【元ネタ】戦国時代
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】稲富祐直
【性別】男性
【身長・体重】160cm・58kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D 耐久E+ 敏捷B 魔力E 幸運A+ 宝具C+
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
射撃:A++
銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。
A++となると百年に一人の天才。
怯懦:A+
ヘタレな性質。
戦闘時、勝手に「恐慌」の状態異常を発症し、射撃スキルのランクもE-にまで低下する。
さらに戦闘中、1ターン毎に逃走判定を行い、成功した場合、マスターを置き去りにして逃亡する。
心眼(偽):A
視覚妨害による補正への耐性。
第六感、虫の報せとも言われる、天性の才能による危険予知である。
このサーヴァントの場合、怯懦スキルの発生率を増加させる効果もある。
【宝具】
『目くら撃ち(めくらうち)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:5~87 最大捕捉:1人
橋立大明神で断食修行をして開眼した妙技。命中した、という結果の後に過程を導く因果逆転の魔弾。
5~87レンジ内の対象であれば、如何なる環境下、如何なる対象であろうとも銃弾を命中させることができる。
その上、技量に大きく依存した宝具であるため、魔力消費も非常に少ない。
ただし「恐慌」の状態異常にある場合は、この宝具を発動することはできない為、事実上、聖杯戦争では使用不能である。
曰く、夜闇の中で獣の鳴き声を聞くだけで当てた。曰く、外に飛ぶ鳥を、家の中から姿も見ずに喉元を射抜いた。
曰く、針に刺さしたシラミを狙撃した。曰く、目隠しした状態でも百発百中だった。曰く、8町(870m)よりうちの物であれば必中だった。
その鉄砲術の冴えを語る逸話は枚挙に暇がないが、実戦では命中率が極端に低下し、
虎狩りの際にも特に銃の名手の肩書きを持たない相手に敗れている。
【Weapon】
『国友筒』
国友鍛冶によって作られた火縄銃。
ちなみに戦国時代、銃という単語は火縄銃を指すものではなく、もっぱら鉄砲、砲、筒などと呼称されたとか。
【解説】
戦国時代の武将。祖父・祐秀から鉄砲術を学び、これを昇華して稲富流砲術を創始した。
具足を二枚重ねにして着込んでいた事から「二領具足」の異名を持つ。
はじめ一色家に仕えて織田家と戦う。
一色家滅亡後は銃の名手としての評判を買われたのか、織田方の細川家に士官し、唐入りにも参陣している。
だが、唐入りで活躍したという記述はまるでなく、
どころか虎狩りの際、追い立てられた虎に銃弾を放ったが盛大に外し、別の侍が弾を命中させるという失態を演じた。
後に稲富流砲術の看板を掲げ、多くの弟子を抱えるようになったが、実戦で成果を挙げたことがないため「人気取り」と見る者もいたという。
関ヶ原の戦いでは主君・
細川忠興の大阪屋敷で留守を守る妻、
細川ガラシャの警護役にされたが、
石田三成が蜂起し、軍勢によって大阪屋敷を囲むと、一戦も交えることなく逃亡。
弟子たちの助けもあり命からがら生き延びはしたが、妻を見捨てて逃げ出した祐直に対し忠興は激怒しており、
祐直が厚顔にも帰参を願い出ると、屋敷が昼間かと思える程に照明をつけて臆病者の帰還をアピール。
大いに恥をかかせた後、奉公構(他家も含めて再士官を禁じた上での追放)を課して放逐し、追っ手も差し向けられたという。
だが、
徳川家康は彼の(実戦ではまるで役に立たない)砲術の腕と知識を惜しみ、砲術指南役として召し抱えた。
さすがの細川家も天下人である徳川家に噛み付くわけにもいかなかったため、以後、難を受けることはなかったという。
その後、松平忠吉や徳川義直に仕え、彼らや
井伊直政や黒田長政、浅野幸長といった大名を弟子とする一方、
幕府鉄砲方として国友鍛冶の組織化に尽力したという。
ちなみに稲富流砲術の要諦は状況に応じた工夫にあり、秘伝それ自体は高度ではあるが基礎的な技術体系だったとか。
最終更新:2017年08月13日 08:13