戦国BASARA/エロパロ保管庫

右目と左目4

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匿名ユーザー

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「客将の立場に胡坐かいて、いい気になってんじゃねぇぞ。仮にもこな
いだまで命の遣り取りしてた人間が、伊達軍の中でそう易々と優遇され
るとでも思ってたのか?お目出度ぇヤツだな」
「それは…」
「政宗様は、お前がそんな中でも分を弁えて、ご自分の片腕となるのを
期待してんだよ。ま、ちょっと叩かれたくらいで、簡単にケツ捲ろうと
する根性なしの恩知らずなんざ、こっちからお断りだがな」

(何を言ってるんだ、俺は。コイツを追い出したかったんじゃないのか。
今なら追い討ちをかけて、帰り支度を始めさせる事も出来るだろうが)

しかし今、弱っている元親を目の前にして、何故か小十郎は、彼女に「帰
れ」と言う事が出来なかった。
己が仕える主とは、比べ物にならぬ粗暴でがさつな大女。
常に、自分の神経を逆撫でするような真似ばかりする忌々しい女。
かと思えば生意気にも、人知れずこっそりと涙を流すような繊細さも兼
ね備えた、不均衡な性質を持つ女。
それなのに、そんな元親が傍にいないと、かえって自分の心はささくれ
立って仕方ない。

(救いようのねぇブスだが、一応女は女だしな。ったく、こんな小娘相
手にムキになる俺も、どうかしてるぜ…)

今、元親を四国に帰らせる事は容易いだろうが、もしもそうなったとし
たら、政宗は間違いなく落胆、悲嘆にくれるだろう。
そうなれば、更に奥州に混乱を招く事態にもなりかねないし、第一小十
郎には、敬愛する主君を哀しませるような事だけは、何としても避けた
かった。
そうだ、これは政宗様の為だ。コイツの為などではない。
些か強引に自分の中で結論付けると、小十郎は意識しながら、元親に不
敵な笑みを向ける。
すると、小十郎の思惑通り、表情に輝きを取り戻した元親が、真正面か
ら自分に挑むような目線を返してきた。

「……ざけんな。恩義や忠義に反するような真似、俺は絶対にしねぇ。
見てろよ!今にテメェら全員、この鬼の存在をイヤって程認めさせてや
るからな!」
「吼えんな、ドブス。ま、さっきみたいな気色の悪ぃしんみり顔よりは、
100倍マシになったがな」

彼女の表情が眩しく見えるのは、きっと逆光のせいだろう。
そう考えた小十郎は、さり気なく視線を外す。
「~~~テメェには、『でりかしい』ってモンがねぇのかよ!女の劣等
感くすぐるどころか、抉るような単語、連発しやがって!」
「ほぉ?何だお前。もしかしてこの俺に、女扱いして欲しかったのか?」
「なっ…だ、誰がっ!」
勢い良く背を向けて去ろうとした元親の襟首を、小十郎は片手で掴むと
引き戻す。
「今日は、収穫するものが多い。手伝え」
「何で俺が!」
「なんなら、政宗様にチクってもいいんだぞ。え?この連日の野菜泥
棒が」
「ぅ…だ、だって、この野菜凄ぇ美味いんだもん…だから、つい……」
自作の野菜を褒められて、流石に小十郎も悪い気はしなかった。
僅かに口調を和らげると、元親に収穫用のカゴを渡しつつ言葉を続ける。
「だったら、コソ泥みたいな真似してねぇで、正直に言わねぇか」
「ごめん…でも、俺が言ってもくれなさそうな気がしたから……」
「バカヤロウ。俺はそこまで狭量じゃねぇ」
「…それはウソだ」
「………何かほざいたか、ブス」
収穫用の鋏を利き手の中で回転させながら、小十郎が元親に凄もうとし
た瞬間、

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