現在高名な鬼たち

現在高名な鬼たち


 ここでは、裏の世界で有名な『鬼族』を束ねる長たちを紹介するよ。
「できるならば、決してかかわりになりたくはありません。しかし、中には人間に好意的に接してくれる長も存在します。相互の関係になれると心強いですね」
 なお、データーベースの作成は黒猫さんに行っていただきました!
「ありがとうございました」

津山仔猫(つやま・こねこ)

 津山本家の若頭。売り物は、全てを切り裂く『斬鉄爪(ざんてつそう)』だとか。
 見た目は二十代後半の妙齢の女性だが、実は元暴走族。怒ると口調が激しく乱れる。
 津山及びその分家の跳ねっ返り鬼を監視・管理するのが彼女の主な仕事。他の鬼族と積極的に関わり合うことはあまりない。せいぜい近所づきあい程度のものである。あと、辰宮乃勝から会うたびに口説かれているが、歯牙にもかけない。あと、勾当仕掛と間接的な知り合い。彼が作中で『仔猫ちゃん』と言ってるのは彼女のこと。(ついさっき考えた設定ではありません。ちゃんと伏線を張っていたのです)
 綽名は『切り裂き姫』『燃えよ爪(バーニング・クロー)』『裁き下す月下の剣士』『仔猫ちゃん』など。
 特殊能力:『斬鉄爪』≪鬼斬り≫とほぼ同等の威力があり、全てを引き裂くことが可能。ただし、自分の爪を使わないと使用できない上、物質透過能力もない。あと、こんにゃくは斬れない。(知識判定:37)

津山仔鳥(つやま・ことり)

 津山三姉妹の次女。責任の割に血の気の多い姉をサポートするのが主な役目。
 現在、紅孔雀学院ハイコースファーストクラス所属で卓球部と製本部と切り絵同好会を掛け持ちしている。若いのにずいぶん苦労性で、その上お人好し。ボケ・ツッコミで言うと、しぶしぶツッコミタイプ。口癖は「……ガクッ」「すみませんでした」。誰と話すのも敬語。ちなみに三姉妹で一番美人。蛇が苦手。
 綽名は『ミス・パリィ』『爪弾き』
 特殊能力:『残鉄爪』≪鬼斬り≫だろうが『斬鉄爪』だろうが、何であろうと受けてしまう驚異の爪。通常≪受け≫られないはずの攻撃でさえ、受けることが出来る〈物質透過能力さえ通用しない!)が、爪自体はまったく切れない。

津山仔狐(つやま・こぎつね)

 津山三姉妹の長男。仔猫曰く「2対1で女が多いから三姉妹で行く」とのこと。暴走する長姉、抑える次姉をかたわらで眺めつつ、静かに詩集を読んでいる、そんな腕力はあっても立場的には非力な文学少年。口癖は「ぼくはいたっておとなしいのが唯一の取り柄なのに……」「……しんどい」どうも情けないのは多めに見てあげて。。
見た目はおとなしそうな銀縁メガネのよく似合う文学少年。2歳年上の次姉にほのかな思いを寄せている、というありがち設定あり。やたら時間に正確な性格。また、日本文学に並々ならぬ関心を抱いており、将来は国文科に進みたいと思っている。
 綽名は『4バイト』『9尾の狐』
 特殊能力:『Zang tenth saw』0,8秒、その間に右手5回左手4回相手を爪で斬りつける神業。ひたすら『斬る』ことにこだわり続けた津山の中でも、0,4秒で5回トランプを斬りつけた津山秀人の記録を上回ったのは彼一人である。ただし、身体にかかる負担は悪魔的なものであり、最大体力値の半分もの体力値を一瞬で使い切ってしまう。脅威の9回攻撃にもかかわらず、相手が一人のときにしか使えない(3回×3人のように分割できない)という重大な欠陥を持っているのを、本人はとても気にしている。

闇走一撃(やみばしりのいちげき)

