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グランドマスター - (2025/04/04 (金) 21:33:19) のソース
''グランドマスター''とは、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙「[[レメディー・コネクテッド・ユニバース]](RCU)」に登場するキャラクター。 -演者 --イルッカ・ヴィリ --マシュー・ポレッタ --稲葉実(日本語吹き替え) -登場作品 --『[[Alan Wake Ⅱ]]』 #contents() *【概要】 灰色の瞳とダークブラウンの髪の白人男性。 常にレインコートとプラスチック製の鹿の仮面、二等辺三角形を縦に二つ連ねたシンボルが象られたペンダントを身に付けている。 原語音声では&bold(){イルッカ・ヴィリとマシュー・ポレッタの[[二重音声>あしゅら男爵]]}で話す。 創作が現実になる異次元空間「闇の世界」で[[アラン・ウェイク]]が原作を書き[[トーマス・ゼイン]]が製作した映画『殺人事件ケイシー』に登場する殺人カルト「言葉の教団」のリーダー。 &bold(){[[ミスター・スクラッチ]]}の異名を持つ。 なお、『殺人事件ケイシー』はアランが闇の世界から脱出するために執筆した小説『イニシエーション』の[[作中作]]であり、メタ視点から見ると&bold(){『Alan Wake Ⅱ』の作中作『イニシエーション』の作中作}という非常にややこしい立ち位置の作品である。 闇の世界の執筆部屋で『イニシエーション』を執筆しつつ、闇の世界に形成されたニューヨーク州ニューヨークシティの代替現実の中を探索する「物語に投影されたアラン・ウェイクの分身」によって「エコー」としてその姿が確認される。 RCUの世界において「エコー」は並行世界の出来事の幻視なのだが、アランを含む全ての創作家はそれを''自身のアイディアだと誤認''して作品に取り込むため、「グランドマスター」を含むRCUの世界の架空のキャラクターは全て''架空の人物であると同時に並行世界には実在する人物でもある''と言える。 ニューヨークの''刑事''である[[アレックス・ケイシー>マックス・ペイン]]によってその正体は''失踪した作家アラン・ウェイク''であると断定される。 しかしその真の正体はアランより更に昔に失踪した映画監督''トーマス・ゼイン''であることが明かされる。 なお、「エコー」は実写映像であるため、グランドマスターも''実写キャラ''である。 *【能力】 グランドマスターは「言葉の教団」をまとめるカリスマ性と、儀式により超常現象を引き起こす能力を持っている。 並行世界の幻影であるはずだがアランに語りかける場面があったり、映画『白夜の夜』にアレックス・ケイシーを引き込んだりと&bold(){次元間の存在}であることが示唆されている。 また、&bold(){[[闇の存在>超常現象生命体A-010(別名:影)]]}や&bold(){憤怒の雲}と呼ばれる黒煙のような形態になることができ、この形態ではあらゆるものを破壊しながら進むことができる。 *【ゲームプレイ】 ゲーム中の敵としては、&bold(){憤怒の雲}として立ちはだかる。 &bold(){一切の攻撃が効かず、接触されると即死する}ため、ひたすら逃げる&bold(){チェイス}となる。 チェイスのシチュエーションや難易度は後述。 *【作中での活躍】 **''『殺人事件ケイシー』'' 「言葉の教団」を追うケイシーの宿敵として描かれる。 -第一稿 ケイシーは手がかりや聞き込み調査により、グランドマスターが信者達を率いてカルデラストリート駅へ行き、そこに潜んでいた「トーチベアラー」と呼ばれる別のカルトを''列車に閉じ込めて焼き殺し、''FBI捜査官(演:ロバート・ナイチンゲール)を生け贄に捧げて「''悪魔''」を召喚したことを突き止める。 -第二稿 警察の無線により「言葉の教団」による殺人事件を知り、調査のため「オーシャンビュー・ホテル」にやって来たケイシーは、そこで開かれたトーマス・ゼインの伝説の処女作『[[白夜の夜]]』を元にした演劇『カルト』にて、グランドマスターが悪魔の役を演じたことを舞台監督(演:エド・ブッカー)から聞き出す。 彼曰くグランドマスターは666号室を借り、そのあまりの役に対する入れ込み具合から「''悪魔が悪魔の役を演じている''」と恐れられたと言う。 そしてグランドマスターは、劇のクライマックスで''超自然的な力で''ホテルを破壊しながら「ミューズ」の役を演じた貴婦人(演:[[シンシア・ウィーバー]])がいる108号室に向かい、彼女をバスタブに沈めて殺害したとのこと。 -第三稿 映画館「ボエットシネマ」にて、ニューヨークの悪徳警官二人を、仲間に入れると騙して生け贄として殺害した。 その後、ケイシーはポエットシネマで前述の映画『白夜の夜』を観賞し、作中に自分のドッペルゲンガーである''アレクシ・ケサ''が登場していたことに錯乱し、遂に信者の一人(演:イルマリ・フオタリ)を捕まえ問い詰めるが、信者はケイシーに「お前は生け贄に選ばれた」と言い遺して自害してしまう。 その後、映写室にて遂にグランドマスターを追い詰めたと思われたケイシーだったが、逆にグランドマスターに捕まってしまうのだった。 **『イニシエーション』 アランが自分自身を主人公として投影した物語『イニシエーション』では、ケイシーの拳銃とフラッシュライトを手に入れたアランが「刑事」の代役となり、闇の世界のニューヨークで再現される作中作『殺人事件ケイシー』のエコーを追ってケイシーの捜査を追体験する。 -第2章 ケイシー 『殺人事件ケイシー』の第一稿を追体験し、FBI捜査官が生け贄にされるところまで辿り着いたアランの前に、&bold(){憤怒の雲}として襲い掛かる。 まっすぐ逃げていれば簡単に逃げれるが、途中で朽ちた列車を通る時にボタン連打を求められる(QTE)。 明るい場所に辿り着くと一旦退散するが、その後地下鉄のトンネルに向かうと再び追ってくる。 まっすぐ逃げていれば撒くことができる。 -第5章 665号室 『殺人事件ケイシー』の第二稿を追体験し、グランドマスターが泊まったとされるオーシャンビュー・ホテルの666号室に辿り着いたアランの前に、再び&bold(){憤怒の雲}として襲い掛かる。 明るい場所まで逃げると撒けるが、そこまでが遠い。 また、少しでも遅れると追いつかれる難所となる。 更に、一度だけアランの進行方向に先回りしてくるため、迂回を余儀なくされる。 -第8章 ゼインの映画 『殺人事件ケイシー』の第三稿を追体験し、ポエットシネマの映写室に辿り着いたアランの前に、''グランドマスターに捕まったケイシー''が現れる。 ''『イニシエーション』が二つの物語=並行世界を繋げたのである。'' 「俺はアレックス・ケイシーじゃない!役を演じていただけだ!」と主張するケイシー=サム・レイク((ケイシーを演じる俳優))を物語に従いナイフで生け贄に捧げようとするアランだったが、サムは拘束を脱して逃走してしまう。 サムを追うアランの前に、''グランドマスターのエコー''が現れる。 #center(){&bold(){ようこそ、アレックス・ケイシー、見事だったよ。完璧に演じきったな。}} #center(){&bold(){お前は架空のキャラクターとしての意義を果たした。}} #center(){&bold(){物語の作者を連れてきたんだ。}} #center(){&bold(){あとは&color(#F54738){どこへでも行くがいい。}}} #center(){&bold(){&big(){やっと来てくれたなアラン・ウェイク。}}} #center(){&bold(){「お前を導くための儀式だ」}} #center(){&bold(){念願の場所まであと一歩だ、ミスター・ウェイク。}} #center(){&bold(){だがその前に解かれていない謎がある。}} #center(){&bold(){ケイシーが架空の男であり、その探偵という役目を君が奪ったのなら、}} #center(){&bold(){&big(){&color(#F54738){君も架空の存在ではないのか?}}}} #center(){&bold(){君は誰の物語に生きているんだ、ミスター・ウェイク。}} エコーであるにもかかわらず何故か''アランを認識しており、''彼を導くかのように生け贄にされた二人の悪徳警官の「殺害現場」へ通じるドアを解放して消えていった。 **『白夜の夜』 アランが「殺害現場」の部屋を越えると、そこは劇場のスクリーンであり、『白夜の夜』が上映されていた。 スクリーンの中で、ナイフを持ったアランから逃げて映画の世界に迷い込んできたと思わしきサムが佇んでいると、''グランドマスターが現れ、''闇の世界のシンボルである「🌀」が記されたドアを開き、その先へと消えていく。 サムがそのドアを越え、現実とフィクションの境界を越えた次の瞬間、''サムは「探偵アレクシ・ケサ」''となっていた。 *【余談】 -グランドマスターを演じるイルッカ・ヴィリは、アランやゼイン、スクラッチの三役を演じる俳優である。 -アラン、ゼイン、スクラッチの内、アランとスクラッチはマシュー・ポレッタにより吹き替えられているが、ゼインのみイルッカ・ヴィリ本人の声であり、グランドマスター=ゼインであることが明白となっている。 -さらにグランドマスターの台詞は、内部データでは「ZANE/SCRATCH」となっており、&bold(){ゼインとスクラッチが同一の存在であることが示唆されている。} -トーマス・ゼインは「自身が演じた役そのものになる」能力を持っているようである。その証拠に『[[Alan Wake]]』では『詩人トム』に登場する「[[詩人にしてダイバー>光の存在(超常現象生命体)]]」の姿となり、『[[Control]]』では『白夜の夜』に登場する作家ヴェイコ・アレン=アラン・ウェイクの姿となっている。 -そのため今後のレメディー作品では『殺人事件ケイシー』でグランドマスター=スクラッチを演じたゼインが新たなミスター・スクラッチとなる可能性もある。 -[[変貌世界事象]]の項目にも記述されている通り、並行世界とは水のようなものである。二つの世界のスレッショルドを越えてしまうと並行世界に浸水され、経歴や記憶も変化してしまう。ケイシーを演じるサムは『白夜の夜』の世界のスレッショルドを越えてしまったことでアレクシ・ケサ=アレックス・ケイシーになってしまったと思われる。 -闇の世界のニューヨークを徘徊するアランのドッペルゲンガーの大群である[[シャドウ>シャドウ(超常現象生命体)]]の内、強個体であるグリッチシャドウはグランドマスターにそっくりなレインコートを着ているが鹿の仮面は着けていない。 -アレックス・ケイシーはアメリカ人だが、アレクシ・ケサはフィンランド人である。 -アレックス・ケイシーやアレクシ・ケサを演じるサム・レイクはフィンランド訛りの英語を話す。 *【ミスター・スクラッチのバリエーション】 **🌀[[激怒の雲>ミスター・スクラッチ]] **🌀[[闇の使者>闇の使者(超常現象生命体)]] **🌀[[シャドウ>シャドウ(超常現象生命体)]] **🌀[[悪ぶった男>悪ぶった男(超常現象生命体)]]