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  • anko0574 虐待・前篇

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko0574 虐待・前篇

最終更新:2011年04月11日 04:24

ankoss

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管理者のみ編集可
『虐待・前篇』






【虐待】

虐待(ぎゃくたい)とは、自分の保護下にある者(ヒト、動物等)に対し、長期間にわたって暴力をふるったり、世話
をしない、いやがらせや無視をするなどの行為を行うことを言う。一言に虐待といっても、対象や種類は様々である。

                                ―――――――――ウィキペディアより、引用




序、

 男はペットショップへと足を運んだ。目的は、200円から売られている処分品のゆっくりを購入すること。勿論、
虐待用にするつもりだ。週に3回程、こうしてペットショップを訪れ、1000円前後でゆっくり一式を購入し、部屋
で潰したりして遊んでいる。男はゆっくりが好きだった。無論、その好きという感情の歪み方は異常とも言えるもので
あったが。

「い…いらっしゃい…ませ…」

 カウンターの中にいるバイトの女が怯えたような出迎えをする。当然だ。この男は先週、店で「ゆっくり詰め放題1
袋600円」というセールのときに現れ、今にも圧死寸前といえるほどのゆっくりを袋の中に押し込んだ。レジに持っ
てきたときには、袋の上の部分を掴んでいるせいで既に赤ゆが一匹潰れて死んでいた。そのときの男の狂気じみた笑顔
が女の脳裏に焼き付いて離れないのだ。

 その虐待者で間違いない男が今日はえらく時間をかけてゆっくりを品定めしている。何度も足を運んでいるせいか、
店の中のゆっくりたちもこの男の顔を覚えているのだろう。ショーウィンドウの中に入れられたバッジ持ちのゆっくり
とは無縁なのだが、処分品の籠の中に入れられたゆっくりたちはすでにガクガク震えている。動物は本能で相手の感情
を感じ取るというが、処分品ゆっくりのものは“それ”とは違う。男の瞳の奥に、剥き出しになった明確な殺意を感じ、
その切れ味鋭いナイフのような視線がゆっくりたちを射抜いているからだ。

 飼いゆへの道を閉ざされたゆっくりたちで店側としても処分するために籠の中に入れてあるのだが、この時ばかりは
ゆっくりたちが気の毒にさえ思う。もともと、籠の中のゆっくりは売れても虐待の道具にされるか、ペットの餌にされ
るか…あるいは買っていった人間のおやつにされるか。売れ残ったとしても、叩き潰されて店の飼いゆっくり用の餌に
されるかのいずれかの道しかないわけだが。

 男が籠の中に手を伸ばす。

「ゆ…ゆううううぅぅぅぅっ!!!」
「ゆっくち!…ゆっくち!!」

 伸ばした手の周辺にいたゆっくりたちが狭い籠の中を逃げ回る。赤ゆは他のゆっくりの頭の上を這って逃げたりして
いたが、バスケットボールほどのサイズもある成体ゆっくりは籠の端に顔を押し付け、泣きながら男の手を見ているこ
としかできなかった。

「駄目じゃないか…“商品”が客から逃げたりしちゃ…」

 静かに、ゆっくりと、低い声で、男が語りかける。ゆっくりたちは十分に理解している。この男に買われたら、間違
いなく殺されるということを。…この男に限らずとも殺されるのはほぼ確定しているのだが、品定めの段階でそれがわ
かるのはこの男ぐらいのものだった。男が素早く、一匹の赤れいむを掴み上げた。持ち上げられ、うねうねとあんよを
動かしている。宙を蹴っているつもりなのだろうか。

「ゆ…ゆっくち…やめちぇ…はなちちぇ…」

 泣きながら男に訴える。男は不気味な笑みを浮かべ、赤ゆの顔のギリギリまで口を近づけて、

「客が選んでやったんだ…離して、はないだろう…?」

 ボソボソと話しかける。

「ゆひぃっ…」

 ゆっくりが悪寒を感じるのかどうかは疑問だが、表情から察するに寒気がこの赤れいむを襲ったのは間違いなさそう
だった。逃げられないことと、離してはもらえないことを悟った赤れいむは声を上げて泣いた。他の客もこの様子を見
ていたが、ペットショップではよくある光景だ。

