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青春は音ゲーと共に -St.3-

最終更新:

beatnovel

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管理者のみ編集可
384 :ああああ:2007/09/26(水) 21:54:03 ID:d6FhQQzJO
~2000年4月~
ブーン達は高校2年となった。
  ~ベジータ学園~
ベジータ「以上で終わりだ!!フンッ!!」


( ^ω^)「やっと始業式終わったお!!」
('A`)「お前寝てただろwww」
( ^ω^)「あのM字ハゲ校長、去年と話が一緒だったおwwwつまらんかったから寝てたんだお!!」
('A`)「うそこけ。去年も寝てたじゃねーかwww」
( ^ω^)「記憶にございません」
('A`)「バーローwww」


ベジータ「ショボン」


  ~ヨッシー高校~
ヨッシー「これで話は終わりでって言う…」



ξ゚⊿゚)ξ「始業式やっと終わったわね」
从'ー'从「今日は授業無いから楽だね~。カバンがすごく軽いよ~」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。なんか気分も軽く感じるわよね」
从'ー'从「わかるわかる~!!空も飛べちゃう感じ~」
ξ゚ー゚)ξ「あははははは……」



ヨッシー「出オチで…って言う…」

385 :ああああ:2007/09/26(水) 22:10:30 ID:d6FhQQzJO
~~~~~~~~~~~

/ ,' 3「お前さん達、今日はどうするんじゃ?」
( ´_ゝ`)「いつも通りの最高のテクを見せるさ」
(´<_` )「流石だな兄者」
/ ,' 3「……………」


ビップ街の歓楽区域の中にある小さな喫茶店「joker」。
兄者( ´_ゝ`)と弟者(´<_` )の流石兄弟は、この喫茶店で定期的に演奏していた。
兄者はドラムを、弟者はギターを担当。
そしてオーナーの荒巻/ ,' 3は、ベースを担当していた。

/ ,' 3「のう、お前さん達……」
( ´_ゝ`)「わかってます」
(´<_`;)「ちょwwwキャラが違うぞ兄者!!」
( ´_ゝ`)「いや、冗談抜きで…お前も分かっているはずだ弟者」
(´<_`;)「………ああ、オーナーの考えは分かる」
/ ,' 3「うむ……客の入りが、のう……」

三人の悩みは深刻だった。
演奏する日も、客足は遠のくばかりだった。
バタスやドートルのような有名喫茶店があちこちに出来たから、だけではなかった。
昼間はそこそこ客の入りはあるから売り上げはまぁまぁだった。

しかし、彼らの演奏があまり好まれていないのだ。
分からなかった。その理由だけは明確な答えが出なかった。

( ´_ゝ`)「なぁ弟者」
(´<_` )「どうした兄者」
( ´_ゝ`)「…ひょっとして俺、下手?」
(´<_`;)「な、何を入ってるんだ兄者!!それは兄者が一番知っているだろう!!」
/ ,' 3「むぅ……ストリートミュージシャンだった頃のお前さん達は、それはそれはぎこちなかった」
( ´_ゝ`)(´<_` )「ちょwww」
/ ,' 3「いや、しかし今は違う。厨房に『自己満乙www』とけなされた悔しさで這い上がって来たお前さん達の実力は、ワシがよく知っとる」
( ´_ゝ`)(´<_` )「…………」

386 :ああああ:2007/09/26(水) 22:47:24 ID:d6FhQQzJO
( ´_ゝ`)「……夜までまだ、時間があるな。ちょっと歩いてくる」
(´<_` )「俺も一緒に行くぞ兄者」

カランコロンカラン……

/ ,' 3「……………」
/ ,' 3「今時カランコロンも無いかのう……」


~~~~~~~~~~~~

( ´_ゝ`)「すまんな弟者付き合わせて」
(´<_` )「気にするな兄者」

表情を崩さずに歩く二人。
その内側には、何か言い知れぬ不安があった。

(´<_` )「……なぁ兄者」
( ´_ゝ`)「どうした弟者」
(´<_` )「……どうして俺達って音楽やってんだろうな」
( ´_ゝ`)「さあな。サラリーマンになるより音楽が好きだった。それだけの事だ」
(´<_` )「……そうか」


