解放された喜びで上機嫌ににこにこ笑いながら鎧を磨き上げていく。
寒い冬の日、それも屋外の作業だが忠勝はどこを触ってもぽかぽかと温かかったので、苦にもならなかった。
寒い冬の日、それも屋外の作業だが忠勝はどこを触ってもぽかぽかと温かかったので、苦にもならなかった。
「乗るぞ」
床几に腰掛けた忠勝に呟き、靴を脱いで膝の上に立つと兜のてっぺんを布で擦る。
顔を覆っている面頬も出来れば、と思ったのだが匂いの良くないそれを鼻の近くに塗っても
迷惑なだけだし折角綺麗にした顔を汚すのも何なので細かいところは帰ってからにするか、と
顔を見たところで、視線がかち合った。
顔を覆っている面頬も出来れば、と思ったのだが匂いの良くないそれを鼻の近くに塗っても
迷惑なだけだし折角綺麗にした顔を汚すのも何なので細かいところは帰ってからにするか、と
顔を見たところで、視線がかち合った。
今まで作業に夢中だったが、こうして見られていることに気がつくと落ち着かない。
思わず視線を逸らして膝から降りようとしたが、頬を包まれてどきりとした。
と思ったら親指で、かさかさに干からびた頬の返り血を優しく拭われた。
鋭い目元や引き締まった唇を見て、というより他人の顔が間近にあるとそわそわするものだが、
ともあれ頬についていた血は取れたようなので今度こそ降りようとして―――
思わず視線を逸らして膝から降りようとしたが、頬を包まれてどきりとした。
と思ったら親指で、かさかさに干からびた頬の返り血を優しく拭われた。
鋭い目元や引き締まった唇を見て、というより他人の顔が間近にあるとそわそわするものだが、
ともあれ頬についていた血は取れたようなので今度こそ降りようとして―――
「は、ははははは!!」




