【元ネタ】
ギリシャ神話
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ミノス
【性別】男性
【身長・体重】182cm・76kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
嵐の航海者:B
船と認識されるものを駆る才能。
船乗りとしての能力はあまり優れていないが、王としての器量により集団を働かせる。
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
神性:A
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
主神ゼウスの息子であり、死後冥府の裁判官となったミノスの神霊適性は最高クラスといえるだろう。
人間観察:A
人々を観察し、理解する技術。
個人の背景を完全に想定し尽くし、人の一生を完璧に理解する。
生前においては法家であり、死後は人生を裁くまでになった王の、人への知見。
【宝具】
『武威赫々たる嘆きの船(ブラックセイルズ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:10~30 最大捕捉:300人
アテナイに少年少女の生贄を迫った恐怖の艦隊。
黒い帆を掲げた悲劇の船と、エーゲ海の覇権を握ったクレタ王国の海軍力がミックスされた宝具。
幽体からなる無数の戦艦を召喚し、人間を捉えて生け贄の烙印を押す。
以後、生け贄認定された人物の生殺与奪権を握り、魔力徴収をライダーの好きに行える。
『神威赫々たる牛頭の王(ミノアン・シヴィライゼーション)』
ランク:A++ 種別:対国宝具 レンジ:20~70 最大捕捉:800人
ミノス王の奥の手。
牛頭の巨人となって敵を殲滅する。
自らの罪の形――牛頭の魔人――を肉体に顕した上で青銅の巨人タロスを装備、巨人化し、
ミノア文明の化身たる牛頭の巨人となる。
古代クレタ島に栄えたミノア文明では牡牛の犠牲が捧げられ、
一説には牛の頭の被り物をした神官が王の権威を認めたという。
タロスが牡牛の姿をしているという説も、ミノタウロス神話と同源である。
『罰天墜堕(ダウン・トゥ・ヘル)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:一人
死人に然るべき裁きを与える断罪権能。
尾先で指し示した対象のパーソナリティを読み取り、罪の形を肉体に発現させる蛇(悪魔)の尻尾。
この“変異”は罪による対象の自壊である為、どんな防御も防ぐことはできない。
断罪対象は罪の形を伴う肉体を抱えて苦悩することになる。
なお、この宝具は死後の裁きを司るために、「既に死んでいる」存在しか対象に取れない。
【Weapon】
『タロス』
鍛冶の神が造った自動人形。
クレタ島を守護する青銅の巨人という姿で知られるものの、
実は有翼形態や雄牛形態に変身する隠しコードが存在する。
熱量最大解放
モードへ移行する為の命令コードも存在したが、ミノス以後には失われた。
ライダーは通常、雄牛形態のタロスに乗る。
『蛇蝎』
パシパエによる浮気避けの呪い。
キルケによって解呪済み。
【解説】
ゼウスとエウロペの子、クレタ島の最大の王ミノス。
伝説上の王だがモデルが実在したとされ、
線文字Aに登場するミヌテ、ミヌロジャという名前の人物が史実上のミノスではないかとされる。
古代のクレタ島に栄えたミノア文明は、ミノス王にちなんで名付けられた。
神話のミノスはミノア文明がそうであったように雄牛に関連付けられる伝説を持っている。
彼は雄牛に化身したゼウスに連れて来られたエウロペの子として
義父
アステリオスの死後クレタの王位を主張した。
ポセイドンには王権を祝福して雄牛を海から送るよう祈り、それを捧げると誓ったが、
やってきた雄牛の美しさに魅了されたミノスは他の牛を犠牲にしてしまう。
怒れる海神はミノスの妻パシパエ(キルケの妹、魔女)の精神を冒し、
雄牛に恋した彼女は名工
ダイダロスの作った雌牛の中に入って雄牛と交わった。
かくして半人半牛の怪物は生まれ、苦難の日々が訪れた。
絶望した彼はダイダロスに作らせた迷宮に怪物を閉じ込め、息子殺しの補償という名目で
アテナイから生け贄を集めて迷宮に送った。
この狂態はミノスの雄牛――ミノタウロスが
テセウスに殺められるまで続いた。
その後ミノスは罰として閉じ込めた迷宮から逃げたダイダロスを追い、
謎掛けで炙りだして彼をシチリア島で発見、現地の法廷で引き渡しを要求したが、
風呂で現地の王の娘たち(またはダイダロス自身に)熱湯で暗殺された。
クレタ島に最古の法を制定し(ゼウスから授かったとも)、
ギリシャ世界最古の海軍を設立した(ダイダロスに帆柱と帆を発明させた)偉大な王は、
その死後ラダマントゥス、
アイアコスとともにハデスを補佐する冥府の裁判官の一人となったという。
この"法と秩序の賢君"、"血と生贄の暴君"という彼の2つの顔は、
複数の同名君主が一人に統合された結果ともいわれ、
後世の歴史家が「悪いミノス」を立法家「善いミノス」の孫と述べることもあった。
最終更新:2016年10月07日 21:38