりさは忘れてしまっていた。
それからまりさは毎日、れいむの巣穴の前に寝そべって空を眺めた。

「とりさんおしえてほしいんだぜ。じぶんはいったいなにものなんだぜ?なんでこのおうちはゆっくりできるきがするんだぜ?」

山の鳥たちはしきりに綺麗な歌声をまりさに聞かせてくれた。
しかし鳥たちの発する言葉はいずれも、まりさには理解できなかった。
そして今日もまた静かに陽が沈んでいく。
まりさはそんな平和な日々を過ごしたが 結局まりさの記憶が元に戻ることはなかった。

まりさはそのゆん生の中で善良なゆっくりとして成長し、ゲスなゆっくりから大事なものを奪われないよう様々な知識を身につける努力をしてきた。
しかしまりさは、祖父母、両親、子供、そして愛するものをゲスによって無情にも奪われてしまった。
結局、まりさの努力はすべて意味の無いものだったのだろうか?
ある人は言う、カなき正義は無能であると。
またある人は言う、ペンは剣よりも強しと。


それから3年後

「……以上で発表を終えさせていただきたいと思います、ご清聴ありがとうございました」

壇上に立つ一人の男に大きな拍手が送られる。
それから質疑応答の場が設けられ、最前列に座っていた人物が早速質問を投げかけた。

「善良なゆっくりとゲスなゆっくりが発生するメカニズムを、生物学、化学、そして心理学という
 さまざまな見地から見事解明することができたという大変興味深いお話ですが、
 その発見は加工所以外の場所でも応用できそうですか?できるとすれば、具体的にどういったことに役立ちそうですか?」

一呼吸置いてから壇上の男はゆっくりと語る。

「ゆっくりを自由に善良化させる技術が確立できてからの話になりますが、
 まず、ゆっくりを扱うペット産業において、商品であるゆっくりの質を向上させることができます。
 俗に言う金バカや安かろう悪かろうといった点も改善できるでしょう。
 次に、善良化させたゆっくりは人間の畑を無闇に荒らしたりしませんので、
 農家の方々がお困りになっている、ゆっくりによる畑荒らしの被害を極力減らすことができます。
 また、野良ゆっくりたちのモラルを向上させることで、地域の住みよい街づくりのお手伝いをすることができるかと思います」

男が展望を語るたびに、聴衆はうんうんと頷いた。
男は、ゆっくりを善良化させることによって人間が被る利点をいくつか挙げていったが、
ゆっくりたち本ゆんが被る利点については一言も述べなかった。
その講演会場には、男の話を聞く者が人間しかいなかったからだ。

3年経った今でもゆっくりは人間に利用され続けている。
どんなに偉い倫理学者が訴えたとしても、その関係は決して変わることはないだろう。
人間はいつまでも、自分たちの正義は白、ゆっくりたちの正義は黒と確信して進み続ける。
一方でまりさはそのゆん生の中で、本当の正義は白でもなく、黒でもなく、灰色をしていることに気がついた。
より本質に近い正義を信じていたのは、人間ではなくまりさのほうであろう。
しかし、人間も馬鹿ではない。
本当の正義が灰色をしていることくらい、人間も本心では理解している。
ではなぜ、人間は自分たちの正義を白と信じ続けるのだろうか?
それは一言でいうと人間の習性、いや、万物にとっての本能。
自分の正義を白だと信じるほうが、精神的にはるかに楽だからだ。

まりさはそのことに気がついていただろうか。
いや、まりさにとってはもう、そんなことはどうでも良かった。
まりさの体は既に、れいむの巣穴の前で灰色になっていた。



鉄籠あき過去の作品

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