「何か偽ってるところかな....」
「ほう....」
「アンタみたいなのを見ると構いたくなるんだよ。」
「ほう....」
「アンタみたいなのを見ると構いたくなるんだよ。」
草履が水音を立て、川岸に向かっていく。
「またあうようなきがします。あなたとは。」
「俺もだ。今度はこんな静かな場所じゃなくてな。」
「そうですね....」
「女ってぇのは、御身を冷やすもんじゃねぇぜ。」
そういうと、もう言葉を発する事なく男は去って行った。
「俺もだ。今度はこんな静かな場所じゃなくてな。」
「そうですね....」
「女ってぇのは、御身を冷やすもんじゃねぇぜ。」
そういうと、もう言葉を発する事なく男は去って行った。
「きづかれていましたか....まえだ....けいじ...」
人の気配が無くなると、剣士は自らの服を手近の岩に置く。
白絹で覆われた下は、月光に映える白い肌。
ようやく自らを偽る為に着けていたもう一つの布を外す。
「すこし....おおきくなりすぎましたか。」
弾力が放たれる、その肢体。その胸の大きな隆起は男のそれではない。月光はその胸の先に在るものも妖しく照らしている。
ようやく自らを偽る為に着けていたもう一つの布を外す。
「すこし....おおきくなりすぎましたか。」
弾力が放たれる、その肢体。その胸の大きな隆起は男のそれではない。月光はその胸の先に在るものも妖しく照らしている。
脚先をそっと水面の満月に差し込み、程なく全身をその中に埋めていく。
「ふぅ....」
今、自らを解き放つ水の冷たさが、意識をハッキリさせる。
満月を望みながら思う。
いつか、このからだありのままで。
望みを叶える日は、遠い様だ。しかし、叶える者は、近々現れるかもしれない。