気が付けば、何年か経っていた。
親は反対した。特に母親は猛反対した。

――――――――――

  @@@
 @#_、_@
  (  ノ`)「何がミュージシャンよ!!」
   ^
(;´_ゝ`)「お、落ち着け母者」
(´<_`;)「兄者、これはマズイ……」


…結局、逃げるようにして二人は上京した。
弟者はアコースティックギター、兄者は電子ドラムを背負って。

387 :ああああ:2007/09/26(水) 23:00:03 ID:d6FhQQzJO
l从;∀;ノ!リ人「小さい兄者ー!!でっかい兄者ー!!」
(;´_ゝ`)「妹者……」
  彡⌒ミ
 (;´_ゝ`)「二人ともー!!」
(´<_`;)「父者……」


  @@@
 @#_、_@
  (  ノ`)
   ^

( ´_ゝ`)(´<_` )「………」


  @@@
 @#_、_@
  ( ; ノ;)
   ^

(;´_ゝ`)(´<_`;)「……!!」

『母者ーー!!』



―――――――――――
それから二人は、荒巻に拾われ今に至る。

( ´_ゝ`)「…もう潮時なのだろうか」
(´<_`;)「なっ…!!バカな事を言うな兄者!!まだ始まってもないだろう!!」
( ´_ゝ`)「…………」
(´<_`;)(………兄者)


いつもアホな言動が多い兄者。
それに突っ込む自分。

うまくやってきたつもりだった。二人なら怖くなかった。


( ´_ゝ`)『おい!!あそこのコンビニの裏に売れ残りの寿司が捨ててあったぞ!!』
d(´<_` )『ナイスだ兄者!!』

( ´_ゝ`)『おい!!草むらの中にプレイボーイが捨ててあったぞ!!』
d(´<_`*)『GJだ兄者!!』

(*´_ゝ`)『おい!!小学校の校庭にフラフープが捨ててあったぞ!!』
(´<_`#)『それは返してこい兄者!!』



――そんな兄者が黙ってゲーセンに入るなんて………

Σ(´<_`;)「って、ゲ、ゲーセン!?」

388 :ああああ:2007/09/26(水) 23:14:10 ID:d6FhQQzJO
(´・ω・`)「やぁ。ようこそゲームセンターバーボンへ。
このハンバーガーは私のお昼ご飯だから触らないで欲しい」
(*´_ゝ`)「弟者来て見ろ!!こっちこっち!!」
(´<_`;)「…………」