 連れてこられた段階で親とは引き離されているため、そういう涙ながらのゆっくりの悲劇を目の当たりにすることは
ないが、籠の中にはたくさんの赤ゆ、あるいは売れ残って成体サイズまで成長したゆっくりたちがいる。その中から無
理矢理引き離されるのは、やはり不安で仕方がないのだろう。

 男は赤れいむを籠の中に戻した。しばらくはぐしゃぐしゃの泣き顔で呆けていたが、あんよを動かし自由を取り戻し
たことを確認すると、そばにいた赤まりさの元へ這い寄り、

「こわきゃっちゃよぅ…ゆぅん…ゆぅん…」

 泣きすがる。女は、あの赤れいむはもう死んだ、と思っていただけにこの光景には目を疑った。男は籠の前から離れ
ない。今日は本当によく吟味している。

 やがて、今度はバレーボールほどのサイズの子ゆっくりのれいむを持ち上げた。この大きさまでくると成体まであと
少し、と言ったところである。舌足らずな言葉遣いも抜けており、人間で言えば高校生ぐらい…若さと希望に満ち溢れ
ている時期のゆっくりと言えよう。その希望の灯は、今まさに消えようとしている。赤れいむと同じように、持ち上げ
られただけで顔をいやいやと振る仕草をする。両手で顔を掴まれているので、身を捩っているようにしか見えないが。

「ゆ…ゆっくり…、おろしてねっ!にんげんさんは…ゆ…ゆっくりできないよっ…」

 ショップ内のゆっくりによる人間への発言は、ショーウィンドウの外側にいるゆっくりであれば店側に過失は問われ
ない。そもそも真っ当なゆん生を送る権利さえ奪われているため、それらの意見はあってないようなものなのだ。むし
ろ、客に暴言を吐いたゆっくりなどは、虐待目的でそのまま購入されていくケースも多い。暴言を吐くゆっくりは籠の
中のものぐらいで、籠の中のゆっくりを覗くのは大抵、虐待目的の人間であったため特に問題はなかった。

「ああ…違う。ゆっくりできないのは…これからできなくなるのは…お前だよ」

 静かに言い放つ。どうやら男はこのれいむを“お買い上げ”することに決めたようだ。れいむは死の宣告に顔中から
冷や汗を流し、涙を溢れさせ、ぶるぶるぶるぶる震えている。言葉も発することもできないようだ。普段ならば、ここ
で籠の中のゆっくりや、店員に大声で助けを求めたり、自分を買って行こうとする客に“やめて”と懇願する光景が見
られるものだが、それさえなかった。

 逆に籠の中のゆっくりたちも一言も声を発するものはなかった。ただ、一様に…恐怖に染められた数多くの瞳が男を
無言で見つめている。男は、れいむを買い物カゴに入れると、蓋をした。暴れて逃げ出すゆっくりが多いからだ。完全
に外部との接触を遮断されたれいむはここにきて、誰に助けを求めるでもなくただ泣き始めた。

 男は泣き続けるれいむを無視し、今度は同じくらいの大きさのまりさを片手で掴んだ。親指が顔の中心にめり込むよ
うに持ち上げられ、まりさは不服そうに男を睨みつけていた。肝だけは据わっている…と言えよう。まりさ種の特徴は、
生意気なことと根拠のない自信。今も、決定的に足りない餡子脳内で男を倒すための策を講じているのであろう。

 男はニタリと笑った。

「これにしよう」

 男はゆっくりを生物だと認識したことは一度たりともなかった。

 物だ。

 喋る物なのだ。殴れば悲鳴を上げ、潰せば使いものにならなくなるだけの、ただの物。少なくともこれまではそうい
う扱いを徹底してきた。

 店で買ってきては潰し、また店で買ってきては潰しを繰り返していた男にそれ以上の感情が湧くはずはなかった。だ
から、いつものように適当に籠の中に手を突っ込み、ぽいぽいと買い物カゴの中に入れていくような買い方ではない、
男の行動に、女は違和感を覚えたのだ。

