アビマニユ

【元ネタ】マハーバーラタ
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】アビマニユ
【性別】男性
【身長・体重】169cm・52kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A+ 魔力B 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【保有スキル】
音感:A
 音に対する天性の感性。
 周辺状況を視覚に依らず察知し、微かな兆候を聞き取って理解する。
 アーチャーは母の胎内で軍略を学んだものの、
 母親の眠りのために戦法の肝心な部分を聞き逃したのが死因となったされる。

心眼(偽):A+
 視覚・聴覚妨害による補正を半減する。
 第六感と呼ばれる、天性の才能を持つ者のみに許された危険予知。
 ……ただし、期待に答えようとする若者らしい逸り気が、これを無視させる傾向がある。

神性:B 
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 雷霆神インドラの孫に当たり、自らも月神の化身とされる。

戦闘続行:A
 やる気がありすぎる。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けてすら退かない若さを表す。

【宝具】
『楽師よ、王を欺け(ガンダルヴァストラ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:600人
 アルジュナから授けられたガンダルヴァの飛び道具。
 何千という大軍に襲撃されている、という実感を伴った幻影により敵を撹乱する宝具。
 40ターンの間一帯を覆い、混乱のバッドステータスを全体に付与する。
 抵抗の感触、負傷の痛み、ダメージによる能力ダウン等の実戦感覚を相手の記憶を介して与える為、
 交戦経験豊富なほど真偽看破は困難となる。
 歴戦の諸王を手玉に取った、初陣の少年が放つ精霊クラスの幻術である。

『月天よ、矢を笑え(ソーマローカ)』
ランク:A 種別:結界宝具 守護対象:一人
 アビマンユが“帰った”とされる月神の世界の名を冠した宝具。
 常時展開されている武力制限結界。
 対個人以上の規模を持つ攻撃であるならば、範囲攻撃であっても心眼スキル次第で回避する。
 ただし、ガンダルヴァストラ使用中は解除されてしまう。
 敵味方問わず超兵器(アストラ)による大規模破壊を常態とするインド神話にありながら、
 通常攻撃を主体とし、通常攻撃で殺された理由。

【Weapon】
『アストラ』
 インド神話に登場する神々の武器。
 呪(マントラ)によって呼び出され、
 人間の英雄が当たり前のように使う点が当神話のインフレを象徴する。
 持ち主の神によって様々な能力を持つが、中でもトリムールティのアストラには
 「世界を破壊する」という謳い文句が珍しくない。
 聖仙から英雄たちに広められた技術で、
 アビマンニュが修めた技も起源はパラシュラーマに遡る。
 同じ武器を複数人が使う為、ガンダルヴァストラも彼のラーマが羅刹軍に使用した記録が残る。

【解説】
 アルジュナの愛息。
 16歳の若さでクルクシェートラ大戦に参加し、戦死した。
 マハーバーラタのインフレに恩恵を受けつつも被害者になったキャラクターで、
 大英雄である父と若年ながら同格とされた。
 化け物じみた才能を引っさげて登場しながらもそれ故に即退場する、英雄第二世代の典型である。
 同様の人物にはアイルランドのコンラやペルシアのソホラーブなどがいる。
 母はクリシュナの妹スバドラー。
 戦争十三日目、カウラヴァ二代目総司令ドローナの蓮華の陣(パドマヴューハ)を破るため、
 陣形について知識のあるアビマニュに声がかかった。
 この七層円形陣は守勢に優れる上に、知悉する将が少なかったのである。
 彼は軍勢の描く七重の円を内側から破壊するために内部へ浸透していき、
 そのなかでカウラヴァ方の武将へ大打撃を与えたが、
 ジャヤドラタの奮戦によって孤立し、そのあまり敵陣の中で諸将と軍勢の袋叩きにあって討たれた。
 ……陣形への浸透法は知っていても脱出法は知らなかったのである。
 多対一攻撃を禁じる当戦場の交戦規定(ダルマユッダ)に反した蛮行で息子を失った怒りは、
 父アルジュナに己の生命を賭した復讐を誓わせ、
 それを達成させようとするクリシュナに多大な労力を払わせるのであった。

 ちなみに羅刹の化身説等は不採用。
 アビマニユはやっぱり傲岸な古強者より爽やかな若武者だよね。
最終更新:2016年10月08日 18:00