戦国BASARA/エロパロ保管庫

右目と左目3

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
「──オメェら、そのへんにしとけ」
「こ、小十郎様…」
扉を開けて入ってきた小十郎に、部下達は恐れ戦く。
「確かにオメェらの言う事にも、一理ある。だがな…こき下ろしは、せ
めて本人のいねぇ所でしろ」
「え…?あっ!」
「や、ヤベェ…」
小十郎のやや後ろで、表情を曇らせている元親に気付いた彼らは、途端
にバツの悪そうな顔をした。
彼らの心情を理解した元親は、意識して笑顔を作ると、努めてあっけら
かんと返す。
「心配しなくても、告げ口なんてしねぇよ。それに…俺がデカくてみ
っともねぇのは、ホントの事だから」
しかし、ほんの僅かに強張った元親の口角に、小十郎だけは気付いていた。
すっかり萎縮してしまった彼らの前を通り過ぎる元親を、小十郎はそのま
ま追いかけたのである。

「何でついてくんだよ」
「…勘違いすんな、ブス。この先は俺の畑があるからだ」
「……そーだったな」
追いつかれまい、と足を急がせていた元親だったが、小十郎の返事を聞い
て、急速に歩調を緩めた。
いつもは、喧しいくらいに威勢の良い元親が、元気をなくしている様子
に、小十郎は、突如胸の内に沸き起こったモヤモヤを払うように、つっけ
んどんな態度を崩さず、揶揄を飛ばした。
「ブスの分際で、落ち込むな。ただでさえブスな顔が、益々ブスになる」
「な、何だとぉ!?」
「そうだ、そうやって喚いてろ。お前が静かだとかえって不気味だ」
口調は荒いが、彼の目が悪意に染まっていない事を確認した元親は、小
さく頷くと顔を背ける。
「俺…死なずにここに留まった事は、間違いだったのかな」
共に畑まで移動しながら、元親は力なく零す。
「それとも…ホントにあいつらの言うとおり……」
「──それ以上は、政宗様に対する侮辱と取るぞ。つまんねぇ寝言をほ
ざいてんじゃねぇ」
奇異な己の外見は、単に政宗の好奇心を満たす為だけにあるのだろうか。
そう言いかけた所で、小十郎の鋭い叱咤が、元親の舌を止めた。
「たとえ俺達全員がお前を殺せ、と言っても、政宗様は最後までお前を
庇い続ける。政宗様は、一度信じた人間は決して裏切らない。そういう
お方だ」
「だけど…俺のせいで、政宗にこれ以上迷惑が掛かるくらいなら……」
「逃げんのか?」
「なっ…」
嘲るような声を聞いて、元親は再度小十郎を振り返った。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー