ハーシム・アル=ムカンナア

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ハーシム・アル=ムカンナア
【性別】男性
【身長・体重】172cm・64kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A 魔力A 幸運D 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “神殿”に相当する“宮殿”を形成することが可能。

道具作成:B
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 得意とするのは毒薬である。

気配遮断:A
 サーヴァントとしての気配を絶つ。
 完全に気配を絶てば発見するのは不可能に近い。

【固有スキル】
魔術:A
 中東圏とゾロアスター教に由来する魔術を習得。
 魔術を使用し奇跡を起こせる預言者として、彼の信奉者たちから崇拝されていた。

高速詠唱:B
 魔術詠唱を早める技術。

カリスマ:C-
 軍団を指揮する天性の才能。
 国家を運営することはできないが、志を共にする仲間たちとは死を厭わない強固な繋がりを持つ。
 気配遮断との併用は不可。

二重召喚:B
 キャスターとアサシン、両方のクラス別スキルを獲得して現界する。
 極一部のサーヴァントのみが持つ希少特性。

【宝具】
『白く覆え、美醜も死も(ムバイイダ・ムカンナア)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 預言者として自らの美しさを隠すために身につけたとされ、敵対者は醜さを隠すためのものだと糾弾した仮面。
 装備した者の美醜を認識できなくさせ、付けた状態と外した状態で全く違うサーヴァントだと誤認させる事ができる。
 さらに、この宝具を身につけた状態で死亡した場合、直接自身の消滅を目にした者を除いて、
 自身が消滅していないという思考へと洗脳することができる。洗脳はAランク以上のディスペルで解除可能。

『神の化身は死すことなく、救世の為に現れり(タナースク・マフディー)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 アブー・ムスリムの死を否定し、彼はアダムやノアの生まれ変わりで神の化身である――と主張した逸話が宝具になったもの。
 死亡した対象を蘇生させ、前世(と設定した)英霊の疑似サーヴァントとし、さらに霊格に応じた神性スキルを付与する。
 ただし、前世(と設定した英霊)の霊格が高ければ高いほど、蘇生の成功率が下がる。
 また、この宝具は一度しか使えない。

【解説】
 アブー・ムスリムの部下であり、後に彼を神格化した教団を率いてアッバース朝に反乱を起こした人物。
 その教団はゾロアスター教とイスラム教を混合したもので、自身は預言者を僭称した。

 ムカンナアは、元々はハーシム・イブン・ハキムという名で、アッバース朝の重臣アブー・ムスリムに仕える暗殺者であったという。
 その後の、アブー・ムスリム配下の部隊長となるが、主君マンスールによってアブー・ムスリムが粛清されてしまう。

 この行為にアブー・ムスリムの支持者達は激怒し、反乱が相次いだが、
 ハーシムはアブー・ムスリムの死を否定した宗教組織を形勢したという点が特異だった。
 アブー・ムスリムはアダムやノアの生まれ変わりで神の化身であると主張し、
 自らはその預言者となれ、とムハンマドやアリーから預言を受けたとして、
 ムバイイダ(白衣を着る者の意)と呼ばれた教団を率いたのである。

 この教団はゾロアスター教とイスラム教を混合したもので、
 農民とトルコ人部族民を信奉者として糾合し、高度に組織化されていた。
 しかし、アッバース朝が差し向けた軍隊の前に次第に敗色が濃厚となり、
 死を覚悟したムカンナアは(自身ではなく)アブー・ムスリムが囚われてはいけない、として、服毒自殺した後に籠城していた宮殿に放火した。

 ムカンナアの死後も教団は十二世紀まで存続し、預言者が再び戻ってくるのを待ちわびていたという。
最終更新:2020年03月26日 22:15