【元ネタ】
アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】
ユーウェイン(獅子の騎士の、白い手の)
【性別】男性
【身長・体重】170cm・66kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
【保有スキル】
軽功の剣:A
魔術により使い手は重さを感じず、刃を実際より短く見せかけもする異形の剣。
ターン開始時に敏捷で判定を行い、成功時には追加攻撃を得る。
相手が視覚妨害補正への耐性を持たない場合、命中・防御判定へ有利な修正。
ラインの護り:B
表面の何処に刃や切っ先を受けようと滑らせる魔力を帯びた甲冑、
攻撃を受け流し易く巧みに造形された滑らかな楯、簡素で軽くしかも頑丈な兜。
刃や尖端を持つ武器からのクリティカル率を大幅に減少させる。
妖精の加護:B
冤罪を受け追放を宣告されてなお誓約を守り
モルガンの余罪を隠し通した、白き手の騎士。
妖姫だって恩に着る事はある。
【宝具】
『禍事引き裂く白獅子の舞(グウィンスェウ・グウェンスァウ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
獅子王の毛皮をまとい、本能のままに戦う“獅子の騎士”となる。
ベルセルクスキルに類似した現象。容貌の変化、精神干渉の無効化、
肉体的な基本能力値および格闘ダメージの向上。
【Weapon】
『不壊の妖槍』
老婦人ラインに贈られた品々の一つ、
二つの持ち手があり間合いを切り換えられる、善き妖精が作り上げた頑強極まる槍。
現界クラス次第ではこちらが主武装として具現化する。
【解説】
ゴールの
ユリエンス王の嫡子
ユーウェイン(イウェイン、イヴァン、オワイン)。
後期流布本およびマロリーの物語ではアーサー王の最年少の異父姉
モルガンとの息子。
『ウリエンの子オウァイン』『獅子の騎士』の“獅子を連れた騎士”に相当するが
流布本~マロリー系の物語において、彼は泉と獅子の冒険譚を剥奪されている。
流布本の語る所、“獅子の騎士”の呼び名は彼が獅子と共に冒険をした事ではなく
ランスロの従弟リヨネルがイヴァンに贈ったリビアの獅子王の毛皮に由来するという。
マロリーの物語では、既存作品で同名別人の異名であった『白い手』が冠せられた。
ガレス卿の『美しい手(ボーメイン)』はケイ卿が苦労知らずと嘲ってつけた仇名だが
こちらの『白い手(ブランシュメイン)』はそうした経緯・由来を語られていない。
アコーロン事件の折、母が父を殺そうとしている事を教えられこれを阻止したのだが
母の懇願からこの件を公言しないと誓った事などがあって、共謀の疑いをかけられる。
宮廷を追放された彼は、悔いた王が呼び戻す為に出した使者と会うまでの一年の間に
数多くの冒険を達成したという。アロイの森にて十五歳、三十歳、六十歳の婦人から
連れとする者を選ぶ時、自分は仲間達の中で最も未熟だから、と彼は老婦人を選んだ。
老女は期待通りに賢明な導き手になった。その役割を拡張した二十世紀のある翻案では
老婦人ラインは十ヶ月を費やして
ユーウェインを鍛え上げ、軽く優れた武具も与えた。
格段の成長を果たした彼は、残りの二ヶ月で他の者が一年でする以上の偉業をなす。
流布本や頭韻詩の『アーサーの死』では最後の戦いに参加し戦死した。
頭韻詩にて敵に囲まれる彼を見た王は、彼の息子イードラスに救援を命じるのだが
イードラスはこれを拒絶した。「父は厳命しました、王の傍を離れずお守りせよ、と。
我ら父子は二人共に決死の覚悟、父が先に逝き、私がその後に従うのみでございます」
そしてモードレドとの一騎討ちを終えたアーサー王は、彼の遺体を見つける事になる。
流布本のイヴァンは、ランスロが不義の発覚から離反し
ゴーヴァンが亡くなった後、
残された
円卓の騎士の要としてモルドレとの決戦に臨んだ。その活躍は鬼神の如し、
モルドレ軍先陣の王を討ち取り、右へ左へ敵を打ち倒し、新手の多勢に囲まれても
味方の来援で盛り返し戦い続けた。その最期は叛徒モルドレの剣によるものである。
忠臣ガルガンタンを殺されたアーサーは自らモルドレに仇討しようとするのだが、
横合いから別の騎士の攻撃を受けて落馬し、彼は駆けつけて王の再騎乗を助けた。
そこを襲ったモルドレが渾身の剣で兜から歯まで断ち割り、王は悲憤の声をあげる。
「世界中で最悪の裏切り者が、この世で最も優れた人物を殺してしまうとは!」
最終更新:2020年03月28日 20:41