兄者は、やっぱりアホだった。
(*´_ゝ`)「初めて見るゲームだ!!すげぇぞ弟者!!」
(´<_`;)(…まったくゲームに何興奮してんだ。どうせ野球拳かなんか……)



~~~~~~~~~~
( ^ω^)「オワタ♪オワタ♪学校オワタ~♪」
(;'A`)(下手くそだな~…)
ξ゚⊿゚)ξ「そこの豚、ちょっと口にチャックしなさい」
从'ー'从「オワタ♪オワタ♪」ξ;゚⊿゚)ξ(;'A`)「ちょwwwねーよwww」


初めてビップ街で遊んでから、四人はちょくちょく一緒に遊ぶようになっていた。
放課後はバーボンでビーマニやDDR、ポップンなどの音ゲーをするのが日常になっていた。

( ^ω^)「おっおっ♪」
从'ー'从「おっおっ♪」
( ^ω^)人从'ー'从「「学校オワタ♪」」
Σξ;゚⊿゚)ξ(ちょ、ちょっとブーン!!何手ぇ繋いでんのよ!!)
('A`)(ブーン…ウラヤマシス……)

どこも『ツッコミ』は苦労するようである。

ΩΩΩΩ「こんにちはー!!」
(´・ω・`)「やぁいらっしゃい。このシェイクは私のデザートだから触らないで欲しい」
( ^ω^)「ショボンさん今からごはんかお?ジャンクフードは太るおwww」
ξ゚⊿゚)ξ('A`)「お前が言うな!!」
( ^ω^)「ショボーン」
(´・ω・`)「うん。新作ゲームが入ってね。前々から入れたかったんだけどさっき搬入がおわったんだ」
从'ー'从「オワタ♪オワタ♪」
( ^ω^)「搬入オワt」
ξ#゚⊿゚)ξニつ)^ω^)ブー

389 :ああああ:2007/09/26(水) 23:45:07 ID:d6FhQQzJO
(#)^ω^)「表現の自由が奪われました」
从'ー' 从≡从 'ー'从「で、どんなゲーム~?」
(´・ω・`)「ああ、ギターとドラムのゲームでね。今あそこにあるn」

  wktkだお
≡≡⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃

   キャッ キャッ
≡⊂ニニ从 'ー'从ニ⊃

ξ;゚⊿゚)ξ(;'A`)「やめんかーい!!」

ブーンと渡辺さんを追いかけるようにして、ドクオとツンも新しく来たゲームの方へと向かった。



(´・ω・`)「ショボーン」


――――――――――
(´<_`;)「兄者、これは…」
(*´_ゝ`)「面白いな弟者!!」

ギターフリークス3rd&ドラムマニア2nd。
二台並んだインパクトは、ビーマニにも決して劣らない迫力があった。

まずは一曲目『春~spring』をセッションプレイした二人。
最初は戸惑ったが、すぐにリズムを取って難なくクリアした。

(´<_`;)「一瞬ヒヤリとしたな」
(*´_ゝ`)「そうか?俺はまだまだ余裕だぞ!!」

 |^ω^)二人で遊ぶのかお?
壁|゚⊿゚)ξ一人でもいいんじゃない?
 |'ー'从ちょっと難しそう~
 |*'A`)(渡辺さん…背中におっぱいが当たってます…)


(*´_ゝ`)「次はどうする弟者?」
(´<_` )「これなんかどうだ?」


『バンビーナ』


 |^ω^)HOTEIだお
壁|゚⊿゚)ξ『布袋』ね。それだと焼き鳥だから
 |'ー'从ちょっと難しそう~
 |*'A`)(渡辺さん…ますます背中におっぱいが…)

391 :ああああ:2007/09/26(水) 23:59:21 ID:d6FhQQzJO
( ´_ゝ`)「いい曲を選んだな弟者」
(´<_` )「流石だろ兄者」


はじける曲調のため、バンビーナはウラのリズムが多少取りにくい。
しかしそれは初心者の話。
彼らは、プロだ。

( ´_ゝ`)「俺達、ロックは向いて無いんだよな」
(´<_` )「やれない事は無いが、声がどうしてもロック向けじゃないからな」


全く危なげ無く、二人は曲を終えた。
 |^ω^)うまいおあの人
壁|゚⊿゚)ξほぼノーミスだったわね
 |'ー'从ちょっと楽しそう~
 |*'A`)(やべ…勃ってきた……)


( ´_ゝ`)「さて、次がラストの曲だな」
(´<_` )「兄者が選べよ」