 本名不詳。綽名がそのまま通り名になっている。御歳127歳という鬼業界の生きる伝説。暗殺集団闇走のトップを張るだけはあり、白昼堂々集団監事の目の前で、護衛に四方を固めさせた権力者の首を刎ねたとか、2メートルのコンクリートの壁越しに刺殺したとか、一度に52人を暗殺したとか、宇宙人を仕留めた経験があるとか、どこまで本当か分からない数々の挿話に彩られている。
 見た目はしわしわのお爺さんだが、よく見ると、ヨーダ様のように軽やかにライトセーバーを振り回しそうな迫力がある。
 趣味は温泉旅行で、依頼報酬も「○○温泉1ヶ月無料宿泊券」とかである場合が多い。もっとも、彼に仕事を依頼するには、彼の問いかける3つの質問に答えなければならない。
 特殊能力:『闇走一撃』回避しそこねると首を刎ねられ『死亡』する。ただし、首のない生物には効かない。たぶん冷泉にも効かないと思う。
 『絶対無音』(『感』+最大技能レベルd6で40を超えないと不意打ちされる)

闇走雁(やみばしりのがん)

 本名不詳。『雁』というのは周囲がつけた呼び名にしかすぎない。見た目は20代にも見えれば40代にも見える、独特な雰囲気を持った男。特徴らしい特徴は、一つの目に二つある瞳と『ジョリーロジャー』という外国産煙草のみである。
 彼は鬼としては珍しく、銃器を使用して業務を遂行する。彼の現在の愛銃の一挺は、S&WM500ハンターという超々大型マグナムリボルバーである。83オンス(約2.3kg)&18インチ(45,7cm)の化物拳銃である。そして、もう一挺の愛銃はツェリスカ600NE(ニトロエクスプレス)リボルバーという、60口径のライフル弾を使用する狂気の規格外拳銃である。あろうことか、彼はこの熊や象を狩ることの出来る際物を両手に持ち、二挺拳銃をやってのける。まさに、鬼にしか出来ない離れ技である。得意技は壁越しの射撃。家の外から外壁をぶち抜き、一階の居間にいた人物を射殺したことさえある。
 綽名は『底無し二挺拳銃』『撃ち抜く者』『遮りなき星砕く槌』など。
 武装:『S&WM500ハンター』老舗ガンメーカーS&W社が作り出したあまりに強力すぎる拳銃。『グリズリーを殺せる拳銃』『人を殴り殺せる拳銃』として有名。重たすぎるので、ホルスターにしまうのではなく、肩にかけて携帯する。何を考えても人間に向けて発砲してはいけない。防弾チョッキなど紙に等しいこの銃、両手できちんと構えなければ、手首を捻挫しかねないほどすさまじい反動を持ち、二挺拳銃など単なる自滅行為になるが、鬼身状態の闇走雁は普通に片手でこれをぶっ放してくる。……ニトロプラスに先を越された。(2004年に発売された拳銃だから、まだ誰も使ってないと思ったのに~)
 50口径 13以上 連射不能(シングル扱い) 100m 5発 一シーン 約1400$(アメリカでは)
 S&W500マグナム弾 M500専用の弾丸。一発約2$。基本ダメージは20。
 『ツェリスカ600NEリボルバー』ライフル弾撃ちたいのなら、ライフル使えばいいのに。頭を抱えずにはいられないこの拳銃は、オーストリアのPfeifer-Waffen社が製造した。6,5kgという重量は殺人的な反動を抑えるためだが、その結果誕生したのは、両手で構えることさえ難儀な、激しく使用者を選ぶ困った拳銃だった。二挺拳銃?人類には不可能だ。……ニトロプラスの鼻を明かした(負けず嫌い)
 60口径 15以上 連射不能(シングル扱い) 100m 5発 一シーン 入手困難
 60口径ライフル弾  40円。基本ダメージは23(ツェリスカで撃った場合)

鉤針殻固(かぎばり・かたから)

 時代錯誤の海賊ファッションに口髭というとんでもない見た目であり、ご丁寧にも彼の左手はフック状の義手となっており、見間違えることは『カリブの海賊』にでも行かない限り不可能である。彼の職業はエンターテイナーではなく、本物の海賊であり、日本には滅多に帰ってこないアッコちゃんのパパのような存在。
 自らの肉体で闘うことの多い鬼の中では珍しく、フェンシングの達人であり(この辺も時代錯誤)、右手から繰り出される突きは、何人もの船長を葬ってきた。が、彼は隠し武器として左手の義手にマシンガンを隠しており、こっちの方のせいで海の藻屑となった船長もまた多い。さらに、遠距離攻撃用に左足にグレネードを仕込んでいるサイボーグまがいの方。
 綽名は『フック船長』『武器庫』『大海の黒い鮫』『力誇る岩戸動かす者』など。
 特殊能力:『右手のマシンガン』21×10発のダメージ。弾丸補給をどうやっているのかは永遠の謎。知識判定でも想像もつかない。  
 『左足の大口径』当たれば50Pのダメージ。ファンブルすると、足が吹っ飛ぶ。これは前装式の大砲(火縄銃のように砲口から玉を入れるタイプ)なので、一発撃つと次弾を込めるのに3シーンの時間がかかる。密閉式のため、ファンブルすれば甚大な爆発が起こるので、滅多に使わない。