 男がまりさを先ほどのれいむと同じように買い物カゴに入れる。蓋を開けた瞬間にれいむが外に飛び出そうとしたが、
まりさごと再び買い物カゴの中に押し込んだ。

「まりさあぁぁぁ…ゆうぅぅぅん…ゆうぅぅぅぅん…」

「れいむ!しっかりしてね!まりさがまもってあげるね!」

 外側からは見えないが、買い物カゴの中の様子が目に浮かぶようだ。商品が、商品に助けを求め、慰め合う。喜劇以
外の何物でもない。

 男は、処分用のゆっくり売り場のすぐ隣にある…「ゆっくり詰め放題」のケージに足を向けた。

 ケージの中のゆっくりのほとんどが赤ゆだった。一袋600円なので、あまり大きな個体を商品にすることはできな
いのだ。れいむ種、まりさ種、ありす種の三種類しかいないが、男には十分だった。男はケージの脇にあるビニール袋
を掴むと、赤ゆたちを手当たり次第にその中に投げ入れ始めた。

「ゆんやああああああ!!!」
「やめちぇええぇぇ!!!」
「やじゃやじゃやじゃあぁぁぁぁ!!!」
「いちゃいよぅ!!!」
「ちゅぶれりゅう…」
「ゆぶぶぶぶ…」
「もっちょ…ゆっくち…しちゃ…」

 女はため息をついた。あの日の出来事そのままだ。可能な限り袋の中に詰め込もうとするから、最初に詰められた赤
ゆはどんどん追加されていく後続の赤ゆに押しつぶされて死んでいく。袋に張り付いた内部の赤ゆの凄惨な死に顔を見
せつけられて、残された赤ゆがおそろしーしーを大量にぶちまける。

 男が袋の口を無理矢理に縛る。その瞬間、新たに三匹の赤ゆが潰れて死んだ。男はそれをレジへと持って行く。もち
ろん、れいむとまりさも一緒だ。

「1050円になります」

「おねーーーざああああぁぁぁん!」
「ゆっくりたすけてね!ゆっくりしたいよぉぉぉぉぉ!」」

 女が目を逸らす。

「うるせぇ」

 短く言葉を発し、二匹の入った袋を壁に叩きつける。

「んべっ!」
「ゆんぐっ!」

 静かになった袋を片手に男はゆっくりと店を出て行った。女は安堵の表情を浮かべた。






 男がアパートの扉の鍵を開け、帰宅する。入ってすぐの位置に流し台がある。そのステンレスの台所の上に、あんよ
を焼かれて身動きの取れなくなった、赤れいむがいた。男に気付くと涙を流しながら、

「ゆっくちしちぇいべびゅるぶゆぐぅ!!!!!!!!!」

 男は赤れいむが挨拶を言い終わる前に、潰して“それ”を制した。一瞬でただの饅頭の皮になってしまった同族の姿
を見せられ、一斉に叫び声を上げる袋詰めにされた赤ゆたち。この赤ゆは家に帰ってきたとき、すぐに潰すというため
だけに、この位置に“置いて”ある。扉を開け、拳を振り上げ、赤ゆを一匹潰す。それが男の日課であった。

「私さぁ…あなたのそういうトコロが好きじゃないわ」

 部屋の奥から女の声が聞こえる。男の恋人だ。

「一寸の虫にも…って言葉、知ってる?」

 男は答えない。

「それから、なんでゆっくりを買いに行かせたかも、覚えてる?」

 男は、女に見られない位置で、またニタリと顔をゆがめた。

「わかっているさ…。1カ月でいいんだろう…?」

 女は、しかめっ面で男を睨みつける。男の手から袋を受け取る。袋の中にはぼろぼろと涙を流し、ガクガク震えてい
るれいむとまりさがいた。恐怖に染まった瞳で女を見上げている。