( ´_ゝ`)「ふむ、何が良いかな……」

二人は初めてだからノーマルモードを選んだが、彼らにとっては簡単なレベルではあった。
しかし、それでも物足りなさは感じていなかった。
ゲームゆえの面白みなのか、ボーカルが入っているからなのか……

( ´_ゝ`)「……弟者、決まったぞ」
(´<_` )「!!この曲は……」


『LOVE AFFAIR』

 |^ω^)サザンだお
壁|゚⊿゚)ξへぇ、あの曲も入っているんだ
 |'ー'从私この曲好き~
 |*'A`)(ハァハァ………ウッ!!)




( ´_ゝ`)「…弟者、俺は思い出したぞ」
(´<_` )「何をだ兄者」
( ´_ゝ`)「何故、音楽をやっているか、だ」
(´<_` )「……ふむ」



ノーマルモードのため演奏は忙しく無い。
二人はプレイしながら会話をしていた。

392 :ああああ:2007/09/27(木) 00:18:12 ID:iMGJrcsOO
( ´_ゝ`)「知っているか、この曲を」
(´<_` )「もちろんだ兄者。
確か不倫の歌だったな」
( ´_ゝ`)「『君、つまり不倫相手は好きだが、僕は家庭を捨てる事は出来ない』…そんなせつない心を表した歌だ」
(´<_` )「そうだったな」
( ´_ゝ`)「……俺達は単に『音楽好きなサラリーマン』にもなれたと思う。
そうすれば今も家族と一緒にいただろう」
(´<_` )「………」
( ´_ゝ`)「…でも俺は、自分に嘘をつけなかった。
家族よりも音楽が大好きだった」
(´<_` )「俺も同じだ兄者」
( ´_ゝ`)「アニメソングにドラマの主題歌。歌は時代を映す鏡だ。
歌は世につれ、世は歌につれ。混沌とした世の中を引っ張れるような、混沌とした世の中を撹拌できれば、と思ったんだ」
(´<_` )「現実は厳しかったがなwww」
( ´_ゝ`)「ああ、しかし」
( ´_ゝ`)「夢はおっきく!!ピーマンは残さず!!」(´<_` )

『ステージ クリア!!』


二人はミスをする事なく、パーフェクトでフィニッシュした。

 |^ω^)うまかったお
壁|゚⊿゚)ξうん…感動したかも
 |'ー'从綺麗な演奏だったね~
 |*'A`)(素数素数…1…2…35…7…)

( ´_ゝ`)「初心に返った気分だったな」
(´<_` )「ゲームだしモードも普通だったが、楽しい演奏だったな」
( ´_ゝ`)「曲と歌と演奏で!!」
(´<_` )「最高の雰囲気を作り出す!!やっぱり」
( ´_ゝ`)「最高だよな俺ら!!」(´<_` )

 |*^ω^)すごくうまかったお
壁|*゚⊿゚)ξうん、プロみたいだった
 |*'ー'从プレイしてみよ~!!
 |*'A`)(おっぱいらめぇ!!)

393 :ああああ:2007/09/27(木) 00:34:07 ID:iMGJrcsOO
(´・ω・`)「ありがとうございましたー!!」

――――――――――
( ´_ゝ`)「激しいだけが一人を魅了するんじゃないんだよな」
(´<_` )「全くだ兄者。小手先の上手さに我を忘れていたようだ」
( ´_ゝ`)「…ところで弟者、今日のライブだが」
(´<_` )「わかってますwww」
( ´_ゝ`)「ちょwww」



二人はバーボンを出ると、笑顔でjokerへと戻っていった。
何故かさっぱりとした二人の顔に、荒巻は首を傾げた。


/ ,' 3「…ほうほう。そりゃ盲点じゃったな。ならばワシも初心に返るかの」
( ´_ゝ`)「すまんオーナー。不完全燃焼だろうが」
/ ,' 3「ふぉっふぉっふぉっ。
むしろこれなら目をつむっても演奏できるわい。ワシも歳相応の仕事をせないかんかの」
(´<_` )「円熟したワインは、特別なブドウじゃなくともコクがでるものです」
( ´_ゝ`)「左様。腕があればオムレツさえも最高のごちそうとなりますからね」




……その日の夜、喫茶jokerには『LOVE AFFAIR』が流れていた。
客の入りはいつも通りだった。
しかし、入っていた客は上質のワインを味わうが如くゆっくりと聞き入っていたという…。