月宮アイリス 本名:月宮杜若(つきみや・かきつばた)

 十代の電波系美少女で、あまり近寄りたくない雰囲気が濃厚。本名が読みにくい上にゴロが悪いので、英訳してアイリスと名乗ることで妥協している。本人は、せめてアヤメにして欲しかった、と嘆いている。
 狂気を操る月宮一族最悪の狂気使いである彼女は、狂気で現実を歪めるという反則級の能力を持っている。この能力には、自分自身を巻き込む危険性がある、という弱点はあるものの、まともに闘って勝ち目のある相手ではない。
 綽名は『狂気の国のアリス(アリス・イン・ナイトメア)』『ログルスのティターニア』『月吼える双頭の狼』など。
 特殊能力:『痴人の愛』目を見つめた男性キャラに自分への愛を植え付ける。成功すれば、そのキャラは彼女を身命を賭して守るナイトになる。たとえ友人恋人親兄弟と敵対することになろうと。
 『狂気の国へようこそ(ナインティ・ウェルカム)』
 一:彼女を含め、5人の人間にある存在を想像させることで、その存在を現実に出現させる。(例:巨大なマシュマロマン)彼女が解除する気分になるか、存在そのものを殲滅するまで存在は消えない。
 二:張り紙や立て札など、人々が普通に読むことが出来るものに文字を書き込むことにより、そこから半径100mの空間にいる全ての存在に一定の『ルール』を課すことが出来る。(例:この場所では、誰も死なない)このルールは、彼女を含む全員が破ることが出来ない。書かれたものを破壊することもできない。彼女自身が解除するか、『見る』ことの出来ない者(読めなくても効果は免れない)が書かれたものを破壊するか、二通りの解除法がある。
 三:彼女に触れたものを生物無生物関係なく『歪める』ことが出来る。形だけでなく、特徴や性能など全てが彼女の思い通りになる。ただし、「机を四つ足の怪物にする」や「本を羽ばたく蝶にする」など、本来の性質とある程度関係のある範囲までしか『歪める』ことは出来ない。つまり「チャーハンをマッサージ機にする」とか「猫を植物にする」はNG。
 スタンド攻撃……。

辰宮乃勝(たつみや・のぶかつ)

 綺麗に頭がフランシスコ・ザビエル化している若はげの青年。現在27歳でその外見はもの悲しさを呼ぶ。五年前に津山仔猫に一目惚れして以来、ずっとアプローチし続けているものの、つれない返事以外を貰ったことがない。でも負けない。PCはこの辺りを突けば、彼の協力を得ることが出来るかも知れない。ちなみに本職は座敷船の船頭。
 あまりに親近感溢れる私生活はともかく、河の主辰宮一家を率いる人物だけあって、デスクワーク裏社会のコネなど、単なる力任せの印象がやたら強くなっている鬼の中でも、マルチな活躍を期待できる優秀な人材であることは疑いようがない。でも若はげ。それでも負けない。
 綽名は『河童の若頭』『太陽の申し子』『熱溜める天輪の使者』
 特殊能力:『ザ・システム』降り注ぐ太陽光線を己の頭部に蓄積し(原理不明)、指向性を持たせ相手目がけ放射する、まさに太陽の申し子に相応しい大技。吸血鬼を即死させ、ダンピールを『行動不能』にし、それ以外の者を3シーンの間『盲目』にする。どう考えてもお笑い系の技だが、威力が洒落にならないので、こんな技に消滅させられ成仏できない吸血鬼やダンピールが後を絶たない。日向で5分ほど太陽エネルギーを溜めることで、一発分を常時発射可能な状態で維持できるので、夜中に闇討ちしようとして返り討ちになる連中も少なからずいる。天気が晴れだと常時、曇りだと3シーン、雨・雪なら6シーン発射に時間がかかり、豪雨・豪雪なら使用不可能。

