東西の姉貴達(女政宗・女元親)の華麗なる?戦いとその舞台裏。
何だかんだいって、似たもの同士なふたりはプリキュ…じゃない、お年頃。
CP傾向は女伊達と真田(+小十郎)・女元親とオクラ寄り。
多分エロはないので、嫌いな方・興味のない方はスルーでお願いします。
何だかんだいって、似たもの同士なふたりはプリキュ…じゃない、お年頃。
CP傾向は女伊達と真田(+小十郎)・女元親とオクラ寄り。
多分エロはないので、嫌いな方・興味のない方はスルーでお願いします。
■姉貴達はお年頃
その日。
奥州筆頭伊達政宗は、一歩も外へ出ずにひとり自室に篭っていた。
心配した部下が声を掛けようとするも、
「Get out!俺に構うんじゃねぇ!」
と、問答無用で追い返され続けているのだ。
「何なんだよ、今日の筆頭~…アノ日の時ですら、あそこまで金属バットには
なったりしねぇのに」
「きっとアレだよ。もうすぐあの人が来るからだろ。ホラ、前に武闘大会やった
時に、筆頭とタッグ組んでた海賊の…」
「ああ、あのボインでハクい姐さんか!……ま、まあ、筆頭ほどじゃないけど」
奥州筆頭伊達政宗は、一歩も外へ出ずにひとり自室に篭っていた。
心配した部下が声を掛けようとするも、
「Get out!俺に構うんじゃねぇ!」
と、問答無用で追い返され続けているのだ。
「何なんだよ、今日の筆頭~…アノ日の時ですら、あそこまで金属バットには
なったりしねぇのに」
「きっとアレだよ。もうすぐあの人が来るからだろ。ホラ、前に武闘大会やった
時に、筆頭とタッグ組んでた海賊の…」
「ああ、あのボインでハクい姐さんか!……ま、まあ、筆頭ほどじゃないけど」
以前、BASARA一の最強武将を決める大会が催された時に、政宗は、『四国の鬼』
長曾我部元親と組んで、戦った事がある。
『東西姉貴同盟』と銘打たれたふたりの戦いぶりは、凄まじさの中にも華があり、
観ている者だけでなく、対戦相手すらも魅了していたのだ。(その中に、姿を認
めるや否や「破廉恥でござるううぅぅ!」と鼻血を吹き出しながらブッ倒れた紅
蓮の武者がいた事は、言わずもがなであるが)
それはともかく、何処か似たもの同士な政宗と元親は、以来何かにつけて張り合
うようになり、顔を合わせる度に互いの容姿から持ち物、果ては部下の教育や普
段の生活ぶりまで、事細かにチェックを入れ続けているのである。
長曾我部元親と組んで、戦った事がある。
『東西姉貴同盟』と銘打たれたふたりの戦いぶりは、凄まじさの中にも華があり、
観ている者だけでなく、対戦相手すらも魅了していたのだ。(その中に、姿を認
めるや否や「破廉恥でござるううぅぅ!」と鼻血を吹き出しながらブッ倒れた紅
蓮の武者がいた事は、言わずもがなであるが)
それはともかく、何処か似たもの同士な政宗と元親は、以来何かにつけて張り合
うようになり、顔を合わせる度に互いの容姿から持ち物、果ては部下の教育や普
段の生活ぶりまで、事細かにチェックを入れ続けているのである。
「おぅ、お前ェら。ンなトコで油売ってるヒマあったら、とっととお客さんお迎
えする用意してこいや」
廊下でソワソワしている部下達を、小十郎は追い払うと、障子の向こうにいる政
宗に小さく呼びかけた。
「政宗様、小十郎です。入りますよ」
無言を承諾の返事と受け取った小十郎は、出来るだけ音を立てずに入室すると、こ
ちらに背を向けたままの政宗に近付く。
「もうすぐ、長曾我部の連中が到着します。政宗様もそろそろお支度を済ませ…!?」
えする用意してこいや」
廊下でソワソワしている部下達を、小十郎は追い払うと、障子の向こうにいる政
宗に小さく呼びかけた。
「政宗様、小十郎です。入りますよ」
無言を承諾の返事と受け取った小十郎は、出来るだけ音を立てずに入室すると、こ