~~~~~~~~~~
( ゚ω゚)「アッーーー!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン!!何足引っ張ってんのよ」
从'ー'从「ブーンくんドラムの才能無いよ~」

初セッションするも、全くダメなブーンでした。





('A`)「あぶれますた」




429 :ああああ:2007/10/06(土) 17:00:08 ID:ZTPUpMrTO
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン!!3丁目のバルケンさん家にミックスピザ!!」
( ^ω^)「了解だお!!」

≡≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン

ξ゚⊿゚)ξ「次は5丁目のは瀬川さん家にイタリアンバジル!!」

≡≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン

ξ゚⊿゚)ξ「次は1丁目の杉浦さん家に豚キムチピザ!!」

≡≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン


ξ゚⊿゚)ξ「バイク使えよwww」




今日はブーンもツンも、共にバイトの日。
ツンは注文を受けてピザを作る作業を。ブーンはそれを届ける配達員の仕事をしている。
ブーンは原付免許を持っているのだが……

( ゚∀゚)『まいったな。渋滞してやがる…』
( ^ω^)『ならば店長、走っていきますお!!』
(;゚∀゚)『いや、それは無理だr』

≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン

  タダイマー!!
⊂二(^ω^ )二二⊃≡≡

( ゚∀゚)b『おまwwwGJwww』


というわけで、近場に限りブーンは走って届けるのだ。


ξ;゚⊿゚)ξ(どういう体力してんのかしら…)
( ゚∀゚)「よし、ブーン!!次で最後の配達だ!!」


 おいすー | ̄ ̄ |
  /  ̄ヽ|PIZZA|
  (^ω^ |   | ≡≡
 O┳Oc  | ―ヽ| ≡≡
 (〇)\し/ (〇)  ≡≡


ξ゚⊿゚)ξ( ゚∀゚)「ここにきてバイクかいwww」

430 :ああああ:2007/10/06(土) 17:16:57 ID:ZTPUpMrTO
~バイト終了~

ξ゚⊿゚)ξ「お疲れ様ブーン」
( ^ω^)「お疲れ様だお!!」

バイトが終わるのは、いつも10時過ぎ。すっかり真っ暗になっている時間だ。
っていうかサービス業はこんなもんだ。

ξ゚⊿゚)ξ「……ねぇブーン」
(^ω^)彡「お?」
ξ゚⊿゚)ξ「こっちみんなwww」
( ^ω^)「ちょwwwヒドスwww」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、ごめん。そうじゃなくってね……」

ツンはカールされた自分の髪に指を絡ませながら、すこしうつむき加減に口を開く。

ξ゚⊿゚)ξ「…ブーンって、将来どうするの?」
(;^ω^)「しょ、将来かお?そんなのわかんないんです!!;><」
ξ゚⊿゚)ξ「あえてツッコまない方向で」
( ^ω^)「すみませんでした」
ξ゚⊿゚)ξ「…でね、将来っていうと幅が広くなっちゃうけど、とりあえず…高校卒業したら、ブーンはどうするつもり?」
( ^ω^)「うーん……やっぱり就職しようと思うお。それにブーンは大学行けるほどオツムよくないお」
ξ゚⊿゚)ξ「まあ確かに」
(;^ω^)「ちょwwwヒドスwww」


本当は、そんな事無いと思った。
ブーンは配達先を一発で覚えるし、おつりを間違えた事は一度も無い。
ツンが見る限りでは、他のバイトは覇気も無く、配達先も間違えるしおつりを間違える事も多々ある。

ブーンは走って配達までするのに、終わってからもピンピンしている。

体力バカ、という言葉で片付けられない何かを持っていた。

431 :ああああ:2007/10/06(土) 17:36:36 ID:ZTPUpMrTO
( ^ω^)「そういうツンはどうするんだお?やっぱり大学行ってキャリアウーマンになるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」


~~~~~~~~~~~
彡 ´ー`)『ツン、お前は大きくなったら私の会社に入るんだ』
彡 ´ー`)『しかしコネは一切無しだ。実力で這い上がってこい。運などはこの世の中に存在しないのだ』
彡 ´ー`)『そして裕福になって自分も回りも幸せにするのだ。それがお前の務めだ』
~~~~~~~~~~~

ξ゚⊿゚)ξ(パパ……)
(;^ω^)「おい!!ツン!!ツン!!」
Σξ;゚⊿゚)ξ「えっ!?あっ、ごめんっ!!」
( ^ω^)「どうしたんだお?何かボーっとしてたお」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン……」


ツンの頭の中で、父親の言葉がぐるぐる回っていた。
確かにいい会社に入ってお金を稼げば幸せになれるかもしれない。
しかしそれでいいのだろうか。
貧乏な人が本当に不幸なのだろうか?

