戦国BASARA/エロパロ保管庫

幸村に淫の手

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匿名ユーザー

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思わず殴り倒してしまった。
「そ、某……その、政宗殿、ご友人に」
 もう一人の客人、毛利の当主も我慢ならなかったのか肘が出ていた。
「Ha!そいつ頑丈だからな、殴ろうが百人乗ろうが壊れやしねぇよ。…毛利、俺はコイツ運ばなくちゃならねぇ。
悪いがこれでお開きでいいか?」
 小柄な姿が頷いて立ち上がる。食べ飽きていた風情だった。
政宗が元親を肩に担ぐ横をすり抜け、氷と雪の灯籠が照らす庭を眺め、ゆったりと歩を進めた。

氷と雪が透かす蝋燭の光と、星明かりが差し込む雪景色。

幻想的な光景の中、彼女こそもっとも夢物語の中の人に見える。
真田の家のものはどこもかしこも大柄に、上背も肩幅も顔の作りも毛利の上品さと対極に出来ている。
幸村よりもよほど小柄で女らしい妹も、くりくりした目と跳ね上がった睫毛が印象的な顔立ちだった。
だからか、細筆ですっと引かれたような目と眉、薄い唇と、起伏に乏しい顔の毛利は同じ種類の人間とは思えない。
表情もあまり変わらない。だが……
「おい幸村、手伝え。こいつは無駄に重いんだよ」
 政宗が元親を引きずっていた。元親の足がかききれなかった雪を引きずっている。
「む!申し訳もござらぬ、すぐに助太刀致す!」
 もう片方の腕を自分の肩に回し、歩幅を政宗に合わせ歩み出す。
政宗も幸村の歩幅に合わせようとしたのか、微妙に歩調がずれた。
身長などいくらも違わないが、それでも少しだけ政宗の方が高い。
性別故に体のつくりの違うためか、歩幅が、歩む早さが違う。
 政宗はいつもの幸村の歩調を崩さない。幸村がいつもの歩調に戻す。政宗が片頬で笑う。
「幸村。今日は来いよ」
「………っ、う、ぅぅ……わ、解り申した」
 幸村は喉奥で唸ってから頷いた。
多分どこかで覚悟と期待はしていた。
政宗は、数日といえども何らかの理由で幸村と離れることがあると、必ず再会した日に幸村を求めてくる。
当初は堂々と衆人環視の上で言い切られ大暴れしたものだが、あの時も大げんかの上引き分けて、
沢山の青あざ作りながら、そんなに厭なら話をするだけでいいから来いッてんだと凄まれて、思わず頷いてしまった。
それから抵抗する時間が短くなって、今は政宗のすがすがしく裏表のなさそうな友人を放りだして
怒り出すわけにも行かず、いいやそんな屁理屈は関係なく。
覚悟と期待の方が羞恥よりも勝っている。
何とも居心地の悪い気持ちで、政宗が幸村の顔を見て、またもけたけたと雪原に響く声で笑った。
毛利元就のほっそりとした姿が、怪訝そうに首を曲げてこちらを見ていた。


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