ちらに背を向けたままの政宗に近付く。
「もうすぐ、長曾我部の連中が到着します。政宗様もそろそろお支度を済ませ…!?」
「──もう少しだけ待ってろ、小十郎」
振り向いた政宗の顔には、至る所にキュウリの薄切りが貼り付けられていた。
しかもそのキュウリは、今朝方「畑で一番良いのを選んできてくれ」と、政宗に
頼まれて収穫してきたものではないか。
「食べるんじゃなかったのかよ」と、内心でボヤキたくなるのを堪えながら、小
十郎は顔面キュウリだらけの主を正面から見据えた。
「……何なんですか政宗様、それは」
「ん?ああ、これはキュウリのpackだ。これからアイツに会うっつーのに、ハン
パな真似は出来ねぇからな」
「そのようにお使い頂くよりは、食べた方が栄養も…」
「ちゃんと半分は食ったぜ?美味かったぞ」
顔のキュウリを剥がしながら、政宗は小鼻や目尻の周りを、念入りにマッサー
ジする。
「お言葉ですが、そこまでせずとも、あの四国の小娘よりも政宗様の方が何倍も
お美……」
「too sweet!…甘ぇな、小十郎。身内贔屓ほど油断のならないものはねぇんだよ」
舶来ものの『ぶらし』で髪の毛を梳かしながら、政宗は呟く。
「おマエも前にアイツの肌、見たろ?こっちよりも数段暑さが厳しい四国の太陽浴
びても、あそこまでのwhiteningをkeepしてんだぞ?『東北色白美人』の本元が、
気合入れないでどうするっつーんだよ!」
「はぁ…」
「判ったら、お前も外せ。もう少ししたら俺も行くから」
「え?ですが…」
「これから上から下まで、全部ひっくるめて着替えんだよ。テメェ、そんなに俺の
lingerieやらpantyやら見てぇのか?」
「……失礼しました」
恐縮しながら退室していく小十郎に目もくれず、政宗は、鏡に映った自分を食い入
るように見つめた。
元親が来るまでの間、集中的に顔や身体の手入れをした結果がちゃんと反映してい
る一方で、政宗はある事を思い出すと、表情を曇らせる。
しかもそのキュウリは、今朝方「畑で一番良いのを選んできてくれ」と、政宗に
頼まれて収穫してきたものではないか。
「食べるんじゃなかったのかよ」と、内心でボヤキたくなるのを堪えながら、小
十郎は顔面キュウリだらけの主を正面から見据えた。
「……何なんですか政宗様、それは」
「ん?ああ、これはキュウリのpackだ。これからアイツに会うっつーのに、ハン
パな真似は出来ねぇからな」
「そのようにお使い頂くよりは、食べた方が栄養も…」
「ちゃんと半分は食ったぜ?美味かったぞ」
顔のキュウリを剥がしながら、政宗は小鼻や目尻の周りを、念入りにマッサー
ジする。
「お言葉ですが、そこまでせずとも、あの四国の小娘よりも政宗様の方が何倍も
お美……」
「too sweet!…甘ぇな、小十郎。身内贔屓ほど油断のならないものはねぇんだよ」
舶来ものの『ぶらし』で髪の毛を梳かしながら、政宗は呟く。
「おマエも前にアイツの肌、見たろ?こっちよりも数段暑さが厳しい四国の太陽浴
びても、あそこまでのwhiteningをkeepしてんだぞ?『東北色白美人』の本元が、
気合入れないでどうするっつーんだよ!」
「はぁ…」
「判ったら、お前も外せ。もう少ししたら俺も行くから」
「え?ですが…」
「これから上から下まで、全部ひっくるめて着替えんだよ。テメェ、そんなに俺の
lingerieやらpantyやら見てぇのか?」
「……失礼しました」
恐縮しながら退室していく小十郎に目もくれず、政宗は、鏡に映った自分を食い入
るように見つめた。
元親が来るまでの間、集中的に顔や身体の手入れをした結果がちゃんと反映してい
る一方で、政宗はある事を思い出すと、表情を曇らせる。