戦国BASARA/エロパロ保管庫

上田城の虜15

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匿名ユーザー

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「……りょーかい。でもこれ捕虜だしね、甘やかしていい相手じゃないよ。ほら独眼竜、幸村様、って言ってみな」
「だそうだ幸村サマ。どこの世界に捕虜相手に殿を付けるヤツが居るよ?」
 にやっと笑ったその顔。何と今、某微笑みかけられたのか!!
「あぁ……そ、それではその……」
 頬が熱い。その、ともう一度言いよどむ。ううむ男らしさが足りない。
「ま、まさむね……と、お呼びしても……」
 未婚の男女が呼び捨てなど、いやその上こちらに様を付けるなど、なななんという破廉恥な。
まるで夫婦のようではないか。
うつむきがちに言うと、しらじらと佐助が突っ込んできた。
「旦那。そこで照れない」
「うるさい佐助には男の純情が解らぬのだ」
 くーくくく、と小さい笑い声が届く。
「伊達でも独眼竜でも政宗でも、好きに呼びな」
「すすす好きに!いやその某!某こそが政宗殿ぉおおお!」
 政宗の一言一言で心臓がどっかんどっかん言っている。
「おい幸村サマ落ち着きな、アンタの忍びがスゲー目してるぜ」
 佐助には関わりないこと!
「佐助の目はいつでも緩い!ぅぅぅおおおぉぉぉお!」
 雄叫びで自分を鼓舞する。
その勢いで両膝を付いて両手も大地に付く。
「政宗殿!某の妻になってくだされぇぇぇ!」
 額をぶつける勢いで頭を下げた。
「旦那また殿ついてる、ていうか土下座は止めてよ旦那ー」
 佐助が泣きそうにユルい声を上げている。男子一生の告白の場、気を利かせて立ち去れないとは後で減給だ佐助。
「おいおい、ずいぶん直球だな。だが答えはNoだ」
 可笑しそうな政宗の声、甘みを帯びたその声音。
「能にござるか、してその心は」
 ぱっと顔を上げる。膝をついていたせいで何かこう、見えてはならないような部分がばっちり見えた。
立ちこめる蒸気越しだが、蒸気など燃える魂の前では無いも同じ。
そして政宗は足かせのせいで足が閉じられないのだ。勢い余ってもう一度がっつり頭を下げる。
「Noってのは止めておくって事さ。オレは誰の妻にもなりたかない」
 佐助が驚いたような気配が伝わる。
佐助、口では何とでも言いながら、信じていてくれたのだな。この恋が実ると……減給は取り消しだ佐助……
「それでもお慕いしておりますぞ!」
 顔を上げ涙目で訴えると、政宗は小首をかしげて頷いた。
「そりゃ勝手だがな。よくオレを好きになったモンだ、全くrareな男だぜ」
 く、佐助……初恋は実らぬのか……
「あのう旦那、それで終わりでいいなら俺様お仕事進めますが、いいんだよね?
フラれたんだし終わりにするんだよね男らしく」
「何を聞いていた佐助!政宗殿の心が何処にあろうとも……」
 涙腺が決壊する。
袖で涙をぬぐうと、歪んだ視界が開けた。
佐助がてきぱきと動いて、政宗の足元に桶を設置し、湯を満たしている。
綺麗なつま先がじゃぷんと湯を蹴った。きゅっと締まった足首が見る間に湯に沈む。膝が折れる。
つり下げた高さを調整して、湯桶の中に座らせているのか。
水滴を弾く肌が艶めかしい。思わず息と生唾を飲み込む。
「おいコラそんな目で見てんじゃねえぞ幸村サマ」
「うるさいな見学に来たんだよ旦那は、もう終わりならそれで万々歳だけどさあ、お湯勿体ないから洗っちゃうからね」
 ざばざばと政宗の頭からかけられる湯。
「……万々歳とは何だ佐助」
「いやだからさ、旦那捕虜に手ー出すもんじゃないでしょ」
 懇願丸出しの口調に眉根を寄せた。何故それほど嫌がる佐助。
「佐助は出していたではないか」
「あれは拷問旦那のは求婚、んしか合ってない」
 呆れた口調にむっとした。
「佐助ェ!俺が惚れたお方に拷問を加えるとはいい度胸だ!」
「旦那はバカですか!言うこと聞かない捕虜にやることは一つでしょが!
娶るってのは選択肢にないの、解ってる!?」
 佐助が手桶を放り出す。本当に、何を今日は苛立っておるのだ生理か。
上田城の虜16

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