戦国BASARA/エロパロ保管庫

めくらの恋3

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だれでも歓迎! 編集
武家などというものは忍びを犬畜生のように使う癖に、佐助の色遊びを知れば我が家の品格がどうのと文句をつけるに決まっている。
すぐに断らなかったのは里への義理からだ。
「真田だ」
「上田の?」
「そうだ。お前が一番条件に合う」
それに、真田は忍びの行状についてあまり煩く言わないらしい。
「返事は会ってからで良いとのことだ」
それは、会えという命令だ。
断るつもりで、だが真田という新しい『男』に興味を抱きながら上田城を訪れた佐助だったが。

「おぬしが佐助か。賢そうな子だ」
正面から子供扱いされるのは慣れていた。
だが、問題は佐助の目の前で父と共に座っている、恐らくは元服前の少年だ。
「この子の、ただひとりの忍びになって欲しい」
お断りします、そう言おうと佐助は口を開いた。





どこまでも澄んで晴れ上がった空は、まさに絶好の洗濯日和、というやつである。
盥から真っ赤な布を取りきつく絞り、ぱん、と広げて物干しにかける。
次に真っ白な布を取りきつく絞り、ぱん、と広げて物干しにかける。
意地悪い姑も文句のつけようのない見事な手際だが、背後でそれを見ている二人の表情は強張っていた。
もっとも、顔を強張らせている理由は二人とも違う。
最近屋敷で働き出した若い娘は自分の仕事を忍びに取られている事に困り、忍び隊の一員である男は手際よく主の褌を干している長の機嫌が悪いからだ。
「あーあーまったく俺さまどうしてこんなことしてんのかねー」
全部あの馬鹿のせいだよね、とぼやく佐助に下手に同意も出来ない。
陰に日向にと真田幸村を支える働き者の忍びには、機嫌が悪くなるとおもむろに家事を始める悪癖がある。
佐助が家畜の世話を始めれば家人は機嫌を取り、掃除を始めれば無言で手伝い、洗濯を始めれば遠巻きに眺め、料理を作り始めれば屋敷から逃げ出す。
繕い物を始めた日には佐助は壊れる寸前である。
そして、猿飛佐助が不機嫌になる原因はほとんど真田幸村であるのだ。
今日は何をしでかしたのか。
娘は可愛いらしい顔立ちに困惑を浮かべ、忍びは無表情で天を仰いだ。

佐助は怒っていた。
「おやかたさまとお揃いである!!」と胸を張る赤い褌も、「某の心意気である!」と愛用する純白の褌も。
「…引き裂いてやりたい」
呟けば背後の二人がびくつくが、佐助の眼中にはない。
そもそも佐助は幸村の忍びになるのを断るつもりだったのだ。

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