ペレアス

【元ネタ】国王牧歌
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ペレアス
【性別】男
【身長・体重】183cm・80kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
狂化:B
 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

【固有スキル】
勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
 ただし、現在はクラス能力により狂化している為、能力を発揮できない。

心眼(偽):C
 第六感による危険回避。

【宝具】
『赤い騎士の反円卓(フォールン・ファンタズム)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:300人
 ノウブル・ファンタズムを地に落とす固有結界。
 結界内ではAランク以上の宝具は実体化を解かれ、
 B、Cランクの宝具はEランク相当まで力を弱める。
 また、結界に取り込まれた善属性の人物は低確率で属性反転を起こす。
 EXランクおよびDランク以下の宝具は影響を受けない。

【Weapon】
『無銘・槍』
槍、鎧ともに血のような赤

【解説】
 円卓の騎士の一人、ペレアス卿。
 湖のニミュエの夫であり、妻の加護により安楽な最期を迎え
 ……る事にはならなかったバージョンのペレアス卿。

 愛したエッタード婦人をガウェインに寝取られ、
 清らかな貴婦人と信じていた王妃をそうではないとパーシヴァルに教えられ、
 誠実な騎士と思っていたランスロットが国中で噂の間男と知り、絶望するペレアス。
 かつて憧れていたキャメロットを“鼠どもの巣”と呼び、アーサー王の敵対者となった。
 彼は王を褒め称えた農夫の目を潰し手を斬り落とし、宮廷への使いとして送りつける。
 自分の城、自分の円卓には売春婦が溢れている。貴様らの城と同じように。
 しかし自分の方がアーサーより誠実だ、偽善を謳わず本性を隠していないのだから。
 異教徒の軍がやって来て貴様の槍は砕ける、エクスカリバーとて藁屑のようなものだ、と。

 王は挑戦者『赤騎士』の討伐に向かい、留守中の槍試合運営をランスロットに任せた。
 しかし、その両方ともが王国の落陽を示すかのような惨憺たる有様となる。
 槍試合で賞品を勝ち取ったトリスタンは“その場の貴婦人の誰かに捧げるべき”宝石を
 持ち去ってイゾルデに渡そうとし、マーク王にその頭を叩き割られた。
 円卓の若者たちは『赤騎士』を顔もわからぬ程に切り刻んだ上に、
 王の制止も聞かずに砦の人々を男女問わず撫で切りにして火を放ってしまった。
 遠征より帰還したアーサー王の足元で、寵愛の道化師ダゴネット卿は
 「もう二度と、貴方を笑わせる事はできないのでしょう」と泣くのであった。


【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ペレアス
【性別】男性
【身長・体重】183cm・80kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:C
 二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。

【保有スキル】
精霊の加護:×
 そんなものは無い。

気配遮断:C
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

被虐の誉れ:C
 肉体を魔術的な手法で治療する際、所要魔力が通常の1/3で済む。
 また、魔術の行使がなくとも一定時間経過するごとに傷は自動的に治癒されていく。

ストーキング:D+
 愛した標的を追い求め続けるためのスキル。
 求め続ける限りにおいて、耐久と被虐の誉れスキルが向上する。
 追跡能力はさして高くないが、とにかくしつこい。

【宝具】
『不義暴きの剣(コルナール)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:2人
 ゴーヴァン卿とアルカード婦人の喉上に置かれた剣。
 不義、不貞を犯した事があると彼が信じる者、および
 その相手となった者の“喉元にある”ものとして扱われ、
 ただ振るうだけで首部位への攻撃として成立する。

【解説】
 アーサーに仕える騎士の一人ペレアス卿。
 伝説群への初出時、マロリー版でのような湖のニミュエの夫とも
 国王牧歌における狂える赤騎士ともならなかった彼。

 遍歴中のゴーヴァン卿は奇妙な光景を見た。一人の騎士が十人の騎士と戦って勝利し、
 だと言うのに降伏し、屈辱的な運ばれ方でどこかへ連れて行かれるというものだった。

 後で事情を聞き出した事には、彼ペレアスはかつて馬上槍試合で六十の騎士を負かせ、
 参加騎士五百名中で最優秀者と認められたその際、美しい婦人アルカードを見初めた。
 試合の賞品、名剣と黄金の冠のうち後者をペレアスはアルカードに差し出して求愛し、
 「この場で最も美しい女性に捧ぐ。異論ある者がいれば受けて立とう」と宣言した。
 ところが婦人はこれを手酷く拒絶し、ペレアスが彼女の領地に入る事さえも禁じる。
 もし彼が領内で見つかれば、騎士を派遣して捕らえ、侮辱した上で放逐してくれよう。

 そのうちに諦めて消えるだろうと思っての事だが、ペレアスはおかしな男だった。
 連行先で彼女に会える、声も聞ける、いずれ気が変わり愛してくれるかも知れぬ。
 武勇で劣るのでない証明として戦いはするが、連れて行かれるのは望む所なのだ。
 故に降伏して屈辱的な格好で引き立てられ、喜んで罵られ、そして再び来るのである。

 つまり変態だ。

 と思ったかは分からないが、とにかくゴーヴァン卿は彼の恋路に助力を申し出た。
 君の甲冑を貸してくれ、“貴女が嫌いな相手を殺し甲冑を奪ってやった騎士”として
 彼女と親しくなり、信頼を得てから徐々に君に好意を向けるよう計ろうじゃないか。
 だが婦人の美貌に気が変わったか、ゴーヴァンは自らアルカードと同衾してしまった。
 帰りの遅い事を訝ったペレアスは城へと侵入し、寝台に並ぶ二人の寝姿を目にする。
 逆上した彼は二人を殺そうとするが、思い留まって抜き身の剣を置いて立ち去った。

 目覚め、喉の上の剣を見たアルカードはゴーヴァンの嘘に気付き彼を責める。
 さすがに悪いと思ったか、ゴーヴァンもペレアスに詫びる為に彼を追った。
 性根が腐り果てた後期流布本版であっても“黄金の舌”は健在であったのか、
 ゴーヴァンはアルカードを説得し、ペレアスをも宥め、二人を結婚させたのだ。
 ペレアスとアルカードの間には息子・小ギフレイスが生まれたという。
最終更新:2020年03月23日 22:35