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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

吼えぬ孤狼5

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小太郎はどうも自分を殺す気はない様だ。…ならば、自分で死ぬしかない。どうやって死のうか。肌身離さず持っていた懐刀も槍も、ここにはない。

…そういえば、家臣たちはどうなっただろう。生き残りがいるかもしれない。もし豊臣に捕虜として捕らえられているのなら、自分の首と引き換えに助命嘆願できないだろうか。

「どうせ死ぬなら、その方がいい。…結局わしは誰の役にも立てなかった。だから、せめて最期くらいは…。」

氏政は、身支度を整え早々にここから立ち去ろうと思った。

「とりあえず小田原城に戻り、現状を把握せねば…」

既に豊臣の手中にあるであろう小田原城に戻るのは危険だがやむをえん。

…そうは思ったが、いつも身に着けている具足も下穿きも槍も、ここにはない。
ここにあるのは、布団と、小太郎が使っていたたらいとすりこぎだけだ。

小太郎に言えば、返してもらえるだろうか。返す気があるなら、すぐわかる所に置いておくのではないだろうか。
…やはり、小太郎が戻って来ない内にここを抜け出そう。

外は、すっかり暗くなっていた。風も相変わらず強い。流石に、日が沈んでいるとはいえ、素肌に一枚だけ纏った寝巻き姿では出歩く事も躊躇われる。
日が昇って、強い日差しに当たろうものなら、肌が目も当てられない状態になる。
…なに、どうせもうすぐ死ぬんだ。形振りなど構うものか。自分の最期くらい自分で決める。

戸を開け、びゅうびゅうと吹き付けてくる風に押し戻されないように、小屋の外に踏み出した。
寒い…凍えそうだ。頭痛がしてきた。冷たい外気に身を晒したため、冷めかけた熱がぶり返してきそうだった。
それでも行かねばならんと、氏政は裸足のまま風の中を歩みだした。


時を同じくして、入れ違いで小太郎が小屋に戻ってきた。食料と囲炉裏にくべる炭を調達してきたのだ。
自分ひとりなら飲まず食わずでも数日くらい平気だが、今回は氏政がいる。
小屋を暖かくして薬湯を飲ませ、食事を摂らせ、養生させなければならない。

小屋に入る前から、小太郎は氏政がここにいない事には気づいていた。
調達した食料と炭を小屋に置いて、彼女の気配を頼りに、ふわりと風に乗り木々の間を駆け出した。

…こんな寒空に外を出たら、あの人は死んでしまうのではないだろうか。
今日は特に冷え込む。今夜あたり雪が降りそうだ。降り出した雪と一緒に、氏政も消え入ってしまいそうな錯覚を覚えた。

氏政は小太郎に「殺せ」「好きにしていい」と言った。

…小太郎は、氏政を殺す気にはなれなかった。何故だろう。今までは、どんな人間でも躊躇いなく殺せてきたのに。
こんな事は初めてでよくわからない。

ただ「好きにしていい」というなら「抱いてもいい」のかと思った。

何故そうしたいと思ったのだろう。よくわからない。
けれども、結局それは叶わなかった。…あの人は自分に抱かれるのが死ぬより嫌なのだと思うと、何故か胸が痛む。

それなのに、まだ諦めきれない気持ちもある。どうすれば、自分を受け入れてくれるだろうか。…そんな事を考えてしまう。
彼女の朱に染まった可憐な面差しや雪の様に儚げで白い肢体が、脳裏に焼きついて離れない。
今も得体の知れない衝動が胸の中を暴れまわっている。

とにかく、彼女を見つけ出さなければ。

氏政は、おそらく小田原城に向かったのだろう。自分の死に場所を求めて。
もしかしたら、道中で行き倒れてしまってもいいと思っているかもしれない。
…嫌だ、死なせたくない。

自分の顔を見たら、なんと言うだろう。
冷たくあしらわれるのだろうか。
それでも、連れ戻さなければと思った。…先刻の様に泣かれたとしても。

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