【元ネタ】
ギリシャ神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】イオ
【性別】女性
【身長・体重】170cm・51kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E 耐久B 敏捷B 魔力A+ 幸運C 宝具A++
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
神代の巫女である彼女は、“工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。
道具作成:B-
一応の逸話は持つものの、
極まった魔術師ではないため陣地作成ほどのランクを持たない。
【固有スキル】
神性:A
神霊適性を持つかどうか。
高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
高速神言:A
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
ナイルの岸辺でゼウスによって、エジプトの魔術の女神イシスに転生させられた逸話から、
このサーヴァントはキャスターのクラスに高い適性を持つ。
ボスポロス越え:B++
白牛形態で真価を発揮するスキル。
敵を含む、フィールド上のあらゆる障害を粉砕しつつ移動できる。
【宝具】
『彼女の名は“月”と云った(イーオー・ボオーピス)』
ランク:A+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
女神の神核。即ち『牝牛』。
生まれながらに完成した女神であることを示すスキルは出自からして持ち得ない代わりに、
ヘラから分譲された力としてこの宝具を持つ。
牛の角、雌牛の姿という形で現れる、神性の概念核。神性宝具。
他者の魔術を支配し、母神権限に手をかける『真月の巫女(
モード/カリーティア)』。
自身の魔術を封印する代わりに、神獣ランクの強大な牝牛に変身する『馳走の乙女(モード/エウボイア)』。
二つの形態(フォーム)を使い分ける。
『蓋世の聖約(
アルゴス)』
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ヘラの鍵により女神の神核へアクセスし、大女神の聖権(権能。百獣母胎とも呼ばれる)に触れることができる。
その瞬間から自己崩壊がはじまるため自らの消滅までの間に唱えられる呪文は一つだけだが、
主神級の霊基で行使された魔術は、世界の変革にすら足るだろう。
【Weapon】
『女神の神核』
女神と巫女を同一視した結果か、
あるいは彼女(イオ)が自覚なき女神の分霊なのか。
カリティアはイオと同じくヘラの最古の女神官とされる女性で、おそらくはイオと同一人物。
また、イオがアバンティス島で出産して以来、その島はエウボイア(牛良島)と呼ばれるようになったという。
『ヘラの鍵』
アルゴスの古い巫女が持ったという神権を司る世界鍵。巫女の奥の手。
イシスは王権の神格化、ヘラはゼウスより古い主神とされ、いずれにしろ聖婚により世界の主を定める権限を持つ。
【解説】
アルゴスの王女イーオー。
出自は諸説あるが概ねイーナコス王の娘とされる。
女神ヘラの神官だったがゼウスに犯され、ヘラに浮気を誤魔化そうとしたゼウスに白牛に変えられ、
百眼の巨人アルゴスに見張られる。
ゼウスに遣わされたヘルメス神がアルゴスを殺して解放されたが、
ヘラが放った虻に追われて各地を逃げ回り、エジプトで人の姿に戻った後、
息子
エパポスを得る。
一度はヘラの妨害で息子と逸れるが再開を果たし、
エジプトで
テレゴノス王と結ばれた。
エパポスは後にエジプト王となった。
彼女はデメテルの像を建て、エジプト人はデメテルとともにイオを「イシス」と呼んだという。
一般にエパポスは聖牛アピスのことという。
あるいは、ゼウスがエジプトでイオを女神イシスに変生させたとも。
イオは「月」の意で、ヘラの巫女というが、ゼウスに犯され、牛の形態を取ることから、
彼女の実は“牛の目のヘラ(ヘーラー・ボオーピス)”の分体と考えられる。
そのキャスター適性は、ヘラの祭司としての職能、魔術の女神イシスとの同一視、また、白い雌牛への変身を、
ゼウスの力によってではなく自力で果たしたという異説による。
アルゴスにおけるヘラとゼウスの崇拝に関連する古い英雄。
イシス云々は似た姿からのあと付けだろう。
ギリシャ神話の時系列、人物系譜では、アルゴス→エジプト→フェニキア→クレタの順に系譜の派生が見られ、
史実はともかく、最終的に神話が成立する過程でアルゴリス(ミュケナイ文明)がギリシアの淵源を握った。
神話では何の偉業も成し遂げていないのだが、
彼女はまず間違いなくオクシデントにおける最古最強の巫女である。あと巨乳。
最終更新:2020年03月22日 20:29