( ^ω^)「…ツン、何か悩みごとでもあるのかお?」
ξ;゚⊿゚)ξ「べっ!!別に悩みなんて無いわよっ!!」
( ^ω^)「…ツン。ブーンは時々不思議だったお」
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
( ^ω^)「ツンはいつもバイトが終わっても、真っ直ぐ帰りたがらないお。
一緒にゲーセン行ってブーンが帰ろうとすると、すごく悲しそうな顔をするお」
ξ;゚⊿゚)ξ「そそそそんな事ないわよ」
( ^ω^)「……ツン、僕の目を見るお」
ξ;゚⊿゚)ξ「な…なによぅ…」
ブーンの真っ直ぐな視線に、思わずツンは目線を逸らす。
( ^ω^)「ツン!!自分に嘘をつくのはよくないお!!」
ξ゚⊿゚)ξ「う、嘘なんてついてないもん!!」


彡 ´ー`)「…コホン」

432 :ああああ:2007/10/06(土) 17:55:01 ID:ZTPUpMrTO
(^ω^)彡
彡;´ー`)「こっちみんなwww」
( ^ω^)「どちらさまですかお?富士山ならあっちですお」
彡;´ー`)「いや、私は…」
ξ゚⊿゚)ξ「パパ!!」
(;^ω^)「えっ!?この人ツンのお父さんかお!?」
彡 ´ー`)「いかにも。私はツンの父親のサk」
( ^ω^)「似てねーwww」彡;´ー`)「名前ぐらい言わせないか」
ξ゚⊿゚)ξ「何よパパ。何か用?」
彡 ´ー`)「何って、いつも帰りが遅いから迎えに来たんだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「大きなお世話よ!!」

そう言い放つと、ツンはブーンの側に駆け寄った。

そして、ブーンの腕に自分の腕を絡ませる。

(;^ω^)「ちょwwwツン!!何してるんだお!!」
ξ゚⊿゚)ξ「私は今日はブーンの家に泊るもーんだ」
彡 ´ー`)「…ほう?」
(;^ω^)「ノンノンノン!!そんなアポイントメントは本日ございませんお!!」
彡 ´ー`)「いつも夜遅く帰ってくるのは、そのブーン君とやらのせいなんだな?」
(;^ω^)「ちょwww何のフラグだおwwwいつもバイトが終わるとブーンは一人でかe」
ξ゚⊿゚)ξ(えいっ!!)
ギュッと、ブーンの腰のあたりをつねる。

(;゚ω゚)「アッーーー!!」
ξ゚⊿゚)ξ「パパには関係ないでしょ!!ともかく今日は帰らないんだから!!」
彡#´ー`)「…このサカキに恥をかかせるつもりか、ツン」
( ^ω^)(サカキ?どっかで聞いた名前だお…)
ξ#゚⊿゚)ξ「うんざりなのよ!!帰って来ても勉強勉強!!
勉強なら学校でしてるわよ!!」
彡#´ー`)「その学校帰りにゲーセン寄ってるんだろう?
寄り道して頭悪くして帰って来るんだから復習は必要だろう!!」

433 :ああああ:2007/10/06(土) 18:13:01 ID:ZTPUpMrTO
( ^ω^)(サカキサカキ…なんだっけお……)

ξ#゚⊿゚)ξ「友達と一緒に遊んで何が悪いのよ!!」
彡#´ー`)「あんな低俗なゲームで遊んで、得られる物など何もない!!」

( ^ω^)(サカキサカキサカキ~…サカキ~を~食べ~ると~…)

