………いやあの何て言うか。確かに俺様、耐えるだけじゃなくて、頑張って従うだけじゃなくて、
色々言った方がいいと思った。だからかーわいい我が儘言ったらー、つった。
確かに言った。でもこれ可愛いワガママかなあ……そうなのかなあ……
それでも旦那の目がきらきらしてる。大喜びのワンコの目。なんか、何期待してるの旦那?
期待してるようなこと、もう凄いやりたい放題してたでしょーが旦那?
……男の幸せ、ねえ?旦那の幸せって言ってあげないの?
「それでも言ってくれ!政宗の声で聞きたい!」
嬉しくてはね回りそうな旦那と視線を合わせているうち、独眼竜も少し笑った。
「そりゃ命令かい、旦那サマ?」
「お願いにござる!」
「okey-dokey!……なら言ってやる、だがあとで、な?……腹括れよ幸村サマ?」
和解の顔。
独眼竜の眼差しがどんどん和む。苦心しまくるホンワカな化粧要らないよ。
「幸村……お前、結構いい男だよ。よくこれだけ不機嫌な女抱え上げていられたもんだ」
だから旦那は口にしないと解らない人で。戦場なら剣戟で何か解ったりもするらしいけどさ。
抑えた怒りとか、押し隠した不機嫌さが、好きな人が側にいるってだけで有頂天の旦那に解ると思ってるの。
や……戦場ならすごいから。本当に強いんだから旦那は。戦場なら。
「不機嫌だったのか?俺はあまりにお美しいから抱き寄せただけだが」
「そーかよ。ったく、最初から菩提寺に行くって言ってくれよ……こんな格好じゃねえか」
綺麗じゃん。
「綺麗だ」
「それは関係ねえだろ!」
ああ、きちんとしたかった?旦那普段着だけど。
だって父上のとこに行くのに格式張ったってしょうがないだろうって、旦那は信じてるから。
ちょっと強く言った独眼竜は、すぐに力抜いて旦那の体に寄り添った。
「もう、言ってもしょうがねえか。……だが、髪くらいは縛り直せよ、曲がってるだろが」
身じろいだ旦那の頭に、独眼竜の両手が回って紐を解く。
ひと束の髪がふわりと柔く靡く。
独眼竜の白い指がその髪を梳き、もう一度纏めた。
旦那は真っ赤になって固まってる。動いたら縛り直すの止められるかもって、顔に出てる。
独眼竜の指は慣れた様子で髪を括る。
ついでに鉢巻きも縛り直して、両手で旦那の真っ赤な頬押さえて出来具合をじろじろ見てた。
「……なあ、幸村。お前あの忍びになんか聞いたか?」
あ。バレた。まあ菩提寺じゃあねえ……うん。解るかなあ。
でも、誰かに幸せそうな姿を伝えたかった独眼竜?
菩提寺は旦那の考えだよ、独眼竜の弱いとこつこうと思ったんじゃないよ。
だってそんな直球な伝え方は俺様らしくないでしょ。
「うむ、佐助が様子を伝えてくれたぞ。俺と……」
旦那の顔が赤らんだ。
色々言った方がいいと思った。だからかーわいい我が儘言ったらー、つった。
確かに言った。でもこれ可愛いワガママかなあ……そうなのかなあ……
それでも旦那の目がきらきらしてる。大喜びのワンコの目。なんか、何期待してるの旦那?
期待してるようなこと、もう凄いやりたい放題してたでしょーが旦那?
……男の幸せ、ねえ?旦那の幸せって言ってあげないの?
