戦国BASARA/エロパロ保管庫

姉貴2

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「……そういえばアイツ、オトコが出来たんだよな……いいなぁ………」

この日の為に取り寄せた舶来の下着に足を通しながら、政宗は正直な胸の内を吐
露した。

一方。
奥州を目指す長曾我部の海賊船では、元親が自室の引き出しを引っくり返しなが
ら、大騒ぎをしていた。
「あぁもう!こんな事なら、こないだの南蛮交易の時に、兵器だけじゃなくて、
向こうの装飾品やら服やら手に入れとくんだったーっ!」
「お、お嬢。何もそこまでこだわらなくても、お嬢の美貌なら、奥州の伊達なん
て目じゃな…」
「うるせぇ!今頃アイツは地元の奥州で、俺が来るのを準備万端待ち構えてるん
だぞ!そんなアイツに、生半可な小細工が通用するかよ!?どうしよう…これは
こないだ着ちゃったし、この帯もその前に……」
悔しいが、均整の取れた体躯と、センスの良さを併せ持つ政宗に対抗するには、
自分の特徴を生かすしかない。
かといって、そればかりでは品がないので、小物や見えない所にも細心の注意を
払う必要があるのだ。
「あの、お嬢…?」
船内の元親の部屋は、本人以外の立ち入りは一切禁止なので、海賊達は、扉の前
でビクビクしながら事の成り行きを見守っている。
「……もういい。お洒落は足元からって言うし、つまくれない(マニキュア)し
てから、前に南蛮の行商人に貰った『さんだる』に飾り紐付けて、後は有り合わ
せのモンで何とかする!あ~…今が夏で良かったぁ……」
漸く方針の決まった元親は、政宗との対面を前に最後の確認に入った。
トンボ玉を細工した耳飾りが映えるように銀髪を編み込むと、器用にアップに結
い上げる。
「アイツくらい真っ直ぐな髪だったら、下ろしてても綺麗なんだろうな……」
以前より伸びたとはいえ、クセの強い自分の髪は、油断をするとすぐ方々に跳ね
てしまうのだ。

余所の土地から日の本へと流れ着いた祖先を持つ自分とは違い、政宗は、かつて
京の都を席巻していた貴族の流れを汲む、れっきとした良家の子女である。
奥州伊達軍の筆頭として、部下達を纏め上げる度量とカリスマ性に加え、何より
彼女の傍には『竜の右目』の異名を持つ彼がいる。
年上好きで、どちらかといえば面食いな元親にとって、彼はまさに好みのタイプ
の男性だが、生憎彼には政宗以外の女性は、まるで興味がない。
それに。
「他の男の事考えてるなんて、『アイツ』に知られたら、何されるか判ったもんじ
ゃないしな…」
最後に政宗と顔を合わせた後で、元親は、瀬戸内のとある武将と男女の関係になった。
だが、それまで戦いと海の事以外、殆ど何も知らなかった元親は、半ば強引に関係
を結ばされたのもあってか、実は未だに彼の気持ちが判らないでいた。
「俺に近付いたのも、単に兵器や船が目当てかもしれないし…あるいは……」
現代と違い、当時は和服の似合う慎ましやかな体型が美徳とされていて、いわゆる
元親のようなプロポーションは、「はしたない」「みっともない」と見なされてい
たのである。
だから、元親は、彼が自分を抱くのも、「蓼食う虫も好き好き」も通り越えて、単
に興味本位だけなのではないか、そして飽きたら捨てられるのではないか、という
疑念すら抱いているのだ。

「政宗ならきっと、男なんてよりどりみどりなんだろうな……いいなぁ………」

鏡の向こうの冴えない自分を見て、元親は改めて溜息を吐いた。


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