辰宮竹富(たつみや・たけとみ)

 水中生活はお手のものの辰宮一族だが、彼はついに不可能を可能にした。息継ぎ無しの完全なる水中生活を手に入れたのだ。まさに究極の辰宮であると言って良い。
 ただし、その代償は大きく、陸上では息が出来ないという致命的な弱点がある。これでは意味がない、と必死になってトレーニングしているが、成果は上がっていない。本人は暖かいご飯が食べたくて仕方ないらしいが、生魚や沢蟹が彼の常食である。お酒も飲めない。たまに豆腐や固めのゼリーも食べるらしい。唯一の楽しみは流しそうめんだとか。
 年がら年中潜っているため、彼の顔を知る人間はごく少ない。辰宮の一族では、彼を一族の殉教者として敬い、同情している。
 綽名は『河童・オブ・カッパ』『冷たき者』『水の底』『本末転ぶ袋小路の道化者』

二角背行(ふたずみ・はいこう)

 『一角』の技は本来、癒し手のはずである。しかし、現代では彼を除き全滅している『二角』分家の用いる技は『奪い手』。自らの手が触れた者の生命力を吸収するという、本家と全く逆の技を用いる二角の存在が、一角の迫害の一因である、とする専門家も存在する。
 『二角』最後の生き残りである背行は、一見すると若々しい青年のように見えるというが、他人の生命を調べのつく限りで37名奪った彼の本当の年齢を知る者は誰もいない。そして、姿は見せても顔は見せず、というポリシーを貫いているため、彼の顔を知る者もまたいない。いるとすれば闇走一撃くらいだが、彼もこの忌まわしい存在については口を噤んでいる。一族を守るためだろう。
 彼の犠牲者は、ミイラ状の物体となり、第一発見者が恐る恐る手を触れた時点で崩壊するのですぐにわかる。
 綽名は『呑むもの』『肩たたき』『恐怖縛る地獄の坐主』『外法師』
 特殊能力:『奪い手』その手が触れた者の体力を9+5d6瞬時に吸収する(精神値10消費)

三角豪雲(みすみ・ごううん)

 《与える》『一角』《奪う》『二角』そして《吹き込む》『三角』。彼の用いる力は『生命を吹き込む』こと。例えば、死人に生命を吹き込むことで、かりそめの命を取り戻すことが出来る。ただし、死者は吹き込まれた生命を使い切ると、再び死ぬ。死霊魔術とは異なり、生命をもう一度得るので、アンデットとは全く種を別にする。非生物にも生命を吹き込むことは可能だが、やはり生命を使い切ると死ぬ上、そもそも頭脳がないので、大概の場合暴走する。
 名前からもなんとなく分かるが、彼は現在出家している。なんといっても、医者と葬儀屋の次に死体に触れる機会の多い職業なのだから……。彼の密やかな趣味は、惨殺死体に《吹き込み》を行い、殺人の犯人や犯行状況を記録することである。彼の努力の成果の殺人ノートは、金庫に大事に保管されている。
死体に損傷がある場合、《吹き込み》を行われた時点で回復する。生命を使い切ればまたもとの状態になるが。
 特殊能力:『吹き込み手』その手が触れた死者に、一時的に体力値を4+2d6瞬時に回復させる(精神値10消費)

綾吊由美紀(あやつり・ゆみき)

 傀操の分家筋ながら、その卓越した操絃術で傀操の代表となったという、他家では考えられない、技を至上とする一族を象徴するかのような存在。現在20歳で、某私立大学に通いながら、休日には老人ホームや刑務所で人形劇を見せているという、実に篤実な学生。洗い晒しのコットンシャツにジーパンが普段の格好。津山仔猫と親友で、仔猫ちゃんと仕掛は彼女を通した知り合い。仕掛にとってお姉さんのような存在というか筆下ろしの相手。ちなみに名前の由来は、母の2人の姉を合わせたものだとか。
 彼女こそ、曲絃十芸の最高峰の一つ『操傀糸』の継承者であり、普段の操り人形は彼女の名刺代わりのものに過ぎない。彼女の操作する『操武者』は体長二メートルのばかでかい鎧甲冑であり、彼女の握る糸だけであらゆる動作を行う。(なんと、ジャンプまで!)
 綽名は『一人からくり』『二人羽織』『愛し合う二人の糸』『あーや』など。
 特殊能力:『操傀糸』人間大の大きさの操り人形を扱う技。彼女の人形には『がらんどう一号』『でくのぼう二号』という牧歌的な名前がついている。日々のメンテナンスが大変だとこぼしていた。ひょっとすると、他にも存在するかも……?
 追記:身体がスケルトンで股間にビームキャノンがついている操武者がいる、という噂はデマでした。謹んでお詫び申し上げます。

