セワルフ・ヘン

【元ネタ】史実? ウェールズ伝承
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】セワルフ・ヘン
【性別】男性
【身長・体重】166cm・53kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:D
 魔術師として、自らに有利な陣地を築き上げる。
 彼が作るのは工房ではなく、物語を奏でる“舞台”である。

道具作成:-
 呪歌スキルによる概念付与能力を得た代償に、
 道具作成スキルは失われている。

【保有スキル】
呪歌:B
 歌を用いた魔術体系。
 旋律を付けて物語る事で万物の心に働きかけ、心身への干渉や概念付与を可能とする。
 一流のバルズなのだが、どうにも陰鬱な歌いに偏っている。

顧問の忠言:E
 補佐官、顧問官系のサーヴァントに与えられるスキル。
 軍師系サーヴァントの忠言と比して、より政略・戦略側に寄ったもの。
 状況を把握、分析する事により味方側に正しい助言を与える。
 ランクが高い程より適切な助言を行う事ができる。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失っても一日間現界可能。

【宝具】
『全てを憐れむ歌(カーニ・セワルフ・ヘン)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~10 最大捕捉:30人
 周囲を巻き込む絶対凶運圏。
 彼は不運だが、周りはもっと不運である。
 戦闘等の“生命に関わる状況”において
 キャスターの期待値を上回るダイス目は切り捨てられ、
 キャスター以外の期待値を上回るダイス目は反転する。
 抵抗判定は幸運値で、ただしこの宝具の影響下で行わなくてはならない。

【Weapon】
『無銘・剣』
 幾人もの王と肩を並べ戦った歴戦の勇士セワルフ、その戦いを共にした愛剣
 ……なのだが、「幾人もの王」の末路がちらつくのかあまり抜きたがらない。

【解説】
 六世紀に生きたとされる詩人、古老セワルフ。
 レゲド王イリエンアーサー王伝説におけるユリエンス王)の従兄弟にして友人、
 その息子オワイン(同、獅子の騎士ユーウェイン)の親戚にして友人。
 タリエシン、ミルズィン、アネイリンと共にウェールズ詩が讃える代表的詩人である。

 若い頃、ゲライント(アーサー王伝説におけるゲライント、エレック)と
 スウォングボルスの合戦で共に戦ったが、この戦いでゲライントは死んだ。
 彼は親戚のイリエンの宮廷へ行き、そこで幸福に過ごし数多くの子供を得たが、
 イリエンは同盟者に裏切られて死に、セワルフは彼の首をレゲドへ持ち帰った。
 その後はイリエンの後を継いだオワインの世話になったが、
 彼はセワルフの息子達と共に南方で戦って全滅してしまった。
 次はウェールズのポゥイスに行ったが、そこで仕えた王もやっぱり戦死した。

 ブリトン人が衰亡する時代にブリトン人宮廷を渡り歩いたのだから仕方が無いのだが、
 本人には自分がとてつもない悲運を振り撒いて回っているように思われたのか、
 小屋に住み牛一頭の乳で命を繋ぎながら竪琴を抱えてしばらく過ごすようになる。
 その様子を見て哀れに思ったある修道士が彼を世話し、改宗させ、看取ったという。
 534年に生まれ608年に死んだ、死んだ時80歳ぐらい、いや百年、百五十年生きた、
 と生没年や没年齢は様々に語られているのだが、ともあれ長寿ではあったようだ。

 『アーサー王の二十四騎士』では賢明な『三人の顧問官(相談役)』の一人とされる。
 三人の的確な助言により、何者も王を脅かし国土を征服する事はできなかったと言う。
 彼らの助言と、神の授けた武器カレトヴルッフ、ロンゴミアント、カルンウェナンとが
 あらゆる者に勝ち、あらゆる偉業を成し、あらゆる国を制覇する力を王に与えていた。
 ただし、このサーヴァントはアーサーの顧問官としての面が薄い状態で現界している。
最終更新:2017年08月13日 07:51