十二階梯の継承者、第十一階梯。分類は
ヒューム、サムライ。
通称はゴンベエ(後述)、ゴンベさん、将軍様。
序列的には
ドベから二番目だが、これは単に継承者となるのが遅かっただけであり、実力の順という訳ではない。
後頭部の高いところで結い上げた、腰まである艶やかな黒い長髪に、猛禽類めいた鋭い黒の眼差し。
整った精悍な顔貌と、抜き身の刃のように研ぎ澄まされ鍛え上げられた細身の躯体の、二十代中盤程度の青年。
日頃は藤色の羽織袴姿だが、有事の際には日本の戦国武将めいた甲冑を身に着ける。
年齢は若いものの、その正体は
アルフヘイムの東方に存在する島国『
ヒノデ』の頂点に君臨する『ショウグン・ロード』であり、いわゆる国王。
首都ヤマトの中央にそびえる神峰『マウントフジ』の山頂に建てられた巨城『エドキャッスル』より、
ヒノデのすべてを司っており、ヒノデ国民からは現人神として讃えられている。
裏切者や
野心家、
脳筋といった、
性格的に難のある人物が多い継承者の中でも、実直、誠実を絵に描いたような性格で、常に施政者としてヒノデの民の幸福を第一に考えている。
しかし行き過ぎた実直さ、誠実さは裏を返せば頑迷や愚直といった評価に繋がり、しばしば融通の利かない石頭とも言われる。
国民のことを大切に想いすぎる余り
国外のことにはまったく目が向かず、外部の情報に疎い。
基本的にヒノデ関連のこと以外では動きたくないというスタンスであり、十二階梯の継承者にスカウトされた際も難色を示したが、
侵食は世界の一大事=ヒノデにとっても一大事、と
『創世の』バロールに口説き落とされ、渋々継承者に名を連ねることになった。
ゲームの中ではプレイヤーがヒノデを訪れた直後は身分を偽り、貧乏旗本の三男坊として市井に紛れつつ密かに世直しを行っている最中であり、
初対面の際にプレイヤーに対して告げる『拙者、名乗るほどの者ではござらぬ。強いてと申されるなら名無しの権兵衛、そうゴンベエとでもお呼び下され』というセリフが、
妙にプレイヤーのツボに入ったのかそれ以降『ゴンベエ』という仇名が定着した。
スサノオ流という剣術の
マスター・クラスで、戦闘の際は光属性最強剣の一振りにも数えられる聖剣アメノムラクモを用い、一撃必殺の剣術を駆使して敵を殲滅する。
DEFが極端に低く紙装甲と揶揄される程で、継戦能力・持久性は低いもののATKとDEXは
『万物の』ロスタラガムに負けず劣らずの性能を有しており、
特にアメノムラクモ等サムライ・ブレードに分類される武器を装備させた場合、攻撃に常に『首狩り』という
高確率の即死属性が付く。
プレイヤーの
パートナーとした場合、この『首狩り』を即死バフの
スペルカード『葦を刈る大鎌(グリム・リーパー)』、
即死耐性低下のスペルカード『死神の呼び声(コール・オブ・デス)』等を併用することで更に強化させ、
妖怪首置いてけを作り出すこともできる。
最初から長期戦を想定せず、開幕逃げ切り上等の強襲突撃戦闘機的な使い方をするのが正しい運用法と言えるだろう。
『聖灰の』マルグリットに並ぶ継承者のイケメン枠なので、女子からの人気は極めて高い。
ゲームのメインシナリオ内では特にマルグリットと絡むこともないのだが、イケメン属性ということで腐女子には何かとニコイチ扱いされており、
pixiv等でも腐的なファンアートが散見される。
『詩学の』マリスエリスの中の人もこのカップリング推し(クサ×マル)であり、
エリにゃん&アシュリーのラジオ・アルメリア!内で
『禁書の』アシュトラーセの中の人相手に熱弁をふるった。
あくまで二次創作内の捏造カップリングかと思いきや、ホワイトデーの期間限定イベントとして実施された、
『ああっ王子さまっ! ~BRAVE&MONSTERS Whiteday Boy's Selection~』のシナリオ内において公式に絡みが発生。
邪悪な魔女(
『虚構の』エカテリーナ)の呪いによって永劫の眠りについてしまった7人の王子を目覚めさせるため、
プレイヤーが東奔西走するというシナリオなのだが、解呪の方法がプレイヤーに仲間として同行する
クサナギの接吻という甚だ頭の悪い設定となっている。
なお、7人の王子は
ゴッさん、
しまむら、マルグリット、ロスタラガム、
グランダイト、
ヒゲマッチョバニー、
幻魔将軍ガザーヴァというセレクト。
狂気。
救いのないシナリオで男性プレイヤーは軒並み萎え、炎上騒ぎも起こったが、結果的に
収益は増加したらしい。
イベント終了後、マリスエリスの中の人がラジオで『イベントのために近所のファミマであるだけ林檎のカード買った』と発言し、
アシュリーの中の人をドン引きさせた。
基本的にヒノデから外に出ず、またヒノデ関連イベント自体もメインのストーリーラインではないため、
クサナギの存在を知らないままゲームをクリアするプレイヤーも一定数存在する。
(事前に会っていればメインストーリーの最終決戦で姿を現し、専用のイベントが挿入される。)
そのため十二階梯の継承者の中ではいまいち影が薄めではあるが、性能的には他の継承者と比べてもまったく遜色なく、
何よりイケメンなので、ぜひヒノデに寄り道しよう。
なお、会わないままメインシナリオをクリアしたとしても、クリア後に立ち寄ることも可能なので手遅れにはならない。
(最終決戦の登場イベントは観られなくなるが。)
最終更新:2021年04月10日 02:36