がらんどう一号

 強さ? イニシアチブ15固定 体力? 精神無し 知名度:40
 知能度合い:無し(人形) 出現数:単独 場所:由美紀のいる所
 特殊能力:『転倒』以外の状態異常にならない 知覚方法:無し(由美紀の視認)
 攻撃方法:日本刀/12+6d6・15+5d6
      脇差し/18+7d6・7+5d6
      自爆/40P
 防御方法:受け/9+5d6 流しLV5 緊急回避LV3
 解説:由美紀自慢の操武者。攻撃重視タイプで、見たところは本物の日本甲冑にしか見えない。由美紀の操る糸で動き、相手を追いつめる。隠し武器として自爆用爆弾があり、最悪の場合操武者の秘密もろとも相手を爆殺出来るようになっている。中に人が入ってると勘違いして無駄玉を撃ち、返り討ちに合う人間が後を絶たない。

でくのぼう二号

 強さ? イニシアチブ30固定 体力? 精神無し 知名度:40
 知能度合い:無し(人形) 出現数:単独 場所:由美紀のいる所
 特殊能力:『転倒』以外の状態異常にならない 知覚方法:無し(由美紀の視認)
 攻撃方法:脇差し/14+7d6・7+5d6
      毒ダート/12+7d6 3+3d6『体』『速』を被毒後12時間の間1減少させる 
 防御方法:避け 受け/6+4d6 アクロバットLV6 跳びLV3 
 解説:由美紀自慢の操武者。素早さ重視タイプで、軽武装ながらも人間には再現不可能な動きが行える。隠し武器のダートには毒が塗られ、やや脆弱だった威力を改善している。


羽扇干将(はおう・かんじょう)

鬼の持つ『山の民』の要素を最も強く現代に伝えているのが、刀鍛冶を生業とする彼、羽扇干将である。頑固+酒飲み+かんしゃく持ち=名工の方程式をばっちり守っている、今どき珍しい人。おまけに可愛らしい娘がいる。(と思われていたが、予想を覆してものすごく年下の奥さんらしい)見た目は40代半ばの気難しげな職人風だが、既に五十を超えている。
 彼は断固とした信念があり、刀以外の武器防具は作ろうとしない。せいぜい妥協して槍の穂先が限度である。ただ、刀ならなんでもOKらしく、日本刀から西洋のグレートソードまで幅広く手がけている。ただし、ナイフ・短剣類には興味はないらしく、奥さんのために作った包丁が最初で最後の短剣類の作品らしい。
もちろん、彼の信念を支えるのは、日本屈指と賞賛される技量であるが、もう一つ、彼が一年に1本鍛えるか鍛えないかという、とある刀にも理由がある。彼は本当に絶好調のときにのみ、自らの爪を剥いでその爪を刀に加工する。玉鋼の代わりに鬼の爪を用いるという、世界でただ二人しか知らないこの秘法こそ、彼を『最強の刀』職人と言わしめる最大の理由である。
綽名は『最強の刀職人』『爪配り』『弁慶も手に余る』
 特殊工芸:『神毒鬼便刀』鬼の爪を素材として製作された剣。最初から『異常軽量』が付加されている上、通常の剣の2分の3の威力を持つ(基礎値が10Pの武器なら15P)。
 雄剣『今干将』鬼の爪をベースに隕鉄を用いて鍛え上げた刃を、干将が兄妹で中国旅行に行ったときに購入した玉製の柄に嵌めた、まさに干将渾身の宝剣。鞘にいれようとしたら、三度も鞘自体を切り裂いてしまい、特別に鍛え上げた専用の鞘に入れるしかなかったほど、切れ味は神懸って鋭い。

羽扇莫耶(はおう・ばくや)