「…かわいい」

「どこが可愛いんだか…そんな連中…」

「約束通り、1ヶ月後よ」

 女はそう言って油性ペンを取り出し、れいむを片手で抱き上げた。

「ゆっ!ゆっ!!」

「チッ」

 子れいむの声が癇に障ったのか、男が舌打ちをする。

「はい、できました…っと」

 床に降ろされたれいむは、辺りをキョロキョロ見回しながら、

「ゆっくり?ゆっくりぃ!」

 などと言っている。少し混乱しているのだろう。語彙が少ない。やがて、男のベッドの下にずりずりとあんよを這わ
せて隠れてしまった。

「何をしたんだ?」

 男が女に尋ねる。女は取りだしたまりさにも油性ペンで何か書いているようだ。今度は男の前にまりさをずいっ、と
差し出した。男の顔を目の前にしたまりさが、

「ゆひいっ!」

 と短く叫ぶ。男の手がぶるぶると震えている。しかし、女の持ちかけた“ゲーム”の内容を理解した以上、この饅頭
を潰すわけにはいかなかった。





「このハートマークのついたまりさと…さっきのれいむ。1ヶ月後に死んでいたら…あるいはいなくなっていたら…あ
 なたとの婚約は破棄させていただきます」










一、

「ゆっくりしていってね!!!」

「ゆっくりしていってね!!!」

「「「「「「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!!」」」」」」」」」

 最初に目覚めたれいむが挨拶をして他のゆっくりたちを起こす。まりさと、かろうじて喋れる位置に口がきている赤
ゆたちが一斉に返事を返した。

「「ゆうぅぅぅぅ…ん!!」」

 れいむとまりさは満足そうに、互いの頬をすり寄せる。

「ゆっ!きょうもみんなといっしょにゆっくりしようね!」

 しかし、周りには二匹以外、ゆっくりはいない。

「ゆゆっ?みんながいないよ…?」

 二匹の子ゆはキョロキョロとあたりを見回す。そして、自分たちを囲んでいるガラスの壁に気が付いた。

「ゆ?でられないよ!」

「かべさん!まりさたちのじゃまをしないでゆっくりどいてね!」

 てしてしとガラスの壁に体当たりをしたり、顔を押し付けてみたりしているれいむとまりさ。無駄な行動を繰り返す
うちにどうやら腹が減ってきたらしい。くぅぅぅ…と情けない音がれいむとまりさの下顎のあたりから聞こえてきた。

「ゆぅぅぅ…おなかすいたよぅ…」

「おねーさんはなにをしてるの?まりさおなかすいたよ!ぷんぷん!!」

 ペットショップの籠の中に入れられていたときには、あの女性店員が餌を放り込んでいたのだが、れいむとまりさが
いくら待っても女性店員は一向に現れない。更に腹の虫が鳴る。

「ゆ…ゆゆ…」

「おなかすいたよーーー!!!」

 とうとう空腹で泣き始めるれいむとまりさ。そこへ早朝の散歩を終えた男が帰ってきた。ゆっくりたちの“騒音”で
目覚めさせられるのが気に入らない男にとって早朝の散歩は日課だった。物音に気付き、玄関のほうに顔を向ける二匹。
男はスタスタと箱に近づいていく。男が近づいてくるのに気付いた二匹は、目を輝かせて、

「「ゆっくりし…」」

 男が箱を足の裏で蹴り飛ばした。床を一直線に滑っていき壁に激しくぶつかり止まる。突然の出来事に呆然としてい
た二匹は、慣性の法則に逆らえず額をガラスの壁に強打して呻いていた。れいむはゆんゆん泣いているだけだったが、
まりさは頬をぷくーっと膨らませて威嚇をしてきた。