ξ#゚⊿゚)ξ「勉強していい大学に入って、それで何ができるのよ!!」
彡#´ー`)「裕福になれば、なんだって好きな事ができる!!
自由になれるのだよ!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「そんなふうに手に入れた自由なんてお断r」

( ゚ω゚)「ひらめきパスワーード!!!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「「ちょwwwなんだよwww」」(´ー`;ミ

『天才!!たけしの元気が出るTV』の口ゲンカ選手権の決勝さながらの白熱したバトルの中、ブーンがゴングの如く声をあげた。

( ^ω^)「サカキさん!!あんた『500円からの人生』の著者のサカキさんかお!!」
彡;´ー`)「!!!!なぜそれを……あの本は自費出版だったから全然出回らなかった過去の黒歴史のハズ…」
( ^ω^)「ブーンの愛読書だお!!中学の時読書感想文用にボックオフで10円で買ったんだお!!」
彡;´ー`)「10円て……」
ξ゚⊿゚)ξ「パパ……」

すっかり話の腰が折れたツン&サカキ親子。
こうなるともうブーンのターン!!である。

( ^ω^)「サカキさん、あんた自分の書いた本と矛盾した事を言ってるお」
彡;´ー`)「な、何が矛盾しているというんだ!!」
( ^ω^)「あんた本の中でこう言ってたお。
『全てを失って絶望した時、私は死のうと思いコートを羽織って外に出た』」
彡;´ー`)「っ!!」
ξ゚⊿゚)ξ(…死ぬ?)
( ^ω^)「『コートのポケッとに手を突っ込むと、500円玉が一枚あった。
どうせ死ぬのなら、と思い、私は生まれて初めてパチンコをしてみる事にした』」

434 :ああああ:2007/10/06(土) 18:30:55 ID:ZTPUpMrTO
彡;´ー`)「や、やめろ!!それ以上は……」
サカキは見るからに焦りの色を浮かべている。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、続けて!!」
彡;´ー`)「ツン!!お前!!」
( ^ω^)「…『そのパチンコで、なんと私は10万円勝ってしまった。たった500円が10万円だ。
私は額面よりも、その運に驚いた。私はパチンコなどした事が無い。ギャンブルに関しては実力などない』」
ξ゚⊿゚)ξ(運?今『運』って言った!?)
( ^ω^)「『私は今死ぬわけにはいかない!!そう思った。
今やっと運が自分に来たのだから、なんだってやれる!!そう思った』」
彡;´ー`)「も、もうやめてくれ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「却下します」
彡;´ー`)「ちょwww」
( ^ω^)「そして最後にこうあったお。
『人生は回り道をしなければ、ヒントは得られない。事実私は会社人間だった頃にバカにしていたパチンコに、命を救われたのだ。
目標に向かって真っ直ぐ進むより、ゆっくりでいい。ムダな事を楽しんで多くのヒントを得よう』と」
彡;´ー`)「うぅ……」
( ^ω^)「さっきあんたは『運などはこの世の中に存在しないのだ』とか『ゲームから得られる物など何もない!!』とか言ってたお。
でも事実あんたは『運』と『ゲーム』の恩恵を受けた人間だお!!
それなのに『目標に向かって真っ直ぐ進む』事をツンに求めてるお!!」
Σm9(^ω^)それは大きな 矛 盾 だ お !!」
彡;´ー`)「ううぅ………」

サカキはよろめき、ガクッと膝をついた。
ξ;゚⊿゚)ξ「パパ!!しっかり!!」
彡;´ー`)「…滑稽だろ、ツン。笑いたかったら笑ってくれ…」
ξ;⊿;)ξ「パパ……」

(;^ω^)(あちゃー。勢いに任せて内容言い過ぎちゃったおwww)