 干将の妹。兄が偏屈の固まりなのに対し、彼女は酔狂の固まりである。その気になれば鉄棒でも釘でもなんでも作り、しかも変わった武器を作るのがいっとう好きという、兄とは違う意味で困った人物である。御酒草の戦書を作ったのもこの人。他にも、一見錆びているように見えて実は業物な『寂れた刀』や、高枝切りバサミそっくりの棹状武器『チョッキリーナ』や、トランペット型吹き矢『ポポポ』など、ふざけたネーミングの作品ばっかり揃っている。20代半ばにしか見えないが、実はぎりぎり30代。自称は22歳。(詐称は計画的に)
 兄同様、鬼の爪を素材とした武器を製作する技術を持つが、やっぱり作風は独特で、包丁にしか見えないが、まな板ごと牛の骨まで切れる『鬼包丁』や、仕込み琵琶『法一』など、無駄兵器に全精力を注いでいる。
 なお、本人は自分の名前を嫌っており、普段は『羽織咲耶(はおり・さくや』と名乗っている。放浪癖もあり、行く先々で山下清的エピソードを重ねているとかいないとか。
 綽名は『彷徨の道化鍛冶屋』『箸にも棒にも引っかかる』
 特殊工芸:『神毒鬼便刀』鬼の爪を素材として製作された剣。最初から『異常軽量』が付加されている上、通常の剣の2分の3の威力を持つ(基礎値が10Pの武器なら15P)。
 雌剣『今莫耶』鬼の爪をベースに隕鉄を用いて鍛え上げた刃を、干将が兄妹で中国旅行に行ったときに購入した玉製の柄に嵌めた、莫耶が唯一まともな剣に誂えた武器。あまりに『金』の気が強く、鞘に入れた状態で一日樹に立てかけておくだけで、その樹は枯れてしまうほど。もちろん鞘も金属製である。

鈴木五十(すずき・ごじゅう)

 名前の通り、開祖から数えて50代目の子孫。
 見た目はごく普通のその辺にいそうなフリーター。一山三百円で売ってるような印象。彼は他の連中と異なり、鬼形をとることはなく、腕力や体力もごく普通の人間と変わらない。言うなれば「血が薄い」のだが、人間の血と鈴木の血が絶妙の割合でブレンドされたからか、一つだけ他の有力な鬼に匹敵する特徴を持っている。
 彼は「死なない」のだ。恐ろしいほどの自己再生能力を持ち、通常は回復不可能とされる致命傷から何度も蘇ってきた。のみならず、スタミナの回復も凄まじいスピードで行うため、人間どころか鬼の限界さえも超越した行動が可能である。
 あまりに異常な能力のため、周囲からは「冷泉の再来では?」「鬼の終結駅?」など、話半分に近い噂が乱れ飛んでいる。が、本人はほとんど気にせず、マイペースで仕事をこなしている。
 綽名は『無限連射(ザ・エンドレス)』『50代目の鬼子』『吊されるプロメテウス』など。
 特殊能力:『成れの果て(Last person)』二シーンごとに体力値・身体被害度が最大値の半分回復する。

鬼人戦隊オーガファイブ

 ツシマレッド・ツキオカブルー・トリミヤイエロー・ハジョウグリーン・スズキピンクの5人の分家から構成された鬼の一団。お互いの長所を合わせ、協力することで本家にも対抗出来る、というスローガンを掲げているが、あまり信用されていない。むしろ、変なものでも見るような視線を浴びることが多い。それでも彼らはめげない。
 一応、5人それぞれでもそれなりの実力は持っているものの、何と言ってもオーガファイブの売り物は、合体必殺技である。力自慢のグリーンが爪全開のレッドを振り回して突っ込む『オーガハリケーン』や、ブルーの精神攻撃中にイエローがタックルをぶちかます『オーガスモウプレス』や、ピンクが涙ながらに相手に語りかけている間に全員で相手の後ろから襲いかかる『オーガティアー』などが存在する。最大の必殺技は、爪全開のレッドを横から4人で持ち上げ、相手目がけて鐘突きの要領で投げ飛ばす『オーガバズーカ』である。発展技に、レッドが回転しながら突っ込む『オーガバズーカハリケーン』も存在する。こうしてみると、レッドはリーダーなのに扱いが一番酷い。
 たまに6人目の戦士としてヤミバシリブラックが現れる、という未確認情報も存在する。ただ、ブラックとの合体技が『ダークネスオーガバズーカ』だというのはデマと思われる。

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最終更新:2009年06月14日 11:19
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