「ひどいよにんげんさんっ!どうしてこんなことするのっ?!」

「お前らがゆっくりだからだよ」

「ゆゆゆっ?!」

 暴力を振るわれた理由の理不尽さに、まりさは戸惑いを隠せなかった。だからと言ってどうすることもできない。ま
りさはれいむの方に向き直ると涙を舌で拭ってあげながら、

「れいむ!しっかりしてね!まりさがいるからあんしんしてね!」

 泣いているれいむを励ましていた。男は箱を二度、三度と蹴った。男の足と部屋の壁の間に挟まれた二匹は、繰り返
し響く衝撃にただ怯えているだけだった。二匹は声を上げて泣いた。

「ゆああああああん!!!ゆっくりできないよーーー!!!!」

「ゆっくりしたいよーーーー!!!!!」

「「ゆっくりさせてよおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」

 恐怖で声を出せなくなるまで、男は箱を蹴り続けた。強化ガラスの箱は傷一つつかない。虐待者の間で透明な箱は必
須アイテムだった。通常一匹用のこの箱に、子共とはいえ二匹のゆっくりが入っている。その中で何度も横転し、壁に
叩きつけられ、れいむとまりさは既に満身創痍だった。

 ようやく箱を蹴り終えた男は、朝食の準備を始めた。目玉焼きを作っている。調理中の匂いはもちろん、れいむとま
りさの元へと届いた。二匹は恐怖で忘れかけていた空腹を思いだす。さっきまでは気づかなかったが、袋詰めされた赤
ゆたちも、

「おにゃかすいちゃよぅ!」
「ゆっくちなにかたべさせちぇにぇ!」
「あみゃあみゃでいいよっ!」

 口々に叫んでいる。しかし男は振り向かない。れいむとまりさはぐぅぐぅと腹を鳴らしながら、男をじっと見つめて
いた。

 やがて出来上がった目玉焼きをテーブルの上に置き、男が食事を始める。わざわざ、れいむとまりさの入った箱を食
事風景がよく見える位置に置いて。れいむが泣きながら訴える。

「おにいさん!おねがいしますぅ!!れいむたちにもなにか…なにかたべさせてくださいぃぃぃぃ!!」

「おなかがへってしにそうだよっ!おねがいだよっ!おにいさん!!!」

 まりさも目の前で、男が目玉焼きを口に入れる様子を見て涎を垂らしながら、懇願する。男は黙々と食事を続けてい
た。

 コップに入った水を飲み干す。

「あ…ゆあ…」

 味噌汁を飲み干す。

「ゆ…っ!ゆぅ…っ!!」

 ご飯をかきこむ。

「「んゆぅぅぅぅぅぅ!!!!」」

 目玉焼きの最後の一口を口に入れる。れいむとまりさは唇を噛み締めて、ぼろぼろと涙を流すと、

「「ゆんやあああああああああ!!!!!!!」」

 大声で叫んだ。その様子を見て男はくぐもった声で笑った。そして箱の蓋を小さく開け、その中に食事で使った何も
盛られていない皿を置いた。泣きやんだ二匹は、首をかしげながら目の前の空の皿を眺めている。

「食え。それがお前らの今日一日分のメシだ」

「…ゆ…?」

「なにを…いってるの…?」

 食え。男はそう言った。何を?

 目の前にあるのは皿だけだ。れいむがずりずりとあんよを這わせ、皿の傍へと移動する。目を凝らして見る。やはり
何もない。れいむは男を見上げると、

「おにいさん…?おさらさんに…なにものってないよ…?」

「たべものがないとたべることができないよ…?ゆっくりりかいしてね…?」

「馬鹿言うな…。皿を舐めれば味はするだろうが」

 男は冷たく言い放つと、赤ゆの入った袋を取り出した。赤ゆたちの絶叫が部屋中に響き渡る。そんな中でれいむとま
りさはようやく理解した。この皿に残った目玉焼きの汁や白身の切れっぱし。インスタントみそ汁の溶けきらなかった
味噌の残りカス。これを食べろ、と男は言ったのだ。

「ゆぐぅ…ぺーろ…ぺーろ…」

「ぺーろ…ぺーろ………し……ゆぅ…」

 ゆっくりは食事をするときには“むーしゃむーしゃしあわせー”という言葉を発する。れいむもまりさも、むーしゃ
むーしゃできてない上に、当然幸せでもないので口にしたくてしょうがない言葉を言うことができない。

