突然の痴態にも動ぜず、黙然と立ち尽くす忠勝の影で、家康も二人の姿をつぶさに観察していた。
忍びは右の乳首をすりあげながら、左の乳房をつかみ、さらに指先で脇の下から鎖骨までを
ゆっくりなでさすっている。
どこがどうしてどうなるのか、指の動きが変わるたび、幸村の悲鳴は高まるばかりだ。
どんな女もたちどころに雌へと変える、忠勝の裏兵器にも反応しなかった幸村が、少々胸を
揉まれたくらいであそこまで昂ぶっている。
目にも闘気に替わって、あからさまな情欲が浮かんでいるではないか。
詳細はわからないが、あの忍びの技術は本物のようだ。
洗濯板を冬瓜に変える技術。本当だとしたら、ぜひ欲しい。世の貧乳の涙を無くすために。
あと少しだけでいい。女として自信が持てるだけ、せめて走ったら揺れる程度の膨らみがほしい。
そんな悲しい願いを叶える、そのために自分は天下を目指したのだ。
そう、せめて、あと少しでもあったなら。
家康の目が、眼前に壁のように立ちふさがる忠勝を盗み見た。主の視線に気づかず、忠勝は
前方の二人を睨んだままだ。
決して主が傷つかぬよう。何かあれば、己が身を張って守るために。
むき出しの腹に、そっと触れる。夜風に吹かれ冷えているはずなのに、何故かそこは熱かった。
忍びは右の乳首をすりあげながら、左の乳房をつかみ、さらに指先で脇の下から鎖骨までを
ゆっくりなでさすっている。
どこがどうしてどうなるのか、指の動きが変わるたび、幸村の悲鳴は高まるばかりだ。
どんな女もたちどころに雌へと変える、忠勝の裏兵器にも反応しなかった幸村が、少々胸を
揉まれたくらいであそこまで昂ぶっている。
目にも闘気に替わって、あからさまな情欲が浮かんでいるではないか。
詳細はわからないが、あの忍びの技術は本物のようだ。
洗濯板を冬瓜に変える技術。本当だとしたら、ぜひ欲しい。世の貧乳の涙を無くすために。
あと少しだけでいい。女として自信が持てるだけ、せめて走ったら揺れる程度の膨らみがほしい。
そんな悲しい願いを叶える、そのために自分は天下を目指したのだ。
そう、せめて、あと少しでもあったなら。
家康の目が、眼前に壁のように立ちふさがる忠勝を盗み見た。主の視線に気づかず、忠勝は
前方の二人を睨んだままだ。
決して主が傷つかぬよう。何かあれば、己が身を張って守るために。
むき出しの腹に、そっと触れる。夜風に吹かれ冷えているはずなのに、何故かそこは熱かった。
感傷を振り払うように顔を上げ、家康は一歩前へと踏み出した。
拳を硬く握り締め、おお!と気合の一声を荒野に響かせる。
「よかろう、この家康に二言はない!貴様の持つ技、教えるというなら命は助けてやる!」
「りょーかい」
にやりと笑ってうなずくと、佐助は再度、幸村を羽交い絞めにした。
早くも息も絶え絶え、拘束などなくとも逃げることも叶わない様子だが、しっかりと
抱え込んだまま、すとんとその場に座り込む。
日も暮れ落ちて夕闇の、ぬばたま深く月もなく。ただ星光のみのその中に、一点輝く白き肌。
まとわりつくは闇の腕。引きずり出すは女体の神秘。そも闇のごとくはてもなく。
拳を硬く握り締め、おお!と気合の一声を荒野に響かせる。
「よかろう、この家康に二言はない!貴様の持つ技、教えるというなら命は助けてやる!」
「りょーかい」
にやりと笑ってうなずくと、佐助は再度、幸村を羽交い絞めにした。
早くも息も絶え絶え、拘束などなくとも逃げることも叶わない様子だが、しっかりと
抱え込んだまま、すとんとその場に座り込む。
日も暮れ落ちて夕闇の、ぬばたま深く月もなく。ただ星光のみのその中に、一点輝く白き肌。
まとわりつくは闇の腕。引きずり出すは女体の神秘。そも闇のごとくはてもなく。
「そんじゃま本日限り、武田忍びの秘術大公開ってねえ!頑張ろうね旦那、命かかってるし」
「うあああっ、そ、そこ、そこはもっと……!」
「忠勝、筆記形態!いやその前に、照明形態だ!」
主の言葉に、忠勝の背嚢から光の球が飛び出した。
爆弾兵の爆薬ほどもある銀の大玉から、ぎらぎらとした光が点滅しながら零れ落ちている。
闇に落ちていた荒野が、そこだけ真昼のように明るくなった。
ぐるぐると回りつつ、降りそそぐまばゆい光に、佐助が眩しそうに目を細める。
「おー、あっかるーい」
「先だって今川から拝借したもんじゃ。闇にまぎれて逃げられてはかなわんからな」
「あらま。ご心配なく」
光の球と同時に飛び出した巨大帳面を構え、忠勝がぐっと真田主従を睨みつけた。
家康も腕を組み、ふんぞり返って二人を睨む。白い腹が光を受けて、てかてかと輝いた。
「よし、始めよ!」
「へえへえ……ま、最後まで見てられるもんなら、見ててみな?」
もはやまともな言葉も出ず、はふはふと息を荒げる幸村の背後から、佐助が再び手を伸ばした。
ゆさゆさ揺れる乳房を押えるように、十本の指がぐっと食い込む。指の間から白い柔肉が、
むにっと搾り出されるように溢れ出した。
ぬわあああと色気のない悲鳴が一つ、夜空を切り裂き天へと上っていった。
「うあああっ、そ、そこ、そこはもっと……!」
「忠勝、筆記形態!いやその前に、照明形態だ!」
主の言葉に、忠勝の背嚢から光の球が飛び出した。
爆弾兵の爆薬ほどもある銀の大玉から、ぎらぎらとした光が点滅しながら零れ落ちている。
闇に落ちていた荒野が、そこだけ真昼のように明るくなった。
ぐるぐると回りつつ、降りそそぐまばゆい光に、佐助が眩しそうに目を細める。
「おー、あっかるーい」
「先だって今川から拝借したもんじゃ。闇にまぎれて逃げられてはかなわんからな」
「あらま。ご心配なく」
光の球と同時に飛び出した巨大帳面を構え、忠勝がぐっと真田主従を睨みつけた。
家康も腕を組み、ふんぞり返って二人を睨む。白い腹が光を受けて、てかてかと輝いた。
「よし、始めよ!」
「へえへえ……ま、最後まで見てられるもんなら、見ててみな?」
もはやまともな言葉も出ず、はふはふと息を荒げる幸村の背後から、佐助が再び手を伸ばした。
ゆさゆさ揺れる乳房を押えるように、十本の指がぐっと食い込む。指の間から白い柔肉が、
むにっと搾り出されるように溢れ出した。
ぬわあああと色気のない悲鳴が一つ、夜空を切り裂き天へと上っていった。