「それでも言ってくれ!政宗の声で聞きたい!」
嬉しくてはね回りそうな旦那と視線を合わせているうち、独眼竜も少し笑った。
「そりゃ命令かい、旦那サマ?」
「お願いにござる!」
「okey-dokey!……なら言ってやる、だがあとで、な?……腹括れよ幸村サマ?」
和解の顔。
独眼竜の眼差しがどんどん和む。苦心しまくるホンワカな化粧要らないよ。
「幸村……お前、結構いい男だよ。よくこれだけ不機嫌な女抱え上げていられたもんだ」
だから旦那は口にしないと解らない人で。戦場なら剣戟で何か解ったりもするらしいけどさ。
抑えた怒りとか、押し隠した不機嫌さが、好きな人が側にいるってだけで有頂天の旦那に解ると思ってるの。
や……戦場ならすごいから。本当に強いんだから旦那は。戦場なら。
「不機嫌だったのか?俺はあまりにお美しいから抱き寄せただけだが」
「そーかよ。ったく、最初から菩提寺に行くって言ってくれよ……こんな格好じゃねえか」
綺麗じゃん。
「綺麗だ」
「それは関係ねえだろ!」
ああ、きちんとしたかった?旦那普段着だけど。
だって父上のとこに行くのに格式張ったってしょうがないだろうって、旦那は信じてるから。
ちょっと強く言った独眼竜は、すぐに力抜いて旦那の体に寄り添った。
「もう、言ってもしょうがねえか。……だが、髪くらいは縛り直せよ、曲がってるだろが」
身じろいだ旦那の頭に、独眼竜の両手が回って紐を解く。
ひと束の髪がふわりと柔く靡く。
独眼竜の白い指がその髪を梳き、もう一度纏めた。
旦那は真っ赤になって固まってる。動いたら縛り直すの止められるかもって、顔に出てる。
独眼竜の指は慣れた様子で髪を括る。
ついでに鉢巻きも縛り直して、両手で旦那の真っ赤な頬押さえて出来具合をじろじろ見てた。
「……なあ、幸村。お前あの忍びになんか聞いたか?」
あ。バレた。まあ菩提寺じゃあねえ……うん。解るかなあ。
でも、誰かに幸せそうな姿を伝えたかった独眼竜?
菩提寺は旦那の考えだよ、独眼竜の弱いとこつこうと思ったんじゃないよ。
だってそんな直球な伝え方は俺様らしくないでしょ。
「うむ、佐助が様子を伝えてくれたぞ。俺と……」
旦那の顔が赤らんだ。
「戦国に名立たるおしどり夫婦となるのが政宗の夢だと!」
独眼竜は硬直した。この高慢で生意気で余裕ある態度捨てたがらない人が硬直したの、初めて見た。
や、でもさあ、そう言うことでしょー?
直接伝えられない相手なのか何なのか、とりあえずは皆に伝わって欲しいんだよね?
うわさ話になるくらい。いつか、自分が幸せなんだって、伝えたい相手の耳に届くように。
でもって、旦那に通じないのも嫌なんだよね?
意地っ張りでお姫様で、きっと自分の考えが解って貰えなかったことなんか、あんまなくって。
それに夫婦だもんねえ?解って欲しいよねえ?
誰かに教え込まれた理想の形になるよう頑張っててもさ。堪え忍ぶガラじゃないよね?
んーふふふふ可愛いじゃない?
だからさ、纏めたら仲良しいちゃいちゃ熱々夫婦の代名詞になりたいって事でしょ。うん絶対そうだ。
や、でもさあ、そう言うことでしょー?
直接伝えられない相手なのか何なのか、とりあえずは皆に伝わって欲しいんだよね?
うわさ話になるくらい。いつか、自分が幸せなんだって、伝えたい相手の耳に届くように。
でもって、旦那に通じないのも嫌なんだよね?
意地っ張りでお姫様で、きっと自分の考えが解って貰えなかったことなんか、あんまなくって。
それに夫婦だもんねえ?解って欲しいよねえ?
誰かに教え込まれた理想の形になるよう頑張っててもさ。堪え忍ぶガラじゃないよね?
んーふふふふ可愛いじゃない?
だからさ、纏めたら仲良しいちゃいちゃ熱々夫婦の代名詞になりたいって事でしょ。うん絶対そうだ。




