【元ネタ】
アーサー王伝説
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】
ユーウェイン(獅子を連れた騎士の)
【性別】男性
【身長・体重】170cm・66kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運A+ 宝具D++
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の
対魔力。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を自在に操ることが出来る。
【保有スキル】
月の指輪:B
月の乙女リュネットの指輪。視覚および魔力探知に対する透明化を可能とする。
リュネットは時に、ディアナ女神の愛し子
ニミュエの従妹とも語られる。
泉の指輪:B
泉の貴婦人ロディーヌの指輪。対物理と幸運値を向上させる。
真の愛持つ恋人がこれを身に着けたなら敗れず、血を流さず、不幸は避けるという
……のだが、生前の大失敗から現在のこの指輪は全性能の発揮に及んでいない。
神性:D
モドロン女神の息子にして黒い甲冑を継ぐ異界の守護者。
神性や聖者が有する、またはそれらに由来する護りを削減する。
それが太陽の運行に関係するものであるなら効果は倍加する。
獅子の騎士:A+
尾の一部が欠けた、人語を解する強壮な白獅子カルナヴラウグとの共闘。
状況によっては呼ばなくても出て来る。制御できていないのかもしれない。
【宝具】
『戦場染める黒翼の舞(タイル・トレファント)』
ランク:D++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:300人
北方ブリトンの力を結集しての対軍攻撃。
帯剣した鴉人兵団の具現化を基礎とし、より“誉ある戦”である程に
親族の同心により武装の追加と能力の向上が行われる。最大時には
メールキヨンの息子ケンヴェルフィンの三百本の剣、
キンウィド・キンウィディオンの三百枚の楯、
老王コイルの三百本の槍で武装した三百の鴉人が敵勢を挽き潰す。
【Weapon】
『緑石』
聖なる大石、メルランのベロン。泉の水を受けて天変地異を引き起こす力を持つが、
泉の守護者として生涯を終えた彼は強制命令でも受けない限りこの効果を使用しない。
【解説】
ユリエンス王の嫡子
ユーウェイン(イウェイン、イヴァン、オワイン、オウァイン)。
『オウァイン』『イヴァン』系の物語に語られる“獅子を連れた騎士”。
“獅子を連れた騎士”と王の姉
モルガンの息子である事は基本的に両立していないが、
モルガンの原型候補の一つであるモドロンは三題詩等でオウァインの母親と語られる。
泉を守る先代の騎士、貴婦人ロディーヌの先の夫であった黒騎士について
R.S.ルーミスはクロウ・クルワッハの遠い神話的末裔であるとの仮説を唱えた。
また
クレティアン・ド・トロワが黒騎士の名に付した『赤毛の男(ル・ルー)』は
嵐を擬人化した神であると同時に太陽神の系統である事を際立たせるという。
ジャン・フラピエはこれとは別に
ク・ロイとの共通点を指摘している。
レゲドの
イリエンの子オワインは父が暗殺された数年後に南方の戦いで戦死しており、
流布本や頭韻詩の『アーサーの死』はイヴァンが最後の戦いで戦死する事を書くが
『ブリタニア列王史』のイウェヌスは伯父アングセルスの後継として王になって以降を
語られておらず、『オウァイン』『イヴァン』もまた主人公の最期を語らずに終わる。
イヴァンの独語翻案『イーヴェイン』写本の中にはルーネテ(リュネット)の結婚や
イーヴェイン夫婦が二十五年に渡って王国を立派に治めた事、同名の王子が生まれ
両親が祝福に満ちた生の末に亡くなった後に国を継いだ事を語るものがあるという。
つまりカムランに参加しない。泉の国が異界であるなら、知りもしなかった可能性も。
白獅子は本来名を書かれていない。カルナヴラウグ(割れた蹄、偶蹄)は実際は
ヘルゲストの赤い本に収められる三題詩にてウリエンの子オワインの馬とされるもの。
奇蹄類の生物である馬に対してこの名が付けられた意図は不明である。
一般に“百獣の王”は土地の生物が充てられるが、欧州の獅子はこれに該当しない。
欧州古来の“百獣の王”は熊であったが、直立の維持が可能で、多淫の獣とされ、
異教信仰を受け、背丈等が人に近く、人が姿を真似る事も容易なこの獣を教会は嫌い
姿が似ず近隣に生息せず聖書や古代文学には描かれる獅子へ“王”を換えたという。
獅子の/獅子を連れた 騎士は、かつては熊の騎士であったのかもしれない、との事。
古アイスランド語版『獅子の騎士』はイヴァンを
ベルセルクであると語っている。
流布本にてイヴァン卿は「獅子を連れた騎士」としての物語を剥奪されながら
リヨネルに獅子の毛皮を贈られる事で「獅子の騎士」の呼名を持ち続けていたが、
或いは
ベルセルクとしての属性に繋がるものでもあったか。
最終更新:2020年03月28日 20:40