435 :ああああ:2007/10/06(土) 19:12:26 ID:ZTPUpMrTO
彡;´ー`)「私は怖かったんだ。死を思うほどに全てを失う事が。
それを再び味わう事も、娘にそうした思いを経験させる事も」
ξ゚⊿゚)ξ「パパ……」
( ^ω^)「サカキさんは裕福になれば自由になれるって言ったお。
でも自由ってなんだお?」
彡;´ー`)「それは…好きな事を好きなだけ、好きな人と好きなだけ、幸せに暮らす事だ」
( ^ω^)「ならブーンはすでに『自由』だお。
彡 ´ー`)「!!!!」
( ^ω^)「ブーンは貧乏だお。
カーチャンは喉にモチをつまらせて死んだから保険金出なかったし、トーチャンは出稼ぎで半年に一度ぐらいしか帰ってきませんお。
そんな傷心のブーンが出会ったのがサカキさんの本だったお。
今でも『回り道』を忘れず『運』もあきらめてないお。
勉強一筋じゃなくて回り道をしたから、音ゲーを通して仲間と遊んだりバイトを通してツンと出会えたお」
ξ゚⊿゚)ξ(ブーン……)
( ^ω^)「サカキさんも、『回り道』と『運』は忘れちゃいけないお!!」


彡 ´ー`)「……ハッハッハッ…」
(;^ω^)「お?」
彡 ´ー`)「いや、全くだよ。ブーン君の言う通りだよ。
私は初心をすっかり忘れていたようだな…」
(;^ω^)(びびったお…いきなり笑ったから悪役スイッチONになったかと思ったお…)
彡 ´ー`)「恐れいったよブーン君。君ならば娘は任せられる!!
存分に熱い夜を過ごしてくれたまえ!!」
(;^ω^)「ちょwwwだから違u」
ξ#゚⊿゚)ξつ ギュッ
( ゚ω゚)「サプラーーイズ!!」
彡 ´ー`)「…ツン!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、何?」
彡 ´ー`)「音ゲーとやら……今度パパも一緒にやってみたいな」
ξ゚⊿゚)ξ(…パパ……)

436 :ああああ:2007/10/06(土) 19:33:25 ID:ZTPUpMrTO
彡 ´ー`)「じゃあパパは帰るよ」

    ブーン
≡≡⊂二二彡 ´ー`)二⊃

ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^)「それでかいwww」

( ^ω^)「それにしてもびっくりしたお。ツンのお父さんがサカキさんだとは思わなかったおwww」
ξ゚⊿゚)ξ「私だって初めて知ったわよ。そんな本書いてたなんて…」
( ^ω^)「……ところでツン」
ξ゚⊿゚)ξ「何?」
(;^ω^)「そろそろ腕を離してほしいお」
ξ*゚⊿゚)ξ「あっ!!」

ブーンに言われて、慌ててツンは離れた。

ξ*゚⊿゚)ξ「ででででも?もうパパも認めてくれた訳だし?」
(;^ω^)(ちょwwwデレ成分大分泌だおwww)
ξ*゚⊿゚)ξ「ありがとブーン。これで心置きなくブーン家に行けるわ」
(;^ω^)「だだだだダメだお!!そんなうら若き男女が一つ屋根の下ポップコーンパーティーなwww
今日はツンも帰るお!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「な…何よケチ!!」
 デブ

(#^ω^)「今デブって言ったお?」
ξ゚⊿゚)ξ「言ってませーん」
(#^ω^)「いや言ったお!!」ξ#゚⊿゚)ξ「言ってない!!」
(#^ω^)「言ったお!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「言ってない!!」
(#^ω^)「言ったお!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「言った!!」
(#^ω^)「言ってないお!!」
ξ゚⊿゚)ξ「言った!!」
(#^ω^)「言ってないお!!」
ξ゚ー゚)ξ「言った!!」





ブーンもまんざらではなかったが、どうしてもツンを家には上げれなかった。
なぜなら、自分以上にツンが好きな人がいるのだから。



~~~~~~~~~~
『妻のお腹には、新しい命が宿っている。
一から出発した私に、最高のプレゼントだ。
たとえ再び全てを失っても、私はこの子の為に生きるだろう。
そしてこの子に愛されるような人間になる事を、生涯の目標としよう』

( ^ω^)(…この一文だけは胸にしまっておくお)





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