 生き残った赤ゆたちを袋から取り出しては、手で握り潰したり、壁に叩きつけて殺したりして遊んでいる男を見なが
ら、二匹が叫ぶ。

「おにいさああああああん!!!!」

「ゆっくりしないでたべものさんちょうだいねっ!これじゃしあわせーできないよーーー!!」

 何かが潰れる音がした。その音に気付いたれいむとまりさは箱の壁を見る。そこには、ガラスの箱に叩きつけられた
赤ゆだったものがいた。皮が破れ中身が飛び出し、その衝撃によりべったりと壁に張り付いている。飛び出す場所のな
かった目玉は見開かれたまま、固まっている。まるで二匹を凝視しているかのようだった。

「ゆひいいいぃぃぃぃっ!!!!」

 れいむがしーしーを漏らす。まりさもずりずりと後ずさる。男は箱に顔を近づけると、ポツリ、と言った。

「しあわせー…できない?お前らなんか幸せにさせてたまるかよ」

「どうして…?どうして…っ?」

 まりさが泣きながら質問する。

「お前らが、“ゆっくり”だからさ」

 男は、泣き続けるれいむを箱から取り出した。れいむは怯えてがたがた震えている。そのれいむの顔面に、男は拳を
めり込ませた。拳がゆっくり独特の柔らかい皮に包み込まれていく。顔の中心の餡子が周囲に押しやられたせいか、あ
にゃるから、ぶぴっ、という音と共に餡子が飛び出した。男が拳を引き抜くと、顔の中心部を真っ赤にしたれいむが、

「い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!!!!」

「…痛くて当然だろう。痛がらせようとしてるんだから、よ」

「どぼじでごんな゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛???!!!!!」

 れいむが顔をぐしゃぐしゃにしながら、悲痛な声で男に訴える。

「お前らが、“ゆっくり”だからさ」

 先ほどの、まりさの質問に対する答えと同じだった。男はれいむの髪を掴むと、腕が疲れるまでれいむの顔に往復ビ
ンタを繰り返した。乾いた音が数十発、部屋に響く。しかしれいむの顔は崩れない。男は力加減を心得ていた。このま
ま数百、数千発、叩き続けたとしてもれいむを潰さず苦しめる自信が、男にはあった。

 れいむの方も、顔を右に左に振り回されながらも、決定的な痛みによる自己防衛のための失神を行うことすらできな
かった。我慢できない痛みではないが、痛い。それを延々と繰り返される。同じところを何度も叩かれるたびに、皮が
ヒリヒリしていく。

「九十八!九十九!!百!!!!」

 百発目は、再びグーでれいむの顔面を殴りつけた。同時に髪を掴んでいた左手を離したため、壁に向かって飛んでい
き、叩きつけられる。そして、ぽてっ、とその場に倒れ込んだ。これほどのダメージを受けたにも関わらず、

「ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛…」

 まだ呻いて苦しんでいる。死んではいない。死ななければ良いのだ。

 歯を食いしばり、大粒の涙を流し、顔を床に押し付け、左右の揉み上げで打たれた頬を抑えながら、のたうち回って
いる。

「ざまぁ」

 男はそんなれいむに追い打ちをかけるように、汚い尻を蹴り上げた。

「ゆ゛っぐ………ゆ゛っぐぃ゛…じで…」

「喋ってんじゃねぇよ、ゆっくりの分際で」

 れいむはひたすら泣いた。涙が止まらなかった。

「泣いてんじゃねぇよ、ゆっくりの分際で」

 れいむは必死に涙を拭った。涙を流すまいと必死だった。

「だから!!!」

 男は、再度、れいむを蹴り上げる。

「ゆ゛ぎぃぃぃぃぃっ!!!!!!」







「人間の真似してんじゃねぇよ、ゆっくりの分際で」






















後篇へ続きます

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